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りんか）の子供（こども）に見つかつたこともあつたのであらう、或時（あるとき）、隣家（りんか）の子供（こども）が私（わたし）に、おめえンちには變（へん）な人（ひと）が居（ゐ）るんだなア、あれや誰（だれ）だい？　と訊（き）く…

ぶようかんのししちのしやうをとりひしぐといへども、 がくりんかくをぬきいで、 つひにぶんしやうをろのにじふへんにあぢはふ、 職（しよく）虎牙（こが）に列（れつ）して、 武勇（ぶよう）漢（かん）の四七将（ししちのしやう）を拉（とりひし）ぐといへども、 学（がく）麟角（りんかく）を抽（ぬきい）で、 遂（つ…

ざい）なき御孕（おんやどり）（十二月八日）、聖（せい）ペトロ聖（せい）パウロ（六月廿九日）聖体（せいたい）の祝日（しゅくじつ）と聖（せい）ヨゼフの祝日（しゅくじつ）とである。 外（ほか）に御復活祭（ごふくくわつさい）と聖霊降臨祭（せいれいかうりんさい）との二大祝日（だいしゅくじつ…

くり給（たま）へる中（なか）に十門（じふもん）をたつ。その第（だい）九（く）の往（わう）生（じやう）諸業門（しよごふもん）に法（ほつ）華（け）眞言（しんごん）等（とう）の諸大（しよだい）乘（じよう）經（きやう）をいれ給（たま）へり。諸（しよ）行（ぎやう）と雜（ざ…

つゞ）け、キリストの死（し）の御目的（おんもくてき）を世（よ）の終（をはり）まで續（つゞ）かせて、 [下段] 其功力（そのくりき）に寄頼（よりたの）む人々（ひとゞゝ）に之（これ）を適用（てきよう）するからである。然（しか）し十字架上（じかぜう）の功力（くり…

く）めるやうな淺（あさ）い井戸（ゐど）ではありません。釣（つ）いても、釣（つ）いても、なか／＼釣瓶（つるべ）の上（あが）つて來（こ）ないやうな、深（ふか）い／＼井戸（ゐど）でした。 父（とう）さんの祖母（おばあ）さんの隱居所（いんきよじよ）になつて居（ゐ）た二階（かい）と土藏（どざ…

しやりんばい（別名はまもくこく） しゆろ しらべ（別名しらびそ） しろだも すぎ すあうぎ せんだん そてつ たうひ（いらもみ、たうひ及ばらもみニ限ル） たこのき（あだん及たこのきニ限ル） たぶ（別名いぬぐす） たらえふ ちしやのき ちやんちん ちやんちんもどき（別名かなめ） つが つげ つばき（さざんくわ及つばきニ限ル）…

これぞ六十九聯隊󠄁（れんたい）。 北（きた）に北代梅林（きたしろばいりん）や､ 南（みなみ）に吳（ご）福（ふく）の桃園（もゝぞの）を､ 探（さぐ）りて倦（あ）かず吳（くれ）羽（は）への､ そゞろあるきの面白（おもしろ）や。 天（あま）そゝり立（た）つ立山（たてやま）に､ 續󠄁（つゞ）く乘鞍（のりくら）､蓮（れん）華（げ）山（さん）｡…

も​善​​ぜん​​も​苦​​く​​も​樂​​らく​​もなきを、末世にをよぶ程衆生の氣智ひずみすなをならざるによつてはらいぞういんへるのをつくりをき給ふ、日ぽんの諸︀神︀諸︀佛といふは、そのいにしへはみな人げんなり、伊勢太神︀宮は伊ざなぎいざなみが子、出雲の國につりあま人の子なり、八まん大ぼさつ…

りん）の事（こと）。 >> ひとりハリストスの第一の臨格（りんかく）を報（ほう）ずるのみならず、前者（ぜんしゃ）よりは大（おほい）に卓越（たくえつ）なる再臨（さいりん）をも報（ほう）ぜん。彼（かれ）は容忍（ようにん）の実（じつ）を表（ひょう）するものなれども、此（これ）は神（かみ）の国（く…

くび）に持（も）って行（ゆ）く。と、煙（けむり）が薔薇水（しょうびすい）を通（とお）って愉快（ゆかい）げにずッずッと立（た）ち騰（のぼ）る。我々（われわれ）三人（にん）は半円形（はんえんけい）に座（ざ）を占（し）め、頭（あたま）を突（つ…

闇愚品（あんぐほん）第（だい）五 60 目睲（めざ）めたるものには、夜（よる）は長（なが）く、疲（つか）れたるものには(1)由旬（ゆじゆん）は遠（とほ）く、正法（しやうほふ）を知（し）らざる、愚者（ぐしや）の輪廻（りんね） は久（ひさ）しし。 61 旅者（りよしや）若（も…

お　このおびただしい瞳孔（どうこう） 埃の低迷する道路の上に かれらは憂鬱の日ざしをみる ま白い幻像の市街をみる 感情の暗く幽囚された。 　づしり、づしり、づたり、づたり 　ざつく、ざつく、ざつく、ざつく。 いま日中を通行する 黝鐵の凄く油ぎつた 巨重の逞ましい機械をみよ この兇逞な機械の踏み行くところ どこでも風景は褪色し…

つもなくすつるなり。臨終（りんじう）にはじめて捨（すつ）ることはかなはず、平生（へいぜい）の作（さ）法（ほふ）が臨終（りんじう）に必（かならず）現（げん）起（き）するなり。故（ゆゑ）に善導（ぜんだう）は『忽爾（たちまち）に無常（むじやう）の苦（く…

つ）してのち、欝憂（うさ）を忘るゝために己（おの）れと記臆（きをく）せし雑俳（ざつぱい）を書（かき）つらねて、友におくりし中（うち）に、此（この）菊塢（きくう）の狂歌（きやうか）二首（しゆ）発句（ほつく）一句（く）あり、（手紙と其書（そのしよ）も移転（ひつこし）まぎれに捜（さが）しても…

も智恵才覚出る者也喩ば牡丹芍薬を庭にうへて見るに冬のかこひを能（よく）して春養（やしない）をすれば花の時りんをおほくもち候さむき時すてをきたればりんもすくなく色も悪（あし）しそのごとく主君（しゆくん）は花のぬしかこひ養は所領同心奉公人は牝丹芍薬と観（くわん）じてみる又肥すぐればころぶ者にてあり人も…

国師の御和韻ばかりかくの分かと承はり及候なり 太守（たいしゆ）愛（あい）​（す）㆑桜蘇玉堂（さくらをそぎよくたう）　　恵林（ゑりん）​（も）亦是（またこれ）鶴林寺（かくりんぢ）　　快川（くわいせん）大通智勝国師（たいつうちせうこくし） 　　天正三乙亥年六月吉日　　　　　　　　　　　　　　　　高坂弾正記之…

も、同じである。そこで、彼は又眼をつぶつて、残りの半分を三分の一程飲み干した。もう後は一口も吸ひやうがない。 「何とも、忝うござつた。もう十分頂戴致したて。――いやはや、何とも忝うござつた。」 　五位は、しどろもどろになつて、かう云つた。余程弱つたと見えて、口髭にも、鼻の先にも…

おしどり 作者：新美南吉 書誌情報 書誌情報の詳細は議論ページをご覧ください。 　林泉（りんせん）のほとりに今日（きょう）も若者（わかもの）はひとりうっそりしゃがんでいた。冠（かんむり）はほころびくつには穴（あな）があき、あごにははらはらとぶしょうひげがみられ、頬骨（ほおぼね）の下にはのみでえぐった…

くはひたりしに。つらゆきが。秋にはあへずとよみたるこそ思ひいでられておかしかりしか。かすが。すみよし。 佛は。やくし。如いりんの人をわたしわづらひて。つらづえつきてなげき給へる。いとあはれにかたじけなし。地ざう。がう三世は。みめこそおそろしげにおはすれど。御ちかひいとあはれにたのもし。だらにも。いとつき〴〵しかめり。…