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きぶ）大夫。参集（さんしゆ）す同き月十一日。氏政（うぢまさ）切腹（せつぷく）舎弟（しやてい）。美濃守（みのゝかみ）氏親（うぢちか）かいしやくし其劔光（けんくわう）をすてず。自害（じがい）せんとする所に。稽固（けいご）の武士（ぶ…

ぶし）は。候（かう）してもて。役（やく）すべき由。定（さだめ）らるゝ所也。武勇（ぶゆう）の輩（ともがら）。兼（かね）て鎧一領（りやう）帯（たい）せざらん。世上（せじやう）の狼唳（らうれい）は。軽色（けいしよく）の新物（しんもつ）を用ゆ…

1329　陸奥（みちのく）の安太多良（あだたら）真弓弦（つら）はけて引かばか人の吾（あ）を言なさむ 1330　南淵（みなふち）の細川山に立つ檀（まゆみ）弓束（ゆつか）巻くまで人に知らえじ 玉に寄す 1299　あぢ群のむれよる海に船浮けて白玉採ると人に知らゆな 1300　をちこちの磯の中なる白玉を人に知らえず見むよしもがも…

ぶだう）の勇弱（ゆうじやく）にもよらず。先例を追（おつ）て。氏系図（うぢけいづ）をたゞし。その子孫（しそん）知行（ちぎやう）する処に。信長（のぶなが）秀吉（ひでよし）の時代（じだい）より。先規（せんき）の氏位（うぢくらゐ）を用ひず。民（たみ）百姓成共。武勇（ぶゆ…

21 あたらしき継（つぎ）をふるき衣服（きもの）に縫（ぬひ）つくるものなし おそらくはそのあらたに補（おぎな）ふものふるきをほころばして そのやぶれなほあしくなる 22 またふるき革袋（かわふくろ）にあたらしきぶどう酒（さけ）をいるゝものなし おそらくはあたらしきぶどう酒（さけ）袋（ふくろ）をはりさき…

聞（きこ）ゆなり、かくてぞ年（とし）の 豐（ゆた）けきを、祝（いは）ふか里（さと）の 人人（ひとびと）も。 野（の）中（なか）の徑（こみち） ゆく牛（うし）の、背（せ）に堆（うづたか）く つむ草（くさ）に、今朝󠄁來（けさき）し路（みち）に 咲󠄁（さ）きそめし、花󠄁（はな）の數々（かずかず）…

《およ》そ物、以て大事を講《なら》はすに足らず、其材《ざい》、以て器用《きよう》に備《そな》ふるに足《た》らざれば、則ち君、舉《きよ》せず。君は、將に民《たみ》を軌物《きぶつ》に納《い》れんとする者なり。故に事を講ひて以て軌《き》に度《はか》る、量《りやう》之を軌と謂ふ。材《ざい》を取りて以て物《も…

）と胸（むね）とに十字（じ）を描（ゑが）く時（とき）、叉（また）は洗礼（せんれい）、堅振（けんしん）、終油等（しゅうゆなど）の秘跡（ひせき）を授（さづ）ける為（ため）に、聖油（せいゆ）を付（つ）ける時等（ときなど）であります ……………… 　　　　　　　　第（だい）五條（ぜう）　古聖所（こせいじょ…

なせる故聞人武勇（ぶゆう）きどくに思へり。逆臣有て国を乱（みだ）すは。古今（こん）の例（れい）。小田原へ働（はたら）くとて。いかで氏康の耻辱（ちじよく）ならん。然ば甲州（かうしう）衆我国の贔屓（ひいき）して。大将の威光（いくわう）。諸侍（しよさふらひ）の武辺（ぶ…

2690　白妙の我が衣手に露は置けど妹には逢はずたゆたひにして 2691　かにかくに物は思はじ朝露の我が身ひとつは君がまにまに 2692　夕凝（ゆふこり）の霜置きにけり朝戸出に跡踏みつけて人に知らゆな 2693　かくばかり恋ひつつあらずは朝に日に妹が踏むらむ土ならましを…

ぶせい）なれば。士卒（しそつ）をくはへ。をなし程歩（かち）立の者ども出あふ。馬上（はじやう）も二十騎（き）三十騎。はせ加（くは）はつて下知（げぢ）【 NDLJP:512】す。をつつ。まくつゝ。算（さん）を乱す其間に。前登（ぜんとう）に進（しん）む者は。首（くび）をとつゝとられつ。武勇（ぶゆ…

〈季文子（きぶんし）三思（さんし）して而（しか）る後に行（おこな）ふ。子（し）之れを聞（き）きて曰く、再（ふたたび）せば斯（こゝ）に可（か）なり。〉 五之二一 子曰：「甯武子，邦有道則知；邦無道則愚。其知可及也，其愚不可及也。」 〈子曰く、甯武子（ねいぶし）、邦（くに）道（みち）有（あ）れば則（すな…

ゆふ）の世路（せいろ）を渡（わた）らんとねがふ。中にも不便（ふびん）に見へけるは。相模（さがみ）の国の住人朝倉能登守（あさくらのとのかみ）と云（いひ）て。関東（くわんとう）弓矢（ゆみや）の時節（せつ）。数度（すど）の合戦（かつせん）に。先（さき）をかけ武勇（ぶゆ…

つのくになるてらにまかりけるに。神なびのほどにしかのなきければ。 我ならぬ神なひ山のまさきへてつのまく鹿もねこそ鳴けれ よのこゝろうきこゝろひとつに思わびて。 君たにもみやこなりせは思ふ事まつかたらひて慰めてまし 十月かもにこもりて。あかつきがたに。 みつかきにふる初雪を白妙のゆふしてかくと思ひけるかな 二三日侍てきぶ…

（はにう）へ行き。きくにあたへたまひて。名主年寄にたのみ置（お）き。 寮（りやう）に帰らせたまひしが。跡（あと）にて段（だん）〳〵薬（くすり）をあたへあくる 廿日に成しかば。益氣湯（えききとう）二ふくにて。菊が氣分（きぶん）本服（ほんぶく） して。次第にひふも調（とゝの）ひけり 菊が剃髪（ていはつ）停止（てうじ）之事…

太（たい）鼓（こ）の音（おと）も聞（きこ）ゆなり、 八（や）幡不（はたしら）知（ず）の森（もり）と聞（き）く 竹（たけ）の林（はやし）も遠（とほ）からず 廣（ひろ）野吹（のふ）き來（く）る朝（あさ）東風（こち）に かどでの勇（ゆう）氣（き）まさるなり、 船橋驛（ふなばしえき）の東（ひがし）北（きた）…

たが）ふ者（もの）は其（そ）れ由（いう）か。子路（しろ）之（これ）を聞（き）いて喜（よろこ）ぶ。子（し）曰（いは）く、由（いう）や勇（ゆう）を好（この）むこと我（われ）に過（す）ぎたり。材（ざい）を取（と）る所（ところ）無（な）しと。〉 五之八 孟武伯問：「子路仁乎？」子曰：「不知也。」又問，子曰…

な）きなさるはお腹（はら）がたつか、お怒（おこ）りになつてもよし、民（たみ）は申だけは申ます、惡（わ）るくお聞（き）き遊（あそ）ばせば夫（そ）れまで、さりとは方圖（はうづ）のなきお我（わが）まヽと思（おも）ひ切（き）つて呵（しか）りつけしが是（こ）れも主（しゆ）思（おも）ひの一部（ぶ…

きぶぶん）に行（おこな）はれ直覚（ちょくかく）と名（な）づけらるゝなり。而（しか）して一者（いっしゃ）即（すなはち）実験（じっけん）なるものは熱心（ねっしん）の力（ちから）によりて霊魂（れいこん）の慾（よく）に属（ぞく）する部分（ぶ…

絶（たえ）ぬ汽笛（きてき）の其聲（そのこえ）は　軈（やが）て世界（せかい）に我々（われ〳〵）が　さとしを示（しめ）し皆人（みなひと）を　導（みちび）く聲（こえ）と聞（きこ）ゆなる 松（まつ）の梢（こずへ）に鶴巣（つるすく）ひ　池（いけ）の巖（いはほ）に龜遊（かめあそ）ぶ…