検索結果

國字便覽 日用文字便覽 國訓便覽 作者：高井運吉 1918年 （括弧（くわつこ）中（ちゆう）に記（しる）せるは漢字（かんじ）の原義（げんぎ）） 國訓（こくくん）は、我（わ）が國（くに）で、漢字（かんじ）の意義（いぎ）を引（ひ）き伸（の）べて轉用（てんよう）したり、種類（しゆるゐ）や字體（じたい）の類似（る…

ふぼ）のごとくおもふ。然る時は大事にのぞめども。君を捨（すつ）る民（たみ）なく。君にそむく臣（しん）なし。慈悲（じひ）の政道（せいだう）には。国家大平（こつかたいへい）なるべし。むかしを聞て今をおもふに。君子（くんし）の守（かみ）る所の道（みち）はかはらず。管子（くわんし）が云。猛毅（まうき）の君は…

）くせんとす。故（ゆえ）に死者（ししゃ）の復活（ふくかつ）に於（おけ）るの信仰（しんこう）は聖公教会（せいこうきょうかい）の大（おほい）なる示訓（しくん）なり、教導（きょうどう）なり、大（おほい）にして且（かつ）甚（はなは）だ緊要（きんよう）なり、これ多（おほ）くの人（ひと）の争（あらそ）うところな…

へ』〉。而して使徒はいへらく『善を行ふことを知りて行はざるは罪なり』〔イアコフ四の十七〕。 百廿九、　されどもし直ちに奮起し熱心をもて智識〈清醒をつとむるの智識〉の不断なる実験を再び回復する時は智識は不注意よりして其の固有本来の秩序と清醒とに再び帰るあらんとす。…

者はこれを善く知るなり。此の心中の作戦は亦（また）猶（なほ）尋常（じんじょう）の作戦とひとしかるべし。第一は注意なり、次は敵の思念の近づきしを認（みとむ）る時に心（こころ）より詛（のろひ）の言（ことば）を発（はつ）し怒りてこれに投ずべし、それより第三は心をイイスス…

八（はつ）品（ぴん）詞（し）とぞなりにける 物（もの）と事（こと）との名（な）をしめす 名（めい）詞（し）の次（つぎ）に其（その）代（だい）理（り） つとむるものは代（だい）名（めい）詞（し） 指（し）示（ゝ）・人（じん）・疑（ぎ）問（もん）の三（さん）種（しゆ）あり 物（もの）を「これ」「それ」「あれ」「かれ」と…

「師匠の送葬（とむれえ）はいつだ」 「あしたの明け六ツ半（午前七時）だそうです。別にこれという親類もないようですから、家主や近所の者が寄りあつまって何とか始末するでしょうよ」と、源次は云った。 松吉の方からはその晩なんの消息（たより）もなかった。あくる朝、半七は師匠の送葬（とむ…

ぢん）にをいて。若（もし）一人なりとも法度をそむく者有て。軍中（ぐんちう）をぬきんで。たとひ比類（ひるい）なき高名（かうみやう）をあらはすといふ共。たちまち罪科（ざいくわ）にをこなはる。故に大小名（みやう）に。法度を用ひて。それ〳〵の役（やく）を。つとむるをもつて。弓法（きはう）の本意（ほに）とす。…

、いかなる旧藩地にても、士民共に利害栄辱（えいじょく）を與（とも）にして、公共のためを謀（はか）る者あるを聞かず。故に世上有志（ゆうし）の士君子（しくんし）が、その郷里の事態を憂（うれえ）てこれが処置を工夫（くふう）するときに当り、この小冊子もまた、或は考案の一助たるべし。…

い）の明白（めいはく）なる事柄（ことがら）にても必ず其筋（そのすぢ）の内意（ないゝ）を承（う）けて恰も取次（とりつぎ）同樣（どうやう）のことを勤（つとむ）る其内意の發（はつ）する所は一種の全權（ぜんけん）にして之を勢道（せいだう）と稱し能く國事（こくじ）を左右（さいう）するの力（ちから）あれども公然…

草（くさ）の色（いろ）に拘留（こうりう）せられては水（みづ）の辺（ほとり）に座（ざ）す、 鶯声誘引来花下。草色拘留座水辺。 どうるゐをあひもとむるにかんずるは、 りこうきよがんのはるのさへづりにおうずゐあり、 いきをくわいしてつひにこんじて、 りゆうぎんぎよやくのあかつきのなきにともなふとあり、…

恩禄（をんろく）を請（うけ）。かゝる時にひるがへらば。豈（あに）仁（じん）の道ならん。白氏文集（はくしぶんしう）に。君恩雨露（くんをんうろ）のごとしといへり。旧君（きうくん）の深恩（しんをん）を忘（わす）れ。此一大事を遁（のがれ）。世に生（いき）残りて。耻（はじ）をさらす者や候べき。主従（しうぐ）…

ょうしゃ）らをも、又（また）世（よ）の鏈鎖（れんさ）を破（やぶ）りて一時（いちじ）世（よ）より上（うえ）に立（た）ちし者（もの）らをも引（ひき）止（とむ）るなり。視（み）よ種々（しゅじゅ）の手段（しゅだん）を以（もっ）て彼（かれ）らをその行為（こうい）に於（おい）て擒（とら）へ、之（これ）をその足下…

巻之八。 巻之九。 巻之十。 目次   巻之十 浄和軒観音へ日まうでの事 城言坐頭片いしなる事 伯斎東国一見の事付武州浅草がうじ事 藤次よき栖をもとむる事 熊居助身のわきまへなき事 神田大塚にて行人火定の事 江戸ちまた説の事 江戸大橋に毎日刀市立事 他のあざけりをしらざる事 湯島天神御繁昌の事 長光法眼世をへつらふ事…

武士（さむらい）姿であったが、彼はお蝶母子が家にいることを確かめて、唯今お女中が逢いに来られると伝えて行った。 「まあ、おれはいない積りにして置いてくんねえ」と、半七はあわてて草履をつかんで、お蝶と共に奥の三畳にかくれた。そうして襖の透き間からそっと窺っていると、やがてはいって来たのは三十歳前後のやはり奥勤めらしい女であった。…

NDLJP:452】りを註（しる）せり。かるがゆへに。炎天（ゑんてん）に。水道（すゐだう）をはらひ。無事に武具（ぶぐ）を求（もとむ）るは。是君子（くんし）の道（みち）なり。いにしへ関東（くわんとう）弓矢の時節（じせつ）。武（ぶ）のほまれ有者を。尋ね出し扶持（ふち）し給ふ清水（しみづ）太郎…

立置候処に、真言宗三千人程集り相談し、卒都婆を打つ折、其塚の上に高札を立る。抑時供養は湯殿大日より仏法大師相伝有て、我宗に弘る儀式也。然るを浄土宗つとむる事、師教相違（しけうさうゐ）せり。是に依て卒都婆を折て捨る道理有においては、塚本へ出合、一問答是非を決すべしと書て立る。菊蓮寺（きくれんじ）是を見…

「御苦労様です」 こんな挨拶が方々で交換された。そのなかに眼の大きな、背の高い男がいて、彼はおまきの隣りの大工に声をかけた。 「やあ、御苦労。おまえの葬式（とむれえ）は誰だ」 「長屋の猫婆さ」と、若い大工は答えた。 「猫婆……。おかしな名だな。猫婆とは誰のこった」と、彼はまた訊いた。…

いるんで、きょうは名代（みょうだい）に出て来てくんなすったんだが、うちの親分より些（ち）っと手荒いからそう思え。てめえの襟っ首にぶら下がっているものに、親分の不審がかかっているんだ。さあ、何もかも正直に云ってしまえ。辻番の老爺（おやじ）だって、もうむく犬を抱いて寝る時候じゃあねえのに、なんだって手…

とく答（こたふ）る時。和尚きつと思ひ付たまふは実（げ）に〳〵われら あやまりたり。その當人（たうにん）のなき時こそ我〻ばかりの称（しやう） 名廻向（ゑかう）も。薫發直出（くんほつじきしゆつ）の理（り）にかなわめ。既（すで）に罪人（ざいにん）爰（ここ）に 在り。彼（かれ）にとなへさせて爾るべし。是ぞ観經（きやう）に説所（とくところ）の…