出羽三山史
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- 著者
- 阿部正己 あべ まさき
- 底本
- 『出羽三山史』阿部久書店
- 1973(昭和48)年7月20日発行
- 親本
- 『出羽三山史』山形県
- 1941(昭和16)年11月25日発行
- 校正
- 青空文庫にて校正待ち(07.11.29 現在)
テキスト中に現れる記号について
[編集]- 《》:ルビ
- 碑傳《ひで》
- |:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
- 五|山祗《ノヤマツミ》
- [#]:入力者注 主に外字の説明
- (数字は、JIS X 0213の面区点番号)
- 伊※[#「氏/一」、第3水準1-86-47]波神社
- [#…]
- 返り点
- 肆[#(ニ)]類[#(シ)][#二]于上帝[#(ヲ)][#一]
- 〈〉:割り注
- /:割り注のなかの改行をあらわす記号
- 〈丙/申〉
- 割り注のなかの改行をあらわす記号は、適宜使用。
- 目次および本文は、付属する正誤表にしたがって訂正した。正誤表は上巻末尾に移動。
- 和暦年号のあとのカッコ書きは、底本どおり皇紀のままとした。
- 大化三年(皇紀一三〇七)
- 和銅元年(一三六八)
- 表組・引用文・書簡などの字下げは、適宜変更した。
- 本文中、祇と祗の混用が見られるが底本のままとした。本来、文中のほとんどのばあいが「祇」のほうが正確な用字と思われる。また、(I. F)(S. W)の直後の句読点は、底本では横組になっている。
- 図版について--サイズは底本と異なる。底本(阿部久書店、1973(昭和48)年7月20日発行)よりも別版(名著出版、1974(昭和49)年6月発行)の図版のほうが鮮明のため、そちらを使用した。
上巻目次
[編集]- 第一編 出羽國夷征時代
- 一、我國山嶽崇拜の根本思想
- 二、平形の出羽國府と月山神
- 三、月山神社大物忌神社を飽海郡吹浦に建てたる理由
- 四、伊※[#「氏/一」、第3水準1-86-47]波神社の考證
- 第二編 開山傳説時代
- 一、我國修驗道及び本地垂跡の起原と出羽國諸神の影響
- 二、出羽國夷征前の開山説
- 三、熊野派修驗の三山開山説
- 第三編 鎌倉時代
- 一、羽黒山衆徒地頭大泉氏平を鎌倉幕府に訴ふ
- 二、天臺宗を眞言宗に改宗す
- 三、北條氏の徳政と羽黒山衆徒の訴訟
- 四、建治二年の鐘 元徳四年の彌陀原無量壽佛
- 第四編 吉野朝時代
- 一、立谷澤城主安達時重と子長覺
- 二、太平記の羽黒修驗雲景未來記
- 三、文和元年の燈籠の棹
- 第五編 室町時代
- 一、羽黒山三所大權現の懸佛
- 二、吉田神道と羽黒山縁起
- 三、羽黒山本地佛と權現神
- 四、黄金堂
- 五、五重塔
- 六、道智と尊増
- 第六編 桃山時代
- 一、莊内頒主[#「領主」か]の更迭と羽黒探題の長吏法頭職
- 二、上杉氏の將直江兼續の麓橋造替と湯殿山立願寄進
- 三、酒田城主甘糟景繼の黄金堂改築
- 四、直江兼續の羽黒神領と湯殿山寄進
- 五、羽黒山の檀家地域
- 六、最上義光庄内併領後羽黒探題を置かず
- 七、羽黒修驗の不和と學頭尊量の切腹
- 八、最上義光月山羽黒山の諸堂塔を修築す
- 九、最上義光五重塔を修築す 附義光の慈恩寺三重塔新造
- 一〇、最上義光の社領寄進
- 一一、羽黒修驗道の組織
- 寺院坊宿
- 入峰と位階
- 要職と職掌
- 入峰と碑傳《ひで》
- [#改ページ]
- 寫眞・圖版
- 最上義光文書
- 塔婆文笈(重要美術品指定)
- 本地御正躰圖・御正躰之内額銘
- 吹越峰中堂碑傳(文祿五年九月五日)
- [#改ページ]
- 最上義光文書
- [#図版(001.jpg)、最上義光文書]
- [#地から2字上げ]手向村正善院所藏
- [#改ページ]
- 塔婆文笈
- (重要美術品指定)
- [#図版(002.jpg)、塔婆文笈]
- 手向村芳賀七右衞門氏所藏
- [#改ページ]
- 羽黒山鏡ケ池古鏡 (帝國博物館所藏)
- [#図版(003.jpg)、羽黒山鏡ケ池古鏡 藤原時代 鎌倉時代 室町時代]
- [#改ページ]
- 山形三山道者宿の景
- [#図版(004.jpg)、山形三山道者宿の景]
- [#地から2字上げ](山形・朝倉吉之助氏所藏)
下巻目次
[編集]- 第七編 江戸時代
- 第一期 元和元年より寛文八年に至る
- 一、最上氏改易後の莊内藩と羽黒との關係
- 二、別當天宥湯殿山四ケ寺を訴へて羽黒末と爲さんとして敗訴す
- 三、天宥羽黒を眞言宗より天台宗に改宗す
- 四、天宥の羽黒山繁榮策
- 松杉の植付 參道の石坂 寺院の整理 執行別當寺の移轉建築
- 五、羽黒末派修驗の斷罪は羽黒にて處分す
- 六、天宥莊内藩と増川山境界を爭ふ
- 七、羽黒社領朱印下附と莊内藩との軋轢
- 八、天宥再び眞言四ケ寺を訴へて敗れ湯殿山羽黒と分離す
- 九、智憲院等五人天宥を幕府に訴へ天宥大島に流罪に處さる
- 第一期 元和元年より寛文八年に至る
- 第二期 寛文九年より天明八年に至る
- 一、東叡山羽黒を改革す 天宥派十五人追放
- 二、湯殿山賽錢盜人の取締
- 三、峰中三十日を十五日に短縮す 南谷別當寺燒失
- 四、天宥の嶋文と遷化
- 五、別當胤海の羽黒整理
- 六、熊野派本山羽黒を訴ふ 羽黒派山伏は本山派支配となる
- 七、別當代和合院會覺と俳人芭蕉の三山參詣
- 八、松山藩祈願所修善寺と智憲院
- 九、三山雅集の刊行と其目的
- 一〇、五重塔柱替と修繕
- 一一、湯殿山賽錢盜人に關する眞言四ケ寺と羽黒の對立
- 一二、羽黒方再び増川山の所有を訴へて敗れ入牢流罪に處さる
- 一三、山内の靜謐 羽黒山檀家調
- 第二期 寛文九年より天明八年に至る
- 第三期 寛政元年より慶應三年に至る
- 一、湯殿山立札並に賽錢盜人番人小屋につき羽黒方にて眞言四ケ寺を訴ふ
- 二、別當莊嚴院覺諄の改革
- 三、羽黒三所大權現を出羽神社と改稱 正一位宣旨 蜂子皇子謚號を照見大菩薩と賜ふ
- 四、幕末の靜謐
- 第八編 明治時代
- 一、戊辰戰役と羽黒農兵の白石口出陣
- 二、神佛分離と三山神社
- 三、湯殿山の神山確立と注連寺大日坊の絶縁
- 古鏡 三面
- 山形三山道者宿の景
- 増川山境界爭裁斷圖
- 天宥の佛畫
- 南谷別院庭園の石橋 芭蕉の天宥追悼文
- 湯殿山論爭繪圖
- 羽黒山々上繪圖
- 手向村繪圖
入力者注
[編集]- 台と臺、余と餘、付と附、庄と莊、豊と豐、冊と册、体と體、往と徃、双と雙、虫と蟲、欠と缺、欲と慾、辨と辯、秘と祕、鑚と鑽、湧と涌、嘗と甞の混用は、底本のままとした。
- 【テキスト中、置きかえた漢字】
- [第3水準1-14-41]→僧
- [第3水準1-14-72]→勤
- [第3水準1-15-8]→唖
- [第3水準1-15-61]→増
- [第3水準1-47-58]→寛
- [第3水準1-47-64]→屡
- [第3水準1-47-65]→層
- [第3水準1-84-8]→巣
- [第3水準1-84-37]→徳
- [第3水準1-84-48]→悔
- [第3水準1-85-2]→撃
- [第3水準1-85-11]→既
- [第3水準1-85-39]→暦
- [第3水準1-86-16]→横
- [第3水準1-86-35]→歩
- [第3水準1-86-73]→海
- [第3水準1-86-88]→渇
- [第3水準1-87-5]→漢
- [第3水準1-87-29]→涜
- [第3水準1-87-30]→瀬
- [第3水準1-87-74]→状
- [第3水準1-88-5]→琢
- [第3水準1-89-19]→社
- [第3水準1-89-23]→祈
- [第3水準1-89-25]→祖
- [第3水準1-89-28]→神
- [第3水準1-89-29]→祥
- [第3水準1-89-31]→禍
- [第3水準1-89-35]→祷
- [第3水準1-89-49]→突
- [第3水準1-89-68]→節
- [第3水準1-90-13]→縁
- [第3水準1-90-56]→臭
- [第3水準1-91-46]→虚
- [第3水準1-91-71]→蝋
- [第3水準1-91-89]→視
- [第3水準1-92-14]→諸
- [第3水準1-92-15]→謁
- [第3水準1-92-26]→頼
- [第3水準1-92-42]→躯
- [第3水準1-92-74]→都
- [第3水準1-92-76]→郷
- [第3水準1-92-89]→醤
- [第3水準1-93-21]→録
- [第3水準1-93-67]→難
- [第3水準1-93-86]→響
- [第3水準1-94-3]→顛
- [第3水準1-94-4]→類
- [第3水準1-94-81]→黄
- [第3水準1-94-82]→黒
- [第3水準1-94-92]→并