鉄道唱歌/關西・參宮・南海篇

提供: Wikisource
ナビゲーションに移動 検索に移動

關西 參宮 南海各線

  1. しやをたよりにおもいせやまとくにめぐり あみじまいでゝくわんさいせんたびはじめにて
  2. ぞうへいきよくあさざくら さくらみやゆふすゞみ なごりをあとかへれば しろてんしゆかすみゆく
  3. くやたねはなてんぎてとくあんすみだうママ まどよりちかこまやま ごとそびえたり
  4. でうなはてあふぎみる せうなんこうみやどころ ながれもきよきくすゐはたかぜいまもかをらせて
  5. こゝろはなさくらちゝくんにしめて きはかへさぬものゝふせんのあとはこのとち
  6. いひもりやまをあとにして ほしすぐればつださと くらもゝいろふかく げんたきおとたかし
  7. はゝそもりうたによむ はふそのすぎてしんきづひだりきやうみぎなら ならかへりにのこさまし
  8. きやうみちたる えきたまみづうぢこはた さゝきしらうせんぢんられしかはもわたるなり
  9. くにみやこあとかもづればひだりには きづかはしろくながれたり さらせるぬのごとくにて
  10. かはのあなたにながめゆく かさやまげんこうみやあとくからに ふるはなみだむらさめ
  11. みづをはなれてろくぢやうたかさをわたるてつはし すぐればこゝぞおほはら はらいはのけしきよさ
  12. うへいがくわい はるはこゝよりしやおりて かげもおぼろのつきうめみるひとかずおほし
  13. つきをばすてすまあか はなはみよしのあらしやま てんひとつのばいりんと きこえしめいしよこのやま
  14. いがやきいづるさなぐ せをうまれしつげえき せんひだりにわかるれば まよはぬみち く さつまで
  15. すゞやまのトン子ルママを くぐればはやいせくに ふですてママふうけいよやせきよりしやおりて
  16. あらあふさかすゞとて つのせきしよばれたる むかしのあとらぬども せきざうてらふるし
  17. いはほにあそぶかめやまひだりはりなごやせん みちにすぎゆくよついち ふねけむりえざらん
  18. ばんやきはまぐりそのなしられしくはまち ながしまにしひがし いびきそとのかはなが
  19. かめやまじやうをあとにして いつしんでんゆめのまに はしればきたるまちさんぐうてつだうてん
  20. まちやしろまつらるゝ かみゆふむねひろと きこえしてんてうママちう まもるかいまきみ
  21. あこうらあみたかぢやくもがは わたりながらもながめやる もゝのさかりやいかならん
  22. めんさんまつざかもとをりをうふん こくがくかいたいとて あふがぬひとはよもあらじ
  23. まるえきほどちかき さいぐうむらさいわうの むかしくだりてこのくにませたまひししよあと
  24. とゞろきわたるみやがはどてさくらはなざかり くもかすみしらゆきか にほはぬいろなみもなし
  25. いせくうのおはします やましやきにけり さんけいいそげわがともすゞかはそぎして
  26. すゞかはうぢはしを わたればこゝぞあまてらすめおほかみみやどころ ちぎたかしりてたま
  27. かみやまきゞあをく みもすそがはみづきよし いつきじちよかけて いづるあさともろともに
  28. いせしまとにまたがりて くもてるあさやま のぼればふじたかまで たかママこたふるばかりにて
  29. くだりはみちみかへて るやふたふたいは しまゝのすがたにて つもなつかしうなばら
  30. いまぞめでたくさんぐうを すましてあとちかへる しやかもよりりかへて ならみやこをめぐりみん
    ならめぐり
    1. ならとせそのむかし しちだいさかえしてい しちだいらんかねのこひゞきにはしむ
    2. ひがしればかさやま いづるあさくもりなく かすもりには おきふすしかおもしろ
    3. ふもとてるこうぶく ぢうたふのかげうつす いけさるさはきぬかけの やなぎかぜになびくなり
    4. たかだいぶつひかりあふとうだい からかささしてぬけらるゝ ほとけはなおほきさよ
    5. にしほつけじさいだい みやこゆめはやぶれたる たびのまくらにあきしのさときぬたもひゞくなり
    6. けんちくふるきほふりう もみそめなすたつやま さんがてらにかたみちりたるしやはんかん
    7. きたにめぐればさほやまゆるりようしやうてい をがむたもとつゆけきは くさむかしやしのぶらん
    8. なごりのこしてわかれゆく ならのみやげはなに/\ならにんぎやうかすぬり はりしかならあふぎ
  31. はやとほざかるならまち おびときでらちすぎて わたるながれはふるかは いそかみとはここなれや
  32. みやこのあとををしへよと いへどこたへぬしづかへるそなたのたんいち ふるやしろみちちかし
  33. みわすぎむらぎがてに なくかむかしのほとゝぎす いまあをさくらきたるしやすみやかさ
  34. こゝよりおりてほどちかき はせくわんのんふしをがゆうりやくていあさくらみやせきもたづねみん
  35. はつなみみやのあと はんとすればちて はつかはゆふなみに ふくやはつやまおろし
  36. さぐるめいしよたのしさに おもはずのぼるたうみね みねにかがやくかまたりやしろのあたりはなおほし
  37. さくらいでてわがしやうねみゝなしかぐやまかなへたるみつやまぜんつゝいまぞゆく
  38. うねふもとかしはらはじめてみやこしたまひし いつたかおほきみさゞきをがめひと/″\
  39. たかわかれてみぎゆけば おは ちママはしせんあり みちにすぎゆくかしはらたかてらだうみやう
  40. みぎまどよりながめやる かづらやまみなみには なんしろげし こんがうざんもつゞきたり
  41. しんじやうごせちすぎて わきがみゆけばじんてい くにあきのたまひし ほゝ[1]をかあふがるゝ
  42. をはればおこてつだうなんきわつなぎぐち でうすぐればすみママより きいさかいりにけり
  43. またゝくひまにはしもとさけえきみちとへば かはわたりくどやまを すぎてさりママかうまで
  44. こふぼふだいこのやまを ひらきしよりはせんねん ひぐらしひびくこつだうの あたりはなつかぜさむし
  45. かげをぐらきどうざか ゆふつゆしげきによにんだう みればこゝろもおのづから ちりうきはなれけり
  46. ふたゝびわたかはみなかみとほくくもならで てるははなよしやま んものをはるならば
  47. あはれしばしなんてうかりくわうきよとなりたりし よしみづゐんつきのかげ くもるかいまな/\は
  48. ゆふかなしきふくろふこゑよりなほにしむは によりんだうほうざうに のこるやじりもじあと
  49. おやのめぐみのかはより またしやきわせん ふなどたゐうちすぎて わかやまみえしうれしさよ
  50. かはぐちわかやまなんかいいちくわいにて みやひのくまくにがゝす たびこゝろぐさやま
  51. きみゐでらよりわたせば わかうらなみしづかにて こぎゆくあまつりふねは うかぶさゝ
  52. あしのあしのゆふかぜつゆたましま とましまにはとうだいひかりよるうつくしき
  53. かんママのいづるありむら かねひゞくだうじやう しうめいしよおほけれど みちとほきをいかにせん
  54. みかへるあとちのこる しろてんしゆしらかべしげれるまつより いつまでわれおくるらん
  55. きたぐちいでてはしりゆく なんかいせんみちすがら まどしたしむあさかぜふけはこゝよゆめのまに
  56. ざきてるほんぐわん たるにちかきつゝやま やまずはるふけて はなうつくしくころ
  57. さのまつばらつらゆきうたられしありどほし ありのおもひにあらねども とゞくねがひしやおん
  58. かひづかいでしかひありて はやきしわだしろあと こゝはおほかいざゝらば おりてしのくす
  59. かけじやそでとよみおきし そのたかはまなみ よするはまでらあとにて ゆけばみなとはやまへ
  60. さかひはまふうけいたびこゝろもうばはれて しやのいづるもわすれたり かすむはそれかあはしま
  61. だんつうものめいさんこゝろのこしてまたおきたひつるはなはる いそふねこぐつきあき
  62. てつあるふるてらはなしきゝつゝやまがは わたればあれにすみよしまつとうちかづきぬ
  63. とほざとをのゆふあらし ふくやあべのまつかげに あきいへふしやしろあり ちうのあとはいづかた
  64. をさまるみよてんぢや さわがぬなみなんえき いさみてづるたびびとこゝろはあとにのこれども

  1. 口偏に「兼」の旧字体

この著作物は、1920年に著作者が亡くなって(団体著作物にあっては公表又は創作されて)いるため、ウルグアイ・ラウンド協定法の期日(回復期日を参照)の時点で著作権の保護期間が著作者(共同著作物にあっては、最終に死亡した著作者)の没後(団体著作物にあっては公表後又は創作後)70年以下である国や地域でパブリックドメインの状態にあります。


この著作物はアメリカ合衆国外で最初に発行され(かつ、その後30日以内にアメリカ合衆国で発行されておらず)、かつ、1978年より前にアメリカ合衆国の著作権の方式に従わずに発行されたか1978年より後に著作権表示なしに発行され、かつウルグアイ・ラウンド協定法の期日(日本国を含むほとんどの国では1996年1月1日)に本国でパブリックドメインになっていたため、アメリカ合衆国においてパブリックドメインの状態にあります。