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『名人傳（草稿）』（めいじんでん（そうこう）） 作者：中島敦 「眞晝」「マリヤン」の草稿が書かれた原稿用紙の裏に鉛筆書きで書かれたもの。 *底本：昭和五十一年五月二十五日筑摩書房発行『中島敦全集第二卷』 （述而不作品と孔夫子は言ふ。私もその顰みに倣はうと思ふ。創意無しとの批難は甘んじて受けよう。たゞ…

△霊名（れいめい）を付（つ）けるのは、聖人（せいじん）の名（な）を以（もっ）て己（おのれ）の名（な）とし、其聖人（そのせいじん）を保護（ほご）に賴（たの）み、鑑（かゞみ）にする爲（ため）であります。 とは、姓名（せいめい）の外（ほか）に信者（しんじゃ）としての名（な）を付（つ）けられる事（こと）である。…

いじつ）例令（たとへ）ば聖（せい）母（ぼ）誕生（たんじやう）祭（さい）（九月廿日）聖（せい）母（ぼ）福音（ふくいん）祭（さい）（四月六日）第三諸（しょ）聖人（せいじん）の祭日（さいじつ）例令（たとへ）ば前（ぜん）駆（く）約翰（イオアン）致（ち）命（めい…

いじつ）例令（たとへ）ば聖（せい）母（ぼ）誕生（たんじやう）祭（さい）（九月廿日）聖（せい）母（ぼ）福音（ふくいん）祭（さい）（四月六日）第三諸（しょ）聖人（せいじん）の祭日（さいじつ）例令（たとへ）ば前（ぜん）駆（く）約翰（イオアン）致（ち）命（めい…

第（だい）二十七課（くわ）　第（だい）一誡（かい）（二） → 公教要理説明（こうけうえうりせつめい） 第（だい）二十五課（くわ）　天主（てんしゅ）の十誡（じっかい） －111－ △十誡（じっかい）は天（てん） [下段] 主（しゅ）が昔（むかし）モイゼと云（い）ふ聖人（せいじん）に授（さづ）け給（たま）ふた十の誡（いましめ）であります。…

第（だい）三十五課（くわ）　第（だい）六誡（かい）と第（だい）九誡（かい） → 公教要理説明（こうけうえうりせつめい） 第（だい）二十七課（くわ）　第（だい）一誡（かい）（二） －115－ ▲第一誡（だいいっかい）には涜聖（とくせい）と迷信（めいしん）とを禁（きん）じます。 第一誡（だいいっかい）の後（あと）の文（ぶん）は誡（…

○英国王（えいこくおう）、我（わが）諸州（しょしゅう）に人口（じんこう）の繁殖（はんしょく）するを妨（さま）げんと欲（ほつ）し、外人（がいじん）帰化（きか）の法（ほう）を廃（はい）して其（その）移住（いじゅう）を禁（きん）じ、土地（とち）分配（ぶんぱい）の新法（しんぽう）を立（たて）たり。…

子曰：「爲命，裨諶草創之，世叔討論之，行人子羽修飾之，東里子產潤色之。」 〈子曰く、命（めい）を爲（つく）る、裨諶（ひじん）之（これ）を草創（さうさう）し、世叔（せいしゆく）之（これ）を討論（たうろん）し、行人（かうじん）子羽（しう）之（これ）を修飾（しうしよく）し、東里（たうり）の子產（しさん）之（これ）を潤色（じゆんしよく）す。〉…

〈孔子曰く、君子（くんし）に三畏（さんゐ）有（あ）り、天命（てんめい）を畏（おそ）れ、大人（たいじん）を畏（おそ）れ、聖人（せいじん）の言（げん）を畏（おそ）る。小人（せうじん）は天命（てんめい）を知（し）らずして、畏（おそ）れざるなり。大人（たいじん）に狎（な）れ、聖人（せいじん）の言（げん）を侮（あなど）る。〉 十六之九…

いじん）義（ぎ）人（じん）を敬（けい）し其（その）力（ちから）を恃（たの）むのは少（すこ）しく此（この）誡（いましめ）に悖（もと）って居（お）りはしませんでせうか。 答　決（けっ）して悖（もとっ）ては居（お）りませぬ教会が聖人（せいじん）義（ぎ）人（じん…

子曰：「爲命，裨諶草創之，世叔討論之，行人子羽修飾之，東里子產潤色之。」 〈子（し）曰（いは）く、命（めい）を爲（つく）るに、裨諶（ひじん）之（これ）を草創（さうさう）し、世叔（せいしゆく）之（これ）を討論（たうろん）し、行人（かうじん）子羽（しう）之（これ）を修飾（しうしよく）し、東里（とうり）の子產（しさん）之（これ）を潤色（じゆんしよく）せり。〉…

いじん）が居（を）り、地方官（ちほうくわん）が居（ゐ）なければなりません。 [46] 〇公敎会（こうけうくわい）にも大臣（だいじん）の様（やう）なものが居（ゐ）ますか△七十名（しちじふめい）の枢機員（すうきゐん）があって、公敎会（こうけうくわい）の政治（せいじ）を司（つかさど）って居（ゐ）ます。…

せうてんさい）、聖母（せいぼ）マリアの被昇天祭（ひせうてんさい） [下段] （八月十五日）、諸聖人祭（しょせいじんさい）（十一月一日）であります。 あるが、全教会（ぜんけうくわい）に命（めい）ぜられてあるのは、尚外（なほほか）に六日（か）ある、即（すなは）ちイエズスの御割礼（ごかつれい）（一月一日…

めいだう）に宗祀（そうし）し以（もつ）て上帝（じやうてい）に配（はい）す。是（ここ）を以（もつ）て四海（かい）の內（うち）各〻（おのおの）其（そ）の職（しよく）を以（もつ）て來（きた）り祭（まつ）る。夫（そ）れ聖人（せいじん…

親（しん）を親（した）しむなり、大臣（だいじん）を敬（けい）するなり、羣臣（ぐんしん）を體（たい）とするなり、庶民（しよみん）を子（こ）とするなり、百工（こう）を來（きた）すなり、遠人（ゑんじん） を柔（やはら）ぐるなり、諸侯（しよこう）を懷（なつ）くるなり。身（み…

〈孔子（こうし）曰（いは）く、君子（くんし）に三畏（ゐ）あり。天命（てんめい）を畏（おそ）れ、大人（たいじん）を畏（おそ）れ、聖人（せいじん）の言（こと）を畏（おそ）る。小人（せうじん）は天命（てんめい）を知（し）らずして畏（おそ）れず、大人（たいじん）に狎（な）れ、聖人（せいじん）の言（こと）を侮（あなど）る。〉 十六之九…

めいしやう）。仁義（じんぎ）をもつはらとを【 NDLJP:531】こなひ給へるがゆへ也。仁者（じんしや）といふは慈悲（じひ）愛敬（あひきやう）有て。あやうきを助（たす）け。災難（さいなん）をすくはんとす。敵国へ来。死にのぞむ病者（びやうしや）。千余人を助け。諸人の心をなだめ給へるも。是仁（じん…

〈淳于髡（じゆんしこん）曰く、名實（めいじつ）を先（さき）にする者（もの）は人（ひと）の爲（た）めにするなり。名實（めいじつ）を後（のち）にする者（もの）は自（みづか）ら爲めにするなり。夫子（ふうし）三卿（けい）の中（うち）に在りて、名實未（いま）だ上下（じやうか）に加（くは）はらずして之（これ）を去（さ）る。仁者（じん…

第（だい）二十二課（くわ）　死（し）と私審判（ししんぱん） → 公教要理説明（こうけうえうりせつめい） 第（だい）二十一課（くわ）　諸聖人（しょせいじん）の通功（つうこう）と罪（つみ）の赦免（ゆるし） －95－ ▲然（しか）り、公教会（こうけうくわい）に属（ぞく）する者（も…

じんるゐ）を代表（だいへう）せる人祖（じんそ）アダムの承諾（せうだく）によって犯（をか）され、我々（われわれ）は唯罪（たゞつみ）を犯（をか）した親（おや）の子供（こども）として、罪人（つみびと）の身分（みぶん）に生（うま）れた訳（わけ）である。 [下段] 命（めい…