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關本（せきもと）おりで〔ママ〕平潟（ひらかた）の 港（みなと）にやどる人（ひと）もあり 岩（いは）の中道（なかみち）ふみわけて 磯（いそ）うつ波（なみ）も聞（き）きがてら あひて別（わか）れて別（わか）れては またあふ海（うみ）と磯（いそ）の松（まつ） 磯原（いそはら）すぎて高萩（たかはぎ）に 假（か）るや旅（たび）寢（ね）の高（たか）枕（まくら）…

職亦直チニ軍律ヲ以テ之ヲ處斷シ敢テ假籍スル所ナカル可シ着任ニ當リ 右告諭ス 　　　昭和十七年二月二十日 　　　　　　　　　　　　　　香港占領地總督　磯　谷　廉　介 この著作物は、日本国の旧著作権法第11条により著作権の目的とならないため、パブリックドメインの状態にあります。同条は、次のいずれかに該…

衆人（ひとびと）神（かみ）の道（ことば）を聽（きか）んとて擠擁（おしあひ）ける時（とき）イエス、ゲネサレの湖（みづうみ）の濱（ほとり）に立（たち）て 2 磯（いそ）に二（に）艘（さう）の舟（ふね）あるを見（み）る漁（すなどり）の者（もの）は舟（ふね）を離（はなれ）て網（あみ）を洗（あらひ）をれり 3…

琴（こと）ひく風（かぜ）の濱松󠄁（はままつ）も 菜󠄁（な）種（たね）に蝶（てふ）の舞坂（まひさか）も うしろに走（はし）る愉󠄁（ゆ）快（くわい）さを うたふか磯（いそ）の波（なみ）の聲（こゑ） 煙󠄁（けぶり）を水（みづ）に橫（よこ）たへて わたる濱（はま）名（な）の橋（はし）の上（うへ） 袂（たもと）すゞしく吹（ふ）く風（かぜ）に…

琴（こと）ひく風（かぜ）の濱松（はままつ）も 菜（な）種（たね）に蝶（てふ）の舞坂（まひさか）も うしろに走（はし）る愉（ゆ）快（くわい）さを うたふか磯（いそ）の波（なみ）のこゑ 煙（けむり）を水（みづ）に横（よこ）たへて わたる濱（はま）名（な）の橋（はし）の上（うへ） たもと凉（すゞ）しく吹（ふ）く風（かぜ）に…

岸（きし）うつ浪（なみ）の音高（をとたか）く 旭（あさひ）に水（みづ）も錦多（きんたつ）峰（ぷ） 漁業（ぎよげふ）盛りの海岸（かいがん）は 磯（いそ）菜（な）の香（かを）りもするぞかし かしこはいづく白老（しらおい）や 敷（しき）生（ぶ）を越（こ）えて登（のぼり）別（べつ） 母（はゝ）の衣（ころも）の幌別（ほろべつ）は…

若松線（わかまつせん）と直方（なほがた）の 道（みち）はこヽにて出（で）あひたり 走（はし）る窓（まど）より打（う）ち望（のぞ）む 海（うみ）のけしきのおもしろさ 磯（いそ）に貝（かひ）ほる少女（をとめ）あり 沖（おき）に帆（ほ）かくる小（を）舟（ぶね）あり おとにきゝたる箱崎（はこざき）の 松（まつ）かあらぬか一（ひと）むらの…

段通（だんつう）刄（は）物（もの）の名産（めいさん）に 心（こゝろ）のこして又（また）も來（こ）ん 沖（おき）に鯛（たひ）つる花（はな）の春（はる） 磯（いそ）に舟（ふね）こぐ月（つき）の秋（あき） 蘇（そ）鐵（てつ）に名（な）ある古寺（ふるてら）の 話（はなし）きゝつゝ大（やま）和（と）川（がは）…

早月（はやつき）過󠄁（す）ぎて左（ひだり）には､ 海（うみ）につらなる漁（ゐさり）火（び）と､ 鯛（たひ）にその名（な）も有（いり）磯（そ）海（うみ）。 昔（むかし）上杉謙󠄁信（うへすぎけんしん）が､ 鎧（よろひ）の袖（そで）を片（かた）敷󠄁（し）きて､ 枕（まくら）に近󠄁（ちか）きかりがねを､…

あゆ。香魚（かうぎよ）。（なまづ。） 薄 すすき。（くさむら。） 嚊 かかあ。（鼻（はな）いき。） 檜 ひのき。（びやくしん。柏心（びやくしん）。） 磯 いそ。（かはら。） 縮 ちぢみ。織物（おりもの）の名（な）。（ちぢむ。） 戴 いただく。謹（つつし）んでもらひ受（う）ける。（いただく。頭上（つじ…

詩》也！」曰：「《凱風》何以不怨？」曰：「《凱風》，親之過小者也；《小弁》，親之過大者也。親之過大而不怨，是愈疏也。親之過小而怨，是不可磯也。愈疏，不孝也；不可磯，亦不孝也。孔子曰：『舜其至孝矣，五十而慕。』」 〈公孫丑（こうそんちう）問（と）ひて曰く、高子（かうし）曰く小弁（せうはん）は小人の詩…

← 地歌 磯千鳥 作者：橘岐山 地歌。作曲は、菊岡検校。箏手付は、八重崎検校。 うたた寝の、枕に響く暁（あけ）の鐘、実（げ）に儘（まま）ならぬ世の中を、何にたとへん飛鳥川。昨日の渕は今日の瀬と。かはりやすきを変るなと、契りしこともいつしかに、身は浮き舟の楫（かぢ）を絶え、今は寄る辺（べ）もしら波や…

影が海を染め分けてゐる。〕＜靜かさは山から來る。町の＞後ろの山へ𢌞つた陽が＜その影を徐々に海へ擴げてゆく〔のに相應してゐる＞〕。〔町も沈み、磯も沈み〕町も磯も今は休息のなかにある。＜その色は＞だんだん遠く海を染合（分）けてゆく。沖へ出てゆく漁船がその影の領分のなかから、日向のなかへ出て行くのをじつ…

れてと。御感悦（かんゑつ）浅（あさ）からずと云々。扨又三崎の前海（まへうみ）。城ケ島（じやうがしま）に。春は桜花。咲（さき）みだれ面白（おもしろ）き磯（いそ）山の気色（けしき）。たぐひなかりけり。是によて頼朝公頼家（よりいえ）公。花の時分（じぶん）は三崎へ。毎年（まいねん）着御（ちやくぎよ）。正治…

磯の方はどうだ」 「お磯の家は相当の百姓だったそうですが、親父の駒八の代になってから、だんだんに左前になって総領娘のお熊（くま）に婿を取ると、乳呑児（ちのみご）ひとりを残して、その婿が死ぬ。重ねがさねの不仕合せで、とうとう妹娘のお磯を吉原（よしわら）へ売ることになったそうです」 「お磯…

相邇（ちか）きをたづねて仮にわかてるのみ。「秋風のこころよさに」は明治四十一年秋の紀念なり。 〈［＃改ページ］〉 東海（とうかい）の小島（こじま）の磯（いそ）の白砂（しらすな）に われ泣（な）きぬれて 蟹（かに）とたはむる 頬（ほ）につたふ なみだのごはず 一握（いちあく）の砂を示（しめ）しし人を忘れず…

ける。あなたこなたの古跡をながめ。八幡山より四方のけしきをながめ。小礒大礒をみわたせば。をしやかもめの波にたちさはぐをみれば。 　をし鴨のたつ白波の磯へよりあまのみるめを袖にうけはや 　大磯の波ちを分て行舟はうき世を渡るたつき成らん すぎにし庚子のとし。宿願の事ありて。此宮にまうでけるが。やう〳〵…

1164　潮干れば共に潟に出（で）鳴く鶴（たづ）の声遠ざかれ磯廻すらしも 1165　夕凪にあさりする鶴（たづ）潮満てば沖波高み己妻（おのづま）呼ぶも 1166　古にありけむ人の求めつつ衣に摺りけむ真野の榛原 1167　あさりすと磯に吾（あ）が見し名告藻（なのりそ）をいづれの島の海人か刈るらむ…

五月十一日。鎌倉見物のためまかりける道に。大磯といふ所にしば〳〵とゞまりて。こよろぎの磯を立所の人に尋けるに。この所のよしこたへ侍るに。釣舟のおほくうかみて見えければ。 　みるかうちに磯のなみ分こよろきの沖に出たる海士の釣舟 十二日。かまくらを見侍りしに。かねておもひやりしにもこえてあれたるところなれば。…

まかりしといひつたふばかりにて。しれるものなかりけり。大磯にいたりて。 　草枕をき行露も大磯の浪かけ衣ほしそわひぬる こゆるぎの磯にて。 　浦風にまたしき秋はこゆるきの磯立ならしけふや暮なん 庚申といふ所とをしふるに。夜もすがら月をみて。 　名にしおへはねぬよの里のかり枕傾くまての月をみむとや 梅澤といふ里にて。…