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でうすの御掟十のまだめんとすの事 → けれいど並びにひいですのあるちごの事 作者：イエズス会 編者：村岡典嗣 訳者：不詳 慶長五年 1600年 底本: 村岡典嗣 編『吉利支丹文学抄』,改造社,大正15. 国立国会図書館デジタルコレクション:info:ndljp/pid/971193/1/159 本章は『どちりな・きりしたん』の第六章…

けれいど◦並びにひいですのあるちごの事 弟子◦右の理（ことわり）は◦でうす　のおらしよを以て◦よく頼み奉る様（やう）を教へ給へり。今又◦確かに信じ奉る道を教へ給へ 師匠◦けれいどと◦それに籠（こも）るひいですの條々を知る事也。今之を教ゆべし。けれいどとは◦ 万事叶ひ給ひ◦天地を作り給ふ…

　――おまえは腋（わき）の下を拭（ふ）いているね。冷汗が出るのか。それは俺も同じことだ。何もそれを不愉快がることはない。べたべたとまるで精液のようだと思ってごらん。それで俺達の憂鬱は完成するのだ。 　ああ、桜の樹の下には屍体が埋まっている！ 　いったいど…

その會堂（くわいどう）にてをしへをのべ 且（かつ）鬼（おに）をおひいだしぬ 40 癩病（らいべう）のもの一人（ひとり）かれにきたり ひざまづき願（ねが）ふていひけるは もし御心（みこゝろ）にかなはゞよくわれをきよくしたまふべし 41 耶穌あはれみ手（て）をのばし かれにつけていひけるは わがこゝろにかなふ 清（きよ）くなれと…

秘傳千羽鶴折形に収録されている狂歌の一覧 蓬莱（ほうらい） 嶋臺ハ蓬莱山をうつしけり　尉と姥との相惚そよき 花見車（はなみぐるま） 志賀寺の上人さへも其むかし　花見車の内に恋草　 拾餌（えひろい） 餌をひろふやうに　恋路の粟畠人がくるやら引枝の音する 稲妻（いなづま） いなづまや　きのふハひがしけふハ西　祇園朱雀の色にうかれて…

らいかうすといふことを一念（いちねん）もうたがはぬ方（はう）を深心（じんしん）とは申（まをし）候（さふらふ）。このうへわが身（み）もかの土（ど）へむまれんとおもひ、行（ぎやう）業（ごふ）をも往（わう）生（じやう）のためと向（むく）るを廻（ゑ）向心（かうしん）とは申（まをし）候（さふらふ…

ふのみならず◦諸善を以て高位に揭げ給ふ者也。この傑出の*ふらんしすこは◦いたりやの國のあつしすといふ所の住人也。御出世より千百八十二年目に生れ給ふ者也。父は富（ぶ）限（げん）なる商人（あきんど）也。然れども筋目ある人也。母は高家にて信心なる人也。ばうちいずもを授かり給ふ…

らい）府（ふ）　東萊（とーらい）溫泉（おんせん）梵魚（ぼんぎょ）寺（じ）に　遊（あそ）ぶ旅客（りょかく）も多（おほ）からん 勿禁（ふっきん）驛（えき）の甑（そー）城（じょー）は　威（い）風（ふー）草（くさ）木（き）を靡（なび）かせて　鬼（おに）と呼（よ）ばれし淸正（きよまさ）が　敵（てき）を防（ふせ）ぎし蹟（あと）とかや…

*ぷらしいど御言葉のまゝに妻にかくと語られ◦則夜（や）半（はん）程に夫婦二人ともに御（おん）子（こ）を召連れ◦家來のものどもにも知らせず◦その在所の*じよあんと申すびすぽの御方へ參られ◦右の仔細を委（くはし）く語り給へば皆々にばうちいずもを授け給ふ也。先*ぷらしいど…

ど）を以（もつ）て期（ご）となせ』の釋（しやく）とすべき也（なり）」 【九】問曰（とひていはく）、「本（ほん）願（ぐわん）の一念（いちねん）は、尋（じん）常（じやう）の機（き）にも、臨（りん）終（じゆ）の機（き）にもともに通（つう）じ候（さふらふ）べきか」 答（こたふ…

ふのみならず◦諸善を以て高位に掲げ給ふ者也。この傑出の*ふらんしすこは◦いたりやの国のあつしすといふ所の住人也。御出世より千百八十二年目に生れ給ふ者也。父は富（ぶ）限（げん）なる商人（あきんど）也。然れども筋目ある人也。母は高家にて信心なる人也。ばうちいずもを授かり給ふ…

　それからまた、びいどろという色硝子（ガラス）で鯛や花を打ち出してあるおはじきが好きになったし、南京玉（なんきんだま）が好きになった。またそれを嘗（な）めてみるのが私にとってなんともいえない享楽だったのだ。あのびいどろの味ほど幽（かす）かな涼しい味があるものか。私は…

(渋谷栄一校訂) 末摘花 末摘花 思へどもなほ飽かざりし夕顔の露に後れし心地を、年月経れど、思し忘れず、ここもかしこも、うちとけぬ限りの、気色ばみ心深きかたの御いどましさに、け近くうちとけたりしあはれに、似るものなう恋しく思ほえたまふ。 いかで、ことことしきおぼえはなく、いとらうたげならむ人の、つつましきこと…

いど）なり。常（つね）に祇候（しかう）の諸侍（しよさふらひ）に。或（あるひ）は礼義（れいぎ）を厚（あつう）して対面（たいめん）し。或はなさけ有言葉（ことば）をかけ。食（しよく）するひまも仁（じん）にたがはず。累年（るいねん）過来（すぎきた）る。氏康（やす）いはく。我（わが）数度（すど…

たう（歌（ウタ）ふ）　しなう（撓（シナ）（×）ふ）　いう（言（イ）ふ）　くう（食（ク）ふ）　すう（吸（ス）ふ）　ぬう（縫（ヌ）ふ）　ゆう（結（ユ）ふ）　くるう（狂（クル）ふ）　あらそう（争（アラソ）ふ）　うけおう（請負（ウケオ）ふ）　おもう（思（オモ）ふ）』　あやうい（危（アヤフ）い） 　　例…

ふらい》に盟ふ。螟《めい》あり。冬、十有二月、無駭《むがい》卒す。 【傳】　八年（周ノ桓王五年）春、　齊侯、將に宋・衞を平《たひら》げんとす。會期《くわいき》あり。宋公、幣《へい》を以て衞に請《こ》ひ、先《ま》づ相見《あひみ》んと請ふ。衞侯、之を許す。故に犬丘《けんきう》に遇ふ。…

いどん）の意なきを保證（ほしやう）する所以なり左れば朝鮮の軟弱（なんじやく）なるは東洋の利益（りえき）にして諸強國の由て以て安全（あんぜん）を保（たも）つ所の合紙（あひがみ）なれども然りと雖も其合紙の軟弱（なんじやく）にも自（おのづ）から程度（ていど…

ふ當時日本人の考（かんがへ）にては四百餘州は既に我掌中（しやうちう）のものなり如何（いか）なる事を命ずるも彼に於て異議（いぎ）はある可らず斯（かゝ）る條件（でうけん）にて媾和（かうわ）とは寛仁大度（くわんじんたいど）の處置（しよち）にして定めて感泣（かんきふ…

いどう）を建（た）つることを許（ゆる）し、及（およ）び到処（いたるところ）に於（おい）て彼（かれ）を呼（よ）ぶべきことを教（をし）へつゝ『天（てん）地（ち）を造（つく）りし』てふ言（ことば）を附加（つけくは）へたり。 イウデヤ人（じん）は己（おのれ）の聖堂（せいど…

道（みち）をたどる行（ぎやう）者（じや）の不（ふ）審（しん）のかどを解（と）き明（あか）したいばかりであります。 一 不思議（ふしぎ）と云（い）ふより云（い）ひやうのない、彌陀（みだ）如來（によらい）の御（お）誓（ちか）ひにたすけられて淨（じやう）土（ど）に生（うま）れさせて頂（いたゞ）くのだと信（…