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七草

提供:Wikisource

すめらぎの、我が代も尽きじ石川や、瀬見せみ小河をがはの絶えじと、思へばおもへばおと澄める。鈴菜すずなすずしろかみさびて、雲のうへにもはこべらや、結びし水もへだてもなみの仏の座よ。天地あめつち五行ごぎやうやはらぎて、ひかり長閑のどけちりわかぬ。なづなせり摘む賤の女も、もらさで祝う千代八千代。


  • 底本: 今井通郎『生田山田両流 箏唄全解』中、武蔵野書院、1975年。

この作品は1929年1月1日より前に発行され、かつ著作者の没後(団体著作物にあっては公表後又は創作後)100年以上経過しているため、全ての国や地域でパブリックドメインの状態にあります。