編輯後記 (昭和二年一月)

本文[編集]

例月に比して少量のものしか載せ得なかつたことは、靑空の經濟策に變動があつたことにもよるが、編輯の任にあつた私が病態思ふやうに働らけなかつたためである。その點パートナーの三好を多々煩はしたことも感謝しなければならない。
靑空も滿二年を經た。絕えざる成長が行はれることは讀者も感じられることゝ思ふ。内部にはそれと共に新らしい進展のための用意が出來てゐる。それが今年度になつてどんな成果を持つて來るか私には大きな樂しみである。生活の上にも同人の中の數人には卒業にともなふ變化がこの三月には約束されてゐるのだ。
今月號に於て同人淺沼の評論、金斗熔氏から頂いた原稿が載せられなかつたことを遺憾に思ふ。同人阿部は卒業論文作成のため何も書かなかつた。來月には必ず何か書くことゝ思ふ。
寄贈された雜誌に厚く御禮申します。

この著作物は、1932年に著作者が亡くなって(団体著作物にあっては公表又は創作されて)いるため、ウルグアイ・ラウンド協定法の期日(回復期日を参照)の時点で著作権の保護期間が著作者(共同著作物にあっては、最終に死亡した著作者)の没後(団体著作物にあっては公表後又は創作後)50年以下である国や地域でパブリックドメインの状態にあります。


この著作物は、アメリカ合衆国外で最初に発行され(かつ、その後30日以内にアメリカ合衆国で発行されておらず)、かつ、1978年より前にアメリカ合衆国の著作権の方式に従わずに発行されたか1978年より後に著作権表示なしに発行され、かつウルグアイ・ラウンド協定法の期日(日本国を含むほとんどの国では1996年1月1日)に本国でパブリックドメインになっていたため、アメリカ合衆国においてパブリックドメインの状態にあります。