日本文典唱歌

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文典唱歌

大和田建樹作歌

小山作之助作曲

  1. ひがしうみなみより のぼるあさもとくに ふうゆたかにたみあつく ひろきかいにたぐひなし
  2. このこくふうそだてられ いうきはめしわがこく みださでのりまもるこそ くにあいするこゝろなれ
  3. ひとこゝろをうつしだす ことかずおほけれど るゐわかちてづくれば はつぴんとぞなりにける
  4. ものこととのをしめす めいつぎそのだい つとむるものはだいめい じんもんさんしゆあり
  5. ものを「これ」「それ」「あれ」「かれ」と すはなるだいめい じんだいめいは「われ」と「なれもんは「なに」と「たれ」「いづれ」
  6. めいさませいしつを のぶることばけいよう しゆるゐわかてばじんじようすうけいもんなり
  7. まとかなる○○○○○つき」「しづけき○○○○」 これじんじようしゆるゐにて 「ふみ」「めん」「おん○○がみ」 「○み」はけいうちぞかし
  8. ひとつのつくゑ」「つのふですうをあらはすほかまた もんやくをつとむるは 「いかなる○○○○ことぞ」「いつの○○○ぞ」
  9. ものうごきとしづまりを しめすことばどうなり 「たにみづながれ○○○」「はなちり○○て」 「うぐひす歌ひ○○」「うをあそぶ○○○
  10. どうわかちあり 「つきながめて○○○○」「消す○○」と 「を」のれていはるゝを どうとこそづけたれ
  11. をさなねむる○○○」「うめかをる○○○」 「てる○○」「あめふる○○」「みづながる○○○」 これらは「を」のれられず どうなりとおくせよ
  12. どうのあとにへて たすくるじよどうは まづだいいちくわらい らいは「ゆか」「きたまし○○
  13. くわことばかぞふれば 「き」「ぬ」「つ」「たり」「けり」そのほかに 「」「ねむ」「おもへ」の 「り」といふことばこのるゐ
  14. だいひとしかせられ ぜんしかことばにて 「ねずみにかま」「」 よく「ねむら」のたぐひなり
  15. さんをしてしかさする 「」「さす○○」のことばにて そんけいけんそんを あらはすけいじよどう
  16. きみおはします○○」「めで給ふ○○」 「のたまはせらる○○」「出でママ」 この「る」と「らる」はだいなる ことばとたりこんずなよ
  17. みぎうやまこゝろにて 「はべり」「候ふ」「たてまつる」 「まうす」「きこゆる」「まゐらする」 これらはことば
  18. にはねがひことば 「」「ゆくべし○○」「かへたし○○ひとねがふは「なん」にして われのぞむは「ばや」と
  19. あめなん○○」「なん○○」 「してよ」とひとねがときも行かばや○○」「かたらばや○○」 「したし」とわれのぞ
  20. さてだいろくすゐりやうこゝろあらはす「らん」と「けん」 「らし」「べし」「めり」の五つにて 「らん」はげんざい「けん」はくわ
  21. しちうちことばにて 「」「おも」「きくまじ○○」 「知らざる○○ことに「くちだす」 「あしきともまじはり
  22. どうはすべてはたらきづくるへんくわあり これをせいかくへんかくに わけたるのりのおごそかさ
  23. まづせいかくそのいちだんにはたらくことばにて 「ゆん」「ゆ」「ゆ」「ゆ」といふ 「か」「き」「く」「け」すなはこれぞかし
  24. なほれいは「さ」「た」「は」「ま」「ら」 「ん」「わかん」「たゝかん」 「すゝん」「ん」このぎやう くちにそらんじわするなよ
  25. そのかみだんにて 「」「」「る」「れ」なる 「き」「く」のおんうごくなり 「きる○○」とぞくにいふはこれ
  26. き」「ち」「うらみ」「び」「むくい」 「り」と「ひきゐ」のしちぎやうに はたらくかみだんをば 「き」「ち」「ひ」「み」「い」「り」「ゐ」とおぼゆべし
  27. さてさんばんしもだん」「」「る」「れ」にて 「け」「く」とはたらくおんなるが 「ける○○」といふはこうなり
  28. しもだんはおの/\の ぎやうわたりてきはなし 「」「」「」「」「」「なら」 「」「」「かく」「」そだつ
  29. ばんばんは「」「る」「れ」 「」「る」「れ」とのしゆにして かみしもとのいちだんおんよりほかへんくわせず
  30. 」「」「」「」「」「」のろくぎやうに わたりてかみれいあれど しもまりる」「いとる」の ほかにもちひぬことばなり
  31. さてへんかくはまづぎやうん」「」「」「」にして 「」「やま」「かは」と 「り」にてるゝがとくせい
  32. ん」「はべん」「きたん」 「ゆけ」「ゆきけり○○」「ゆきぬめり○○みなこのぎやうへんかくりてだんくらべみよ
  33. つぎぎやうへんかくは 「ん」「い」「い」「いる」「い」 「いれ」とつにはたらきて 「」と「ゆき」もこのへんくわ
  34. さてまたぎやうへんかくは 「」「き」「く」「くる」「くれ」ひとつにて ぎやうは「」「し」「す」「する」「すれ」の ほかにはおんはたらき
  35. なほもみつつのへんかくくわの「き」のが「せ」「き」「し」「しか」 そのうちけしじよどうの 「ず」「ぬ」「ね」とかはることばあり
  36. 「ゆか」「ゆか」のたぐひにて 「はなはさきけん○○」「さきにけ」 「つきはいづらん○○」「いでぬら」 こはとくべつへんくわなり
  37. そもなにゆゑいちだんだんだんへんかくの そのはたらきをおこせるぞ みなそれ/\にやくあり
  38. いまいつていはふそくしめしてつくかい そのかいごとにをつけて やく/\をらせまし
  39. 「か」「さ」「た」「は」「ま」「ら」のそのならび しやうぜんげんづけたり 「ず」「ぬ」「じ」「で」「ん」「まし」「ば」「ばや」「なん」 これらにつゞくはたらき
  40. 「なん」はねがひの「なん」にして 「ば」はすゐりやうの「ば」のなり 「しむ○○」「しむ○○」「しむ○○」と 「しむ」をくるもこのかい
  41. 「き」「し」「ち」「ひ」「み」「り」のだいかい れんようげんづけたり 「て」「けり」「けん」「てん」「なん」「ながら」 「つ」「ぬ」「き」「たり」「つゝ」しも
  42. 「なん」はすゐりやう「つ」「ぬ」「き」くわ しもどうにつゞくるは れんようげんやくなり 「ふ」あふ」「かたあふ」
  43. 「く」「す」「つ」「ふ」「む」「る」のしうげん るれど「と」「とも」「らん」 「めり」「や」「べし」「らし」「な」「まじ」なる ことばにのみはつゞくなり
  44. かいめいにつゞきつゝ れんたいげんづけたり 「くる○○けうくん」「得る○○しき」 つゞくは「かな」「まで」「より」「に」「を」「か」
  45. 「け」「せ」「て」「へ」「め」「れ」はだいかい ぜんげんとて「ば」「ど」「ども」の さんくるがやくなり この「ば」はくわげんざい
  46. ぎやうへんかくうけことば 「と」「とも」「や」ばかりしうなり ほかは「らん」「めり」「べし」「らし」「な」 みなれんたいになると
  47. ぎやうへんかく「ば」「ど」「ども」に つゞくは「ぬれ」のおんにして 「ゆき」「」ととき いふは「ね」といふぞかし
  48. ぎやうへんかく「き」のくわに つゞけもちふるためしなく 「こし○○むかし」「きし○○かた」と 「し」にはいひかたふたつあり
  49. ぎやうへんかく「き」と「し」とを ふたつにけて「そうせし○○」と 「し」はいつかいくれども 「き」は「そうしき○○」とつゞくなり
  50. 「き」「ん」へんかくしうれんたいぜんげん またはしやうぜんもつばかり くることばまたからず
  51. 「ず」のへんかくうけことば 「ず」「ず」「ずけり○○」「ず」「ずとも○○」 「ず」のほかにはれんたいぜんすこしもかはりなし
  52. たく○○」「いはまく○○」「なすまじく○○○」 「ことゝふべく○○」のじよどうふくおなじはたらきを なせばそこにていふを
  53. 」「行か」はだんにて 「らる○○」「さす○○」はほかだん だんおなうけやうぎやうぎやうへんかく
  54. だんぜんそのまゝに 「ゆ」「」「」とになし ほかのことばしやうぜんに 「起き」と「よ」へていふ
  55. 「ゆけ」「いへ」とぜんより 「り」うくるはだんにて 「せ」「そうせり」としやうぜんもちふるものはへんかく
  56. みぎなるほかいちだんたり○○」「たり○○」「たり○○」と いふをりやくして「」など いふはれいなきはんそく
  57. ながきどうせつめいも こゝにひとまづをはりたり つぎにうつらんいざども ひざをすゝめよわがまへ
  58. とりよく○○うたふ」「ぶ」たかしづかに○○○○ゆくはみづおと」 これらのことばふくとて どうけいようつとめたり
  59. またどうるゐふくをも けいようをもけいようし 「いと○○とく●●ゆけや」げに○○      とほみちを」といへることもあり
  60. ふくもんせつぞくじんじやうにこそわかれたれ 「いと」「とく」「げに」はつねにして 「ゆゑに」「されば」はせつぞく
  61. もんふくづくるは 「なぞ」「など」「などて」「いつ」「いかで」 「いかに」「いかんぞ」「いかなれば」 どうもんしめすとき
  62. けいようよりへんくわして きたれるおほければ 「しく」と「く」のあとことばよりまづしめすべし
  63. きよ」「ひさしく○○」「たのしく○○」は けいじやうげんづけつゝ どうともろともに かいにぞ作らるゝ
  64. 「く」「く」「し」「き」「けれ」は「清く」にて 「しく」「しく」「し」「しき」「しけれ」とは 「久し」「たのし」のはたらきぞ 見よやみだれぬそののり
  65. いちかいふくにて さんとはけいよう 「まく」「たく」「まじく」「べく」といふ じよどうさへもまじりたり
  66. ながれ「きよ」「きよして○○」 こゝろ「きよ」「きよとも○○」 「し」よりくるは「と」「や」ふたつ そのどうことならず
  67. 「ませば」「まく」「まし」「まし」「ましか」 こはへんかくじよどう連用言れんようごママうけことば けたるだけがかはりたり
  68. いう」「しづか」「たをやかに」 「に」は「なる」のへんくわにて 「がゞ」「ぜん」「ばうぜん」 「と」は「たる」のへんくわなり
  69. ことばことばつなぐべき こうこうよ むかしのひとのてにをはと づけおきしもこれぞかし
  70. 」「まつ」「あまかぜ」 「こひやる」「やれくふ」 「ゆけ」「ゆけども○○」「いそとも○○」 「きゝ」「かた」「おもつゝ○○
  71. 「だに」「さへ」「すら」はようはふあやまりやすきこうなり 「だに」は「なりとも」「さへ」は「まで」 「すら」は「でも」とぞやくすべき
  72. とりすら○○げいはあるものを」 「おもふこゝろひとだに○○ らばにしきはなさへ○○ へんとまではねがふまじ」
  73. 「つゝ」をはぶきて「つ」とばかり いふはいみじきひがことぞ 又「ものから」は「なれども」の なることもわするなよ
  74. 「は」「も」「ぞ」「なん」「こそ」「し」「しも」「を」は ちからふることばにて 「や」「か」のふたつはうたがひとひをあらはすこうなり
  75. 「もぞ」と「もこそ」はゆくすゑねてあやぶむこゝろあり 「るか知れぬ」といひたくは 「もぞ○○する」と使つかふべし
  76. 「および」「ならびに」「あるひは」の たぐひはべつはなれたる げんしやうはす せつぞくとぞ名づけゝる
  77. かんじてづるそのこゑを あらはすものはかんたん またかんともいふぞかし これにぜんふたつあり
  78. あな○○おもしろや」「あら○○あつや」 「あはれ」「あッぱれ○○○○のほまれ」 「やよ○○しばし」「いや○○たじ」 これらはまへにおき
  79. 「よし」「うれし」「ありける」 「たもとさむし」「これぞかし○○○」 「ゆきしきみかな○○」「おもはや○○」 これはのちにぞもちふべき
  80. 「もが」「しが」「もがな」又「しがな」 「もがも」「しがも」のことばゝ かんにごことそへて ねがひにつかふなり
  81. 「ゆきて見てしが○○うめはな」 「ひともがな○○○わがいほり」 「かけりてしがな○○○」「つばさもが○○」 「われにすべきとりもがも○○○
  82. こゝにをはりしはつぴん こゝろにしるしわすれずは かゝりむすびすゝむべし かゝりふたつ「ぞ」と「こそ」よ
  83. 「ぞ」のかゝりとは「ぞ」「なん」「なに」 「なに」はもん形容詞けいよいしママ ふくこうだいめい みなふくみたるだいしや
  84. されば「や」「か」「など」「なぞ」「いかに」 「いかで」「いかなる」「いつ」「いづれ」 「いく」「たれ」「いかゞ」「たれ」「いづく」 はでもそれとおもへかし
  85. しうるはそのうへなにかゝりのあらぬとき れんたいげんは「ぞ」のむすび ぜんは「こそ」のめぞかし
  86. 」「」「」「」「くる○○」 「」「くる○○」「いぬる○○○」「する○○」「させ」 「きよ」「ひさしき○○」「見」「見まし○○」 「」「てん○○」「へりけん○○
  87. まつひさしき○○」「ひとやある○○○」 「などか○○○」「いひ」 「かくなん○○われはおもひける○○」 「幾夜○○きてつきつる○○いく よ
  88. 「こそ」とかゝりてむすぶべき ことばゝ「くれ○○」「ゆ」「いぬれ○○」 「ね」「蹴れ」   け「得れ」   う「着れ」   き「しか」「ましか」 「れ」「め」「くれ」「すれ」「ひさけれ○○
  89. ひとこそ○○あきふけて にははぎこそさきにけれ○○」 「のあけてこそ○○見にゆか たのしとこそ○○は思ひしか○○
  90. たとひかゝりはありとても 「に」「を」「て」「ど」「とも」のことばにて すゑをむすばずつゞくるは をり/\れいのあること
  91. 「すみしひとこそ○○かはとも●●」 「花むかしはるべ」 これらのほかはむすぶとき かならずこときるゝなり
  92. むすびはぶきてもちひたる れいは「こそ○○よきより」 「ゆくひとたれ○○」「ものこれ」 これもこゝろおくべきぞ
  93. きんかんには かゝりもちふることなかれ 「こそ○○よきかな○○」「とり」 「あめなん○○ふるあくれい
  94. もんことばも「も」をけば かゝりのちからきゆるなり 「いづこ」「たれ」 「いつかは」「なに
  95. かゝりふたかさねても よきはもんの「や」「か」と「なに「ゆくなる」        たれいつか○○○し」 「や」ならばうへに「か」はした
  96. 「の」なることばが「ぞ」とおなかゝりになれるときもあり 「はるゝどけ」「はな」 されどかろきはむすびなし
  97. かゝればむすことみだれぬのりたゞしさは わがこくぶんはなぞかし さかせやにかをるまで

この著作物は、1927年に著作者が亡くなって(団体著作物にあっては公表又は創作されて)いるため、ウルグアイ・ラウンド協定法の期日(回復期日を参照)の時点で著作権の保護期間が著作者(共同著作物にあっては、最終に死亡した著作者)の没後(団体著作物にあっては公表後又は創作後)50年以下である国や地域でパブリックドメインの状態にあります。


この著作物はアメリカ合衆国外で最初に発行され(かつ、その後30日以内にアメリカ合衆国で発行されておらず)、かつ、1978年より前にアメリカ合衆国の著作権の方式に従わずに発行されたか1978年より後に著作権表示なしに発行され、かつウルグアイ・ラウンド協定法の期日(日本国を含むほとんどの国では1996年1月1日)に本国でパブリックドメインになっていたため、アメリカ合衆国においてパブリックドメインの状態にあります。