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－201－ 第（だい）一部（ぶ）では道筋即（みちすじすなは）ち天主（てんしゅ）やイエズス、キリストの事（こと）、又靈魂（またれいこん）の行先（ゆくさき）を学（まな）びました。第（だい）二部（ぶ）では道（みち）の規則即（きそくすなは）ち何々（なに〱）せねばならぬ。何々（なに〱）してはならぬと云（い）…

9 彼（かれ）に預言（よげん）する四（よ）人（にん）の女（むすめ）あり皆（みな）處女（をとめ）なり 10 われら數日（すじつ）ここに留（とどま）れるときアガボスと名（なづく）る一人（ひとり）の預言者（よげんしや）ユダヤより下（くだ）り 11…

せざる時（とき）は道路（だうろ）を破（やぶ）り損（そこな）ひ衞生上（ゑいせいしよう）は素（もと）より道路（だうろ）の保存（ほぞん）に就（つ）き其損害（そのそんがい）云ふべから゛依（よつ）て爾後（このゝち）は人々（ひと〴〵）其筋（そのすじ…

せば、暖かき大理石にて刻（きざ）めるごとき頸筋（くびすじ）が際立（きわだ）ちて男の心を惹（ひ）く。 「そのまま、そのまま、そのままが名画じゃ」と一人が云うと 「動くと画が崩れます」と一人が注意する。 「画になるのもやはり骨が折れます」と女は二人の眼を嬉しがらしょうともせず、膝に乗せ…

）（三十七）といへる人（ひと）なりきさてもこの婦人（ふじん）はいかなる者（もの）か今（いま）は包（つつ）むにも及（およ）ばねば此（ここ）にその素性（すじやう）を記（しる）すべし同女（どうぢよ）は名（な）を佐々木（ささき）信子（のぶこ）（二十六）といひて母（はゝ）は仙臺藩（せんだいはん）の儒者（じゆし…

せぬやうに避（さ）くれば終（つひ）には彼（か）の室（しつ）の人々（ひと〴〵）は他（た）の乘客（じようかく）とは別物（べつもの）のやうに疎々（うと〳〵）しくなるに至れりさて彼（か）の室（しつ）の女性（によしやう）とはいかなる者（もの）ぞその素性（すじ…

　廣い門の下には、この男の外（ほか）に誰もゐない。唯、所々丹塗（にぬり）の剝げた、大きな圓柱（まるばしら）に、蟋蟀（きり〴〵す）が一匹とまつてゐる。羅生門（らしやうもん）が、朱雀大路（すじやくおほぢ）にある以上（いじやう）は、この男の外にも、雨（あめ）やみをする市女笠（いちめがさ）や揉烏帽子が、もう二三人（にん）はありさうなものである…

境（いきやう）に上陸（じやうりく）せし信子（のぶこ）のいかに心細（こゝろぼそ）さを感（かん）ずるならんと態々（わざ〴〵）着船（ちやくせん）の數日前（すじつぜん）シヤートル迄出迎（でむか）へに赴（おもむ）き船影（ふなかげ）波路（なみじ）の末（すゑ）に見（み）ゆるより早（はや）くも波止場（はとば）に立（…

せ）ざる也（なり） 19 全體（ぜんたい）この首（かしら）により諸（もろもろ）の節（ふし）と維（すじ）をもて相（あひ）助（たす）け相（あひ）聯（つら）なり神（かみ）に育（そだて）られて長（そだつ）なり 20-21-22 もし爾曹（なんぢら）キリストと偕（とも）に死（しに）て世（よ）の小學（せ…

そんな風に、たのまれもせぬのに、血通を上げる男女もあるのであった。 座の前には、二丁目の通りに、華やかに幟（のぼり）が立ちならび、積樽は、新川すじから、あとからあとから積み立てられ、時節の花の黄菊白菊が植込まれて、美々しげな看板が、人目をそばだてさせる。 暁方（あけがた）から今日の観劇をたのしみに、重詰を持たせ…

（ゆ）く船（ふね）のごとく。船（ふね）過（す）ぎされば、跡（あと）も見出（みいだ）されず、波（なみ）の上（うへ）にその龍骨（りゆうこつ）の跡筋（あとすじ）さへもなし。 11 また鳥（とり）の大氣（たいき）をすぎ行（ゆ）くごとく、その跡（あと）の形（かたち）さへ見（み）えず。鳥（とり）はただ、やは風（…

もら）しめ且（かつ）これを寛容（ゆるやか）にして其（その）友（とも）の彼（かれ）を供給（たすくる）こと有（ある）を禁（きん）ぜざらしむ 24 數日（すじつ）の後（のち）ペリクス其（その）妻（つま）ユダヤ人（びと）なるデルシラと共（とも）に來（きた）りパウロを召（めし）て其（その）キリストを信（しん）…

Wikisource:宗教 > 聖書 > 明治元訳新約聖書 (明治37年) > 馬可傳福音書(明治元訳) 1 數日（すじつ）の後（のち）イエス復（また）カペナウムに來（きたり）しに 2 彼（かれ）の室（いへ）に居（をる）こと聞（きこ）えければ直（ただち）に多（おほく）の人々（ひとびと）集（つどひ）き…

葉を語り出した。今度は、それが何の霊であるか、すぐに判った。武運拙（つたな）く戦場に斃（たお）れた顛末（てんまつ）から、死後、虚空の大霊に頸筋（くびすじ）を摑（つか）まれ無限の闇黒（あんこく）の彼方（かなた）へ投げやられる次第を哀（かな）しげに語るのは、明らかに弟デックその人と、誰もが合点した。シャ…

りませぬ！この、わたしが、殺されようと、助かろうと、それもかまいませぬ！あの子だけを、お返し下さいまし！」 「は、は、は！泣きおるわ！わめきおるわ！うらみがあったら、そこにおる広海屋に言え！亭主に言え！」 と、こんな言葉だけは、すじが立つことをいって、長崎屋は、ふたたび、ゲラゲラ笑いになって、目を…

せ參（まゐ）らするではなけれど、一生（しやう）に一度（ど）の打明（うちあ）け物（もの）がたり、聞（きい）て給（たま）はれ憂（う）き身（み）の素性（すじやう）と、此處（こヽ）に涙（なみだ）を盡（つ）くして語（かた）り明（あか）せ…

）と相（あひ）議（はかり）こたへて曰（いひ）けるは爾（なんぢ）カイザルに上告（じやうこく）せんと欲（ねが）へりカイザルに往（ゆく）べし 13 數日（すじつ）を經（へ）て後（のち）アグリッパ王（わう）およびベルニケ、ペストスの安否（あんぴ）を問（とは）ん爲（ため）にカイザリヤに來（きた）り 14…

「浅草のお知合い――と、申せば、おわかりとのことでございますが、お客さまが――」 雪之丞は、沈思から醒めて、 ――おお、では、闇太郎親分が―― と、思い当ったので、 「どうぞ、こちらへ――」 客というのは、案の定、あの江戸名代の怪賊だｔった。今日は、いつものみじんの素袷、素足ではない。髪もおとなしやかに、細く結って、万すじ…

せてサモトラケに至（いた）り其（その）次日（あくるひ）ネアポリスに往（ゆき） 12 彼處（かしこ）よりピリピに至（いた）るピリピはマケドニヤの一（ひとつ）の分（わかれ）の中（うち）なる名（な）ある邑（まち）にして即（すなは）ち殖民地（しよくみんち）なり我儕（われら）數日（すじつ）この邑（まち）に止（とどま）れり…

せようと、今年北国すじの不作を見込んで、米を買っておるそうな。ところが、広海屋一派の商人たちの方では、西国に手持ちの米が多分にあるで、利害が反対になっている――が、今のところ、広海屋も、目前の利に欺かれて、却々売り叩こうともせ…