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誘（さそ）はれ來（きた）る琴（こと）似（に）驛（ゑき） 平（ひら）野（の）に續（つゞ）く家々（いへ／＼）は 太平歌（たいへいうと）ふ聲（こゑ）すめり 人（ひと）に翼（つばさ）の汽（き）車（しや）の旅（たび） 手（て）稻（いね）の山（やま）を横（よこ）に見（み）て 語（かた）らふひまに輕川（かるがは）を…

01916 なをたのめしめちかはらのさせも草わかよの中にあらんかきりは なほたのめ－しめちかはらの－させもくさ－わかよのなかに－あらむかきりは 01917 なにかおもふなにをかなけく世中はたゝあさかほの花のうへの露 なにかおもふ－なにとかなけく－よのなかは－たたあさかほの－はなのうへのつゆ 01918…

[詞書]題しらす 相模 あふまてのみるめかるへきかたそなきまたなみなれぬいそのあま人 あふまての－みるめかるへき－かたそなき－またなみなれぬ－いそのあまひと 01080 業平朝臣 みるめかるかたやいつくそさほさしてわれにをしへよあまのつり舟 みるめかる－かたやいつくそ－さをさして－われにをしへよ－あまのつりふね…

これもまた－なかきわかれに－なりやせむ－くれをまつへき－いのちならねは 01193 西行法師 ありあけはおもひいてあれやよこ雲のたゝよはれつるしのゝめのそら ありあけは－おもひいてあれや－よこくもの－たたよはれつる－しののめのそら 01194 清原元輔 大井かは井せきの水のわくらはにけふはたのめしくれにやはあらぬ…

あさことにおくつゆそてにうけためて世のうき時の涙にそかる あさことに－おくつゆそてに－うけためて－よのうきときの－なみたにそかる 00316 [詞書]秋歌とてよめる つらゆき 秋の野の草もわけぬをわか袖の物思ふなへにつゆけかるらん あきののの－くさもわけぬを－わかそての－ものおもふなへに－つゆけかるらむ…

ゆきつもるおのかしをは思はすて春をはあすときくそうれしき 　　　恋十 こひしさをなくさめかてらすかはらやふしみにきてもねられさりけり 思やれ我ころもてはなにはめのあしのうらはのかはくよそなき かせて（〻）いたみいはうつなみのおのれのみくたけてものを思ころかな うちとくるよこそなからめひとしれすむすふ許にあらぬ身そうき…

かすみたつすゑの松山ほの〳〵となみにはなるゝよこ雲のそら かすみたつ－すゑのまつやま－ほのほのと－なみにはなるる－よこくものそら 00038 [詞書]守覚法親王五十首哥よませ侍けるに 藤原定家朝臣 春のよの夢のうきはしとたえしてみねにわかるゝよこ雲のそら はるのよの－ゆめのうきはし－とたえして－みねにわかるる－よこくものそら 00039…

くさかう）の都鳥考（みやこどりかう）のと人に作らせて、我名（わがな）にて出版せしゆゑ、知らぬものは真の文雅（ぶんが）の士（し）とおもひ、訪（とひ）よるさへも多ければ、忽（たちま）ち諸国（しよこく）にも園（その）の名を馨（かほ）らせ、枝葉（えだは）の栄（さか…

せみのはの－よるのころもは－うすけれと－うつりかこくも－にほひぬるかな 00877 [詞書]題しらす よみ人しらす おそくいつる月にもあるかな葦引の山のあなたもをしむへらなり おそくいつる－つきにもあるかな－あしひきの－やまのあなたも－をしむへらなり 00878 [詞書]題しらす よみ人しらす わか心なくさめかねつさらしなやをはすて山にてる月を見て…

見しは昔（むかし）。関東諸国（しよこく）みだれ。弓箭（ゆみや）を取てやむ事なし。然ば其頃。らつはと云。くせ者おほく有し。是らの者。盗（ぬす）人にて。又盗人にもあらざる。心かしこく。けなげにて。横道（わうだう）なる者共なり。或文（あるふび）に。乱波と記（しる）せり。但（たゞし）正字（じ）おぼつかなし。俗（ぞく）にはらつはといふ。さ…

よさ 夏（なつ）のあつさもわすれゆく 旅（たび）のたもとの輕（かる）井（ゐ）澤（ざは） はや信（しな）濃路（のぢ）のしるしとて 見（み）ゆる淺（あさ）間（ま）の夕（ゆふ）煙（けむり） くだる道（みち）には追分（おひわけ）の 原（はら）とよばるゝ廣（ひろ）野（の）あり 桔（き）梗（きやう）かるかや女郎花（をみなめし）…

よこ十ちやうばかり、中にからぼり、三重にほりとをし、山のこしをほつて、​鐵炮狹間​​てつぽうざま​​をあけ、本丸に​小殿主​​こでんしゆ​​をあげだし、やぐらだし、​塀︀​​へい​​​逆茂​​さかも​​木かいだて、二のまる三の丸までおもふづにこしらへ、たてこもる人數は、さうひやう三萬四五千にをよ…

さりけれ 00768 [詞書]題しらす くろぬし 玉津島ふかき入江をこく舟のうきたるこひも我はするかな たまつしま－ふかきいりえを－こくふねの－うきたるこひも－われはするかな 00769 [詞書]題しらす 紀内親王 つのくにのなにはたたまくをしみこそすくもたくひのしたにこかるれ…

の水（みづ）の交（まじ）はりの底（そこ）きよく深（ふか）く軒端（のきば）に咲（さ）く梅一木（うめひとき）に両家（りやうけ）の春（はる）を見（み）せて薫（かほ）りも分（わか）ち合（あ）ふ中村（なかむら）園田（そのだ）と呼（よ）ぶ宿（やど）あり園田（そのだ）の主人（あるじ）は一昨年（をとゞし）なくなりて…

としをへて－たちならしつる－あしたつの－いかなるかたに－あとととむらむ 00499 [詞書]大弐国章こくのおひをかり侍りけるを、つくしよりのほりて返しつかはしたりけれは もとすけ ゆくすゑの忍草にも有りやとてつゆのかたみもおかんとそ思ふ ゆくすゑの－しのふくさにも－ありやとて－つゆのかたみも－おかむとそおもふ…

畏（かしこ）くも　天皇（すめらみこと）が離宮（りきゅう）なる　赤坂御殿（あかさかごてん）と知（しら）れける 左（ひだり）の方（かた）を眺（なが）むれば　碧（みどり）も深（ふか）き濠（ほり）の面（も）に　漣（さゞなみ）寄（よ）せて老松（をひまつ）の　梢（こずゑ）に楽（がく）の音（ね）を絶（たゝ）ず…

かのをかに草かるをのこしかなかりそありつつもきみかきまさむみまくさにせん かのをかに－くさかるをのこ－しかなかりそ－ありつつも－きみかきまさむ－みまくさにせむ 00568 [詞書]女のもとにまかりたりけるに、とくいりにけれは、あしたに 源かけあきら あつさゆみおもはすにしていりにしをさもねたくひきととめてそふすへかりける…

挿絵　　※サーバーの状態により挿絵が表示されない場合があります。   【 NDLJP:487】   北条五代記巻第四     一　北条氏政東西南北と戦の事   見しは昔（むかし）。北条氏政は関八州に武威（ぶい）をふるひ。をそれざる敵（てき）なし。りんごくみな敵たるにより。諸国（しよこく）のさか…

△堅振（けんしん）の秘蹟（ひっせき）を授（さづ）かるには、公教（こうけう）の主（おも）なる信仰箇條（しんかうかでう）殊（こと）に堅振（けんしん）の秘蹟（ひっせき）の事（こと）を辨（弁）（わきま）へ、且聖靈（かつせいれい）の賜（たまもの）を熱心（ねっしん）に乞（こ）ひ求（もと）め、告白（こく…

　愛国百人一首（あいこくひゃくにんいっしゅ）は、戦時中の翼賛運動のひとつとして、愛国の精神が表現されたとする名歌百首を選んだもの。皇室への崇敬や国土愛、家族愛の歌が採られている。異種百人一首のひとつ。日本文学報国会が情報局の後援、大政翼賛会の賛助、東京日日新聞と大阪毎日新聞の協力を得て企画された。—…