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ぱう）無礙（むげ）光（くわう）如來（によらい）を信（しん）じたてまつり、『大（だい）無（む）量（りやう）壽（じゆ）經（きやう）』によつて眞實（まこと）の御（み）敎（をしへ）を顯（あら）はし、橫超（わうてう）の大（だい）誓（せい）願（ぐわん）の旨趣（むね）をひろく宣（の）べられました。…

▲眞（まこと）の痛悔（つうくわい）に二種（ふたとほり）あります、完全（くわんぜん）な痛悔（つうくわい）と不完全（ふくわんぜん）な痛悔（つうくわい）とであります。 とは兼（かね）て述（の）べた如（ごと）く眞実（しんじつ）、一般（ぱん）、超性的（てうせいてき）であるかないかとの譯（：訳）（わけ）によって…

雀が二羽檜葉（ひば）を揺すつて、転がるやうに青木の蔭へかくれた。 「ホーホケキヨ」 口笛だ。小鳥を飼つてゐる近くの散髪屋の小僧だと思ふ。行一はそれに軽い好意を感じた。 「まあほんとに口笛だわ。憎らしいのね」 朝夕朗々とした声で祈禱をあげる、そして原つぱへ出ては号令と共に体操をする、御嶽教会の老人が大きな雪達磨（ゆきだるま）を作つた。傍に立札が立ててある。…

これはこれは　こんにちは　こんばんは 悪天候もものかは 〔注意〕　次のようなものは，この例にあたらないものとする。 いまわの際　すわ一大事 雨も降るわ風も吹くわ　来るわ来るわ　きれいだわ 例　故郷へ帰る　…さんへ　母への便り　駅へは数分 例　ものをいう(言)　いうまでもない　昔々あったという どういうふうに　人というもの　こういうわけ…

わんじんたいど）の處置（しよち）にして定めて感泣（かんきふ）することならんと思（おも）ひの外支那人は却て其條件を重（おも）しとして土地（とち）の割讓は勿論、賠償（ばいしやう）の金額に就ても大に苦情（くじやう）を訴（うつた）へながら戰敗國（せんぱ…

ぱう）諸佛（しよぶつ）はよろこばしきかな。われらが證誠（しようじやう）を信（しん）じて、不（ふ）退（たい）の淨（じやう）土（ど）に往（わう）生（じやう）せんとすとよろこび給（たま）ふらんと、天（てん）にあふぎ地（ち）にふしてよろこぶべし。このたび彌陀（みだ）の本（ほん）願（ぐわん…

っきりしない入道雲が水平線の上に静かに蟠（わだかま）っている。―― 「ああ、そうですなあ」少しまごつきながらそう答えた時の自分の声の後味がまだ喉（のど）や耳のあたりに残つているような気がされて、その時の自分と今の自分とが変にそぐわなかった。なんの拘（こだわ）りもしらないようなその老人に対する好意が頰…

ぜん）を盡（つく）せり。武（ぶ）を謂（い）ふ、美（び）を盡（つく）し、未（いま）だ善（ぜん）を盡さざるなり。〉 三之二六 子曰：「居上不寬，爲禮不敬，臨喪不哀，吾何以觀之哉！」 〈子曰く、上（かみ）に居（ゐ）て寬（くわん）ならず、禮（れい）を爲（な）して敬（けい）せず、喪（も）に臨（のぞ）んで哀（か…

法（のり）を聞（き）く、みちにこゝろの、さだまれば、南無阿彌陀（なもあみだ）佛（ぶつ）ととなへこそすれ。 愚（おろか）な自（じ）分（ぶん）ながら、本（ほん）願（ぐわん）の一法（ほふ）の、あまりに殊（しゆ）勝（しよう）なのに感（かん）じて、かう詠（よ）んだわけであります。…

立った。思い立った訣（わけ）はなぜかというと、彼はお爺さんやお婆さんのように、山だの川だの畑だのへ仕事に出るのがいやだったせいである。その話を聞いた老人夫婦は内心この腕白（わんぱく）ものに愛想（あいそ）をつかしていた時だったから、一刻も早く追い出したさに旗（はた）とか太刀（たち）とか陣羽織（じんばお…

わん）をしらざるもの也（なり）。かゝる罪人（ざいにん）どもを、やす〳〵とたすけすくはん料（れう）に、をこし給（たま）へる本（ほん）願（ぐわん）の名（みやう）號（がう）をとなへながら、ちりばかりもうたがふ心（こころ）はあるまじき也（なり）。十方（じつぱ…

わん）とせり。此（この）願（ぐわん）すでに十劫（じふごふ）已（い）前（ぜん）に成（じやう）就（じゆ）せし時（とき）、十方（じつぱう）衆（しゆ）生（じやう）の往（わう）生（じやう）の業（ごふ）に南無阿彌陀（なむあみだ）佛（ぶつ）と決（けつ）定（ぢやう）す。此（この）覺體（かくたい）阿彌陀（あみだ…

ぱらいぞの鍵を渡し給ふ者也。このべやとは海上を陸地の如くありき給ふ事もあり。御主　ぜすきりしと　のたらんすひぐらさんを見給ひ◦その時　でうす　ぱあてれの後御（ごご）名（みやう）代（だい）として◦人間の科を許し給ふ御力を受取給ふ也。その段はゑわん…

17『わが主（しゆ）、アルタシヤスタ王（わう）に、汝（なんぢ）の僕（しもべ）、史官（しくわん）ラツモ、書記官（しよきくわん）サメリオ、その他（た）の議官（ぎくわん）、及（およ）びケレスリヤ並（なら）びにピニケに居（を）る判官等（はんぐわんら）謹（つゝし）みて書（ふみ）を奉（たてまつ）る。 18…

だ）の誓願（せいぐわん）の船（ふね）に乘（の）つて、生死（まよひ）の苦（く）海（かい）をわたり、報（はう）土（ど）のきしに着（つ）くならば、煩惱（ぼんなう）の黑雲（くろぐも）卽（そく）時（じ）に霽（は）れ、法性（ほふしやう）の覺（さと）りの月（つき）がすみやかにあらはれて、十方ぱ…

わん）は惡人（あくにん）をきらはねばとて、このみて惡業（あくごふ）をつくる事（こと）はしかるべしや」 答（こたへ）ていはく、「佛（ほとけ）は惡人（あくにん）をすて給（たま）はねども、このみて惡（あく）をつくる事（こと）、これ佛（ほとけ）の弟子（でし）にはあらず。一切（いつさい）の佛法（ぶつぱ…

めい）富強（ふきやう）を望むに非ず萬般（ばんぱん）の施設（しせつ）都て漸進（ぜんしん）を期すと雖も漸進にも急進（きふしん）にも國その國にして始（はじ）めて談（だん）ず可き談なれば兎に角其立國（りつこく）の根本（ぽん）を固（かた）くして政治の機關（きくわん）に運轉（うんてん）の機（き）を附（ふ）せざ…

穢土（ゑど）なり。隨（ずゐ）順（じゆん）佛（ぶつ）願（ぐわん）といへる。佛（ぶつ）願（ぐわん）とは彌陀（みだ）佛（ぶつ）の願（ぐわん）なり。 又（また）云（いはく）、念念（ねん〳〵）不（ふ）捨（しや）者（しや）といふは、南無阿彌陀（なむあみだ）佛（ぶつ）の機（き）法（ほふ）一體（いつたい）の功（く…

ぱう）の池（いけ）有（あ）り。八（はつ）功（く）德（どく）水（すゐ）其中（そのなか）に充滿（じうまん）せり。池（いけ）の底（そこ）には純（もつぱ）ら金沙（こんしや）を以（もつ）て地（ぢ）に布（し）けり。四（し）邊（へん）に階道（かいだ…

こゝろみ）は忍耐（にんたい）を生（しやう）ずるを知（し）ればなり。 四　惟（たゞ）忍耐（にんたい）は完全（くわんぜん）なる行爲（かうゐ）を顯（あらは）すべし、爾（なんぢ）等（ら）が完備（くわんび）純全（じゅんぜん）にして、一（いつ）も缺（か）くることなからん爲（ため）なり。…