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れ、近親（きんしん）チッバルトが殺（ころ）されて間（ま）がないことゆゑ、盛宴（せいゑん）を催（もよふ）すときは無情（むじゃう）な行爲（しこなし）とも思（おも）はれうによって。されば、近（ちか）しい友達（ともだち）をば只（たんだ）五六名（めい）限（かぎ）り招（まね）くことにしませう…

（じふ）二（に）使徒（しと）は多（おほ）く漁（れう）師（し）なりしゆへ網（あみ）を用（もつ）て譬（たとへ）を設（まふけ）たまへるは慣（なれ）て暁（さとり）やすきに取（と）れり　網（あみ）を施（うつ）にその内（うち）に獲（う）る所（ところ）のものは漁（れう）師（し）の得（え）んと思（おも）ふ所（ところ…

をば御出（おで）あそばさるゝ、行先（ゆくさき）は何（いづ）れも御神燈（ごじんとう）の下（した）をくゞるか、待合（まちあひ）の小座敷（こざしき）、それをば口惜（くちを）しがつて私（わたし）は恨（うら）みぬきましたけれど眞（しん）の處（ところ）を言（い）へば…

17 これを強襲（きやうしう）して、その所（ところ）を占領（せんれう）し、石垣（いしがき）の上（うへ）にて戰（たゝか）ふすべてのものを防（ふせ）ぎ、彼等（かれら）の手（て）に落（お）ちし者（もの）を殺（ころ）しければ、殺（ころ）されしもの二萬人（まんにん）を下（くだ）らざりき。 18…

ば、斯道（これ）にと志ざすこともなく、入（いり）立（た）たぬ昔しに何をか願はん。生中（なまなか）陶画の粋（すゐ）と呼ばれし、先師の画（ぐわ）工（こう）場（ば）に一と称（たゝ）へられて、我れは売らねど自（おのづ）からは人も知る名、貧ゆゑうづもるゝ事口（くち）惜（を）しの念、我れ…

れうしん）に逆（さか）らって、重大（ぢうだい）な事（こと）に関（くわん）して天主（てんしゅ）の誡（いましめ）に背（そむ）く事（こと）である。 若（も）し其時（そのとき）に（一）能（よ）くは知（し）らず、例（たと）へば銃猟（じうれう）の時獣（ときけもの）と見違（みちが）へて人（ひと）を…

ばへまで人にうとまるゝほど成ければ。実（げ）にもことわりさこそあらめとのみ。いゝて。あながちに男をとがむるわざなかりけり 累（かさね）が怨霊（おんれう）來（きたつ）て菊（きく）に入替（いりかわ）る事 夫（それ）より彼（か）の邪見（じやけん）成（な）る与右衛門。心にあきはてたる妻（さい）を…

第（だい）五十六課（くゎ）　聖體（体）拜領（せいたいはいれう） －241－ [下段] ▲然（しか）り、イエズス、キリスト曰（のたまは）く「若（も）し人（ひと）の子（こ）の肉（にく）を食（しょく）せず其血（そのち）を飮（の）まずば汝等（なんぢら）の中（うち）に生命（いのち）なし」と（ヨ ハ ネ六。五四） とは、恭（うやゝゝ）しく戴（いたゞ）くと云（い）ふ事（こと）である。…

上野高崎直江津新潟間 日（に）本鐵道大宮（ほんてつだうおほみや）を はなれてすゝむ上（あげ）尾（を）驛（えき） 桶川鴻（をけがはこう）ノ巣（す）打（う）ち越（こ）えて 行（ゆ）けば吹上鮎（ふきあげあゆ）どころ 熊谷驛（くまがやえき）は直實（なほざね）の なごり殘（のこ）して今（いま）もなほ…

（そゝのか）して、自（みづか）ら此等（これら）の災禍（わざはひ）を起（おこ）ししものは彼（かれ）なりといへり。 2 この町（まち）の恩人（おんじん）、同胞（どうばう）の保護者（ほごしや）、律法（おきて）の熱心者（ねつしんしや）をば、かれシモンは、國家（こくか）に對（たい）する叛逆者（はんぎやくしや）…

三十五以下（いか）の問（とひ）に在（あ）る）聖体拝領（せいたいはいれう）を相当（そうたう）の志（こゝろざし）と準備（じゅんび）とを以（もっ）てすれば、之（これ）こそイエズス、キリストとの一致（ち）を益（ますま）す固（かた）め、生変（うまれかは）ったやうに如何（どん）な義務（ぎむ）にも苦（く）にも耐（…

れば、此世界（このせかい）に見（み）える草木（さうもく）の種族（しゅぞく）は五十万以上（まんいぜう）、動物昆虫（どうぶつこんちう）の種族（しゅぞく）は六十万以上知（まんいぜうし）れて居（を）る。又大地（まただいち）と呼（よ）ばれた我地球（わがちきう…

れば可（よ）い事（こと）になって居（ゐ）る。若（も）し連日（れんじつ）に亘（わた）る修行（しげう）に就（つ）いて為（な）すべき告白（こくはく）ならば、其修行（そのしうげう）を了（をは）ってから一週間内（しゅうかんない）にしても可（よ）い。聖体拝領日（せいたいはいれう…

を喜（よろこ）ばせたい気（き）を励（はげま）す事（こと）である。 （註（ちゅう））親（おや）を悲（かなし）ませぬ計（ばか）りで孝行（かうゝゝ）な人（ひと）と云（い）はれやうか。法律（ほうりつ）を破（やぶ）らぬ丈（だけ）で良民（れうみん）と云（い）はれやうか。其（それ）と同（おな）じく罪（つみ）を…

をば、雜（ざふ）行（ぎやう）にはいるべからずと人々（ひと〴〵）の申（まをし）候（さふらふ）をばいかゞこたへ候（さふらふ）べき」 答（こたふ）、「惠（ゑ）心（しん）先德（せんとく）、一代（いちだい）聖敎（しやうげう）の要文（えうもん）をあつめて『往（わう）生（じやう）要集（えうしふ）』を…

本州（ほんしう）中（ちう）部（ぶ）の分水嶺（ぶんすゐれい） 鳥（とり）居（ゐ）峠（たうげ）の｢トンネル｣は 基（き）面（めん）の高（たか）さ日（に）本一（ほんいち） 峠（たうげ）を越（こ）ゆれば木曾（きそ）の谷（たに） 眼界一轉（がんかいいつてん）うっそうと 茂（しげ）るは御（ご）料（れう）の林（はやし）なり…

うす　おん力をそへ給へば◦そのがらさを深く感じ給ひて◦難儀悲しみをば却て喜びとなして◦はたと强き堪忍のおん心いでき◦御恩の御禮（おんれい）を申上げ給ふ也 然（しか）ればさきの狼（おほかめ）の取りて行きたる御（おん）子（こ）をば〈その途田畠（でんばく）なれば〉◦小作人出合ひて追落（おひおと）して見れ…

港にゐる英國東洋艦隊旗艦プリンス‐オブ‐ウェールズと、戰艦レパルスを、どうしても撃滅しなければならぬ。だが、敵は軍港深くたてこもつて、出港するけはひがない。いつそのこと、こつちから出かけて行つて、軍港内の主力艦をたたきつけるか。さうだ、明日こそ── 　この時であつた。哨戒（せうかい）中のわが潛水艦…

れうしん）、後見人（こうけんにん）、伝道者（でんだうしゃ）、司祭等（しさいなど）の責（せめ）に当（あた）る。（二）大罪（だいざい）を以（もっ）て聖体拝領（せいたいはいれう）すれば更（さら）に瀆聖（とくせい）の大罪（だいざい）を犯（をか）して第（だい）四の制令（おきて）は全（まった）うされ…

いざ給へあはせまいらせんといへば。 あはれうれしきことかな。 ぢざうのありかせ給はん所へ我をゐておはせよといへば。 われにものをえさせ給へ。 やがてゐて奉らんといひければ。 此きたるきぬたてまつらんといへば。 いざたまへとてとなりなる所へゐてゆく。 あまよろこびていそぎ行に。 そこのこにぢざうといふ童ありけるを。 それが親をし*りたりけるによりて。…