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- 意見は漸く義理の樣にからまりて、弱き心のをしきらんに難く、霜ばしら今たふれぬべきを知りつゝ、家も此子も、此子の親をも捨てゝ出でぬ。 父は一人ゆきたることもあり、此子を抱きて行きたることもあり、これを突きつけて戻りたることもあり、我れは此まゝ朽はてぬとも、せめては此子を世に出したきに、いかにもして今一…10キロバイト (2,262 語) - 2019年9月29日 (日) 05:21
- 東關紀行 齡は百年の半に近づきて、鬢の霜漸く冷しといへども、なすことなくして徒にあかしくらすのみにあらず。さしていづこに住はつべしとも思ひ定めぬ有樣なれば、彼の白樂天の「身は浮雲に似たり、首は霜に似たり」と書き給へる、哀に思ひ合せらる。元より金帳〈張歟、金張是金日磾…711バイト (8,238 語) - 2023年8月17日 (木) 13:59
- 朽 身内才無朽 雖積千両金 不如一日学 兄弟常不合 慈悲為兄弟 財物永不存 才智為財物 四大日々衰 心神夜々暗 幼時不勤学 老後雖恨悔 尚無有取益 故読書勿倦 学文勿怠時 除眠通夜誦 忍飢終日習 雖会師不学 徒如向市人 雖習読不復 只如計隣財 君子愛智者 小人愛福人 雖入富貴家 為無財人者 猶如霜…2キロバイト (448 語) - 2018年4月17日 (火) 15:06
- けいべんがまくちてほたるむなしくさり、 かんここけふかくしてとりおどろかず、 刑鞭(けいべん)蒲(がま)朽(く)ちて蛍(ほたる)空(むな)しく去(さ)り、 諌鼓(かんこ)苔(こけ)深(ふか)くして鳥(とり)驚(おどろ)かず、 刑鞭蒲朽蛍空去。諌鼓苔深鳥不驚。 無為治詩 大江音人 古今 なにはづにさくやこのはな冬ごもり…324キロバイト (63,686 語) - 2019年11月19日 (火) 14:37
- 屍(かばね)積む鬼車墳墓に走る。 清瀨川森より出でゝ、 牛眠る牧塲を流れ、 山蔭の渦卷く淵に、 松深き小島を抱く。 白鷺は葦間に眠り、 丸木橋半は朽ちぬ、 浮島の青葉隱れに やれ庵は今も殘りぬ。 世を暫し旅に遁れて、 やれ笠に身をもゆだねつ。 思ひ出の淚はらへば、 行く水や昔をかたる。 雲雀鳴く麥生の畑は、…75キロバイト (14,227 語) - 2023年1月19日 (木) 15:02
- らは參りたりやととはせ給ふほとに。女もしものいと白きにおとろかされてにや。 手枕の袖にも霜は置けるをけさうちみれは白妙にして と聞えさせたり。ねたうせんせられぬるかなとおほして。 つまこふとおきあかしつる霜なれは とそうちの給はせたる。たゝ今そ人まいりたれは。うたてあへきものかな。とくと思ひつる…1キロバイト (15,276 語) - 2018年4月17日 (火) 15:11
- へば、則ち雪霜(せつさう)の時ならず、小兵(せうへい)時に起(おこ)り、土地(とち)侵削(しんさく)せらる。〉 仲冬之月,日在斗,昏東壁中,旦軫中。其日壬癸。其帝顓頊,其神玄冥。其蟲介。其音羽,律中黃鍾。其數六。其味鹹,其臭朽。其祀行,祭先腎。…87キロバイト (16,602 語) - 2024年10月27日 (日) 12:18
- 貴 棄 毀 旗 器 畿 輝 機 騎 技 宜 偽 欺 義 疑 儀 戯 擬 犠 議 菊 吉 喫 詰 却 客 脚 逆 虐 九 久 及 弓 丘 旧 休 吸 朽 臼 求 究 泣 急 級 糾 宮 救 球 給 嗅 窮 牛 去 巨 居 拒 拠 挙 虚 許 距 魚 御 漁 凶 共 叫 狂 京 享 供 協 況 峡 挟…83キロバイト (4,122 語) - 2020年11月23日 (月) 03:18
- 仁治三年 1242年 東關紀行 前河內守親行 齡は百とせの半に近づきて。鬢の霜漸冷しといへども。なすことなくして徒にあかしくらすのみにあらず。さしていづこに住はつべしともおもひさだめぬありさまなれば。彼白樂天の身は浮雲に似たり首は霜ににたりと書給へる。あはれにおもひあはせらる。もとより金帳七葉のさかへを…479バイト (8,594 語) - 2020年7月26日 (日) 02:58
- 朽ぬるか。むなしく朽ぬるものは今もまたすぐ。 すみわひて過る三河のやつ橋を心ゆきてもたちかへらはや 此はしのうへにおもふ事をちかひて打渡らば。何となく心もゆく樣におぼえて。遙に過れば宮橋といふ所あり。數雙のわたし板は朽…1,009バイト (18,397 語) - 2018年5月16日 (水) 22:01
- [ほイ])すべきよしもこまかにかきつけて。おくに。 きみをこそ朝日とたのめ古鄕に殘るなてしこ霜にからすな と聞えたれば。御かへりもこまやかにいとあはれにかきて。歌の返しには。 思をく心とゝめは古さとの霜にもかれしやまとなてしこ とぞある。いつゝのこどもの歌のこりなくかきつゞけぬるも。かつはいとを…489バイト (9,806 語) - 2020年7月26日 (日) 02:52
- 冬草 それと見えし霜のくち葉も猶落ちてふる枝ばかりの庭のはぎ原 冬暁 あかしかぬる時雨のねやのいくねざめさすがに鐘の音ぞきこゆる かげうすき有明の月に鳴く鳥の声さへしづむ霜のをち方 霜にくもるありあけがたの月影にとほちの鐘もこゑしづむ也 冬曙 ひゞき残るとほちの鐘はかすかにて霜にうすぎる曙のそら 冬朝…17キロバイト (3,767 語) - 2023年8月12日 (土) 04:36
- 夜(よ)な/\の衾(ふすま)は濡れて 吾床は乾く間も無し 黒髮は霜に衰へ 若き身は歎きに老いぬ 春やなき無間の谷間 潮やなき紅蓮の岸邊 憔悴(うらがれ)の死灰の身には 熱き火の燃ゆる罪のみ 銀(しろかね)の臺(うてな)も碎け 戀の矢も朽ちて行く世に いつまでか骨に刻みて 時しらず活(い)くる罪かも 空の鷲われに來よとや…145キロバイト (29,622 語) - 2019年9月29日 (日) 05:26
- 2536 息の緒に妹をし思(も)へば年月の行くらむ別(わき)も思ほえぬかも 2537 たらちねの母に知らえず吾(あ)が持たる心はよしゑ君がまにまに 2538 独り寝(ぬ)と薦朽ちめやも綾莚緒になるまでに君をし待たむ 2539 相見ては千年やいぬるいなをかも吾(あれ)やしか思(も)ふ君待ちかてに 2540 振分けの髪を短み春草を髪にたくらむ妹をしぞ思ふ…65キロバイト (12,165 語) - 2019年4月2日 (火) 14:39
- (おくやまに もみぢふみわけ なくしかの こゑきくときぞ あきはかなしき) 猿丸太夫 (さるまるだいふ) 古今集秋上215 六 かさゝぎの 渡せる橋に おく霜の しろきを見れば 夜ぞふけにける (かさゝぎの わたせるはしに おくしもの しろきをみれば よぞふけにける) 中納言家持 (ちゆうなごんやかもち)…59キロバイト (357 語) - 2024年6月21日 (金) 14:36
- れ野を駒にまかせて過侍るに。幾千里ともなく霜にくもりて。空は朝日の雲もなく。さしあがりたる風景肝にめいじ侍しかば。 朝日かけ空はくもらて冬くさの霜にかすめるむさしのの原 其夜は箕田といふ所にあかして。武藏野を分侍るに。野徑のほとり名に聞えし狹山有、朝の霜をふみ分て行に。わづかなる山のすそにかたち計なる池あり。…419バイト (3,840 語) - 2024年4月27日 (土) 08:42
- 力(ちから)にかなひし業(わざ)のあり 暑(しよ)中(ちゆう)休(きう)暇(か)を幸(さいは)ひに 秋(あき)蠶(こ)はわが手(て)に育(そだ)てあげ 霜(しも)にあへなく落(ち)る桑(くは)を 錦(にしき)のしろにかへて見(み)ん。 秋(あき)蠶(ご)はわけて桑(くは)の葉(は)と…17キロバイト (3,639 語) - 2023年8月26日 (土) 14:01
- 下已(ニ)畢(テ)。官符(モ)亦下(レリ)。儻(〻)依(テ)㆓刑部大錄粟田豐門之駁議(ニ)㆒。良成之身幸蒙(レリ)㆓赦免(ヲ)㆒。朽骨再(タビ)肉(ツキ)遊魂更(ニ)歸(ル)。然(レバ)則法律(ノ)出入。難(シ)㆑可(ニ)㆑取㆑信(ヲ)。天下獬喁(ト乄)莫(…843バイト (8,985 語) - 2019年1月4日 (金) 15:32
- くやう)の休光に晞(さら)す。長く烟霞を帯びて、山川の阿(くま)に逍遥す。遠く風波を望みて、雁木の間に出入りす。唯百年の後、空しく溝壑(こうがく)に朽ちなむことを恐れき。偶(たまた)ま長匠に遭ひて、散りて小琴と為りき。質麁(あら)く音少きを顧みず、恒に君子(うまひと)の左琴とならむことを希ふ」といひて、即ち歌ひけらく、…52キロバイト (10,574 語) - 2021年4月24日 (土) 20:15
- に殘てつたへ申を、其代の人の形見とそ見る、是を思へハ自の栖居ハ(ィ无)いかにもして、形見を神社佛閣に殘さまほしき事なり、此世にハあたなからも殘る名ハ朽すして傳へ、後の世は佛果の緣とならん、しかるを時の人ハかゝる事を、かりそめにも聞てハ(ィ无)、かた腹いたき事にいひなせとも、かしこき世々の君、いかは…824バイト (9,334 語) - 2022年11月22日 (火) 00:14