通俗正教教話/十誡の第三誡命

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じっかいだいさんかいめい[編集]

<<なんぢしゅなんぢかみみだりくちとなふるなかれ>>

問 神様のみなみだりとなへるともうしまするとふことなので御座いますか。

答 神様のみなみだりとなへるともうしまするのはなにいりえうもないのにかみさま々々とかみくちにしあるひわざひといつはために神様のりたりかくすこしもつつしみこころなく神様のくちにすることを神様のみだりにとなへるともうすので御座います。

問 神様のみだりにとなへまするつみうちにはほかいったいつみふくまってるので御座いますか。

答 そのうちには第一に神様のむねさからったりまたは神様をはづかしむるやうことふこと、第二には神様をうらむこと、第三には神様をまつときもちいるせいなるものすこしもうやまはずこれおもちやにしたりこれけがしたりすること、第四はたううはそらおこなふこと、第五はいつはりちかひつること、第六はちかひてながらそのちかひじつかうしないこと、第七は神様のまへちかったやくそくやぶること、第八はつまらぬことにちかひをなすことなどふくまってるので御座います。

問 せいしょうちつまらぬことにちかひててはならぬとふことをいましめたところが御座いますか。

答 御座いますすなはマトフェイふくいんしょうちしゅもうされたことばが御座います『われなんぢいっさいちかなかれ、なんぢことばしかりしかりいないなたるべしこれぐるものあくよりするなり』(馬太五の三十四、三十七

問 それではちかひつるとふことはいっさいしてはならぬわるいことで御座いますか。

答 いいえうでは御座いません、おほやけことちかひつることはすこしもわるくないばかりでなくただしいこころもつちかひつるならばなかそのちかひによってあらそひがなくなるので御座いますからたいへんためになるので御座います、せいしょうちせいしとパエルもうしてりますには『ひとおのれよりおほひなるものしてちかことくわくしようするちかひかれすべてあらそひとどゆえかみきょやくものおのれむねかはらざるをさらあきらかしめさんとほっしてべつちかひてたり』(エウレイ六の十六、十七)してますればおほやけことちかひてることはけっしてわるいことでは御座いませぬ。

じっかいだいしかいめい[編集]

<<あんそくおぼえてこれきよくすべしむいあひだはたらきてなんぢいっさいわざすべしなぬしゅなんぢかみあんそくなればそのにはなんわざをもべからず>>

問 なぬかめなんために『しゅかみあんそく』ともうすので御座いますか。

答 それなぬかめしゅかいまったくおつくりになってそのをおやすめになったで御座いますから『しゅ』ととくもうすので御座います、神様はじつむいあひだそのはたらかせになってかいをおつくりになりなぬかめそのわざまったおはってやすみになったので御座います。

問 わたくしどもクリストスせいけうくわいおいてもそれではそのあんそくやっぱまつるので御座いますか。

答 やうで御座います、しかわたくしどもの教会はむかしきうやくけうくわいとはまったちがつたあたらしいしんやくけうくわいで御座いますからあへむかしけうくわいあんそくまつったやういみこのまつるのでは御座いませぬ、このわたくしどもけうくわいまつりまするのはただ神様がかいさうざうおんをはりになったことをおくするとともむかしまつりこうせいまでつたへるためまつりまするので、わたくしどもしんやくけうくわいしんためにはこのあんそくいまの土曜日)よりももっとたふとしゅふくくわつ(日曜日)がります、このこそわたくしどももっとねっしんあんそくへておほいまつらなければならぬで御座います。

問 それではクリストスしんやくけうくわいではじっかいだいかいやうまもるので御座いますか。

答 それさきにももうしましたとほわたくしどもけうくわいではむかしきうやくくわいやうなぬおはりすなはいまえうまつらずなぬはじめすなはいまにちえうまつむかしまつりつまりいちにちおくったので御座います。

問 それではそのやうえうまつるのをめてしゅふくくわつなさったにちえうまつやうにしたのはいつごろからのことで御座いますか。

答 しゅふくくわつなさったときからのことで御座います。

問 それではせいしょうちふくくわつまつったことはしるして御座いますでせうか。

答 しるして御座いますせいしとぎやうじつうちにはしゅもんとらせいたいみつおこなってしゅおんくるしみをおくするためふくくわつあつまったことをしるしてもうして御座います『なぬはじめもんパンためあつまうんぬん』(二十の七またもくろくに『しゅラッパごとおほいなるこえけり』(一の十)としるして御座います、『しゅ』とはしゅふくくわつしたもので御座います。

問 じっかいの第四かいめいもうして御座いまする『あんそくおぼえてこれきよくすべし』といましめただしゅふくくわつにちえうばかりにくわんけいしたおんいましめで教会のほかしゆくじつたいさいにはべつくわんけいしてはないので御座いますか。

答 いいえやつぱりくわんけいしてるので御座いますむかしきうやくけうくわいではただなぬかめえうばかりでなくほかしゆくじつおよおほものいみをもあんそくもうしてそのつつしむべきことをいましめてりましたが、ちようそれおなじくわたくしどもしんやく教会にきましてもやつぱただしゅふくくわつばかりでなくしようしんぢょマリヤおよしょせいじんまつためさだめられたねんにもつつしむことをめいじてるので御座います、で御座いますからじっかいの第四かいめいただしゅばかりでなくしょせいじんにもくわんけいしてるので御座います。

問 わたくしどもの教会にもうけてございまするしょさいじつうちまつりびもっとたいせつまつりびで御座いますか。

答 それわたくしどもすくひためじんたいたまひしかみイイスス ハリストスごじせきねんするまつりと、そのかみをおりになったせいマリヤごじせきねんするまつりで御座います、ここじゆんじよふてそのまつりべてませうならば、
▲第一 しようしんぢょたんじやうさい これせいマリヤうまれになったねんするまつりで御座います
▲第二 しようしんぢょしんだうさい これせいが神様のみやけんぜられたことをねんするまつりで御座います
▲第三 しようしんぢょふくいんさい これせいかみつかひからかみみこせいからだみごもりなさるつげをおうけになったことをねんしたで御座います
▲第四 しゅかうたんさい これしゅははマリヤかみなるイイスス ハリストスをおみなさったねんしたもので御座います
▲第五 しゅせんれいさい せいさんしゃさい これせいからたんじやうなさったしゅイイスス ハリストスせんげんしゃイオアンからせんれいをおけになり、せいさんしゃあらはれになったことをねんするで御座います
▲第六 しゅしんだうさい これせいしゅれてかみみやそのときふうしたがってみやもうでにおいでになったねんしたもので御座います
▲第七 しゅへんようさい これしゅそのもんなるペトル ヤコフ イオアンおのれさかへしめしになるためハオルさんおいておすがたをおへになったねんしたまつりで御座います
▲第八 せいさい これしゅじふじかにおかかりになる一週間まへおごそかにエルサリムじやうにおはいりになりじんみんえだってしゅをおむかへしたで御座います
▲第九 しゅふくくわつさい これしゅわたくしどもすくひためじふじかにおかかりになり三日目によりよみがへってわたくしどもあがなひおたてになったわたくしどももっといはたのしむべきおまつりで御座います
▲第十 しゅしやうてんさい これしゅふくくわつのち四十日目にてんにおのぼりになったで御座います
▲第十一 じゆんさい これしゅしやうてんのち十日目にせいしんもんうへくだったことをねんせいさんしゃぐるで御座います
▲第十二 じふじかきょえいさい これはギリシヤこくせいくわうごうエレナしゅのおかかりになったじふはっけんしたねんしたおまつりで御座います
▲第十三 せいねむりのまつり これしようしんぢょマリヤおかくれになったねんしたまつりで御座います

問 教会にはものいみもうしてしやうじんけっさいするございますさうですがそのものいみうちおもなるものものいみで御座いますか。

答 それじゆんたいさいもうしましてしゅイイスス ハリストスが四十日かんものいみをなさいましたれいならひまして四十日のあひだつづものいみで御座いますこのものいみまいねんしゅふくくわつさいまへございまして、しゅいろいろのおくるしみをおしのびになったくるしみの一週間におこなところなぬきびしきものいみあはせて四十七日のものいみを教会ではじつかうしてります。

問 それでは教会がまいしう水曜日と金曜日にものいみをするやうすすめてりまするのはいみからたので御座いますか。

答 水曜日にものいみをしまするのはわがしゅイイススくるしみおんわたされになったことをおもひためで金曜日はそのなんとをねんするためで御座います。

問 それではしゅこうたんさいせいねむりまつりせいしとペトルパエルまつりまへものいみかれましたのはわけで御座いますか。

答 このふたつのおまつりまへものいみしゅたんじやうせいねむりをうやまこころきよくしてこのまつりむかへるがためもうけたもので御座いまして、あとしとまつりまへものいみせいしとかみおしへでんだうしたせきおもし、かれおこなひならためもうけたもので御座います。

問 じっかいだいかいめいただしくおこなふにはいかなることをしたならばよろしう御座いますか。

答 それは神様のなるだいなぬかめにはぞくなるごとをなさずつねこのつつしんできよごとそのけんずるやうにしなければなりませぬ。

問 きよごともうしまするとごとなので御座います。

答 たとへばせいだうってたうあづかって神様のおんおしへいたり、いへてはたましひえきになるやうなほんんだりまたうつくしいはなしをしたり、そして教会のため、教会につとめてものあるひびやうこまってものまづしいひとためきんぴんめぐんだりまたかれなぐさむることで御座います。

問 それでは神様のにさへおこなひをなせばのこりむいおこなひをしてもいので御座いますか。

答 いいえそんなことはございませんのこりむいとてもできおこなひをなしつとめてとくむやうにしなければなりませぬ、わたくしども神様をしんじてものかならまいあさゆう神様にたうささなにごとをなすにもひとめ神様のさかえあらはすとこころがけもつてしなければなりませぬ。

問 神様のみだらしばいたりむべきあそびをなしたり、まためやうたへやのだいたいえんずるやうなことはふもので御座いませう。

答 それろんだいざいあくで御座いますそのやうおこなひつねでさへはなはくないおこなひございますものをしてしゅなどにそのやうおこなひをなせばゆるすべからざることで御座います。

問 まいにちぶんつくすべきしよくぶんつくさず、ただぶらぶらとしてそのおくってやうひとうで御座いませう。

答 そのやうものろんじっかいこのだいかいめいもとってります、なぜかともうしますれば神様はそのいましめうちおいて『むいあひだはたらきてなんぢいっさいわざをなすべし』ともうしてひとむいかのうちいつしやうけんめいはたらかなければならぬものとおしへてるので御座います。