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しちぢう）の行樹（がうじゆ）あり。皆（みな）是（こ）れ四（し）寶（はう）をもつて周匝（しゆさふ）し圍（い）繞（ねう）せり。是故（このゆゑ）に彼國（かのくに）を名（なづ）けて極樂（ごくらく）と曰（い）ふ。 　又（また）舍（しや）利（り）弗（ほつ）、極樂（ごくらく）國（こく）土（ど）には七寶（し…

向（ふりむ）いて見（み）ては呉（く）れまいねと言（い）ふに、串戯（じようだん）をお言（い）ひでないお前（まへ）が何（ど）のやうな人（ひと）の子（こ）で何（ど）んな身（み）かそれは知（し）らないが、何（なん）だからとつて厭（いや）がるも厭（いや）がらないも言（い）ふ事（こと）は無（な）い、お前（まへ）…

し、曲直（きょくちょく）を裁決（さいけつ（キメル））する事（こと）。 各（おのゝゝ）善悪（ぜんあく）を弁（辨）別（べんべつ）する時（とき）から、何（ど）う云（い）ふ事（こと）を為（し）たか、何（ど）の通（とほ）りに人（ひと）の道（みち）を守（まも）ったか、人（ひと）の目（め）を忍（しの）んで何（ど…

はや）く行（い）つて遣（や）れ先方（さき）は何（ど）れほど待（ま）つて居（ゐ）るか知（し）れはせぬぞ、と知（し）らぬ事（こと）なれば佛性（ほとけしやう）の旦那（だんな）どの急（せ）き立（た）つるに、心（こゝろ）の鬼（おに）やおのづと面（おも）ぼてりして、胸（むね）には動悸（どうき）の波（なみ）たかゝり。…

第（だい）四十課（くわ）　第（だい）三と第（だい）四との律令（おきて） －161－ ▲少（すくな）くとも年（ねん）に一度（ど）は必（かなら）ず告白（こくはく）すべし。 とは、毎年（まいねん）一度（ど）なりもと云（い）ふ事（こと）で、尚度々（なおたびゝゞ） は教会（けうくわい）の望（のぞ）む所（ところ）である。告（こく）…

しよぶつ）の淨（じやう）土（ど）の因（いん）行（ぎやう）と、國（こく）土（ど）の相（さう）狀（じやう）と人天（にんてん）の善惡（ぜんあく）をみそなはし、この上（うへ）もなき殊（しゆ）勝（しよう）な願（ねがひ）をたて、たぐひ希（まれ）なる大（おほ）きな誓（ちかひ）を發（おこ）し…

夫（それ）では是（これ）は話（はなし）だが何（ど）うだらう壽限無（じゆげむ）と命（つけ）たら　熊「何（なん）でがすエ、其（その）壽限無（じゆげむ）とは　隱「壽（じゆ）と云（い）ふ文字（もんじ）は壽（ことぶき）、限（げ）は限（かぎ）る、無（む）は無（な）し、詰（つま）り壽命（じゆみやう）限（かぎ）りな…

しつかりして薬（くすり）を一口（ひとくち）おあがりヱ胸（むね）がくるしいアヽさうだらう此（この）マア汗（あせ）を福（ふく）やいそいでお医者様（いしやさま）へお父（とつ）さんそこに立（た）つて入（い）らつしやらないで何（ど…

しつか）ひはたまりません、大方（おほかた）一月（ひとつき）に二人（ふたり）づゝは婢女（はした）は替（かは）りまして、其都度（そのつど）紛失物（ふんしつもの）が出來（でき）ますやら品物（しなもの）の破損（はそん）などは夥（おびたゞ）しい事（こと）で、何（ど…

しやつてお師匠（しヽよう）さまから毎日（まいにち）のお出稽古（でげいこ）、月謝（げつしや）を出（だ）して附（つ）け屆（とヾ）けして御馳走（ごちそう）して車（くるま）を出（だ）して、あがめ奉（たてまつ）る先生（せんせい）でも雪（ゆき）や雨（あめ）には勿論（もちろん）の事（こと）、三度（ど）に一度（ど…

『我（われ）望（のぞ）む死（し）者（しゃ）の復活（ふくかつ）』 問　『我（われ）望（のぞ）む死（し）者（しゃ）の復活（ふくかつ）』と謂（い）ふのは何（ど）う謂（い）ふことで御座（ござ）いますか。 答　其（それ）は此（この）世（よ）の終（おわり）に於（おい）て、死（し…

問　神様のお啓示（しめし）と申（もう）しますると、一体（いったい）何（ど）う謂（い）ふ事（こと）なので御座（ござ）いますか。 答　神様のお啓示（しめし）とは神様御自身が、人間（にんげん）と謂（い）ふ者（もの）は何（ど）う謂（い）ふ様（よう）に神様を信（しん）じて、何（ど…

十誡の第五誡命 → 通俗正教教話 十誡の第三誡命 <<汝（なんぢ）主（しゅ）爾（なんぢ）の神（かみ）の名（な）を妄（みだり）に口（くち）に称（とな）ふる勿（なか）れ>> 問　神様の御名（みな）を妄（みだり）に称（とな）へると申（もう）しますると何（ど）う謂（い）ふことなので御座いますか。…

問　第五誡命（だいごのいましめ）に申（もう）して御座いまする『父母（ふぼ）を敬（うやま）へ』と謂（い）ふ言（ことば）は余（あま）り何（なん）だか漠（ばく）として解（わか）りませんが、此（これ）を他（ほか）の言（ことば）を以（もつ）て申（もう）しますれば何（ど）う謂（い）ふことなので御座いますか。…

謂（い）ふことの救（すくひ）なので御座（ござ）いますか。 答　罪（つみ）と詛（のろひ）と死（し）より私（わたくし）共（ども）を救（すく）ふことで御座（ござ）います。 問　罪（つみ）と申（もう）しますると何（ど）う謂（い）ふ事（こと）なので御座（ござ）いますか。…

<<姦淫（かんいん）する勿（なか）れ>> 問　姦淫（かんいん）とは何（ど）う謂（い）ふ罪（つみ）で御座いますか。 答　教会で『姦淫（かんいん）』と申（もう）しまするものの内（うち）には三（み）種（いろ）の罪（つみ）が含（ふく）まって居（い）るので御座います。 第一は『邪淫（じゃいん）』と申（もう）し…

ひ難（がた）き言（ことば）、人（ひと）の語（かた）る能（あた）はざる者（もの）を聞（き）きしを知（し）る』〔コリンフ後書十二の二、四〕。 問　其様（そん）な謂（い）ひ難（がた）き喜（よろこび）は何（ど）う謂（い）ふ処（ところ）から出（で）て来（く）るので御座（ござ）いますか。…

<<我（われ）は主（しゅ）汝（なんぢ）の神也（かみなり）我（われ）の外（ほか）爾（なんぢ）の神（かみ）あるなし>> 問　此（この）十誡（じっかい）の第一誡命（かいめい）の『我（われ）は主（しゅ）・爾（なんぢ）の神也（かみなり）』と謂（い）ふ言（ことば）を以（もつ）て主（しゅ）は私（わたくし）共（ども）人間に何（ど…

『我（われ）信（しん）ず一（ひとつ）の神父（かみちち）・全能（ぜんのう）者（しゃ）・天（てん）と地（ち）・見（み）ゆると見（み）えざる萬物（ばんぶつ）を作（つく）りし主（しゅ）を』 問　神（かみ）を信（しん）ずると申（もう）しますると何（ど）う云（い）ふことなので御座（ござ）いますか。…

）いから、其（それ）に拘（かゝは）らず何（ど）う云（い）ふ人（ひと）でも皆容易（みなやさ）しく、疑念（うたがひ）なく、錯誤（まちがひ）なく知（し）る事（こと）の出来（でき）るやうに、天主（てんしゅ）は殊更（ことさら）に御自分（ごじぶん）の事（こと）を知（し）らせ給（たま）ふたのである。其（それ）は…