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　　　　　　○ 　まいにちさんどのおまんまをたべ、よるはいね、あさになればおき、まいにちまいにち、おなじことにて、ひをおくるときは、ひとのいのちは、わづか五十ねん、いつのまにかはとしをとり、きのふにかはるこんにちは、しらがあたまのおぢいさん、やがておて…

木々の白彩（しらあや）すりぬけて 臺にのぼれば雲霽（は）るゝ 天（そら）は金沙の星月夜 仰けば諸辰十二宿 銀の瓔珞（えうらく）かゞやかに 寳座（みくら）を環（めぐ）る天宮（てんきやう）の 靈彩（れいさい）高く、端嚴（たんごん）と 華麗（くわれい）を盡くし眞無量 善美まつたく整へば 燦爛として聖天（そら）に滿つ…

からごろもうつこゑきけば月きよみ まだねぬ人をさらにしるかな 紀貫之 冬（ふゆ） 初冬（はつふゆ） じふげつこうなんてんきこうなり、 あはれむべしとうけいはるににてうるはし、 十月（じふげつ）江南（こうなん）天気（てんき）好（こう）なり、 憐（あは）れむべし冬景（とうけい）春（はる）に似（に）て華（うるは）し、 十月江南天気好。可憐冬景似春華。…

てんきよはう）相違（さうゐ）なく西北（にしきた）の風（かぜ）ゆふ暮（ぐれ）かけて鵞毛（がもう）か柳絮（りうじよ）かはやちら／＼と降（ふ）り出（い）でぬ、入相（いりあひ）の鐘（かね）の聲（こゑ）陰（いん）に響（ひゞ）きて塒（ねぐら）にいそぐ友烏（ともがらす）今宵（こよひ）の宿（や…

感（かん）するものは少（すくな）し信虎公への軽薄（けいはく）に舎弟の次郎殿をほむるとて心によしと思へ共口にてそしる者ばかり也弟（おとゝ）の次郎殿後（のち）には典厩（てんきう）信繁（のぶしげ）と申人也さても晴信（はるのぶ）公奇特（つくどく）なる名人（めいじん）にてまします左様の事をなされ候へ共おごる…

てんき）と云者は。りうかけいがあざ名なり。此人やもめ男にて貧（ひん）なり。となりにやもめ女有けるが。家（いへ）を雨風に破（やぶ）られて。やもめ男（をとこ）に宿（やど）をかるに。すでにかしたり。時しも冬（ふゆ）なりければ。女さむげなりとて。家（いへ）を破（や…

5 さて其處（そこ）に灰（はい）を滿（みた）したる、高（たか）さ五十キユビトの戌樓（やぐら）ありて、これに各（かく）側面（そくめん）より灰（はい）の中（なか）に傾斜（けいしや）する𢌞轉機（くわいてんき）据（す）ゑつけあり。 6 冒瀆（ばうとく）の罪（つみ）を犯（をか）したる者（もの）、若（…

イソップ童話集/のどのかわいたはと 　 ある、てんきのよい日、一羽のはとが晴れたそらを、たのしげに、とびまわって居ましたが、そのうちに、のどがかわきだして、たまらなくなりました。 どんなちょっぴりの水でもいいから、のみたいものだとおもって、とびながらさがしまわっている中に、ふと、ある家ののきのとこ…

（たひらのまさかど）むほんをおこし。逆威（ぎやくい）をふるふ。彼を退治（たいぢ）の為。藤原の秀卿（ひでさと）勅定（ちやくぢやう）をかうふり。天慶（てんきやう）三年二月。討（うち）ほろぼす。れいぜん院（ゐん）の御宇。奥州（おうしう）あべのさだたう。むねたうを追討（ついたう）として。いよの守（かみ）源（…

パリサイとサドカイの人きたり耶穌をこゝろみて 天（てん）のしるしをかれらにみせよとこふ 2 かれらにこたへていひけるは 日くるゝときに汝ら ゆふやけによつてよき天氣（てんき）ならんといふ 3 朝（あさ）はあさやけまたくもりによりて けふは嵐（あらし）ならんといふ 僞善者（ぎぜんしや）よ そらのけしきをわかつをしりて…

るうぢこう）父子（ふし）を。相州（さうしう）羽田野（はだの）へながし申さるゝ事 一弘治（こうぢ）二丙辰（ひのへたつ）年。北条氏康（うぢやす）天気（てんき）をうかゞひ。晴氏公（はるうぢこう）の若君（わかぎみ）。御元服（げんぷく）有て。左馬守（さまのかみ）義氏公（よしうぢこう）に任（にん）じ。葛西谷（…

おてんき）で御座（ござ）り奉（たてま）つるとは何（ど）うだイ 三「第（だい）一侍（さむらひ）になるには其（その）頭（あたま）では叶（いか）ぬ、御同役（ごどうやく）に一寸（ちよつと）髮（かみ）を結（ゆつ）てもらヘ、夫（そ）れから印半纒（しるしはんてん…

お）りようとする峠（たうげ）の上（うへ）にありましたから、お家（うち）のお座敷（ざしき）からでもお隣（となり）の國（くに）が山（やま）の向（むか）ふの方（はう）に見（み）えました。極（ご）くお天氣（てんき）の好（よ）い日（ひ）には、遠（とほ）い近江（あふみ）の國（くに）の伊吹山（いぶきや…

を許容（きよゝう）し給ふべきと、思召す御心出来けれども、仰出（おほせいだ）す事もなく、御心の底に滞（とゞこほ）りけるにや、いつしか御機嫌（きげん）暴（あら）くならせ給ひて、御前近き人々も、故なく御勘気（ごかんき）を蒙り、或は御手打（おてうち）に遭（あ）ふもあり。さればいつとなく人を切る事を好きいで…

小山作之助 作曲 一六日（むいか）つとめて樂（たの）しくも　　一日（いちにち）あそぶ日曜日（にちえうび） 幸（さいはひ）散步（さんぽ）によき天氣（てんき）　　電車（でんしゃ）に乘（の）らんか步（ある）かんか 二春（はる）は木每（きごと）に咲（さ）く花（はな）の　　雲（くも）の上野（うへの）の公園地（こうゑんち）…

おゝ、ロミオ、若（も）し足下（おぬし）の戀人（おてき）が、な、それ、開放（あけっぱな）しの何（なに）とやらで、そして足下（おぬし）が彼女（あれ）の細長林檎（ほそながりんご）であつたなら！〈［＃「あつたなら！」はママ］〉　ロミオ、さらば。野天（のてん…

しめ。礼（れい）をたゞしうして。いざなつていはく。弓矢（ゆみや）に。たづさはる者（もの）。をんできの。ためにとらはるゝは。漢家本朝（かんかほんてう）のつうぎなり。かならず耻辱（ちじよく）と。せうすべからず。中について。古左典厩永暦（さてんきうゑいりやく）に。横死（おうし）あり。二品（ほん）も又囚人（…

や）せ衰（おとろ）えて憔悴（しょうすい）した顔付（かおつき）をして居（お）る。両頰（りょうほお）には熱（ねつ）ッぽい紅味（あかみ）が一点（てん）潮（さ）して居（い）る。 「先生（せんせい）は、昨夜（ゆうべ）一晩中（ひとばんじゅう）歩（ある）き廻（まわ）って居（お…

ニ豐年ニ於テ凶作ヲ忘ルヘカラス本年ハ插秧以來（うゑつけこのかた）幸（しあはせ）ニ天候順（てんきよく）ニシテ發育宜（みのりよく）シク今ヤ秋實（あきのみのり）ノ期ニ際シ收穫（とれだか）ノ平年作以上（へいねんさくよりおほき）ナリトハ一般ニ唱フル所ナリ隨テ自己（おのれ）ノ分際（ぶんけん）ヲ忘レ奢侈（おごりに…

、某によらず其とがたるべしと申、しやんとげにもとおもひて、其計略をなし給ふに、たな心をさすがごとく、すこしもたがはず、彼柿をぬすみくひたる者とも、一度にときやくす、さるによりていそほはとがなく、はうばいともはつみをかうぶりける、いそほが當座のきてんきどくとぞ、人々かんじ給ひけり、 第四　農人の不審の事…