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Wikisource:宗教 聖詠講話中編 作者：金口（きんこう）イオアン （4 - 5世紀） 訳者：木村英吉 明治四十五年 1912年 底本: 木村英吉 訳『聖詠講話』中編,正教会編輯局,明38,45. 国立国会図書館デジタルコレクション:info:ndljp/pid/824730…

われものいはぬ惡鬼（あくき）にとりつかれたるわが子（こ）を汝（なんぢ）につれきたれり 18 何處（どこ）にても惡鬼（あくき）これにとりつけばこれをなげたをす すなはち彼（かれ）は泡（あは）をふき 歯（は）ぎしりをしてつかれはつるなり 我（われ）これをおひいだすことを主（しゆ）の門徒（でし）に乞（こひ）しかども…

さてペルシヤ王（わう）クロス此等（これら）のものを携（たづさ）へ來（きた）りし時（とき）、これをその庫司（ぐらづかさ）ミテラダテに渡（わた）し、 12 彼（かれ）はこれをユダの牧伯（つかさ）サナバサルに渡（わた）しぬ。 13 その數（かず）はこれなり。金杯（きん…

23人々（ひとびと）は之（これ）を殺（ころ）さん、かくて三日（みっか）めに甦（よみが）へるべし』弟子（でし）たち甚（いた）く悲（かな）しめり。 24彼（かれ）らカペナウムに到（いた）りしとき、納金（をさめきん）を集（あつ）むる者（もの）どもペテロに來（きた）りて言（い）ふ『なんぢらの師（し）は納金（をさめきん）を納（をさ）めぬか』…

きんちく）はイエルサリムに在（あ）る教會（けうくわい）に及（およ）び、使徒（しと）の外（ほか）は皆（みな）イウデヤとサマリヤとの各地（かくち）に散（さん）じたり。 二　敬虔（けいけん）なる人人（ひとびと）ステファンを葬（はうむ）り、之（これ）が爲（ため）に大（おほい）なる痛哭（つうこく）を爲（な）せり。…

れきこえ、をうならの人きこしめし、ねうゐんさま、ねうこさま御みゝへいれ申され、これよりしたい〳〵に、すみふとになりまいらせられ、ねうゐんさま、ねうこさまの御かくこにても、とゝまりかたくおほしめし候て、をうほちの人、御みゝにいれ申さるゝ、このをうほちの人、たうきん…

人（ひと）に大切（だいじ）なものは多（おほ）い、例（たと）へば身体（からだ）には衣食（いしょく） 住（ぢゅう） 金銭等（きんせんなど）、霊魂（れいこん）には教育（きょういく）、徳学問等（とくがくもんなど）、殆（ほとん）ど数（かぞ）へきれぬ程（ほど）ある。偖（さ）て宗（しう）…

に関する法律（のうぎょうきょうさいさいほけんとくべつかいけいにおけるのうさくもつきょうさいにかかわるさいほけんきんのしはらいざいげんのふそくにあてるためのいっぱんかいけいからするくりいれきんにかんするほうりつ） 平成元年第7号 公布日：1989年(平成元年)3月10日 施行日：1989年(平成元年)3月10日…

この預言者（よげんしや）は俘（とらは）れ行（ゆ）く人々（ひと〴〵）に律法（おきて）を與（あた）へて、主（しゆ）の誡命（いましめ）を忘（わす）るることなく、金銀（きんぎん）の偶像（ぐうぞう）とその装飾（さうしよく）とを見（み）る時（とき）にても、その心（こゝろ）を惑（まど）はすことなきやうに命（めい）じたり。 3…

はなはだくるしめり 16 これをあなたのでしにつれゆけども いやすことあたはず 17 耶穌こたへて あゝ 信（しん）なきひか［が］みたる世（よ）ぞ いつまでわれなんぢらとともにをらんや いつまでわれ汝らをしのばんや 18 われにそれをつれきたれといへり 耶穌鬼（おに）をいましめたまへり…

ぬ。又（また）汝（なんぢ）は幽玄（かすか）なる喩言（たとへ）をもてこれを滿（みた）しぬ。 16 汝（なんぢ）の名（な）は遠（とほ）く島々（しまじま）に達（たっ）し、汝（なんぢ）の平和（へいわ）のために汝（なんぢ）は愛（あい）せられき。 17 汝（なんぢ）の歌（うた）と箴言（しんげん）と喩言（たとへ…

きん）ハ五斤（ごきん）の利（り）を得（え）たり 19 主人（しゅじん）いひけるハ爾（なんぢ）も五（いつゝ）の邑（まち）を宰（つかさ）どるべし 20 また一人（ひとり）きたりて曰（いひ）けるハ主（しゅ）よ爾（なんぢ）の一斤（いっきん…

れきけんのそんりよはみなをくをうるほす、 たうかのじしはだうにほとりせず、 酈県（れきけん）の村閭（そんりよ）は皆（みな）屋（をく）を潤（うるほ）す、 陶家（たうか）の児子（じし）は堂（だう）に垂（ほとり）せず、 酈県村閭皆潤屋。陶家児子不垂堂。 らんゑんにはみづからぞくこつたることをはぢ、 きんりにはちやうせいあることをしんぜず、…

おのがしもべをよびてその全業（しんしよう）をこれらにあづけ 15 各（おの〳〵）その器量（きりやう）によりて 一人（ひとり）には金（きん）五千 一人（ひとり）には二千 ひとりには一千をあたへて やがてたびだちぬ 16 五千の金をうけしものはゆきてこれをはたらかし また別（べつ）に五千をまうけたり…

　にわかにパッと明るくなり、日光の黄金きんは夢ゆめのように水の中に降って来ました。 　波から来る光の網あみが、底の白い磐いわの上で美しくゆらゆらのびたりちぢんだりしました。泡や小さなごみからはまっすぐな影かげの棒が、斜めに水の中に並ならんで立ちました。 　魚がこんどはそこら中の黄金きん…

り）を危（あやふ）くするからである。其侭（そのまゝ）に死（し）んだ人（ひと）には公教会（こうけうくわい）では宗教的葬式（しうけうてきそうしき）を禁（きん）じられてある程（ほど）である。 △一日（にち）も早（はや）く聖体（せいたい）を授（さづ）かるやうに為（せ）ねばなりませぬ。…

18イエス此（これ）等（ら）のことを語（かた）りゐ給（たま）ふとき、視（み）よ、一人（ひとり）の司（つかさ）きたり、拜（はい）して言（い）ふ『わが娘（むすめ）いま死（し）にたり。されど來（きた）りて御手（みて）を之（これ）におき給（たま）はば活（い）きん』…

七（なゝつ）なり 21 耶穌彼（かれ）らにいひけるは 何（なんぞ）さとらざるや 22 耶穌ベツサイダにいたるに人（ひと）〴〵かれに瞽者（めくら）をつれきたり これに手（て）をつけたまへとねがひたり 23 耶穌めくらの手（て）をとりて邑（むら）のそとにつれいで その目（め）に唾（つばき）して手（て）をそのみのうへにおき…

く）せん。神（かみ）は埃及人（じん）より金銀（きんぎん）の器（き）物（ぶつ）を借（か）り、これを携（たづさ）へて埃及より出（いづ）るを命（めい）じ給（たま）ふ、何（なん）となれば霊魂（たましひ）は暗黒（あんこく）より出（い）で来（きた）りつつ金銀（きんぎん）の器（き）物（ぶつ）、即（すなはち）七倍…

の三山の下に圧し潰されさうになつた時も、彼は決して自己の生命の為に悲鳴を上げはしなかつた。最も苦しんだのは、小雷音寺の黄眉老仏のために不思議な金鐃（きんねう）の下に閉ぢ込められた時である。推せども突けども金鐃も伸びて大きくなり、身を縮めれば金鐃も亦縮まる始末で、どうにも仕様がない。身の毛を抜いて錐（…