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  • 「お二枚半。お二枚半」彼は執濃〔ママ〕く呟いて見た。矢張もどかしかつた。 ――暫くして彼の兄と彼は近所の仲間と交際ふ樣になつた。 「一度相撲して見ろ。」我鬼大將が彼等兄弟に吩付(咐)けた。二人は取組んだ。 「よし。……頑固だ。」我鬼大將はそんなことを云つた。 ――お二枚半を手にする日が遂々(到頭)來た。…
    7キロバイト (1,613 語) - 2021年8月31日 (火) 22:13
  • わかやとの-かきねやはるを-へたつらむ-なつきにけりと-みゆるうのは 00081 [詞書]冷泉院の東宮におはしましける時、百首歌たてまつれとおほせられけれは 源重之 花の色にそめしたもとのをしけれは衣かへうきけふにもあるかな はのいろに-そめしたもとの-をしけれは-ころもかへうき-けふにもあるかな 00082 [詞書]なつのはしめによみ侍りける…
    16キロバイト (3,149 語) - 2023年9月3日 (日) 00:29
  • 持統天皇御哥 春すきてなつきにけらししろたへのころもほすてふあまのかく山 はるすきて-なつきにけらし-しろたへの-ころもほすてふ-あまのかくやま 00176 素性法師 おしめともとまらぬはるもあるものをいはぬにきたる夏衣かな をしめとも-とまらぬはるも-あるものを-いはぬにきたる-なつころもかな 00177…
    31キロバイト (6,132 語) - 2023年9月3日 (日) 00:50
  • なつた。 さうなると、もう、神々と女性との交涉はいらなくなつた。然し、それは一ぺんにやんだわけではあるまい。いらなくなつても、しきたりとして、氏の上があつたやうに、神意をきくこと尙ほ、昭和の時代にも雨乞ひが行はれると同じことである。そこで、神に仕へる女の仕草や言葉が、すかり人間世界のこととつな
    9キロバイト (1,945 語) - 2019年2月26日 (火) 14:46
  • 巻第三 巻三:夏 00136 [詞書]堀河院御時、百首歌たてまつりけるとき、更衣の心をよめる 前中納言匡房 夏ころもはのたもとにぬきかへて春のかたみもとまらさりけり なつころも-はのたもとに-ぬきかへて-はるのかたみも-とまらさりけり 00137 [詞書]堀河院御時、百首歌たてまつりけるとき、更衣の心をよめる…
    27キロバイト (5,393 語) - 2019年4月6日 (土) 01:30
  • 「大變だ。津波(つなみ)がやつて來るに違ひない。」と、五兵衛は思つた。このままにしておいたら、四百の命が、村もろとも一のみにやられてしまふ。もう、一刻もぐづぐづしてはゐられない。 「よし。」 と叫んで、家へかけ込んだ五兵衛は、大きなたいまつを持つてとび出して來た。そこには、取り入れるばかりになつてゐるたくさんの稻束が積んである。…
    5キロバイト (990 語) - 2021年12月24日 (金) 08:40
  • 道へ出て来たわいと思つた。気がついて見ると、それは何時も自分がMの停留所へ歩いてゆく道へつながつて行くところなのであつた。小心翼々と云つたやうその瞬間までの自分の歩き振りが非道(ひど)く滑稽に思へた。そして自分は三度に二度と云ふ風にその道を通るやうになつた。…
    12キロバイト (2,657 語) - 2021年9月8日 (水) 07:55
  • 父親の方になつくのであつたが、父親も酒に醉つては氣が大きくなつて民哉に紙幣を握らせることが間々あつた。然しその後で父親は民哉に與へたことを忘れて醉が醒めてから紙入れの中に金が失〔ママ〕くなつたなどと云つてお兼に尋ねるのであった。またその金を民哉がどう使たかなどと民哉の前で寛大
    35キロバイト (7,864 語) - 2021年8月31日 (火) 22:27
  • 爪がついている。〔私は主人の本熊で〕〔主人のその本熊といふのに危く笑ひさう〕私は主人のユーモラス云ひ方には笑ひさうになつたが、それが熊の一種であることは〔疑はなかつた〕一先づ主人の云ふことを信じてゐた。ところがこれが違つてゐたのだ。〔しかしそれがわかつたのはずつとあとになつてからだ〕尤もづ〔ママ〕とあとになつてわかつたことだが。…
    13キロバイト (2,943 語) - 2021年8月31日 (火) 22:35
  • ひ)には大(たい)した身代(しんだい)になつて、家屋敷(いへやしき)も大(おほ)きく構(かま)へ、召(め)し使(か)ひなどもたくさん置(お)いて、世間(せけん)からも敬(うやま)はれるようになりました。さて、これまでつい少女(をとめ)の名(
    404バイト (7,221 語) - 2020年10月24日 (土) 14:41
  •  私の家と、お良さんとは、親戚の間柄になつて居た。それはお良さんの実妹君江が、菅野覚兵衛(海援隊の一人)の妻で、覚兵衛の実妹お力が、私の父の兄、安岡重房の妻となつて居るからである。さう謂つた縁故があるばかりでなく、私の父(ママ)直綱(たゞつな)は、海援隊の一人で、中岡慎太郎とは、藩を脱出す…
    7キロバイト (1,116 語) - 2023年10月17日 (火) 13:41
  • ものなどが這入つてゐる舎で、同病者の附添が一室一人づで世話してゐる――などへも繁く足を入れるやうになつてからは、それ等のこともかへつて何となく可愛い人情の発露で、憎むよりも愛すべきことのやうに思はれて来るやうになつた。  ちよ
    1キロバイト (3,982 語) - 2019年7月27日 (土) 14:04
  • 「昔、母と子と二人暮しの家があつた。むすこは、勉強のため山東へ渡  て行つた。何年かたつて、もう歸つて來るころになつたので、年寄つた母  は、毎日毎日望小山へのぼつて待ち續けた。むすこは、一生けんめいに  苦學したかひがあつて、りつぱ身分になり、いよいよ故郷へ歸ることに  なつた。ところが、途中海が荒れて、むすこは船とともに沈んでしまつた。…
    8キロバイト (1,441 語) - 2019年12月7日 (土) 14:43
  • かすかののをきのやけはらあさるとも見えぬをおほすなるかな かすかのの-をきのやけはら-あさるとも-みえぬを-おほすなるかな 01021 [詞書]女のもとになつなの花につけてつかはしける 藤原長能 雪をうすみかきねにつめるからなつななつさはまくのほしききみかな ゆきをうすみ-かきねにつめる-からなつななつさはまくの-ほしききみかな…
    26キロバイト (5,175 語) - 2023年9月3日 (日) 00:39
  • からうと思はれる。どう見てもあそこで完結させることは出來ない。また小さいことではあるが「けち放蕩」と書いてある。けちといふやう價値感情を含んだ言葉はこの作品の緊を傷つけるものである。この作品に於て私は作者の新なる沈潛を感じる。そしてそれはいい結果になつ
    10キロバイト (2,218 語) - 2021年8月31日 (火) 22:08
  • なつてゐる。あまり道幅もない兩側の土塀の上から、ゑんじゆの枝や、楊(やぎ)の木や、ねむの枝などが、ずつと延び出してゐる。いはば、胡同は一本の管になつて、どこからどこまでも、つながつてゐる感じである。  一見、何の曲もないやう
    10キロバイト (1,901 語) - 2016年7月22日 (金) 09:21
  • 母の一人であたらしい。 とかくするうち、秀吉も死に、關ケ原の戰も終つて、德川家康が將軍となつた。家康潮時を見て駿府に去り、秀忠が二代將軍となつた。これで世襲の基礎も成つたのだから、もう豐臣家の再興される望も無くなつ
    9キロバイト (2,085 語) - 2019年2月26日 (火) 14:45
  • 未(いま)だ悟(さと)らざるか五(ご)千(せん)人(にん)に五(いつつ)のパンを予(あたへ)しとき幾(いく)筐(かご)ひろひし乎(や) 10 また四(し)千(せん)人(にん)に七(なつ)のパンを予(あたへ)しとき幾(いく)籃(かご)ひろひしや爾曹(なんぢら)これを記(おぼえ)ざるか 11 パリサイとサドカイの人(ひと)の麪酵(ぱ…
    9キロバイト (1,419 語) - 2023年9月2日 (土) 15:02
  • れ、その間が銀の鎻(くさり)でつないでありました。各の群の前には色の違ふ二羽の鳥がをつて、金の鎖でつながれて居 りました。又別れて飛んでゐる三羽の鳥がをりました。これ等の鳥は國境まで戰車に追はれて飛んで行きました が、とう〳〵日が暮れて見えなくなりました。  日が暮れてあたりが暗(くら)くなつ
    17キロバイト (3,307 語) - 2022年6月26日 (日) 03:32
  • [詞書]するかのくにうつの山にあへる人につけて京にかはしける するかなるうつの山辺のうつゝにも夢にも人にあはぬなりけり するかなる-うつのやまへの-うつつにも-ゆめにもひとに-あはぬなりけり 00905 貫之 草まくらゆふ風さむくなりにけり衣うつなるやとやからまし くさまくら-ゆふかせさむく-なりにけり-ころもうつなる-やとやからまし…
    27キロバイト (5,406 語) - 2023年9月3日 (日) 00:56
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