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- 十二に曰はく、国司(みこともち)国造(くにのみやつこ)、百姓に歛(をさめと)ること勿れ、国に二君(ふたりのきみ)非(な)く、民に両主(ふたりのぬし)無し、率土(そつと)の兆民、王(きみ)を以て主(しゆ)と為す。所任官司(よさせるつかさみこともち)は皆是れ王臣なり。何ぞ敢て公(おほやけ)と与(とも)に百姓に賦斂(をさめと)らむ。…35キロバイト (2,729 語) - 2024年8月27日 (火) 11:46
- 長奥麻呂 大宮の内まできこゆ網引(あびき)すと網子(あご)ととのふる海人の呼び声 大伴旅人 やすみししわが大君の食(をす)国は大和もここも同じとぞ念(おも)ふ 高橋虫麻呂 千万の軍(いくさ)なりとも言挙げせずとりて来ぬべきをのことぞ思ふ 山上憶良 士(をのこ)やも空しかるべき万代に語り続(つ)ぐべき名は立てずして…14キロバイト (2,634 語) - 2021年1月8日 (金) 04:06
- 天皇の鏡女王(かがみのおほきみ)に賜へる御歌(おほみうた)一首(ひとつ) 0091 妹があたり継ぎても見むに大和なる大島の嶺(ね)に家居(を)らましを 鏡女王の和(こた)へ奉(まつ)れる歌一首 0092 秋山の樹(こ)の下隠(がく)り行く水の吾(あ)こそ勝(まさ)らめ思ほさむよは 内大臣(うちのおほまへつきみ…52キロバイト (9,496 語) - 2019年4月2日 (火) 14:38
- みあひはり合ひて、上をしたへとせし程に、ふたりの人の姿をみれば、たゞくれなゐの小袖をきたるふぜい也。其町人(ちやうにん)があつまり月行事先立(つきゞやうじさきだ)て云けるやうは、此程御服町(ごふくちやう)のたなにて与三郎(よさぶらう)と云者柳枝をけづるとて小刀にて指をきり、少し血の出たるさ…438バイト (13,986 語) - 2024年2月1日 (木) 14:12
- かすみの袖(そで)をみにまとへ はつねうれしきうぐひすの 鳥のしらべをうたへかし ねむげの春よさめよ春 ふゆのこほりにむすぼれし ふるきゆめぢをさめいでて やなぎのいとのみだれがみ うめのはなぐしさしそへて びんのみだれをかきあげよ ねむげの春よさめよ春 あゆめばたにの早(さ)わらびの したもえいそぐ汝(な)があしを…77キロバイト (15,236 語) - 2019年9月29日 (日) 05:25
- 繋(つな)ぐ駒(こま)さへ今(いま)見(み)えず 旅(たび)路(ぢ)を急(いそ)ぐ馬(ま)橋(ばし)や 憩(いこ)ふ柏(かしは)の下蔭()に 掬(むす)ぶ手賀(てが)沼橫(ぬまよこ)に見(み)つ 行(ゆ)く末(すえ)たのむ我孫子(あびこ)をも ふりすてゆけば利根(とね)の橋(はし) 倒(さか)さに映(うつ)る富士(ふじ)の根(ね)に…16キロバイト (2,935 語) - 2023年9月5日 (火) 14:49
- 峰の嵐か 松風か 尋ぬる人の 琴の音(ね)か 駒をひかえて 聞く程に 爪音(つまおと)しるき 想夫恋(そうぶれん) 君の晴着のお姿を 寿祝う鶴と亀 松竹梅のよろこびを 幾千代(いくちよ)までも祈るらん 豊栄の舞(とよさかのまい)(参考) (近代に作られた神楽を参照)…3キロバイト (543 語) - 2018年4月26日 (木) 21:54
- みあげて、一どに火あぶりにしてくれんといふをきゝて、大驚顚けでんをしてふるい〳〵、ざうしきのかしら、松尾松むらおぎ野いがらしをよびていふやう、一たんのぎりにこそは今までこたへて候へ、はやくころばせて下され候へと、いろ〳〵くどきつれて申によつて、わらい〳〵たわらより出されけるとかや、…68キロバイト (13,431 語) - 2024年5月6日 (月) 02:19
- された。 なお、底本(早稲田学報)では一部変体仮名が用いられているが、全て現行のひらがなに改めた。 上 靜かにすゝむ時の輪の 軌つたへて幽かにも――― 白光、小鳥にゆるゝごと 明日の香ゆらぐ夢の波 薄むらさきにたゞよひて 白帆はりゆく靈(れい)の舟 まろらに薰る軟(そよ)かぜの 千里(よさと)の潮の樂の音と…41キロバイト (2,863 語) - 2019年11月3日 (日) 07:47
- よろこびみにすぎ、たのしびこゝろにあまり、ふじのけぶりによそへて人をこひ、まつむしのねにともをしのび、たかさごすみのえのまつもあひおひのやうにおぼえ、をとこやまのむかしをおもひいでゝ、をみなへしのひとゝきをくねるにも歌をいひてぞなぐさめける。又春のあしたにはなのちるをみ…11キロバイト (2,446 語) - 2019年3月25日 (月) 23:23
- よつて一戦(せん)には三間鑓にしくはなしと。是を用ひ来れり。北条家(け)軍法(ぐんほう)。諸侍(しよさふらひ)へふれらるゝ趣(おもむき)の次第。様々の儀あり。其上大将たる人は。八陣(ぢん)の図(づ)をかんがみ。孤虚支干(こきよしかん)を専(もつぱら)と用ひ。兵気(へいき)を見て。軍(いくさ…198バイト (14,134 語) - 2023年11月20日 (月) 01:50
- ねむげの春よさめよ春 ふゆのこほりにむすぼれし ふるきゆめぢをさめいでて やなぎのいとのみだれがみ うめのはなぐしさしそへて びんのみだれをかきあげよ ねむげの春よさめよ春 あゆめばたにの早(さ)わらびの したもえいそぐ汝(な)があしを たかくもあげよあゆめ春 たえなるはるのいきを吹き こぞめの梅の香ににほへ…145キロバイト (29,622 語) - 2019年9月29日 (日) 05:26
- 宿屋(やどや)の夜具(やぐ)のこころよさかな 友よさは 乞食(こじき)の卑(いや)しさ厭(いと)ふなかれ 餓(う)ゑたる時は我も爾(しか)りき 新しきインクのにほひ 栓(せん)抜(ぬ)けば 餓ゑたる腹に沁(し)むがかなしも かなしきは 喉(のど)のかわきをこらへつつ 夜寒(よざむ)の夜具にちぢこまる時 一度でも我に頭を下げさせし…67キロバイト (13,278 語) - 2022年4月5日 (火) 21:39
- て処(しょ)置(ち)すべきなり すでに天(てん)父(ふ)の子(こ)たればおのづから世(よ)の中(なか)とは情(ぜう)を同(おなじふ)すべからず(王(わう))とは天(てん)父(ふ)を指(さ)し(人(ひと))とは世(よ)の人(ひと)を指(さ)し(王(わう)と臣(けらい)と會計(かんじやう)する)とは天…25キロバイト (4,416 語) - 2022年5月21日 (土) 16:39
- NDLJP:502】大きに木ばさみを作り。其げつじきにて。かしら毛(け)をぬき。又鬢(びん)の毛(け)のあひだをぬきすかし。皮肉(ひにく)の見ゆる程にして。髪(かみ)をばびなんせきにて。びんを高く。つけあげ給へり。若殿原達(わかとのばらたち)は。髪さきをもみふさのごとくにゆひ。又つけがみとて。別(べつ)にかみさきをこ…214バイト (18,263 語) - 2023年11月20日 (月) 00:21
- さへて首(くび)を取て。両肴(さかな)の礼をゆるさるゝ。又其後せりあひ軍(いくさ)に。豊前守。鳥井(とりゐ)左衛門尉といふ。剛(がう)の者と名乗(なのり)あふてたゝかひ。数ケ所(すかしよ)の手を負(おう)といへ共。かれが首(くび)を討(うつ)て。片茶(かたちや)の礼をゆるされたり。諸侍(しよさ…198バイト (21,098 語) - 2023年11月20日 (月) 00:09
- 軍港(ぐんこう)無(ぶ)雙(そう)の橫(よこ)須賀(すか)も 見(み)て來(こ)ん価(あたひ)いと多(おほ)し 逗子(づし)の浦汐(うらしほ)あびがてら 鎌倉(かまくら)よりは電車(でんしや)にて 七(しち)里(り)が濱(はま)の海(うみ)づたい 岩(いは)屋(や)名(な)高(だか)き江(え)の島(しま)に…17キロバイト (3,144 語) - 2022年9月19日 (月) 13:15
- こだいのおやどものかげばかりにて。月をも花をもみるよりほかの事はなきならひに。たちいづるほどの心地。あれみ([かイ])にもあらずうつゝともおほえで。あかつきにはまかでぬ。さとびたる心地には。中々ま([さイ])たまりたらむ。さとずみよりはおかしきことも見きゝて。心もなぐさみ…445バイト (20,332 語) - 2020年7月26日 (日) 02:36
- 高殿のまどおしひらけ櫻田のつゝみの松につもる雪みむ 煙 あさみどり晴れたる空になびけども煙の末はさびしかりけり 大空もくもるばかりに靡きけりいとなみひろき里のけぶりは 曙 ひむかしのみそらしらむと思ふまに山の姿ぞあらはれにける 朝 しづかにも眠さめたるあしたかな心にかゝる夢も見ずして 夕 司人まかでし後のゆふまぐれこゝろしづかに書をみるかな…173キロバイト (37,495 語) - 2023年8月19日 (土) 05:11
- この人(ひと)をみよ 6 祭司(さいし)のをさたちと小(こ)やくにんこれをみて 十字架(じうじか)につけよ 十字架につけよとさけびいへり ピラトかれらにいひけるは なんぢらかれをとりて十字架につけよ われかれについてつみあることをみざるなり 7 ユウダヤ人(びと)かれにこたへけるは われらにおきてあり そのおきてにしたがへは[ば]…10キロバイト (1,682 語) - 2020年9月23日 (水) 22:43