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もみぢはよるのにしきなりけり 同 雁（かり）　付帰雁 ばんりひとみなみにさる、さんしゆんがんきたにとぶ、 しらずいづれのさいげつか、なんぢとおなじくかへることをえん、 万里（ばんり）人（ひと）南（みなみ）に去（さ）る、三春（さんしゆん）雁（がん）北（きた）に飛（と）ぶ、…

だつ）と欠乏（けつぼう）とを忍耐（にんたい）して、其（その）生命（せいめい）をも殆（ほとん）ど失（うしな）はんとするときは、汝（なんぢ）に嘆願（たんがん）して左（さ）の如（ごと）く言（い）ふを常（つね）とす、曰（いは）く『相当（そうとう）に生存（せいぞん）する自（じ）由（ゆう）を少（すこ）しく予（…

もん）に及（およ）ばざるなり。德行（とくかう）には顏淵（がんゑん）・閔子騫（びんしけん）・冉伯牛（ぜんはくぎう）・仲弓（ちうきう）、言語（げんご）には宰我（さいが）・子貢（しこう）、政事（せいじ）には冉有（ぜんいう）・季路（きろ）、文學（ぶんがく）には子游（しいう）・子夏（しか）。〉 十一之三…

もよし　ここは築地（つきじ）よ名（な）も高（たか）き　西本願寺（にしほんがんじ）のあるところ 北島町（きたじまちょう）や坂本町（さかもとちょう）　茅場町（かやばちょう）より乗（の）りかへて　深川行（ふかがわゆき）は靈岸町（れいがんちょう）　すぐればやがて永代（えいたい）よ…

んがん）の光陰をおくり給はんと思召し定め給ふ也 去ればある港へ出で給ひ◦おん舟に召してはるか波濤を凌ぎ給ふところに◦船中に在ます御臺は比類なき美人にて渡らせ給ふことを◦かの船頭見まいらせて◦靜心なくあこがれ◦いかにもしてこの御方を奪ひとり申さん…

さんことを願（ねが）ふのみならず此（この）願（ねがひ）が神（かみ）の旨（むね）に適（かな）ふや否（いなや）を我（われ）等（ら）に識別（しきべつ）せしむることをも願（ねが）はん。けだし神（かみ）によりて心（こころ）に入（い）るものはすべての善願（ぜんがん…

▼第三（だいさん）請願（せいがん） <<爾（なんぢ）の旨（むね）は天（てん）に行（おこな）はるる如（ごと）く地（ち）にも行（おこな）はれん>> 問　第三（だいさん）請願（せいがん）は何（ど）う謂（い）ふ望（のぞみ）を表（あらは）した物（もの）で御座（ござ）いますか。 答　第三（だいさん）請願（せいがん…

祈（き）祷（とう）する時（とき）は左（さ）の祈（き）願（がん）を発（はつ）すべし。『主（しゅ）よ、此（この）世（よ）と交（まじは）る為（ため）には実（じつ）に死（し）者（しゃ）とならんことを我（われ）に與（あた）へ給（たま）へ』と、而（しか）して汝（なんぢ）はあらゆる願求（がん…

）なるも、一（いち）時（じ）の壮麗（そうれい）と一（いち）時（じ）の光栄（こうえい）とを以（もつ）て人（ひと）の願望（がんぼう）を起（おこ）さしむる所（ところ）の者（もの）を讃（さん）美（び）せんとす。 六、　しかれども地（ち）上（じょう）の王（おう）の光栄（こうえい）は肉（にく）に属（ぞく）する人…

第五十説教 << 遁世（とんせい）の益（えき） >> 生活上（せいかつじょう）の事（こと）に於（おい）て我（われ）らが眼前（がんぜん）に臨（のぞ）む戦（たたかい）は、実（じつ）に頑固（がんこ）に且（かつ）困難（こんなん）にして、容易（ようい）にはあらざるなり。人（ひと）は幾（いく）ばく堅固（けんご）にして…

我（われ）等（ら）が前（まへ）に門（もん）を開（ひら）き給（たま）へる主（しゅ）の栄光（えいこう）は頌讃（しょうさん）せらる、願（ねが）はくは彼（かれ）に向（むか）ふ願望（がんぼう）の外（ほか）他（た）の願求（がんきゅう）は我（われ）等（ら）にあらざらん。けだし此（こ）の場（ば）合（あい）に我（われ）等（ら）は…

ん​​してこれをたもち、むらさき野にのぞんては、​碧嚴​​へきがん​​をきゝ、​妙心​​めうしん​​寺にしたひ​宗鏡錄​​しゆきやうろく​​、​惠能​​ゑのふ​​​壇經​​だんぎやう​​、五さんにおひて​東坡​​とうば​​​山谷​​さんこく​​【 IA:568】​文選​​もんぜん​​とう、又三輪り…

「きみ、今夜うちへ來ないか。」 學校の門を出ると、正男くんがぼくにかういつた。 「どうして。」 「にいさんが天體望遠鏡を作つたんだ。」 「ほう。」 「月がすばらしいよ。よかつたら見に來たまへ。」 　夕方、まだ明かるい空に、半月が光り始めた。おかあさんにさういつて、夕飯がすむとすぐ出かけた。…

さんが、孫を寢つかせようとして話をしてゐる。 「この村に、古いけやきの木があるだらう。おばけが、あのけやきにゐた。」 「それがどうしたの。」 「そばを通る子どもに、いたづらをした。」 「どうして、いたづらをしたの。」 「いたづらずきのおばけだからさ。」 「どんないたづらをしたの。」 おぢいさん…

されたる者（もの）と虚妄（きょもう）の念（ねん）を以（もつ）て智（ち）に満（み）たさんと急（いそ）ぐ者（もの）とは、先（ま）づ憂愁（ゆうしゅう）を以（もつ）て心（こころ）を潔（きよ）めず、肉体（にくたい）の願望（がんぼう）を制（せい）せずして、耳（みみ）に聞（き）くものと墨汁（ぼくじゅう）にて書（…

がんぜん）に在（あ）る所（ところ）の事（こと）に関（かん）して変化（へんか）をその心（こころ）に感（かん）ぜざる人（ひと）はあらず。もし慾念（よくねん）は人々（ひとびと）の言（い）ふ如（ごと）く五（ご）感（かん）の所産（しょさん…

る心服（しんぷく）と火（か）焔（えん）の如（ごと）くなる願望（がんぼう）との為（ため）に燃（も）え人（ひと）を聖（せい）にする霊神的（れいしんてき）完全（かんぜん）の恩寵（おんちょう）をうけん。 三、　問、　人（ひと）あり財産（ざいさん）を売（う）り、奴（ど）隷（れい）を放（はな）ち、誡命（かいめ…

がれき（瓦礫（グワレキ）（××））　がしょう（臥床（グワシヤウ）（×））　がいこく（外国（グワイコク））』　いちがつ（一月（イチグワツ））』　がんり（元利（グワンリ））　がんやく（丸薬（グワンヤク））　こんがん（懇願（コングワン）） 　　例 あじ（味（アヂ））　ふじ（藤（フヂ）（×））　わらじ（草鞋（ワラヂ）（　×））　ねじ…

云うのでございますがな。まことにその話を聞いた時には、手前もつくづくそう思いましたよ――」 「何とね。」 「観音様へ願（がん）をかけるのも考え物だとな。」 「だが、お爺（じい）さん。その女は、それから、どうにかやって行けるようになったのだろう。」 「どうにか所か、今では何不自由ない身の上になって居り…

）に口（くち）を籍（か）り、多（おほ）くの事（こと）を以（もつ）て汝（なんぢ）を累（わづらは）し、善（ぜん）の多（おほ）くの種類（しゅるい）を含有（がんゆう）する道徳（どうとく）を修（おさ）むる汝（なんぢ）を挫（ざ）折（せつ）し、且（かつ）之（これ）を妨礙（ぼうがい）するに至（いた）る迄（まで）は已…