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  • けび)の日(ひ)なり』〔ソホニヤ一の十五、十六〕。ここに主君(しゅくん)より罰(つ)せられて、二年或(あるい)は五年、或(あるい)は十年の流罪(るざい)に発遣(はっけん)せらるる人(ひと)あらんに、汝(なんぢ)は彼(かれ)にいくばくの涙(なみだ)あり、いかなる耻(はぢ)と、いかなる慟哭(なげき)と…
    12キロバイト (2,115 語) - 2023年9月2日 (土) 10:48
  • れじれしき心地す。されど有るまじうねぢけたるべき程なりけりと思ひ返す事こそは有りがたきまめまめしさなめれ。斯くてその日になりて三條の宮より忍びやかに御使あり。御ぐの箱など俄なれど、事どもいと淸らにし給ひて「聞えむにもいまいましき有樣を、今日は忍び籠め侍れど、さる方にても長きためしばかりを覺
    325バイト (281,775 語) - 2022年12月1日 (木) 08:14
  • 夫(それ)を受取(うけと)った博士(はかせ)は「なに、須谷(すだに)丸子(まるこ)、一向(いっこう)に知()らぬ名(な)だが、まア通(とお)て下(くだ)さい。いや中沢(なかざわ)君(くん)外(はず)さなくてもよい、君(きみ)も居(い)た方(ほう)が好(よ)い。」…
    611キロバイト (98,208 語) - 2023年5月1日 (月) 15:22
  • まめまめしき御事ならじと侍るめる」と聞ゆれ、「あはれなる御一言を聞き置き奉りにしか、露の世にかゝづらはむかぎりは、聞え通はむの心あれ、いづかたにも見え奉らむ。同じ事なるべきを、さまではた、おぼよるなる、いと嬉しき事なれど、心の引くかたなむかばかり思ひ捨つるよに猶とまりぬべきものなりけれ
    318バイト (320,784 語) - 2022年12月1日 (木) 08:14
  • まめごとなど言ひ合せて居給へるに「この岩と稱す」といふ詩をずして又あつまり來たれ、「殿上にていひきつるほいもなくてはなどかへり給ひぬるぞ。いとあやしくこそありつれ」とのたまへ、「さる事には何のいらへをかせむ。いとなかなかならむ。殿上にても言ひのゝりつれ、うへ〈一條院〉も聞しめし
    460バイト (88,604 語) - 2022年6月8日 (水) 05:21
  • )や厲(れい)を殺(ころ) せるか、其(そ)れ之(これ)を厲(れい)を殺(ころ)すの師()と謂(い)はざらんや。曰(いは)く爾(なんぢ)の地(ち)を反(かへ)爾(なんぢ)の子(こ)を歸(かへ)さ、則(すなは)ち之(これ)を何(なん)とか謂(い)は ん。曰(いは)く君王(くん
    100キロバイト (18,313 語) - 2024年8月20日 (火) 11:12
  • ながら、きぬぎぬになり給ふほど女宮も心苦しげにぞ見え給ひける。その後も折々は聞えうごかし給へど、さはへてあるべき御事ならねばいとまどほにのみなむ、まくるならひまではあらずやおはしまけむ。あさまとのみつきせずおぼ渡るに、西園寺大納言忍びて參り給ひけるを、人がらもまめまめし
    398バイト (103,351 語) - 2022年10月1日 (土) 00:56
  • って、否応なしに湯島(ゆしま)辺のある茶屋に引っ張って行かれた。下戸の弥三郎は酒を強()いられた。歌女寿もだんだんに酔いがまわって来て、婿になれというのか亭主になれというのか、訳の判らないようなことを媚(なまめ)かしい素振りで云い出したので、気の小さい弥三郎は顫えるほどに驚いて、一生懸命に振り切って逃げて帰った。…
    52キロバイト (10,620 語) - 2021年8月31日 (火) 23:09
  • まめ男なりけり。いにしへ陰陽(めを)の神といはれなりひらの面影(おもかげ)ぞや。しばゐさじきの人々は首(かうべ)をのべ頭(かしら)をたゝいて、我を忘れてどうえうする。舞台(ぶたい)に出づれ、いとゞ猶近まさりする顔ばせは、誠にやうきひ一度ゑめ、六宮に顔色なしといへるが如
    438バイト (15,562 語) - 2024年2月1日 (木) 14:10
  • おん。はまの二ッは唇(くちびる)の輕重(きやうじう)かいごふ爽(さハやか)に。あかさたなはまやらわ。おこそとのほもよろお。一ッぺぎへぎにへぎほ。はじかみ盆(ぼん)まめ盆(ぼん)米ぼんごぼう。摘蓼(つミたで)つミ豆(まめ)つミ山椒(ざんしやう)書写山(よしやざん)の社僧正(
    546バイト (1,896 語) - 2023年7月1日 (土) 09:12
  • くん)をとふらひ合戦(かつせん)。日向守を討(うち)ほろぼさん望み有と云うも。西国には羽柴筑前(はしばちくでん)〈[#ルビ「ちくでん」はママ]〉守秀吉(ひでよ)あり。柴田修理(しばゆり)の亮(すけ)勝家(かついへ)。加賀(かゞ)ゑちせんに有て。隣国(りんごく)なれ
    214バイト (18,263 語) - 2023年11月20日 (月) 00:21
  • んぐわ)を辨(わきま)ふるほどの身(み)にしあらねば。何(なに)とぞ此妻(つま)を害(がい)。异女(ことおんな)をむかゑんとおもひ究(きわ)めて。有日の事なるに夫婦(ふうふ)もろともはたけに出て。かりまめと云物をぬく。ぬきおわつて認(したゝ)めからげ。彼(か)の女におほくおふせ。其身(み)も少々…
    4キロバイト (31,664 語) - 2021年5月30日 (日) 06:12
  • 給へり。猶も吉野の桜を移し四方に植ゑおき、其中に屋を立て住給ひけれ、皆人此町を桜町と云。中納言を桜町の中納言とぞいひける。七日に花の咲きちるを歎き、たいさんぶくんを祭り給へ、三七日よはひをのべたりけれかくぞ思ひつゞけて、千早振(ちはやふる)荒人神(あらひとがみ)のかみたれ
    438バイト (13,986 語) - 2024年2月1日 (木) 14:12
  • まめ〳〵しくすぐすとならば。さてもありはてず。まいりそめし所にも。かくかきこもりぬるを。まことともおぼしめしたらぬさまに人々もつげ。たえずめしなどする中にも。わざとめして。わかいひとまいらせよと仰らる([くだイ])れ
    445バイト (20,332 語) - 2020年7月26日 (日) 02:36
  • めしつゝ。なやましうおはますへかめるを。さりけなくもてかくさせ給へり。御有さまなとのいとさらなることなれと。浮世のなくさめには。かゝるおまへをこそ。たつねまいるへかりけれと。うつ心をは引たかへ。たとへなくよろつわするゝにも。かつはあやしき。また夜深きほとの月さ
    450バイト (24,717 語) - 2020年7月26日 (日) 02:44
  • しばの庵のただしばし」と、かりそめに見えたる御やどりなれど、さるかたになまめかしくゆゑづきてしなさせ給へり。水無瀬殿おぼ出づるも夢のやうになん。はるゞと見やらるる海の眺望、二千里の外も残りなき心地する、いまさらめきたり。潮風のいとこちたく吹き来るをきこしめして、 我こそは新島もりよ隠岐の海の荒き浪かぜ心して吹け…
    424キロバイト (97,325 語) - 2022年10月1日 (土) 01:23
  • つじ)に改元。兄弟相譲(ゆづら)せ玉ひしかまめやかなる禅譲の礼儀ありき。此天皇賢明の御ほまれ先皇(せんくわう)のあとを継(つぎ)申させ給けれ、天下安寧なることも延喜・延長の昔にことならず。文筆諸芸を好(このみ)給こともかはりまさゞりけり。よろづのためしには延喜・天暦の二代とぞ申侍る。もろこしの…
    373キロバイト (76,412 語) - 2023年8月17日 (木) 14:28
  • てあるべきに書かせてやりつ。それをまめやかにうち喜びて繁う通はす。又そへたる文見れ、  「濱千鳥あともなぎさにふみ見れわれをこす波うちやけつらむ」。 この度も例のまめやかなるかへりごとする人あれ紛はつ。又もあり。「まめ
    468バイト (63,252 語) - 2020年7月26日 (日) 02:47
  • 、この、町並みからかけはなれた、隠宅むきの小家の、生け垣の外を、さきほどから、黒頭巾、黒羽織、茶じまの袴に雪駄穿()きの、中年をすぎたようなからだつきの武家が一人、さっきから、足音をのんで、ゆきつもどりつ、家内(なか)の容子を聴きすまそうとしていたのであった。…
    88キロバイト (16,550 語) - 2019年3月1日 (金) 06:32
  • や、〈*以下→ 38_b〉 38B (如何によしなかりける心なり) くちを〈*「物くるほ」の一部か〉。如何によしなかりける心なり、と思ひしみ果てて、まめ〳〵しくすぐすとならば、さても〔其まゝに〕ありはてず、まゐり初めし所にも、かくかき籠りぬるを、實(まこと)とも思しめし
    93キロバイト (19,962 語) - 2023年7月5日 (水) 08:46
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