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手紙 作者：麓花冷 1934年 姉妹プロジェクト：データ項目 底本:盾木氾編・著『ハンセン病叢書 ハンセン病に咲いた花 戦前編』皓星社、2002年。ISBN 4-7744-0280-X。 初出:『山桜』昭和九年八月号 註: この文書ではルビが使用されています。ここでは「単語（ルビ）」の形で再現して…

自分自身のベクトルを合わす - 藤村 幹雄 インターネットにおけるゲームのインパクト、あるいはその逆 - 藤本 真樹 仕組みが理解できる。それがテクニカルアーティスト - 麓 一博 ゲームのコントロールをシンプルに - Ryan Payton 残念な現場 - 細江 慎治 とあるオンラインゲーム開発会社の話 - 本城 嘉太郎…

コタン　村落、處 コトロ　山ノ下 エブイ　小山 エウケ　崕軒 クピタ　畑 テシュ　平磐 シラリ　岩 シュマ　石 シリ　陸、山 シト゚　山ノ曾根 シコツ　麓 シリクロチ　山蔭 ピラ　崕 ピッチ　禿山 ピリ　山ノ蔭 ピツ　石ノ總稱 ヒロロ　蔭 ウフイピラ　燒崕 リ　高處 イオロ、チシ　凹處 リケプ　高クナリタル處…

市街（まち）も一（ひと）眸（め）に景（け）色（しき）よし 綠（りよく）蔭深（いんふか）き城（じよう）山（やま）に 權現瀧（ごんげんだき）の凉（すゞ）みあり 其（その）麓（ふもと）なる木曾支（きそし）廳（ちやう） 礎（いしづゑ）堅（かた）く設（まう）けたり 支（し）廳（ちやう）に隣（とな）るは興禪（こうぜん）寺（じ）…

いづる朝（あさ）日（ひ）の曇（くも）りなく 春（かす）日（が）の森（もり）の木（こ）の間（ま）には おきふす鹿（しか）も面白（おもしろ）や 麓（ふもと）に立（た）てる興福（こうぶく）寺（じ） 五（ご）重（ぢう）の塔（たふ）のかげうつす 池（いけ）は猿澤（さるさは）きぬかけの 柳（やなぎ）は風（かぜ）になびくなり…

重（ぢゆう）圍（ゐ）の中（なか）に陥（おちい）りし 天目山（てんもくざん）は初（は）鹿（じか）野（の）の驛（えき）より東（ひがし）二里（にり）の道（みち） 山（やま）の麓（ふもと）の墳墓（おくつき）に 恨（うら）みは殘（のこ）る景徳院（けいとくゐん） 國（くに）は滅（ほろ）びていたずらに 山（さん）河（が）昔（むかし）を語（かた）るのみ…

超滿員 作者：麓花冷 姉妹プロジェクト：データ項目 底本:『癩者の魂』白鳳書房、1950年。 註: 底本は縦書き、旧漢字旧仮名遣いである。 麓　花冷 超滿員 　そうですか食費は出すと云ふんですね、それでは部屋だけですから何とかして見ませう、と所󠄁長は云つて、山田健治はこれでどうやら入所󠄁出來るこ…

勝󠄁山（かつやま）､右（みぎ）に靑（あを）海（み）驛（えき）。 窓（まど）に迫󠄁（せま）れる黑姬（くろひめ）の､ 山（やま）の麓（ふもと）の福來（ふく）ヶ口（くち）､ 奴奈（ぬな）川妃󠄂（かはひめ）の神駐󠄁（かんづま）り､ おはせし媼（うば）の壞（ふところ）や。…

草（くさ）生津（うづ）町（まち）にかけたるは 長（ちやう）生（せい）橋（きやう）と世（よ）に呼（よ）ばる、 左（ゆん）手（で）にたてる彌（や）彥山（ひこさん） 麓（ふもと）にまつる御（み）社（やしろ）は 越（ゑち）後（ご）の國（くに）の一（いち）の宮（みや） 彌（や）彥神社（ひこじんじや）と知（し）られたり、…

の土地（とち）は普（ふ）蘭店（らんてん） 鐵（てつ）條（じょー）網（もー）の激戰（げきせん）に　其（その）名（な）も高（たか）き南山（なんざん）の　麓（ふもと）にそひて行（ゆ）く道（みち）の　右（みぎ）に見（み）ゆるは金（きん）州（しゅー）灣（わん） 進（すゝ）みも早（はや）く行（ゆ）く汽（き）車…

励 戻 例 鈴 零 霊 隷 齢 麗 暦 歴 列 劣 烈 裂 恋 連 廉 練 錬 呂 炉 賂 路 露 老 労 弄 郎 朗 浪 廊 楼 漏 籠 六 録 麓 論 和 話 賄 脇 惑 枠 湾 腕 明日(あす)　小豆(あずき)　海女・海士(あま)　硫黄(いおう)　意気地(いくじ)　田舎(いなか)　息吹(いぶ…

土曜日 作者：麓花冷 1938年 姉妹プロジェクト：データ項目 底本:盾木氾編・著『ハンセン病叢書 ハンセン病に咲いた花 戦前編』皓星社、2002年。ISBN 4-7744-0280-X。 初出:『山桜』昭和十三年十月号 (初出時は、古家嘉彦名義で発表) 註:…

騒ぎぶりと、又、自分の金銭に対する恬淡（てんたん）さを彼等が全然理解してゐないことに対する憤懣とで、すつかり機嫌を悪くしたまま、伯父はその家を出た。麓（ふもと）までは、三造にも初めての山駕籠（やまかご）であつた。あまり強さうにも見えない三十前後の男が前後に一人づつ、杖をもつて時々肩を換へながら、石…

雲はその平地の向うの果てである雑木（ぞうき）山（やま）の上に横たわっていた。雑木山では絶えず杜鵑（ほととぎす）が鳴いていた。その麓（ふもと）に水車が光っているばかりで、眼に見えて動くものはなく、うらうらと晩春の日が照り渡っている野山には静かな懶（ものう）さばかりが感じられた。そ…

南端が戈壁沙漠に沒せんとするあたり磽角たる丘陵地帶を縫つて北方すること三十日。朔風は戎衣を吹いて寒く、如何にも萬里孤軍來るの感が深い。漠北・浚稽山の麓に到つて軍は漸く止營した。既に敵匈奴の勢力圈に深く進み入つてゐるのである。秋とはいつても北地のこととて草も枯れ楡や檉柳の葉も最早落ち盡してゐる。木の…

　厨子王が登る山は由良（ゆら）が嶽（たけ）の裾（すそ）で、石浦からは少し南へ行って登るのである。柴を苅る所は、麓（ふもと）から遠くはない。ところどころ紫色の岩の露（あら）われている所を通って、やや広い平地に出る。そこに雑木が茂っているのである。…

る丘陵地帯を縫って歩行すること三十日。朔風（さくふう）は戎衣（じゅうい）を吹いて寒く、いかにも万里孤軍来たるの感が深い。漠北・浚稽（しゅんけい）山の麓（ふもと）に至って軍はようやく止営した。すでに敵匈奴（きょうど）の勢力圏に深く進み入っているのである。秋とはいっても北地のこととて、苜蓿（うまごやし…

三、羽黒山本地佛と權現神 四、黄金堂 五、五重塔 六、道智と尊増 第六編 桃山時代 一、莊内頒主［＃「領主」か］の更迭と羽黒探題の長吏法頭職 二、上杉氏の將直江兼續の麓橋造替と湯殿山立願寄進 三、酒田城主甘糟景繼の黄金堂改築 四、直江兼續の羽黒神領と湯殿山寄進 五、羽黒山の檀家地域 六、最上義光庄内併領後羽黒探題を置かず…

すれば夜が明けてくるだらう。趙の父親の話によると、かうやつて虎狩に來ても、いきなり新しい足跡を見付けるなんぞといふのは餘程運がいい方で、大抵は二三日麓の農家に滯在させられるといふことだから、これはことによると、今晩は出て來ないのではないかな。さうすると、學校や家の都合で逗留できない私は、何にも見な…

き）ばかりを仇（あだ）に暮（くら）して近（ちか）づく便（たよ）りの無（な）きこそは道理（だうり）なれ、令孃（ひめ）は高嶺（たかね）の花（はな）これは麓（ふもと）の塵（ちり）、なれども嵐（あらし）は平等（びやうどう）に吹（ふ）く物（もの）ぞかし。 甚之助（じんのすけ）とて香山家（かやまけ）の次男（じ…