検索結果

りぼふを、好（よ）き物得つと彼（かの）狗、踏みにじりては、㘅（くわ）へて引きちぎりなどす。ゆかは暖炉（だんろ）の温（ぬく）まりにて解けたる、靴の雪にぬれたれば、あたりの人々、かれ笑ひ、これ罵（ののし）るひまに、落花狼藉（らっかろうぜき）、なごりなく泥土に委（ゆだ）ねたり。栗うり…

← 第（だい）一課（くゎ）　使徒信経（しとしんけう） 第（だい）三課（くゎ）　創造及（さうゞゝおよ）び主宰（しゅさい） → 公敎要理説明（こうけうえうりせつめい） 第（だい）二課（くゎ）　 天主（てんしゅ） －10－ ▲天主（てんしゅ）は、天地万物（てんちばんぶつ）を創造（つく）り、且主宰（かつつか…

Wikisource:宗教 > カテキズム > 公教要理説明 ← 書名（しょめい） 序文（じょぶん） → 公敎要理説明（こうけうえうりせつめい） 緒言（しょげん） －1－ とは、前書（まへがき）と云（い）って、本文（ほんぶん）の前（まへ）に書添（かきそ）へたものである。…

汝（なんぢ）は全世界（ぜんせかい）に於（おけ）る聖神（せいしん）の能力（のうりょく）を見（み）たり、さらば最早（もはや）地（ち）に止（とど）まるをやめて、上天（じょうてん）に登（のぼ）るべし。且（かつ）第一（だいいち）の天（てん）に上（のぼ）り、彼処（かしこ）に於（おい）てかくも数（かぞ）ふべからざる幾万…

公教要理説明（こうけうえうりせつめい） 第（だい）十七課（くわ）　聖霊降臨（せいれいこうりん） －80－ －81－ △イエズス、キリストは御約束（おんやくそく）の如（ごと）く使徒等（しとたち）に聖霊（せいれい）を遣（つかは）し給（たま）ふた、是（これ）を聖霊降臨（せいれいかうりん）と申（まう）します。…

& pacem habuit. Job. 9　でうす　に背き奉りて◦誰（たれ）か案（あん）堵（ど）の思（おもひ）には住すべきぞと。*さん◦げれごうりよ是を注し給ひて◦でうす　の大なる御奇（き）特（どく）を以て◦萬物を御（ご）作（さく）なされし如く◦面々其身を巢立んが爲に次第たゞしく定め給へば◦御…

カテキズム > 公教要理説明 ← 第（だい）五課（くわ）　人（ひと） 第（だい）七課（くわ）　旧約時代（きうやくじだい） → 公教要理説明（こうけうえうりせつめい） 第（だい）六課（くわ）　原罪（げんざい） －35－ ▲否（いな）。人祖（じんそ）は悪魔（あくま）の誘惑（いざない）に随（したが）ひ、天主…

（ゐ）る所也。二ツには◦少しその上にぷるがとうりよとて◦がらさを離れずして死する人のあにま◦現（げん）世（ぜ）にて果たさざる科送りの償ひをして◦それよりぱらいぞの快（け）樂（らく）に至るべき爲に◦その間こめおかるゝ所也。三ツには◦ぷるがとうりよの上にりんぼとて◦ぱうちいずもを受けずして◦未だもるたる…

ごぞんじ）のお方（かた）もござりませうが。お江戶（えど）を立（たつ）て二十里（にじうり）上方（かミがた）。相州（さうしう）小田原（おだわら）。一（いつ）しき町（まち）をおすぎなされて。靑物町（あおものてう）を登（のぼ）りへお出（いで）なさるれバ。欄干橋（らんかんばし）虎屋（とらや）藤（とう）右衞門…

公教要理説明 ← 第（だい）四十課（くわ）　第（だい）三と第（だい）四との律令（おきて） 第（だい）四十二課（くわ）　罪（つみ） → 公教要理説明（こうけうえうりせつめい） 第（だい）四十一課（くわ）　第（だい）五と第（だい）六との律令（おきて） －163－ △定（さだ）められたる期日（きじつ）には大斎（だいさい）を守（まも）るべし。…

とうれしがられ、娘（むすめ）もつ親（おや）幾人（いくたり）に仇敵（あだがたき）の思（おも）ひをさせて我（わ）が聟（むこ）がねにと夫（そ）れも道理（だうり）なり、故郷（くに）は靜岡（しづをか）の流石（さすが）に士族出（しぞくで）だけ人品（じんぴん）高尚（かうしよう）にて男振（をとこぶり）申分（ぶん）な…

着（ちやく）するや何（なに）かにつけて親切（しんせつ）に介抱（いたは）るは彼（か）の武井（たけゐ）事務長（じむちやう）にて信子（のぶこ）は上陸（じやうりく）しても東京（とうきやう）へ歸（かへ）らんとはせず神戸（かうべ）の常盤家（ときはや）旅店（りよてん）に宿（やど）を取（と）り武井（たけゐ）と共（と…

こくわつゆをつつんでざんぷんになき、 ぼてうかぜにすみてはいりをまもる、 孤花（こくわ）露（つゆ）を裹（つつ）んで残粉（ざんぷん）に啼（な）き、 暮鳥（ぼてう）風（かぜ）に栖（す）みて廃籬（はいり）を守（まも）る、 孤花裹露啼残粉。暮鳥栖風守廃籬。 題后妃旧院　良岑春道 くわうりにつゆをみればしうらんなき、…

三件とや？しからば汝の罪を数えよう。汝今日、国君の服たる紫衣をまとう。罪一つ。天子直参の上卿用たる哀甸両牡（ちゅうじょうりょうぼ）の車に乗る。罪二つ。君の前にして裘を脱ぎ、剣を釈（と）かずして食う。罪三つ。 それだけでちょうど三件。太子はまだ我を殺すことは出来ぬ、と、必死にもがきながら良夫が叫ぶ。…

○うちれ　Utile　「得になるもの」 ○うりやす　Urias　人名 ○ゑけれじやすちこ　Eclesiástico　集会書 ○おねす　Onus　重荷（義務） ○おんたあで　Vontade　「憎み愛するに傾く（あにまの）精」 ○けるびん　Cherubim　智天使 ○さるみすた　Salmista　聖詩作者 ○げれごうりよ　ぱつぱ〔さん〕　Gregorio…

（そのひ）も近（ちか）づきしにかくて桑港（さんふらんしすこ）に待（ま）ち合（あは）して知（し）らぬ異境（いきやう）に上陸（じやうりく）せし信子（のぶこ）のいかに心細（こゝろぼそ）さを感（かん）ずるならんと態々（わざ〴〵）着船（ちやくせん）の數日前（すじつぜん）シヤートル迄出迎（でむか）へに赴（おもむ…

Wikisource:宗教 > カテキズム ← 第九節（四）司教司祭に就いて 第九節（六）聖書と聖伝 → 公教要理教案（こうけうえうりけうあん）.3 第九節（五）真正の教会を認めるための符号 [49] 　　　　豫　備（よび） 〇司敎（しけう）は誰（たれ）の相續者（さうぞくしゃ）ですか…

うり）に繋（つな）ぐものは恋である。恋をそのまま手にとらすものは指輪である。 　三重（みえ）にうねる細き金の波の、環（わ）と合うて膨（ふく）れ上るただ中を穿（うが）ちて、動くなよと、安らかに据（す）えたる宝石の、眩（まば）ゆさは天（あめ）が下（した）を射れど、毀（こぼ…

一向かしぎぼふこふする事 ハできず、いつたい医者（いしや）と いうものハ一代きりのものゆへ、 おやがしんでハ、しんるいと いうものもなし。たま／＼あるハ そのきよにじよふじて、家道 具などめい／＼ぬすみてかへりたる 位にて、そのとふじハ家や しきおはじめどふぐじ ぶんのきりものなどうりて、 母やいもふとやしないありしよし…

き）してその波止場（はとば）に袖（そで）を分（わか）ちし中（なか）に猶（なほ）同婦人（どうふじん）が短艇（はしけ）に乘移（のりうつ）るより上陸（じゃうりく）するまでまめ〳〵しく慰（いた）はり扶（たす）けしは同船（どうせん）の事務長（じむちやう）武井（たけゐ）勘（かん）三郞（ろう）（三十七）といへる人…