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新漢字版　→　こんてむつすむんぢ抄 (新漢字) こんてむつすむんぢ　御（おん）主（あるじ）ぜすきりしとを學（まな）び奉（たてまつ）る經（きやう）　抄 ○讀誦（どくじゆ）の人に對して草す このこんてむつすむんぢ◦日域（じちいき）にをひて◦ぜすゝ　のこん…

なるこんしゑんしやの無事を見付◦忽ち悅びを懷き給ひ◦信力堅固の心を發（おこ）し給ふ者也。其故は只此一儀あるにをひては◦余は皆さもあらばあれ◦世界の損得ともに益なしと辨（わきま）へ給ふ故也。右こんしゑんしやの證據（しようこ）明かなる…

Wikisource:宗教 > 吉利支丹文学抄 > こんてむつすむんぢ抄 ← さんゑうすたきよの御作業 でうすの御性體と御善徳の事 → こんてむつすむんぢ抄 (新漢字) 作者：トマス・ア・ケンピス 編者：村岡典嗣 訳者：不詳 慶長15年 1610年 底本: 村岡典嗣 編『吉利支丹文学抄』,改造社,大正15…

なるこんしゑんしやの無事を見付◦忽ち悦びを懐き給ひ◦信力堅固の心を発（おこ）し給ふ者也。其故は只此一儀あるにをひては◦余は皆さもあらばあれ◦世界の損得ともに益なしと弁（わきま）へ給ふ故也。右こんしゑんしやの証拠（しようこ）明かなる…

こん）は道徳（どうとく）の行（おこない）を等閑視（とうかんし）するものとなるや、必（かなら）ず之（これ）と反対（はんたい）なるものに誘（いざな）はれん。けだし如何（いか）なる方面（ほうめん）なりとも、此（これ）より他（た）に轉（てん）ずるは、最早反対（もはやはんたい）なる…

んと）の成行决して失望す可らざるを勸告（くわんこく）せんとするものなり抑も我國の今日あるを致（いた）したるは决して偶然（ぐうぜん）に非ず開國（かいこく）の當初（たうしよ）より非常（ひじやう）の困難（こんなん）を經歴し漸（やうや）く現在の地位（ちゐ）に達したるものにして當時の有樣（ありさま）を回想（…

[128] りませうと、之（これ）を献（さゝ）げて戴（いたゞ）く信者（しんじゃ）の心掛（こころがけ）が如何（どう）でありませうと、其効果（そのきゝめ）は異（ことな）る所（ところ）がありません。煉獄（れんごく）の霊魂（れいこん）の爲（ため）に、一番助（いちばんたすけ）になります。だから公敎初歩（こうけうしょほ…

こん）ずるを見（み）るならば、知（し）るべし汝（なんぢ）が此（これ）等（ら）を有（ゆう）する程（ほど）は驕傲（きょうごう）は汝（なんぢ）に深（ふか）く徹底（てってい）するを。 又（また）誘惑（ゆうわく）につきて帰（き）結（けつ）すべき他（た）の方法（ほうほう）をも聴（き）くべし。すべて困迫（こん…

こんぽん）なり、何（なん）となれば報（むく）いを受（う）けんとの望（のぞ）みは善（ぜん）なる行為（こうい）に対（たい）する心（こころ）を固（かた）むればなり。すべての行為者（こういしゃ）は労（ろう）の為（ため）に賞（しょう）あるを預（あらかじ）め知（し）るときは、労（ろう）を忍耐（にんた…

た吹（ふ）かざらしめずんば、誰（たれ）も風（かぜ）を太陽（たいよう）より分（ぶん）離（り）して区（く）別（べつ）することあたはざるべし。かくの如（ごと）く罪（つみ）も霊魂（たましひ）と混（こん）ぜり、しかれども罪（つみ）にも霊魂（た…

こん）な遲（おそ）くに何（なに）を言（い）ひに來（き）たか、又（また）お餅（かちん）のおねだりか、と笑（わら）つて、今（いま）あけるよ少時（しばらく）辛防（しんばう）おしと言（い）ひながら、仕立（したて）かけの縫物（ぬひもの）に針（はり）どめして立（た…

太田和泉守覺書 太田いつみこれをつゝる さるほとに、たうきんさま、けんき二ねんかのとのひつし、十二月の御うまれ、たいくわ御けにあたつて、御たんしやう、すいのうんにあたり、御くわほううすき御うまれなり、大なんきたる事うたかふへきにあらす、てんたうしやうろの事、さりしけいちやう十二年、ひのとのひつし…

た）の談（だん）話（わ）に換（か）へんことは霊魂（れいこん）の為（ため）に常（つね）に速（すみやか）なるべし。ゆえに一（いつ）の対談（たいだん）を他（た）の対談（たいだん）に換（か）へんと欲（ほっ）せば、直覚（ちょくかく）の機微（きび）なる…

た）へられたる恩寵（おんちょう）の間（あいだ）の仲（ちゅう）保（ほ）者（しゃ）なり。禁食（きんしょく）に等閑（とうかん）なる者（もの）は他（た）の苦行（くぎょう）に於（おい）ても懦弱（だじゃく）、怠慢（たいまん）、無力（むりょく）にして、その霊魂（れいこん…

霊魂（れいこん）の事（こと）、慾（よく）の事（こと）、及（およ）び智（ち）の浄潔（じょうけつ）の事（こと）に就（つい）ての問答（もんどう）。 >> 問　霊魂（れいこん）の天然（てんねん）の状態（じょうたい）はいかなるか、天然（てんねん）と反対（はんたい）の状態（じょうたい）はいかなる…

一七、びるぜん・さんた・まりやの貴きろざりよのぢやるだんとて花園に喩ゆる經、同じくぜすゝのこふぢやのれひめんとの略（羅馬字綴）　元和九〈一六二三〉年 Manila 刊　同地の Franncisco 派及び Dominico 派修道院各々所藏　〈雜誌民族一五の條にいでたもの參照〉 一八、こん…

の運（はこ）ばるる時（とき）、波浪（なみ）に逆（さから）ひて船（ふね）を進（すす）むることの困難（こんなん）ならんには、况（まし）て善行（ぜんこう）に於（おい）てをや。視（み）よ、他（た）の者（もの）が反対（はんたい）の途（みち）を歩（あゆ）むに際（さい）して、善行（ぜんこう）の途（みち）を歩（あ…

たとひ前者（ぜんしゃ）あらざるも自（みづ）から前者（ぜんしゃ）を補（おぎな）はん。 安息（あんそく）と閑散（かんさん）とは霊魂（れいこん）の為（ため）に滅亡（めつぼう）にして、之（これ）を害（がい）すること魔鬼（まき）より大（だい）なり。身体（しんたい）の薄弱（はくじゃく）なる…

んたう）である。斯（か）くすれば施（ほどこし）は損（そん）にならぬ計（ばか）りか、天主（てんしゅ）の貸（か）したと同様（どうやう）に、此世（このよ）に於（おい）て利益（りえき）に成（な）る事（こと）もあり、叉靈魂（またれいこん…

なる力（ちから）と、常（つね）に人（ひと）を庇（おほ）ふ此（この）庇蔭（おほい）と、すべての有害（ゆうがい）なるものを人（ひと）より反拒（はんきょ）して、霊魂（れいこん）にも身体（しんたい）にも之（これ）を近（ちか）づかしめざる此（この）思想（しそう）の堅（かた…