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よく）をきらふこと陰処（かげ）に埋（うづ）もるるものの如（ごと）くする者（もの）は是（こ）れ真（しん）に節制（せっせい）するなり、彼（かれ）は婦人（ふじん）の容顔（ようがん）を見（み）るを愛（あい）さざるべく、外形（がいけい）の為（ため）に心（こころ）を奪（うば）はれざるべく、美（び）貌（ぼう）の為…

『鎌倉夫人』（かまくらふじん） 作者：国木田独歩 1902年 底本：昭和四十五年三月十五日筑摩書房発行『現代日本文學大系11國木田獨步・田山花袋集』 此頃（このごろ）病気保養のため鎌倉に滞在して居る友人柏田勉（かしはだつとむ）から次のやうな手紙が来た、自分は此（この）手紙を読んで痛く感じたことがある…

、是（これ）を聖霊降臨（せいれいかうりん）と申（まう）します。 使徒等（しとたち）は（一）イエズスの教（をしへ）を能（よ）く悟（さと）らず、（二）其味（そのあじはひ）を身（み）に覚（おぼ）えず、（三）剰（おまけ）に忘（わす）れた事（こと）もあり、（四）聞（き）き切（き）らぬ事（こと）さへもあるのに…

越（こ）ゆればひだり松（まつ）戸（ど）驛（えき） 小（こ）金（がね）ヶ原（はら）の名（な）にし負（お）ふ 花（はな）のなごりは今（いま）はたゞ 東漸（とうぜん）寺（じ）にぞのこるなる、味（み）醂（りん）を醸（かも）す流（ながれ）山（やま） 醤（せう）油（ゆ）を造（つく）る野田（のだ）の里（さと） 何（）れ劣（おと）らぬ名產（めいさん）地（ち）…

いちがつ（一月（イチグワツ））』　がんり（元利（グワンリ））　がんやく（丸薬（グワンヤク））　こんがん（懇願（コングワン）） 　　例 あじ（味（アヂ））　ふじ（藤（フヂ）（×））　わらじ（草鞋（ワラヂ）（　×））　ねじる（捻（ネ）（×）ぢる）　はじる（恥（ハ）ぢる）　よじる（攀（ヨ）（×）ぢる）』…

24ここにイエス弟子（でし）たちに言（い）ひたまふ『人（ひと）もし我（われ）に從（したが）ひ來（きた）らんと思（おも）はば、己（おのれ）をすて、己（おの）が十字架（じふじか）を負（お）ひて、我（われ）に從（したが）へ。 25己（おの）が生命（いのち）を救（すく）はんと思（おも）ふ者（もの）は、これを失（うしな）ひ、我…

のれ）の生命（いのち）をも憎（にく）む者（もの）に非（あら）ざれば我（わが）弟子（でし）と爲（なる）ことを得（え）ず 27 又（また）その十字架（じふじか）を任（おは）ずして我（われ）に從（したが）ふ者（もの）は我（わが）弟子（でし）と爲（なる）ことを得（え）ず 28…

を致（いた）す。若（も）し謝（しや）することを得（え）ざれば則（すなは）ち必（な〔ママ〕なら）ず之（これ）に几杖（きぢやう）を賜（たま）ひ、役（えき）に行（ゆ）くには婦人（ふじん）を以（もつ）てし、四方（はう）に適（ゆ）くに は安車（あんしや）に乗（の）り、自（みづか）ら稱（しよう）して老夫（らうふ）と曰（い）ひ、其（そ）…

〈子曰く、我（われ）未（いま）だ仁（じん）を好（この）む者（もの）、不仁（ふじん）を惡（にく）む者（もの）を見（み）ず、仁（じん）を好（この）む者（もの）、以（もつ）て之（こ）れに尙（くは）ふるなし、不仁（ふじん）を惡（にく）む者（もの）も、其（そ）れ仁たり、不仁者をして其身（そのみ）に加（…

（おんち）をばパンと葡萄酒（ぶどうしゅ）との外観（ぐゎいくゎん）の下（もと）に籠（こも）らせ給（たま）ふのである。故（ゆゑ）に見（み）、触（ふ）れ、味（あぢは）ふ所（ところ）では普通（ふつう）のパンに過（す）ぎないけれ共実体（どもじったい）はパンではなく、イエズス、キリスト自（みづか）らの御言（お…

の名山（めいざん）、新古今に、時しらぬ由はふじのねいつとてか鹿子（かのこ）まだらに雪のふるらんと、あけくれたえぬ詠（なが）めせり。新後拾遺（しんごしふゐ）に、ふじのねをふりさけ見ればしら雪の尾花につゞく武蔵野の原。夕かげはあまたの国に移りけり武蔵野ちかきふじの三日月とよめり。これらの歌本歌なるがゆゑ…

味，有同嗜也，易牙先得我口之所嗜者也。如使口之於味也，其性與人殊，若犬馬之與我不同類也，則天下何嗜皆從易牙之於味也？至於味，天下期於易牙，是天下之口相似也。惟耳亦然，至於聲，天下期於師曠，是天下之耳相似也。惟目亦然，至於子都，天下莫不知其姣也；不知子都之姣者，無目者也。故曰：口之於味…

孔子曰：「之死而致死之，不仁而不可为也。之死而致生之，不知而不可为也。是故竹不成用，瓦不成味，木不成斫，琴瑟张而不平，竽笙备而不和，有钟磬而无簨虡。其曰明器，神明之也。 〈孔子（こうし）曰（いは）く、死（し）に之（ゆ）きて之（これ）を死（し）せりとすることを致（きは）むるは、不仁（ふじん）にして爲（な）すべからざるなり。死（し）に之（ゆ）きて之（これ）…

ーレットを！　モンタギューを打据（うちす）ゑい！ カピューレット長者（ちゃうじゃ）寢衣（ねまき）のまゝにて、其（その）妻（つま）カピューレット夫人（ふじん）はそれを止（とゞ）めつゝ、出（で）る。 カピ長　此（この）騷動（さわぎ）は何事（なにごと）ぢゃ？　やア／＼、予（よ）が長（なが）い劍（けん）を持（も）て、長（なが）い劍（けん）を。…

ふじん）を惡（にく）む者（もの）を見（み）ず。仁（じん）を好（この）む者（もの）は、以（もつ）て之（これ）に尙（くは）ふること無（な）し。不仁（ふじん）を惡（にく）む者（もの）は、其（そ）れ仁（じん）を爲（な）す。不仁者（ふじ…

に地（ち）を以てす、宗廟（そうべう）不順（ふじゆん）なることある者を不孝（ふかう）と爲す、不孝の者は君絀（しりぞ）くるに 爵（しやく）を以てす。禮を變じ樂（がく）を易（か）ふる者を不從（ふじゆう）と爲す、不從（ふじゆう）の者は君流す、制度（せいど）衣（い）…

くなき人（ひと）は、死王（しわう）之（これ）を服（ふく）す。 49 猶（な）ほ蜂（はち）の、花（はな）と、色香（いろか）とを害（そこな）ふことなく、味（あぢ）を捉（とら）へて去（さ）るが如く、同（おな）じく智者（ちしや）は村里（そんり）を遊行（ゆぎやう）せよ。 50…

何（なん）ぞ尙（なほ）世（よ）に在（あ）るが如（ごと）く身（み）を掟（おきて）に服（ふく）せしむるや。 21謂（いは）ゆる觸（ふ）るる勿（なか）れ、味（あじは）ふ勿（なか）れ、扱（あつか）ふ勿（なか）れの類（るゐ）は、 22皆（みな）用（もち）ふるに隨（したが）ひて盡（つ）くるものにして、人間（に…

ふじか）の敵（てき）として步（あゆ）む人（ひと）多（おほ）く、 19其（その）終（はて）は亡（ほろび）なり、彼等（かれら）は腹（はら）を其（その）神（かみ）と爲（な）し、耻（は）づべき事（こと）を誇（ほこり）と爲（な）し、世（よ）の事（こと）をのみ味（あじは）ふ。…

「そりゃあ大丈夫。そんなことの無いのはあたしが請合います」 「内輪（うちわ）になにも面倒はあるめえな」 「そんなことはない筈です」 お直には藤太郎（ふじたろう）という兄がある。両親も揃っている。店の若い衆（しゅ）が二人と小僧が三人、ほかにはお広（ひろ）という老婢（ばあや）と、おすみという若い下女がい…