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たけくらべ 作者：樋口一葉 1895年 書誌情報 姉妹プロジェクト：Wikipediaの記事, データ項目 一 　廻れば大門の見返り柳いと長けれど、お齒ぐろ溝に燈火（ともしび）うつる三階の騷ぎも手に取る如く、明けくれなしの車の行來（ゆきゝ）にはかり知られぬ全盛をうらなひて、大音寺前（だいおんじまへ）…

竹取物語（たけとりものがたり） 　むかし、いつの頃（ころ）でありましたか、竹取（たけと）りの翁（おきな）といふ人（ひと）がありました。ほんとうの名（な）は讃岐（さぬき）の造麻呂（みやつこまろ）といふのでしたが、每日（まいにち）のように野山（のやま）の竹藪（たけやぶ）にはひつて、竹（たけ…

[詞書]にかたけ しけはる いのちとてつゆをたのむにかたけれは物わひしらになくのへのむし いのちとて－つゆをたのむに－かたけれは－ものわひしらに－なくのへのむし 00452 [詞書]かはたけ かけのりのおほきみ さ夜ふけてなかはたけゆく久方の月ふきかへせ秋の山風 さよふけて－なかはたけゆく－ひさかたの－つきふきかへせ－あきのやまかせ…

たけ）やぶにありました。この雀（すずめ）には父（とう）さまも母（かあ）さまもありました。樂（たの）しいお家（うち）の前（まへ）は竹（たけ）ばかりで、青（あを）いまつすぐな竹（たけ）が澤山（たくさん）に竝（なら）んで生（は）えて居（ゐ）ました。雀（すずめ）は毎日（まいにち）のやうに竹（たけ…

（ルビ）」の形で再現しています。一部の古いブラウザでは、ルビが正しく見えない場合があります。 東海道唱歌　汽車 咲（さ）き立（た）つ花（はな）の東（とう）京（きやう）市（し） 名（な）殘（ごり）のこしてゆく汽（き）車（しや）の 左（ひだり）の森（もり）は濱（はま）離（り）宮（きゆう）…

いかにと尋侍るに。これなん遊行の上人に道しるべせし柳よといふを聞て。げにや新古今に。道のへに淸水なかるゝ柳かけと侍りしをおもひいでて。 　今もまた流れはおなし柳陰行まよひなは道しるへせよ とうちながめて行けるほどに。こゝは那須野の原といふ所なりければ。あまりに人氣もなく物さびしかりつるまゝ。ふと思ひつらねて。…

たけに見おとさんものとなん。みな人々いひおもひつゝにくみしを。みるにはあやしきまておいらかに。こと人かとなんおほゆるとそ。みないひ侍るにはつかしく。人にかうおひら（そイ）け物と。見おとされにけるとは思ひ侍れと。たゝこれそ。わか心とならひもてなし侍ありさま。宮のおまへも。いとう…

[7] ともにはかり この銀（ぎん）をもつて賓旅客（たびびと）をはうむるために陶工（やきものし）のはたけをかひたり [8] ゆゑにそのはたけをいまにいたるまで血（ち）のはたけとなづけられたり 9 こゝにおいて預言者（よげんしや）イエレミヤによりていはれしことばに かれらは直積（ねづも）られしもの…

を取（と）り武井（たけゐ）と共（とも）に一泊（ぱく）し橫濵（よこはま）へ來（きた）りても伊勢山（いせやま）の新松楼（しんまつろう）へ投（とう）じてこれも武井（たけゐ）と宿（やど）を共（とも）にしたるは愈（いよい）よ二人（ふたり）が仲（なか）も察（さつ）するに難（かた）からず遥々（はる〴〵）夫（をつ…

たけれど、とてもの世（よ）を其處（そこ）に送（おく）らしては給（たま）はらぬか、甚之助樣（じんのすけさま）成長（おうきう）ならば、遣（つか）はさるべきお約束（やくそく）とや、夫（それ）までのお留守居（るすゐ）、又（また）は父樣（とう…

襟もとへ顔をすこもりはづかしや　けふ水あけと祝ひ初てき 芙蓉（ふよう） 楊貴妃ハ芙蓉の花に似たるとて　抱てねたれば露にぬれつゝ 熊谷（くまがい） 軍門に入ッて夜ととも熊谷のほろをミださぬ恋もするかな 村雲（むらくも） しのび路の恋を見つけて　むら雲の中からバアと月の顔出す 呉竹（くれたけ） 今若や乙若つれてくれ竹のふしミの里にちぎる常磐木…

）等（ら）に曰（いひ）けるは爾（なんぢ）曹（ら）も葡萄（ぶだう）園（ばたけ）に行（ゆけ）相當（さうたう）の價（あたひ）を得（う）べし　日（ひ）暮（くる）る時（とき）葡萄（ぶだう）園（ばたけ）の主人（あるじ）其（その）家宰（ばんとう）に曰（いひ）けるは労力（ほねをり）たる者等（ものども）を呼（よん）で…

　　神座(かぐら)ぎやめ　鳴響(とよ)で 又　鳴響(とよ)む按司(あんじ)添(おそ)いや 　　おぼつぎやめ　鳴響(とよ)で　 ７ 一　聞得(きこゑ)大君(ぎみ)ぎや 十嶽(とたけ)　勝(まさ)りよわちへ 見れども飽(あ)かぬ首里親(おや)国 又　鳴響(とよ)む精高子(せだかこ)が 又　聞(きこ)ゑ按司(あんじ)添(おそ)い 又　首里(しより)杜(もり)ぐすく…

やしろ間（ま）近（ぢか）き牛込（うしごめ）の 牛（うし）の歩（あゆ）みも遲（おそ）からで 市（いち）ヶ谷見（がやみ）附（つけ）四ツ谷（よつや）驛（えき） 東宮（とうぐう）御（ご）所（しよ）の壯觀（さうかん）を 仰（あふ）げばやがて信（しな）濃（の）町（まち） 朝露（あさつゆ）清（きよ）き練兵（れんぺい）塲（ぢやう）…

あけて見侍りけれは、かくかきて侍りける、そののち大弐になりて侍りける 不記 ゆふたすきかくるたもとはわつらはしゆたけにとけてあらむとをしれ ゆふたすき－かくるたもとは－わつらはし－ゆたけにとけて－あらむとをしれ 00589 [詞書]すみよしにまうてて 安法法師 あまくたるあら人神のあひおひをおもへはひさし住吉の松…

3 また九字（いつゝはん）ごろいでゝ まちにひまにてたちたるものをみて 4 かれらに 汝らもまた葡（ぶ）どうばたけにゆけ 相當（さうとう）のあたひをあたへんといひければ これまたゆけり 5 また十二字（こゝのつどき）と三字（やつはん）ごろいでゝ まへのごとくなせり 6 五字（なゝつはん）ごろいでゝ…

山梨縣（やまなしけん）廳（ちやう）此處（こゝ）に在（あ）り 龍（りゆう）王韮崎（わうにらさき）日野（ひの）春（はる）は 八（やつ）ヶ（が）岳（たけ）をば右（みぎ）に見（み）て 小（こ）淵澤（ぶちざは）より富士見（ふじみ）臺（だい） 海拔（かいばつ）三千百餘（よ）尺（しやく） 靑柳（あをやぎ）茅野（ちの）に上（かみ）諏訪（すは）よ…

姉妹プロジェクト：データ項目 国際捕鯨取締条約の附表の規定の修正が効力を生じた件（こくさいほげいとりしまりじょうやくのふひょうのきていのしゅうせいがこうりょくをしょうじたけん） 法令番号: 昭和29年外務省・農林省告示第1号 告示: 1954年（昭和29年）12月1日 → 昭和29年12月1日官報本紙第8375号8ページ…

そこで轉じて、野に咲く花の、無名女歌人の作品を見よう。 人皆今は長しとたけといへど 君が見し髮亂ｊれたりとも これは三方（みかた）の沙彌（さみ）と云ふ人が女に會つたのち病んで、女に送つた歌、「たけばぬれ、たかねば長き妹が髮この頃見ぬにかきれつらむか」とあるに答へたる歌である。さてこ…

うち）をば御出（おで）あそばさるゝ、行先（ゆくさき）は何（いづ）れも御神燈（ごじんとう）の下（した）をくゞるか、待合（まちあひ）の小座敷（こざしき）、それをば口惜（くちを）しがつて私（わたし）は恨（うら）みぬきましたけれど眞（しん）の處（ところ）を言（い）へば、私（わたし）の御機嫌（ごきげん）の取（…