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春霞たちなから見し花ゆゑにふみとめてけるあとのくやしさ はるかすみ－たちなからみし－はなゆゑに－ふみとめてける－あとのくやしさ 00100 [詞書]をとこのもとよりたのめおこせて侍りけれは よみ人しらす はる日さす藤のうらはのうらとけて君しおもはは我もたのまん はるひさす－ふちのうらはの－うらとけて－きみしおもはは－われもたのまむ 00101…

軒もる月 作者：樋口一葉 1897年 書誌情報 　我（わ）が良人（をつと）は今宵（こよひ）も歸（かへ）りのおそくおはしますよ、我（わ）が子（こ）は早（はや）く睡（ねぶ）りしに歸（かへ）らせ給（たま）はゞ興（きよう）なくや思（おぼ）さん、大路（おほぢ）の霜（しも）に月（つき）氷（こほ）りて踏（ふ）む足…

ながきはるひを,[寛]なかきはるひを, こひやくらさむ[寛], [歌番号]10/1926 [題詞]（問答） [原文]春山之 馬酔花之 不悪 公尓波思恵也 所因友好 [訓読]春山の馬酔木の花の悪しからぬ君にはしゑや寄そるともよし [仮名]はるやまの あしびのはなの あしからぬ きみにはしゑや よそるともよし…

る事。 / 362p 第四十一講話　恩寵にも又悪習にも漸々（ぜんぜん）生長する霊魂（たましひ）の奥底（おくそこ）は甚（はなは）だ深（ふか）し。 / 367p 第四十二講話　人を完全にみちびき或（あるひ）はこれを害（そこな）ふ者は外部に属するものにあらずして、内部に属するものなり、即（すなは…

[おもほしけめか] あまざかる ひなにはあれど いはばしる あふみのくにの ささなみの おほつのみやに あめのした しらしめしけむ すめろきの かみのみことの おほみやは ここときけども おほとのは ここといへども はるくさの しげくおひたる かすみたつ はるひのきれる [かすみたつ はるひかきれる なつくさか しげくなりぬる]…

るは三（みつ）に類（たぐひ）を分（わか）てり　一（ひとつ）は眞（まこと）の善（ぜん）なり或（あるひ）は善工（よきわざ）をいひ〔提摩太（てもて）前二章十節〕或（あるひ）は善行（よきおこなひ）をいひ〔馬太五章十六節〕或（あるひ）は信（しん）を以（も）て行（おこなふ）をいひ或（あるひ）は…

は福（さいわひ）なりと　爾（なんぢ）曹（ら）の云（いわ）んとき至（いた）るまでは今（いま）より我（われ）を見（み）ざるべしと〔馬太二十三章末節〕イエス此（この）譬（たとへ）を説（とき）たまふに或（あるひ）は此（この）意（こころ）ありたまはんか　しかれども此説（このせつ）は…

るひ）は意（い）匠（しょう）者（しゃ）の業（ぎょう）事（じ）に偽（ぎ）印（いん）を押（お）して、それが為（ため）に意（い）匠（しょう）者（しゃ）は或（あるひ）は驚（おどろ）き或（あるひ）は咎（とが）むるをなさざるかを試（こころ）み知（し）らんことは…

こころから－はなのしつくに－そほちつつ－うくひすとのみ－とりのなくらむ 00423 [詞書]ほとときす 藤原としゆきの朝臣 くへきほとときすきぬれやまちわひてなくなるこゑの人をとよむる くへきほと－ときすきぬれや－まちわひて－なくなるこゑの－ひとをとよむる 00424 [詞書]うつせみ 在原しけはる…

　　　　　　　　ありはらのもとかた としのうちにはるはきにけりひと とせをこそとやいはむことしとやいはむ 　　はるのたちけるひよめる 　　　　　　　きのつらゆき そてひちてむすひしみつのこほれる をはるかたけふのかせやとくらむ 　　たいしらす 　　　　　　　　よみひとしらす はるかすみたゝるやいつこみよしのゝ…

一五　若（も）し兄弟（けいてい）或（あるひ）は姉妹（しまい）裸（はだか）にして、日用（にちよう）の糧（かて）に乏（とぼし）からんに、 一六　爾（なんぢ）等（ら）の中（うち）の或人（あるひと）、之（これ）に安然（あんぜん）として往（ゆ）け、温（あたゝか）にして飽（あ）くを得（え）よと曰（い）ひて、其身（そのみ）に需（もと）むる…

るひ）は牛（うし）の井（ゐ）に陥（おちい）ることあらんに、安息（スボタ）の日（ひ）にも直（ただち）に之（これ）を曳（ひ）き出（いだ）さざらんか。 六 彼（かれ）等（ら）之（これ）に対（こた）ふる能（あた）はざりき。 七 招（まね）かれたる者（もの）の首（しゅ）座（ざ）を択（えら）べる…

は）ては引（ひ）き出（だ）す喧嘩（けんくわ）の糸口（いとぐち）最早（もう）来玉（きたま）ふな何（なに）しに来（こ）んお前様（まへさま）こそのいひじらけに見合（みあは）さぬ顔（かほ）も僅（はつ）か二日目（ふつかめ）昨日（きのふ）は私（わたし）が悪（わ）るかりし此後（このご）は…

巻一：春上 00001 [詞書]はるたつこゝろをよみ侍りける 摂政太政大臣 みよしのは山もかすみてしらゆきのふりにしさとに春はきにけり みよしのは－やまもかすみて－しらゆきの－ふりにしさとに－はるはきにけり 00002 [詞書]はるのはしめのうた 太上天皇 ほの〳〵とはるこそゝらにきにけらしあまのかく山かすみたなひく…

にほふらむ－かすみのうちの－さくらはな－おもひやりても－をしきはるかな 01017 [詞書]としをへていひわたり侍ける女のさすかにけちかくはあらさりけるにはるのすゑつかたいひつかはしける 能宣朝臣 いくかへりさきちる花をなかめつゝものおもひくらす春にあふらん いくかへり－さきちるはなを－なかめつつ－ものおもひくらす－はるにあふらむ…

はんや。たとへば目（め）は光（ひかり）なくして視（み）るあたはざらん、或（あるひ）は舌（した）なくして言（い）ひ、或（あるひ）は耳（みみ）なくして聞（き）き、或（あるひ）は足（あし）なくして行（ゆ）き、或（あるひ）は手（て）なくして工作（こうさく）することはあたは…

壬生忠岑 はるたつといふはかりにや三吉野の山もかすみてけさは見ゆらん はるたつと－いふはかりにや－みよしのの－やまもかすみて－けさはみゆらむ 00002 [詞書]承平四年中宮の賀し侍りける時の屏風のうた 紀文幹 春霞たてるを見れは荒玉の年は山よりこゆるなりけり はるかすみ－たてるをみれは－あらたまの－としはやまより－こゆるなりけり…

としのうちに春はきにけりひととせをこそとやいはむことしとやいはむ としのうちに－はるはきにけり－ひととせを－こそとやいはむ－ことしとやいはむ 00002 [詞書]はるたちける日よめる 紀貫之 袖ひちてむすひし水のこほれるを春立つけふの風やとくらむ そてひちて－むすひしみつの－こほれるを－はるたつけふの－かせやとくらむ…

いろならはうつるはかりもそめてまし思ふ心をしる人のなさ いろならは－うつるはかりも－そめてまし－おもふこころを－しるひとのなき 00624 [詞書]女のもとにはしめてつかはしける 平公誠 しのふるも誰ゆゑならぬ物なれは今は何かは君にへたてむ しのふるも－たれゆゑならぬ－ものなれは－いまはなにかは－きみにへたてむ…

は）を以（もっ）て之（これ）を覆（おほ）ひ、或（あるひ）は牀（とこ）の下（した）に置（お）く者（もの）あらず、乃（すなはち）灯（とう）台（だい）の上（うへ）に置（お）く、入（い）る者（もの）が光（ひかり）を見（み）ん爲（ため）なり。 一七 蓋（けだし）隱（かく）れて顯（あらは…