馬太傳第十六章

提供: Wikisource
ナビゲーションに移動 検索に移動
Wikisource:宗教 > 聖書 > 新約聖書(ヘボン訳) > 馬太傳福音書
  • : この文書ではルビが使用されています。ここでは「単語ルビ」の形で再現しています。一部の古いブラウザでは、ルビが正しく見えない場合があります。

第十六章[編集]

[1] パリサイとサドカイの人きたり耶穌をこゝろみて てんのしるしをかれらにみせよとこふ
2 かれらにこたへていひけるは 日くるゝときに汝ら ゆふやけによつてよき天氣てんきならんといふ
3 あさはあさやけまたくもりによりて けふはあらしならんといふ 僞善者ぎぜんしやよ そらのけしきをわかつをしりて ときのしるしをわかつことあたはざるか
4 姦惡かんあくなるはしるしをもとむれども 預言者よげんしやヨナのしるしのほかしるしをこれにしめされず すなはちかれらをはなれてされり
5 そのでしむかふのきしにいたりしに ぱんをたづさゆるをわすれたり
6 耶穌かれらにいひけるは パリサイとサドカイの人のかうじをつゝしんでこゝろをつけよ
7 でしたがひにろんじていひけるは これぱんをたづさへざりしゆゑならんと
8 耶穌これをしりていひけるは しんずるのうすきものよ なんぞぱんをたづさへざりしをたがひにろんずるや
9 いまださとらざるか 五千人にいつゝのぱんをあたへて いくかごひろひ
10 また四千人になゝつのぱんをあたへて いくかごひろひしことをわすれたるか
11 パリサイとサドカイの人のかうじをつゝしめといひしは ぱんにつきていひしにあらざるをいかにさとらざるや
12 こゝにおいて でしかうじをつゝしむにあらず パリサイとサドカイの人のをしへをつゝしめとかたりしをさとれり
13 耶穌ピリツポカイサリヤのかたにいたりて そのでしにとふていひけるは 人〴〵は人のをたれといふや
14 かれらいひけるは ある人は洗禮せんれいをなすヨハンネ ある人はヱリヤまたエレミヤ あるひは預言者よげんしやのひとりなりといへり
15 かれらにいひけるは 汝らわれをたれといふや
16 シモン ペテロこたへていひけるは あなたはキリスト いける神のなり
17 耶穌こたへてかれにいひけるは シモン ヨナ 汝はさいはひなり いかにとなればそれ血肉けつにく汝にしめすにあらず 天にましますわが父なり
18 われまた汝につげん 汝はペテロなり わが集會しうくわいをこのいしのうへにたつべし 黄泉よみもんはこれにかつべからず
19 またわれ天國てんこくかぎを汝にあたふ 汝がにさだむることは天にさだめられ また汝がにときしことは天にとかるべし
20 こゝにおいてでしに われは キリストなる耶穌と人につぐるをいましめたまへり
21 このときより耶穌はじめてそのでしに われかならずヱロソルマにゆきて 長老としより祭司さいしのをさがくしやよりおほくのくるしみをうけかつころされ 三日みつかめによみがへることをしめしたまへり
22 ペテロ耶穌をおさへていさめいひいでけるは しゆよ あなたにあはれみあらせたまへ これあなたにしかるべからず
23 耶穌ふりかへりてペテロにいひけるは サタナよ わがうしろへのけ 汝はわれにつまづくものなり それ汝は神のことをおもはず かへつて人のことをおもふ
24 このとき耶穌そのでしにいひけるは もしわれにしたがはんとおもふものは おのれをすてゝその十字架じうじかおほひ われにしたがふべし
25 いかにとなれば そのいのちをすくはんとおもふものはこれをうしなふべければなり またわがためにそのいのちをうしなふものはこれをうべし いかにとなれば
26 もし人あまねく世界せかいをまうくるとも そのいのちをうしなはゞなんのえきあらんや また人なにをもつてそのいのちにかへんや
27 それ人のその父の威光いくわうをもつて そのつかひたちとともにきたらんとす そのときそのおこなひによりておの〳〵にむくふべし
28 まことに汝らにつげん こゝにたつものゝうち 人のそのくににきたるをみるまでなざるものあるべし