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- 夏(なつ)の日(ひ)も、南(みなみ)に遠󠄁(とほ)く なりゆけば、凉(すず)しき秋(あき)は 來(きた)りけり。 瑠璃(るり)かとみゆる 大空󠄁(おほぞら)に、浮󠄁(うか)べる雲(くも)の 影(かげ)もなく、八千(やち)草(ぐさ)千(ち)草(ぐさ) さき亂(みだ)る、秋(あき)の眺(なが)めぞ 面白(おもしろ)き。 見(み)渡(わた)す野邊(のべ)に…14キロバイト (2,429 語) - 2023年8月26日 (土) 20:44
- 松風(まつかぜ)すずしく園(その)きよく 東宮殿下御慶事(とうぐうでんかごけいじ)の 記念燈(きねんとう)あり丸山(まるやま)に 伊能忠敬(いのうただたか)の碑(ひ)も建(た)てり 愛宕(あたご)の塔(とう)を見(み)あげつつ 幸橋(さいわいばし)をわたるまに いつ…15キロバイト (2,662 語) - 2023年9月5日 (火) 15:10
- め)に求(もと)むるなり ユダヤの人(ひと)は極(きはめ)て炎暑(あつき)の時(とき)に當(あたり)ては往往(おほく)夜(よ)の陰凉(すずしき)を待(まち)て遠(と)行(みち)をなせり且(かつ)旅舘(はたごや)も至(いたつ)て少(すくな)ければ大約(おほむね)朋友(ともだち)の家(いへ)に就(つき…11キロバイト (1,886 語) - 2022年5月22日 (日) 09:43
- とおもふ、此池(このいけ)かへさせてなど言へども未(ま)ださながらにてなん、明(あけ)ぬれば月は空に還(かへ)りて名残(なごり)もとゞめぬを、硯(すずり)はいかさまに成(なり)ぬらん、夜(よ)な/\影や待(まち)とるらんと憐(あはれ)なり。嬉しきは月の夜の客人(まらうど)、つねは疎々(うと…4キロバイト (768 語) - 2019年9月29日 (日) 05:16
- 、姉(あね)さまのする事我(わ)れも為(す)とて、硯(すずり)の石いつのほどに持(も)て出でつらん、我れもお月さま砕くのなりとて、はたと捨てつ。それは亡き兄の物なりしを身に伝へていと大事と思ひたりしに、果敢(はか)なき事にて失なひつる罪得(え)がましき事とおもふ。この池かへさせてなど言へども、まださ…14キロバイト (2,605 語) - 2019年9月29日 (日) 04:45
- 姉妹プロジェクト:データ項目 地歌。作曲は、初代の津山検校。 皇(すめらぎ)の、我が代も尽きじ石川や、瀬見(せみ)の小河(をがは)の絶えじと、思へばおもへば音(おと)澄める。鈴菜(すずな)すずしろ神(かみ)さびて、雲の上(うへ)にもはこべらや、結びし水も隔(へだ)ても波(なみ)の仏の座よ。天地(あめつち)五行(ごぎやう…1キロバイト (206 語) - 2020年1月7日 (火) 17:31
- 夏(なつ)の夜(よ)涼(すず)しき螢(ほたる)茶(ぢや)屋(や) 支那(しな)寺(でら)名(な)高(だか)き崇福(そうふく)寺(じ) 市(し)街(がい)は淸(きよ)く海深(うみふか)し なほ見(み)るべきは水源(すゐげん)地(ち) 飽(あく)の浦(うら)なる造船所(ぞうせんじよ) ついでに訪(と)はん高島(たかしま)の…17キロバイト (3,220 語) - 2023年9月5日 (火) 14:54
- 御(ご)殿(てん)場過(ばす)ぎて音(おと)にきく 与(よ)平(へい)次(じ)茶(ぢゃ)屋(や)も早(はや)あとに 心(こころ)すずしく身(み)は軽(かろ)く 高(たか)嶺(ね)は前(まえ)に招(まね)くなり 見(み)渡(わた)す限(かぎり)はてもなき 富士(ふじ)の裾(すそ)野(の)の夏(なつ)げしき しくや緑(みどり)の毛氈(もうせん)を…6キロバイト (1,224 語) - 2023年8月26日 (土) 20:43
- みさとをつくります。畿內(うちのくに)の國司(みこともち)、郡司、關塞(せきそこ)、斥候(やかた)、防人(せきもり)、驛馬(はいま)、傳馬(つたへうま)を置き、および鈴契(すずしるし)を造(つくり)、山河を定めよ。凡そみさと…10キロバイト (2,173 語) - 2023年1月20日 (金) 06:11
- 地歌。「みやまじし」と読む。作曲は、菊岡検校、箏手付は、八重崎検校。 神路山(かみぢやま)、昔に変らぬ杉の枝。萱の御屋根(みやね)に五色(ごしき)の玉も、光をてらす朝日山(あさひやま)、清き流れの五十鈴川(いすずがは)、御裳濯川(みもすそがは)の干網(ほしあみ)の、宇治の里ぞと…2キロバイト (288 語) - 2020年1月7日 (火) 17:29
- あねせ あのねせはことしろ ぬしがみほのつりちち がすずかのみそきな す ま て 009($09) あこけ あのこけはよこやし るやもはさらなせあこ けくるまのめぐりあ ら ね は 010($0A) あおれ あおれとはしらうと こくみことははとよそ めもおかすなおれな る か な 011($0B)…37キロバイト (9,095 語) - 2022年7月26日 (火) 03:21
- 秋の空󠄁 紺ぺきに流れ ひるも すずしく 蟋蟀が鳴いてる お前󠄁を送󠄁るとてクラスのものは 小さい敎室に 花󠄁をかざつて ともにならつたかなしい唱歌をうたふ お前󠄁の親しかつたあの子に 花󠄁束を贈る役 命じたらば 頭をふつて 拒み 「泣くから嫌です」といつた 私はそんな 感傷を 好まぬけれど…550バイト (382 語) - 2020年6月6日 (土) 14:03
- 日は、やや西に傾けり。仰げば庭前の柿の梢は、大空に墨繪をゑがき、すずなりの赤き實、夕日を浴びて、さながら珊瑚珠(さんごじゆ)のかがやくに似たり。この美しさに、しばし見とれたる喜三右衛門は、ふと何思ひけん、 「おお、それよ。」 とつぶやきて、直ちにまたかま場へ引き返しぬ。…3キロバイト (649 語) - 2015年7月28日 (火) 02:57
- のこる枝(えだ)葉(は)はよくさかえ かたへに繭(まゆ)の山(やま)を築(つ)き 家(いへ)と國(くに)との富(とみ)まさん。 綠(みどり)したたる桑畑(くははた)に 赤(あか)き襻(たすき)のほの見(み)えて 唱(うた)ふ少(をと)女(め)の聲(こゑ)するは はとり少(をと)女(め)か蟲(むし)とりか 籠(かご)もてゆかん我(われ)もまた…17キロバイト (3,639 語) - 2023年8月26日 (土) 14:01
- 爾曹(なんぢら)は多(おほく)の雀(すずめ)よりも優(まさ)れり 32 然(され)ば凡(おほよ)そ人(ひと)の前(まへ)に我(われ)を識(しら)んと言(いは)ん者(もの)を我(われ)も亦天(またてん)に在(いま)す我父(わがちち)の前(まへ)に之(これ)を識(しら)んと言(いは)ん 33…49キロバイト (7,916 語) - 2023年9月3日 (日) 10:31
- 蠶(こ)飼(がひ)の業(わざ)こそ尊(たふと)けれ 倉本(くらもと)たち町荻原(まちおぎはら)や 其(その)名(な)は古(ふる)き風(かさ)越(こ)山(やま) たもと凉(すず)しき小野(をの)の瀧(たき) 滑川橋(なめかはばし)ぞ渡(わた)りよき 寢(ね)覺(ざめ)に見(み)下(お)ろす床(とこ)の潭(ふち)…16キロバイト (2,943 語) - 2023年9月5日 (火) 14:55
- とすらむ」 とて、いみじく泣くを見たまふも、すずろに悲し。幼心地にも、さすがにうちまもりて、伏目になりてうつぶしたるに、こぼれかかりたる髪、つやつやとめでたう見ゆ。 「生ひ立たむありかも知らぬ若草を おくらす露ぞ消えむそらなき」 またゐたる大人、「げに」と、うち泣きて、 「初草の生ひ行く末も知らぬまに…68キロバイト (14,780 語) - 2022年12月1日 (木) 08:13
- 名なれど、まづかの殿の近く振る舞ひたまへば、仏はまことしたまひけり、とこそおぼゆれ。幼くおはしけるより、行ひもいみじくしたまひければよ」 など言ふもあり。また、 「前の世こそゆかしき御ありさまなれ」 など、口々めづることどもを、すずろに笑みて聞きゐたり。 君は、忍びてのたまひつることを、ほのめかしのたまふ。…92キロバイト (19,970 語) - 2022年12月1日 (木) 08:11
- ゃがんでいた。冠(かんむり)はほころびくつには穴(あな)があき、あごにははらはらとぶしょうひげがみられ、頬骨(ほおぼね)の下にはのみでえぐったようなくぼみがあった。そして凝視(ぎょうし)している涼(すず)しい眼(め)には深い哀(かな)しみの色がやどっていた。その眼で若者はさっきから一対(いっつい)…20キロバイト (3,854 語) - 2022年6月26日 (日) 02:58
- みはりたるあふぎ。ねずみはみたるゑぶくろ。かうぞめのきばみたるかみにあしきてをうすずみにかきたる。 ほいなき物。あやのきぬのわろき。みやたてたる人のなかあしき。心とほうしになる人のざえなくてきよからぬ。思ふひとの物がくしする。とくゐのうへそしる。冬のゆきふらぬ。…431バイト (30,673 語) - 2022年6月8日 (水) 09:37