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- おはることであるから、惡心(あくしん)を飜(ひるがへ)しもせず柔(にう)和(わ)忍辱(にんにく)のおもひにもならぬまに命(いのち)の盡(つ)きた時(とき)は、攝(おさ)め取(と)つて捨(す)てぬと云(い)ふ御(お)誓(ちか)ひは、まにあはぬことになるのでありませうか。 口(くち)でお…82キロバイト (14,586 語) - 2023年8月19日 (土) 11:54
- ひでよし)などの弓矢は。堤(つゝみ)きれて大水(みづ)をながすにことならず。いさぎよく凉(すゞ)しといふ。老士(らうし)聞てをろかなる若殿原達(わかとのばらたち)のいひ事かな。それ国を治(おさむ)る君子(くんし)の心。古今(ここん)かはるべからず。氏康諸侍(しよさふらひ)の科(とが)をなだめられたるは。是はかりごと也。氏康は【…190バイト (13,994 語) - 2023年12月6日 (水) 14:44
- いとど 哀しからん きみが まみ うちふるわん みなと、ふえ とほ鳴れば かなしき 港 茅渟(ちぬ)の みづ とも なりて、あれ とぶは なぞ、 魚か、さあれ しづけき うみ わが もだせば みづ 満々と みちく あまりに さぶし うちけぶる おもひでの 瓔珞 悔いか なげきか うれひか おお、きららしい…29キロバイト (4,760 語) - 2023年10月22日 (日) 08:18
- と物がたられる、あの相手は定めし母樣(はゝさん)、あゝ何も御存じなしに彼のやうに喜んでお出遊ばす物を、何の顏さげて離縁状もらふて下されと言はれた物か、叱かられるは必定、太郎といふ子もある身にて置いて驅け出して來るまでには種々(いろ/\)思案もし盡しての後なれど、今更にお老人(と…41キロバイト (9,435 語) - 2023年10月17日 (火) 13:35
- おさまり。目出度御代なれば。風摩がうはさ。乱波(らつは)が名さへ。関東にうせはてたり 四 戦船を海賊といひならはす事 見しはむかし。北条氏直(なを)と。里見義頼(さとみよしより)。弓矢(ゆみや)の時節(じせつ)。相模(さ…198バイト (10,786 語) - 2023年11月20日 (月) 01:53
- はたを立。四月より七月まで対陣(たいぢん)すといへども。両陣の間に。節所(せつしよ)有て合戦なりがたし。あつかひ有て。双方(さうはう)馬をおさむる事 一同十八年の春。秀吉(ひでよし)公関東へ発向(はつかう)。同き三月廿九日。豆州(とうしう)山中の城(しろ)をせめおとす事…198バイト (21,098 語) - 2023年11月20日 (月) 00:09
- お置(お)きなさい。氣(き)をつけてしないと、折(を)れて、とれてしまひますよ。それから太(ふと)い麥藁(むぎわら)の節(ふし)のある下(した)のところを一寸(すん)ばかりお前(まへ)さんの爪(つめ)でお裂(さ)きなさい。これも氣(き)をつけてしないと、みんな裂(さ…284キロバイト (45,267 語) - 2019年9月29日 (日) 04:51
- 。其支度(したく)有所に。遅参(ちさん)のよし事を左右(さう)によせ。関東へ出馬(しゆつば)也。名大将(しやう)といふは。たゝかはずして勝(かつ)事を本意とす秀吉(ひでよし)は弓矢の手柄(てがら)をもつて。国を治(おさむ)るを専(もつぱら)としたまへり。然に秀吉奥州(おうしう)下向(げかう)はなに…198バイト (16,389 語) - 2023年11月19日 (日) 23:47
- 上。水魚(すゐぎよ)の契約(けいやく)を。仰談(おゝせだん)ぜられ。翌日(よくじつ)京都へ馬を。おさめらるべきむね。堅約(けんやく)の証文(せうもん)に。秀吉公(ひでよしこう)直判(ぢきはん)をのせられをはんぬ。是によつて氏直(うぢなを)。秀吉公(ひでよしこう)へ対面(たいめん)の。もよほしあり。召…161バイト (13,821 語) - 2023年11月20日 (月) 01:56
- ひであつたが、河岸に佇んで、二階を見上げた瞳に、要之助の魂をわななかせる鋭い光があつた。 「失策(しま)つた」と思つた。要之助はすぐ首を引いた。 おりせが夜の食事を運んで来た。 要之助の話を聞くと、おりせは忽ち顔の色を変へた。「あの紙屑買ひなら、私も不思議な奴だと…8キロバイト (1,466 語) - 2018年12月16日 (日) 01:12
- 哥よみても、よくひでり の順のよき時ハうけあい、 雨がふり不申。あれハ 北の山がくもりてき た所を、内〻よくしりて よみたりし也。 につただゝつねの太刀 おさめてしほの引し も、しほ時をしりての 事なり。 天下に事をなすものハ ねぶともよく〳〵はれず てハ、はりへハうみをつけ もふさず候。 おやべどのハ早、子が…950バイト (164 語) - 2015年3月21日 (土) 03:39
- と云(いふ)。然るに結城相宰秀康卿(ゆうきのさいしやうひでやすきやう)。おほせけるは。今弓矢(ゆみや)治(おさま)り天下太平(たいへい)の御代(よ)たり。然といへ共。晏子春秋(あんししゆんじう)に難(なん)に望(のぞ)んで井を堀(ほる)と。愚人(ぐにん)のあざけ【…5キロバイト (14,955 語) - 2024年3月24日 (日) 14:03
- でおかくれになりました。 白河天皇もまた、後三條天皇の御志をおつぎになつて、御みづから政治をおとりになりました。御位をおゆづりになつてからも、院で政務をおさばきになつたので、攝政・關白の職も、名ばかりとなり、藤原氏の勢は、どんどんおとろへて行きました。 藤原(ふぢはら)氏がおとろへると…735バイト (29,398 語) - 2020年1月5日 (日) 16:29
- 日。明智日向守(あけちひうがのかみ)光秀(みつひで)がために。ころされ給ひぬ。此よし上州へ告(つげ)来る滝川(たきかは)聞て。おどろきしが。智謀(ちぼう)武略(ぶりやく)の者にて。上州の侍(さふらひ)共は。いまだ此義をしらざれば。近辺(きんぺん)の諸さふらひを。急(いそ)ぎ招(まねき)よせ。滝川(…214バイト (18,263 語) - 2023年11月20日 (月) 00:21
- とて針(はり)を取(と)れば、吉(きち)はふゝんと言(い)つて彼(あ)の兀頭(はげあたま)には惜(を)しい物(もの)だ、御初穗(おはつう)を己(お)れでも着(き)て遣(や)らうかと言(い)へば、馬鹿(ばか)をお言(い)ひでない人(ひと)のお初穗(はつう)を着(き)ると…48キロバイト (7,861 語) - 2023年10月17日 (火) 13:34
- と笑ふに、おぬひ惘(あき)れて貴君は其樣の事正氣で仰しやりますか、平常(つね)はやさしい方と存じましたに、お作樣に頓死しろとは蔭ながらの嘘にしろあんまりでござります、お可愛想なことをと少し涙ぐんでお作をかばふに、それは貴孃が當人を見ぬゆゑ可愛想とも思ふか知らねど、お…29キロバイト (6,777 語) - 2023年10月17日 (火) 13:37
- の間には、かやうな問答がしかつめらしうとり交されたと申す事でおぢやる。 「ごへんは御経(おんきやう)の文句を心得られたか。」 「生憎(あいにく)一字半句の心得もござない。」 「ならば断食は出来申さうず。」 「如何(いか)なこと、それがしは聞えた大飯食ひでおぢやる。中々断食などはなるまじい。」…44キロバイト (9,185 語) - 2019年9月29日 (日) 04:48
- さのあまり、思はず聲をあげて、およろこびになつた。素戔嗚尊は、神々に追はれて、出雲におくだりになつた。さうして、簸川の川上で、八岐の大蛇をずたずたに斬つて、これまで苦しめられてゐた人々をおすくひになつたが、この時、大蛇の尾から一ふりの劔を得、これはたふとい劔であるとて、大神におさ…52キロバイト (16,129 語) - 2023年9月17日 (日) 12:48
- おさま)りしが。北条家(け)武運(ぶうん)末になり。天正年中秀吉(ひでよし)公の武威(ぶい)。甚(はなはだ)しきにより。関八州の軍兵(ぐんびやう)。小田原に籠城(ろうじやう)す然といへ共。城中堅固(けんご)に有て。落(おつ)まじかりしに扱(あつかい)有て。武(ぶ)。相(さ…198バイト (14,134 語) - 2023年11月20日 (月) 01:50
- ひでもあらう、此間違(このまちが)ひを此(この)まゝに通(とほ)して、甲斐(かひ)のない一生(いつしやう)を送(おく)るは眞實(しんじつ)情(なさけ)ない事(こと)と考(かんが)へられ、我身(わがみ)の心(こゝろ)をため直(なほ)さうとはしないで人(ひと)ごとばかり恨(うら)めしく思(おも)はれました。…42キロバイト (6,806 語) - 2019年9月29日 (日) 04:49