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  • まるちれすの鏡を見よ。ゑけれじやよりは◦日としてまるちれすの上を顯(あらは)し給はずといふ事なし。是欽(あが)め給はんとの事のみに非ず◦我等に明鏡(みやうきやう)を顯し◦其道を學ばせんが爲也。然るに貴(たつと)きまるちれすの御身といふも◦今の我等が色身(しきしん)に替(かは)り給ふ事なし。まる
    12キロバイト (2,481 語) - 2023年8月19日 (土) 04:08
  • ました。自分でもわからない声を立てて寝床からとび出しました。後からは兄がついて来てをりました。私は母の寝台の前まで走りました。そして自分の青ざめた顔をうつしました。それは醜くひきつゝてゐました。何故そこまで走つたのか――それは自分にも判然(はつきり)しま
    32キロバイト (7,119 語) - 2021年9月8日 (水) 07:59
  • しまふなんぞはコロンブス以前〔の感慨なん〕だ。われわれが海を愛し空想を愛するといふなら一切はその水平線の彼方にある。水平線を境としてそのあちら側へ<滑り>下りてゆく球面〔の空想にある。〕からほん〔と〕たうに美しい海ははじまるんだ。〔そこには布哇の島がある。〕君は云つたね。…
    10キロバイト (2,232 語) - 2021年8月31日 (火) 22:29
  • あきあはせ 作者:樋口一葉 1896年 書誌情報 姉妹プロジェクト:データ項目 あやしうつむりのなやましうて、夢のやうなるきのふ今日、うき世(よ)はしげるわか葉(ば)のかげに、初(はつ)ほとゝぎすなきわたる頃(ころ)を、こぞの秋袷(あきあはせ)ふるめかしう取出(とりいで)ぬる、さりとは心もなしや。垣…
    14キロバイト (2,605 語) - 2019年9月29日 (日) 04:45
  • 、これから夕飯をすませて、近所の無尽(むじん)へちょいと顔出しをしようと思っていると、小さい丸髷(まるまげ)に結った四十ばかりの女が苦労ありそうな顔を見せた。 「親分。どうもご無沙汰をいたして居りました。いつもご機嫌よろしゅう、結構でございます」 「おお、お亀(かめ)さんか。久しく見えなかったね。…
    51キロバイト (10,717 語) - 2019年2月27日 (水) 14:40
  •  「しら濱にすみの色なるしまつ鳥ふでもおよばゞゑにかきてまし」。 濱名の橋より見わたせば、かもめといふ鳥、いとおほく飛びちがひて、水のそこへも入る。岩のうへにもゐたり。  「かもめゐる洲崎の岩もよそならず浪のかけこすそでにみなれて」。 こよひは、ひくまのしゆくといふ所にとゞまる
    728バイト (8,783 語) - 2023年8月17日 (木) 13:56
  • 片手に洋傘(こうもり)、片手に扇子と日本手拭(てぬぐ)いを持っている。頭が綺麗に禿(は)げていて、カンカン帽子を冠(かぶ)っているのが、まるで栓(せん)をはめたように見える。―そんな老人が朗らかにそう云い捨てたまま峻(たかし)の脇(わき)を歩いて行った。云っておいて此方を振り向くでもなく…
    58キロバイト (11,645 語) - 2021年8月31日 (火) 22:16
  • しましよう」と殿樣同志(とのさまどうし)で話(はなし)が極(きま)つたのだが、遣(や)られる人(ひと)こそ宜(い)ひ面(つら)の皮(かは)だ、殿樣(とのさま)御城(おしろ)から御歸(おかへ)りになると、直(すぐ)に御家來(ごけらい)の粗忽者(そこつもの)じぶ田次武衛門(たじぶゑもん)へ丸(まる
    364バイト (7,101 語) - 2022年5月25日 (水) 22:37
  • まるちるになり給ひたる事も又 でうす のおん定め也。御(ご)存(ぞん)生(じやう)のうちに御一味◦御一身に思召合ひ給ふが故に◦今日同じ日◦同じ處同じ惡王の下知(げち)を以て同じひいですを育つる爲に◦御(ご)一命を捧げ給ふ也。さん◦ぱうろはろうまの人にて在(まし
    17キロバイト (3,544 語) - 2023年8月19日 (土) 04:07
  • 街を歩くと尭は自分が敏感な水準器になってしまったのを感じた。彼はだんだん呼吸が切迫して来る自分に気がつく。そして振り返って見るとその道は彼が知らなかったほどの傾斜をしているのだった。彼は立ち停(と)まると激しく肩で息をした。ある切ない塊(かたまり)が胸を下ってゆくまでに…
    37キロバイト (7,629 語) - 2021年12月10日 (金) 09:31
  • と博士(はかせ)が言(い)うた。自分(じぶん)も首肯(うなず)いてみせた。 「それで安心(あんしん)しました!安心(あんしん)しました!丸子(まるこ)さん、タスカニー産(でき)の赤葡萄酒(あかぶどうしゅ)でも一杯(ぱい)差上(さしあ)げましょうか。それともハンガリア産(でき)の葡萄酒(ぶどうしゅ)はいかが。その他(ほか…
    611キロバイト (98,208 語) - 2023年5月1日 (月) 15:22
  • まし)まさゞれば◦他より勧(すゝ)められ給ひて受給ふにも非ず◦只御自由の御上より我等を扶(たす)け給はんが為に◦量りなき御(ご)大切(たいせつ)と御憐みを以て◦堪へ給ふ者也。而も御あにま御色身(しきしん)にうけ給ふ御苦しみは◦諸(もろもろ)のまる
    13キロバイト (2,530 語) - 2023年11月15日 (水) 08:19
  •  白濱に墨の色なるしまつとり筆もをよはゝゑにかきてまし はまなのはしよりみわたせば。かもめといふ鳥いとおほくとびちがひて。水の底へもいる。岩の上にもゐたり。  鷗ゐる洲崎の岩もよそならす浪のかけこす袖にみなれて こよひはひくまのしゆくといふところにとゞまる
    489バイト (9,806 語) - 2020年7月26日 (日) 02:52
  • ふなら、たゞ自らそれに急がせるより外はない。助かるものならそこから助かるのだ。こう信じる時が次に來るだらうと思へた。いつそこう思ふ時の方が私の心は安まるのであつた。私は破滅の不思議な魅力を知つた。 はつきりした痛みを訴へもないこの倦怠はまことに毒々しかつたので時々私は亂暴をした。…
    19キロバイト (4,194 語) - 2021年8月31日 (火) 22:31
  • 彼の幼時からの記憶につばがれてゐた。ゝ切れ地で夜具が出来てゐたのだつた。――日なたの匂ひを立てながら縞目(しまめ)の古りた座布団は膨れはじめた。彼は眼を瞠(みは)つた。如何(どう)したのだ。まるで覚えがない。何といふ縞目だ。――そして何といふ旅情…… 以前住んだ町を歩いて見る日がたうとうやつて来た。…
    5キロバイト (1,246 語) - 2021年9月8日 (水) 08:01
  • が朝飯を食って、これからもう一度下谷へ行ってみようかと思っているところへ、源次が汗を拭きながら駈け込んで来た。 「親分、あやまりました。わっしはまるで見当違いをしていました。舐め筆の娘は、自分で毒を食ったんですよ」 「どうして判った」 「こういう訳です。あの店から、五、六間先の法衣屋(ころもや)の…
    48キロバイト (9,803 語) - 2019年2月27日 (水) 14:41
  • ましい)が又(また)一所(いっしょ)になると謂(い)ふことは誠(まこと)に受(うけ)取(と)り難(がた)いことでは御座(ござ)いませんか。 答 何(なに)も世(よ)の末(すえ)の日(ひ)に霊(たましい)が元(もと)の身体(からだ)と合(がっ)すると申(もう)しまし
    15キロバイト (2,403 語) - 2024年3月29日 (金) 10:12
  • むらい)が忍んで来る。あの清元の外題(げだい)はなんと云いましたっけね。そう、忍逢春雪解(しのびあうはるのゆきどけ)。わたくしはあの狂言を看(み)るたんび、いつも思い出すことがあるんですよ」と、半七老人はつづけて話した。「勿論お話の筋道はまるで違いますがね。舞台は同じ入谷田圃(たんぼ)で、春の雪のち…
    47キロバイト (9,542 語) - 2022年6月29日 (水) 13:13
  • 黑烟(けむり)のぼるよ笛鳴るよ けたたましくも凛(りん)として 朝はいよ〳〵新らしく 生存(いき)は力をどよもして あゝ覺醒(めざ)めゆく東(ひがんし)の 霸國の都、かゞやかに 天津御日繼いや高う かく天(あま)照らす皇統(みすまる)の 天(あめ)の御柱右ひだり いまし金簾(こんれん)緋とかゝげ 百士百官めぐらして…
    41キロバイト (2,863 語) - 2019年11月3日 (日) 07:47
  • ました。 「実は今度もお婆さんに、占いを頼みに来たのだがね、――」  亜米利加人はそう言いながら、新しい巻煙草(まきたばこ)へ火をつけました。 「占いですか? 占いは当分見ないことにしましたよ」  婆さんは嘲(あざけ)るように、じろりと相手の顔を見ました。…
    54キロバイト (10,073 語) - 2019年9月29日 (日) 04:51
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