電車唱歌/満韓鉄道唱歌

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• 表記は原文に従い棒引仮名遣とし、漢字制限はJIS X 0208に文字が収録されていれば元の漢字をそのまま使った。
• 底本: 大和田建樹 著『満韓鉄道唱歌』,金港堂,明39.12. 国立国会図書館デジタルコレクション:info:ndljp/pid/855736
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1. 汽（き）笛（てき）の響（ひびき）いさましく　馬（ば）關（かん）を跡（あと）に漕（こ）ぎ出（い）でて　蹴（け）破（やぶ）る荒波（あらなみ）百（ひゃく）海（かい）里（り）　鷄林（けいりん）八道（はちどー）いづかたぞ
2. 日本海（にっぽんかい）の海戰（かいせん）に　大（たい）捷（しょー）得（え）たりし對馬（つしま）沖（おき）　あれよと指（ゆび）さす程（ほど）もなく　船（ふね）は釜（ふ）山（ざん）に着（つ）きにけり
3. 釜（ふ）山（ざん）は名（な）たたる港（みなと）にて　韓國（かんこく）屈（くっ）指（し）の貿易（ぼーえき）場（ば）　出（で）船（ふね）入船（いりふね）絕（たえ）間（ま）なく　竝（なら）ぶ市街（しがい）の賑（にぎは）しさ
4. 船（ふね）よりあがりて汽（き）車（しゃ）に乘（の）る　京（けい）釜（ふ）線（せん）路（ろ）の初（はつ）旅（たび）路（ぢ）　ものめづらしき草（そー）梁（りょー）を　出（い）づればまもなく釜（ふ）山（ざん）鎭（ちん）
5. 三（さん）百（びゃく）尺（しゃく）の山（さん）上（じょー）に　築（きづ）き捨（す）てたる殘壘（ざんるい）は　小（こ）西（にし）行長（ゆきなが）千載（せんざい）の　雄（ゆー）圖（と）を示（しめ）す好（こー）紀（き）念（ねん）
6. 古（いにし）へ韓國（かんこく）水軍（すいぐん）の　牙（が）營（えい）おかれし東萊（とーらい）府（ふ）　東萊（とーらい）溫泉（おんせん）梵魚（ぼんぎょ）寺（じ）に　遊（あそ）ぶ旅客（りょかく）も多（おほ）からん
7. 勿禁（ふっきん）驛（えき）の甑（そー）城（じょー）は　威（い）風（ふー）草（くさ）木（き）を靡（なび）かせて　鬼（おに）と呼（よ）ばれし淸正（きよまさ）が　敵（てき）を防（ふせ）ぎし蹟（あと）とかや
8. 院洞（いんどー）過（す）ぎて三浪津（さんろーしん）　馬（ば）山（さん）浦（ほ）ゆきの分（ぶん）岐（ぎ）點（てん）　早（はや）くも來（き）ぬる密陽（みつよー）は　人口（じんこー）四（し）千（せん）の小（しょー）都（と）會（かい）
9. 春秋（しゅんじゅー）二季（にき）に開（ひら）かるる　名（な）も大（たい）邱（きゅー）の大（おほ）市（いち）場（ば）　集（あつ）まる商（しょー）人（にん）一萬（いちまん）餘（よ）　土地（とち）の潤（うるほひ）いくばくぞ
10. 豐太閤（ほーたいこー）の征韓（せいかん）軍（ぐん）　暫（しばら）くここに留（とど）まりて　其（その）名（な）を殘（のこ）す倭（わ）館（かん）驛（えき）　偉志（いし）千年（せんねん）に朽（く）ちもせず
11. 黃（こ）金（がね）の泉（いづみ）湧（わ）くといふ　商業（しょーぎょー）繁（はん）華（か）の金泉（きんせん）に　つぎたる驛は（え〔ママ〕）秋（しゅー）風嶺（ふーれい）　秋風（あきかぜ）さむく土地（とち）高（たか）し
12. 京（けい）釜（ふ）線（せん）路（ろ）の央（なかば）なる　永洞（えいどー）驛（えき）の近（ちか）くには　春（はる）は花（はな）ちる落（らく）花（か）臺（だい）　秋（あき）は紅（もみ）葉（ぢ）の錦（きん）城（じょー）山（さん）
13. 深川（しんせん）驛（えき）に名（な）も響（ひび）く　夏（なつ）なほ寒（さむ）き瀧（たき）の水（みづ）　太田（たいでん）驛（えき）の西方（せいほー）に　冬（ふゆ）は雪（ゆき）見（み）る鷄籠（けいろー）山（ざん）
14. 水（みづ）美（うつく）しき錦江（きんこー）の　岸（きし）に沿（そ）ひたる芙（ふ）江（こー）驛（えき）　米（こめ）と鹽（しほ）との商業（しょーぎょー）に　旅人（たびびと）つどひ市（いち）榮（さか）ゆ
15. 葛巨（かっきょ）里（り）全（ぜん）義（ぎ）小（しょー）井（せい）里（り）　天安（てんあん）驛（えき）の南（みなみ）には　溫陽（おんよー）溫泉（おんせん）名（な）も高（たか）し　浴（あ）みても見（み）ばや急（いそ）がずば
16. 昔（むかし）は黑（くろ）田（だ）長政（ながまさ）の　明軍（みんぐん）破（やぶ）りし稷（しょく）山（ざん）を　過（すぐ）ればここぞ成觀（せいかん）府（ふ）　安（あん）城（じょー）川（がは）も遠（とほ）からず
17. かしこに見（み）ゆる牙（が）山（さん）まで　過（す）ぎし日淸（にっしん）戰役（せんえき）の　面影（おもかげ）みゆる苦（く）戰（せん）の地（ち）　思（おも）へば夢（ゆめ）か夢（ゆめ）ならず
18. 米（こめ）の市（いち）場（ば）の開（ひら）かるる　烏（う）山（ざん）をすぎて餠店（べいてん）の　北（きた）に眺（なが）むる松原（まつばら）は　韓廷（かんてい）廟（びょー）の大皇（たいこー）橋（きょー）
19. 西（せい）湖（こ）の風景（ふーけい）おもしろき　水原（すいげん）過（す）ぎて富（ふ）谷（こく）驛（えき）　京仁（けいじん）線（せん）に分（わか）るるは　始（し）興（こー）の次（つぎ）の永登（えいとー）浦（ほ）
20. 仁川（じんせん）港（こー）に在（ざい）留（りゅー）の　邦人（ほーじん）一萬（いちまん）三千（さんぜん）餘（よ）　日（にち）露（ろ）の役（えき）の手（て）始（はじめ）に　敵艦（てきかん）沈（しづ）めし浦（うら）なるぞ
21. 港（みなと）の賑（にぎは）ひ見物（けんぶつ）し　要（よー）務（む）終（をは）りて餘暇（よか）あらば　日（に）本（ほん）公園（こーえん）月（げつ）尾（び）島（とー）　ついでにそれも行（ゆ）きて見（み）ん
22. また本線（ほんせん）に立（た）ちかへり　間（ま）もなく渡（わた）る漢江（かんこー）は　韓國（かんこく）五（ご）江（こー）の其（そ）の一（ひと）つ　水（すい）利（り）に富（と）めど冬（ふゆ）冰（こほ）る
23. それより京（けい）義（ぎ）鐵道（てつどー）の　基（き）點（てん）に名（な）ある龍（りゅー）山（ざん）を　過（す）ぐれば來（きた）る南大門（なんだいもん）　嬉（うれ）しやここは京（けい）城（じょー）よ
24. さすがに名（な）高（たか）き韓國（かんこく）の　首（しゅ）府（ふ）の地（ち）なれば盛（さかん）にて　東西（とーざい）長（なが）さ三十（さんじっ）町（ちょー）　壁（へき）には八（や）つの門高（もんたか）し
25. 京（けい）城（じょー）隈（くま）なく一覽（いちらん）し　重（かさ）ねて乘（の）り込（こ）む京（けい）義（ぎ）線（せん）　驛（えき）驛（えき）過（す）ぎて大同（だいどー）江（こー）　渡（わた）ればかなたは平（へい）壤（じょー）府（ふ）
26. あれ見（み）よ二（に）十（じゅー）七（しち）年（ねん）の　役（えき）に立（たち）見（み）の一隊（いったい）が　打（う）ち破（やぶ）りたる牡（ぼ）丹（たん）臺（だい）　今（いま）なほ虛（こ）空（くー）に聳（そび）えたり
27. 定（てい）州（しゅー）宣川（せんせん）新（しん）義（ぎ）州（しゅー）　前（まへ）は岸（きし）うつ波（なみ）高（たか）き　滿韓（まんかん）境（ざかひ）の鴨（おー）綠（りょく）江（こー）　アリナレ川（がは）は是（これ）かとよ
28. 黑（くろ）木（き）軍隊（ぐんたい）此川（このかは）を　烈風（れっぷー）破（は）竹（ちく）の勢（いきほ）ひに　渡（わた）して揚（あ）げたる閧（とき）の聲（こえ）　まじるか今（いま）も水音（みづおと）に
29. 水（みづ）を後（うしろ）に乘（の）りうつる　名（な）も輕便（けいべん）の假（かり）鐵道（てつどー）　起（き）點（てん）の驛（えき）は安東（あんとー）縣（けん）　近（ちか）くの名所（めいしょ）は九（きゅー）連（れん）城（じょー）
30. 數（す）十（じゅー）の敵砲（てきほー）分（ぶん）捕（ど）りて　殆（ほとん）ど全滅（ぜんめつ）せしめたる　血戰（けっせん）著名（ちょめい）の蛤（こー）蟆（も）塘（とー）　それもここより遠（とほ）からず
31. 高麗門（こーらいもん）の舊（きゅー）蹟（せき）も　見（み）はてて過（す）ぐる鳳凰（ほーおー）城（じょー）　町（まち）には孔（こー）子（し）の靈（たま）屋（や）あり　山（やま）には四季（しき）のながめあり
32. 乾（いぬゐ）の方（かた）に天（てん）を摩（ま）し　聳（そび）ゆる峯（みね）は摩（ま）天嶺（てんれい）　その頂（いただき）に立（た）ちたるは　日淸（にっしん）戰爭（せんそー）紀（き）念（ねん）碑（ひ）よ
33. 連山關（れんざんかん）を打（う）ち過（す）ぎて　下馬（げば）塔（とー）・楡（ゆ）樹林（じゅりん）・本溪（ほんけい）湖（こ）　ここもかしこも我軍（わがぐん）の　血（ち）を流（なが）さざる方（かた）もなし
34. 百（ひゃく）萬（まん）斤（きん）の石炭（せきたん）を　日（ひ）每（ごと）に堀（ほ）りて出（だ）すと聞（き）く　撫（ぶ）順（じゅん）炭礦（たんこー）右（みぎ）に見（み）て　今（いま）ぞ着（つ）きぬる奉天（ほーてん）府（ふ）
35. 三（さん）百（びゃく）年來（ねんらい）おかれたる　帝（てい）都（と）の昔（むかし）忍（しの）ばれて　城（じょー）壁（へき）たかく町（まち）榮（さか）え　人口（じんこー）およそ三（さん）十（じゅー）萬（まん）
36. 北（きた）に進（すゝ）まば黑（こく）龍（りゅー）江（こー）　かなたの岸（きし）も近（ちか）けれど　まづ此（この）たびは見合（みあ）はせて　南（みなみ）に歸（かへ）りの道（みち）取（と）らん
37. 東淸（とーしん）鐵道（てつどー）名（な）をかへて　今（いま）は南滿（なんまん）鐵道（てつどー）の　驛（えき）また驛（えき）を尋（たづ）ぬれば　渾（こん）河堡（かほ）・沙（しゃ）河（か）堡（ほー）・煙臺（えんだい）驛（えき）
38. 沙河（さか）は露（ろ）軍（ぐん）を我（わが）軍（ぐん）の　大敗（たいはい）せしめし古（こ）戰（せん）場（じょー）　歪頭（わいとー）山（ざん）の峰（みね）高（たか）く　あげしは武（ぶ）勳（くん）の譽（ほまれ）なり
39. 煙臺（えんだい）炭山（たんざん）名（な）も高（たか）く　敵（てき）に砲擊（ほーげき）加（くは）へたる　三塊（さんかい）石山（せきざん）・萬寶山（ばんぽーざん）　みな此（この）附（ふ）近（きん）の著名（ちょめい）の地（ち）
40. 岡崎（をかざき）旅團（りょだん）が苦（く）戰（せん）せし　其（その）名（な）を殘（のこ）す岡崎（をかざき）山（さん）　見（み）ながら渡（わた）る太（たい）子河（しか）の　水（みづ）も凱（がい）歌（か）や歌（うた）ふらん
41. 奧（おく）、野津（のづ）、黑（くろ）木（き）の三軍（さんぐん）が　力（ちから）あはせて乘（の）り取（と）りし　遼（りょー）陽（よー）市（し）街（がい）の遠近（をちこち）に　殘（のこ）るは敵（てき）の角面堡（かくめんほー）
42. 關（せき）谷（や）、橘（たちばな）二（に）勇（ゆー）士（し）が　天晴（あっぱれ）名（めい）譽（よ）の戰（せん）死（し）せし　首山（しゅざん）堡（ほ）すぎて海（かい）城（じょー）の　右（みぎ）には牛莊（にゅーちゃん）紅（こー）瓦（が）塞（さい）
43. 海（かい）城（じょー）すぎて大石（たいせき）橋（きょー）　石（いし）より堅（かた）き敵壘（てきるい）も　攻（せ）め碎（くだ）きたる奧軍（おくぐん）の　苦（く）戰（せん）何（なに）にか譬（たと）ふべき
44. 右（みぎ）に分（わか）れて營口（えいこー）を　過（す）ぐれば遼（りょー）河（が）の渡（わたし）あり　北（ぺ）京（きん）に赴（おもむ）く旅人（たびびと）は　是（これ）に乘（の）るこそ便（べん）利（り）なれ
45. それより錦（きん）州（しゅー）山海關（さんかいかん）　山海關（さんかいかん）を中（なか）にして　こなたを關外（かんがい）かなたをば　關內線（かんないせん）と名（な）づけたり
46. 又（また）立（た）ち戾（もど）る大石（たいせき）橋（きょー）　東（ひがし）に行（ゆ）けば柝木（たくぼく）城（じょー）　續（つづ）きて岫（しゅー）嚴（がん）大（たい）弧（こ）山（ざん）　下（げ）車（しゃ）して地理（ちり）や探（さぐ）らまし
47. 生（き）糸（いと）の市（いち）場（ば）と聞（き）こえたる　蓋平（がいへい）すぎて熊嶽（ゆーがく）城（じょー）　城（じょー）外（がい）四（し）面（めん）に波（なみ）立（た）てて　起（お）き伏（ふ）す岡（おか）ぞ望（のぞ）まるる
48. 十（じゅー）六（ろく）門（もん）の速射砲（そくしゃほー）　得（え）たりし戰（せん）利（り）の得（とく）利寺（りじ）は　左（さ）右（ゆー）に高（たか）く聳（そび）えたる　山（やま）の間（あひだ）を行（ゆ）く處（ところ）
49. 貔子窩（ひしか）を上（のぼ）りし我（わが）軍（ぐん）の　魂（たましひ）こめたる彈丸（だんがん）を　始（はじ）めて敵（てき）に贈（おく）りたる　紀（き）念（ねん）の土地（とち）は普（ふ）蘭店（らんてん）
50. 鐵（てつ）條（じょー）網（もー）の激戰（げきせん）に　其（その）名（な）も高（たか）き南山（なんざん）の　麓（ふもと）にそひて行（ゆ）く道（みち）の　右（みぎ）に見（み）ゆるは金（きん）州（しゅー）灣（わん）
51. 進（すゝ）みも早（はや）く行（ゆ）く汽（き）車（しゃ）の　窓（まど）より左（ひだり）にながめやる　風景（ふーけい）佳絕（かぜつ）の和（お）尚（しょー）島（とー）　貿易（ぼーえき）繁華（はんくゎ）の大連（たいれん）灣（わん）
52. 大連（たいれん）灣（わん）の灣（わん）頭（とー）に　露（ろ）國（こく）の手（て）にて作（つく）られし　規模（きぼ）壯大（そーだい）の靑（だ）泥（る）窪（にー）は　今（いま）の大連（たいれん）市（し）街（がい）なり
53. 雙溝臺（そーこーだい）も土（ど）城（じょー）子（し）も　過（す）ぎて左（ひだり）にながめゆく　松樹（しょーじゅ）・二龍（にりゅー）の二（に）砲臺（ほーだい）　あれかや二（に）百（ひゃく）三（さん）高（こー）地（ち）
54. 朝（あさ）日（ひ）にきらめく日（ひ）の御（み）旗（はた）　山（やま）又（また）山（やま）にさし立（たて）て　凱（がい）歌（か）うたひし我（わが）軍（ぐん）の　當（とー）時（じ）の心（こゝろ）ぞ思（おも）はるる
55. 乃木（のぎ）將（しょー）軍（ぐん）が苦（く）戰（せん）せし　名（めい）譽（よ）の陸（りく）はここなるぞ　廣（ひろ）瀨（せ）中（ちゅー）佐（さ）が戰（せん）死（し）せし　名（めい）譽（よ）の海（うみ）はここなるぞ
56. 港（みなと）の口（くち）を封（ふー）鎖（さ）して　功（いさを）をたてし決（けっ）死（し）の士（し）　朽（く）ちぬ譽（ほまれ）は千代（ちよ）八千代（やちよ）　老鐵山（ろーてつざん）と諸共（もろとも）に
57. 苦（く）戰（せん）の旅（りょ）順（じゅん）も我（われ）は見（み）つ　平（へい）和（わ）の旅（りょ）順（じゅん）も我（われ）は見（み）つ　之（これ）を旅（たび）路（ぢ）の土（み）產（やげ）にて　行（ゆ）きて語（かた）らん見（み）ぬ人に
58. 大連（たいれん）灣（わん）を出港（しゅっこー）の　定（てい）期（き）の船（ふね）は何丸（なにまる）ぞ　名（な）殘（ごり）は殘（のこ）る滿（まん）洲（しゅー）の　地（ち）を踏（ふ）む事（こと）も今日（けふ）ばかり
59. 別（わか）れて久（ひさ）しき故鄕（ふるさと）の　空（そら）を何（いづ）くとながむれば　煙水（えんすい）萬（ばん）里（り）の海（うみ）の上（うへ）　日（ひ）は暮（く）れそめて月（つき）高（たか）し
60. ああ淸國（しんこく）も韓國（かんこく）も　共（とも）に親（した）しき隣國（りんごく）ぞ　互（たがひ）に近（ちか）く行（ゆ）きかひて　硏（みが）かん問題（もんだい）數（かず）多（おほ）し