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  • もこの山に登りました。 頂上には城趾(しろあと)が残っています。高い石垣(いしがき)に蔦葛(つたかずら)からみ附いてそれが真紅(しんく)に染っている按排(あんばい)など得言われぬ趣でした。昔は天主閣の建(たっ)ていた処(ところ)が平地になって、何時(いつ)しか姫小松(ひめ
    25キロバイト (5,072 語) - 2021年8月31日 (火) 22:24
  • ← 異人の首 あま酒売 → 『半七捕物帳』(はんしちとりものちょう) 第三巻/奥女中 作者:岡本綺堂 底本:1999年10月10日春陽堂書店発行『半七捕物帳第二巻』 半月ばかりの避暑旅行を終って、わたしが東京へ帰って来たのは八月のまだ暑い盛りであった。ちつとばかりの土産物を持って半七老人の家(うち)…
    51キロバイト (10,717 語) - 2019年2月27日 (水) 14:40
  • おどろいて降りてみると、新兵衛は刃物で喉笛を切られてもう死んでいた。三人は一度に声をあげて泣き出した。朝寝の町もこの騒ぎにおどろかされて、近所の人たちだんだんに駈けあつまって来た。町(ちょう)役人から式(かた)通りに変死の届けを出して、与力、同心検視に出張した。…
    50キロバイト (10,195 語) - 2019年2月27日 (水) 14:48
  • )の天(てん)の宝(たから)なる神(しん)の恩寵(おんちょう)を論(ろん)じ、又(また)艱難(かんなん)の非(ひ)常(じょう)なるをあらはし、併(あはせ)て人(ひと)各々(おのおの)此(この)世(よ)に於(おい)て尋(たづ)ぬべきものと求(
    90キロバイト (14,948 語) - 2024年4月4日 (木) 07:42
  • 根よく追って行ったが、坂上の手水鉢(ちょうずばち)のあたりで遂にその姿を見失った。 こうと知ったら、市蔵の子分に送らせて来ればよかったと、今さら悔んでもう遅い。きょうは半七に取って、暦のよい日ではなかった。そこらの大樹の上で、彼を笑うような梟(ふくろう)の声がきえた。…
    67キロバイト (13,580 語) - 2019年2月27日 (水) 14:39
  • 姜(みょうが)であった。兵衛はまず供の仲間(ちゅうげん)が、雨の夜路を照らしている提灯(ちょうちん)の紋に欺(あざむ)かれ、それから合羽(かっぱ)に傘(かさ)をかざした平太郎の姿に欺かれて、粗忽(そこつ)にもこの老人を甚太夫と誤って殺したのであった。  平太郎には当時十七歳の、求馬(もとめ)と云う…
    37キロバイト (7,233 語) - 2019年9月29日 (日) 05:12
  • 大阪相撲(おおさかずもう)の大場所(おおばしょ) 難波市場(なんばいちば)程近(ほどちか)く 新川橋(しんかわばし)のほとりには 黄檗著名(おうばくちょめい)の鉄眼寺(てつげんじ) 大阪附近(おおさかふきん)に聞(き)えたる 住吉浜寺和歌(すみよしはまでらわか)の浦(うら) 見…
    12キロバイト (2,330 語) - 2023年9月5日 (火) 15:08
  • 浸(つか)らない先に茶碗はツユで一杯になってしまった。迷亭の箸は茶碗を去(さ)る五寸の上に至ってぴたりと留まったきりしばらく動かない。動かないの無理はない。少しでも卸(おろ)せばツユが溢(ぼ)れるばかりである。迷亭もここに至って少し蹰躇(ちゅうちょ
    1.06メガバイト (208,385 語) - 2022年11月4日 (金) 04:57
  • と)った布片がざわざわと揺れる。踊(おどり)から少し離れた老人たちの中心に、酋長(しゅうちょう)らしい男が胡坐(あぐら)をかいている。痩(や)せた・顴骨(かんつ)の出た老人で、頸(くび)に珠数のような飾を幾つ着けている。撮影されていることを意識してか、妙に落着の無い・蕃地での自信をすっかりなくし…
    73キロバイト (14,193 語) - 2021年8月31日 (火) 22:32
  • ← 廻り燈籠 地蔵は踊る → 『半七捕物帳』(はんしちとりものちょう) 第七巻/夜叉神堂 作者:岡本綺堂 底本:2000年9月20日春陽堂書店発行『半七捕物帳第七巻』 これ例の半七老人の話である。但し自分はこの一件には直接の関係はなく、いわば請売りのお話であるから、多少の聞きまちがいがあるかも知れませんと、前提をして老人は語る。…
    37キロバイト (7,612 語) - 2019年2月27日 (水) 14:38
  • → 『半七捕物帳』(はんしちとりものちょう) 第一巻/石燈籠 作者:岡本綺堂 底本:1999年10月10日春陽堂書店発行『半七捕物帳第一巻』 半七老人は或るとき彼のむかしの身分について詳しい話をしてくれた。江戸時代の探偵物語を読む人々の便宜のために、わたし少しばかりここにその受け売りをして置きたい。…
    51キロバイト (10,308 語) - 2021年8月31日 (火) 23:11
  • )しくは本人の云う通り自分からそれを見限ったかして、ッといい人に引ッかかろうと云う野心から、東京へ出たのだ。そして碌(ろく)でもない炭屋の亭主――義雄の筋向うだ――にくッ付いて見たり、神田にいる国のものだと云う人の、そしてちょッと同居した家の細君に疑われて追い出されて来たり――それでいて、
    258キロバイト (51,635 語) - 2021年8月31日 (火) 22:28
  • ききょう)と女郎花(おみなえし)とが新しく生けてあった。半七花と水を供えて拝んだ。拝んでいるうちに何かがさがさという音がひびいたので、思わず背後(うしろ)をみかえると、小さい蛇が何かを追うように秋草の間をちょろころと走って行った。 「いつも持って行ったかな」と、半七は少し迷ったように蛇のゆくえを見つめていたが、…
    52キロバイト (10,620 語) - 2021年8月31日 (火) 23:09
  • 全滅(ぜんめつ)せしめたる 血戰(けっせん)著名(ちょめい)の蛤(ー)蟆()塘(とー) それもここより遠(とほ)からず 高麗門(ーらいもん)の舊(きゅー)蹟(せき) 見(み)はてて過(す)ぐる鳳凰(ほーおー)城(じょー) 町(まち)には孔(ー)子(し)の靈(たま)屋(や)あり 山(やま)には四季(しき)のながめあり…
    20キロバイト (3,661 語) - 2023年9月5日 (火) 15:11
  • 『半七捕物帳』(はんしちとりものちょう) 第五巻/妖狐伝 作者:岡本綺堂 底本:2000年7月10日春陽堂書店発行『半七捕物帳第五巻』 大森(おおもり)の鶏の話が終って、半七老人の話は止(や)まない。今夜は特に調子が付いたとみえて、つづいてまた話し出した。 「ただいまお話をした大森の鶏、鈴ケ森(すずが
    66キロバイト (13,280 語) - 2019年2月27日 (水) 14:45
  • 「実はこれから伺おうかと思ったんですが、歳の暮にお邪魔をしても悪いと思って……」 「なあに、わたくしはどうせ隠居の身分です。盆正月あるもんですか。あなたの方さえ御用がなけりゃあ、ちょと寄っていらっしゃい」 渡りに舟というのは全くこの事であった。わたしは遠慮なしにそのあとについて行くと、老人は先に立って格子をあけた。…
    50キロバイト (10,115 語) - 2024年2月5日 (月) 11:32
  • を咬ませたのであった。そうして、自分の運命を縮める端緒(たんちょ)を作り出したのであった。 そのほかにお紺は所々で盗みを働いていたが、幸いに人に見咎めあれなかったのである。そこで鷄をぬすんだの、やはり彼女の仕業であった。その申し立てによると、お紺最初は鶏に眼をつけていなかったが、ある時にそ…
    47キロバイト (9,713 語) - 2019年2月27日 (水) 14:44
  • で、それに通ずる横町を俗に御熊野横町(おくまのよちょう)と呼んでいた。 御熊野横町の名は昔から呼び習わしていたのであるが、近年は更に羅生門横町(らしょうもんよちょう)という綽名(あだな)が出来た。吉原(よしわら)に羅生門河岸の名はあるが、青山に羅生門が出来たのである。その由来を説明すると長く…
    74キロバイト (14,859 語) - 2019年2月27日 (水) 14:45
  • は葡萄(ぶどう)園中(えんちゅう)にある小舎(しょうしゃ)の如(ごと)く、又(また)園中(えんちゅう)にある蔬菜(そさい)の貯蔵所(ちょぞう)の如(ごと)く遺(の)されん』〔イサイヤ一の八〕。汝(なんぢ)は聖神(せいしん)の聖者(せいしゃ)を照(てら)すを見(み)る。今日(こんにち)すべての地…
    29キロバイト (4,684 語) - 2023年9月2日 (土) 09:21
  • 『半七捕物帳』(はんしちとりものちょう) 第一巻/広重と河獺 作者:岡本綺堂 底本:1999年10月10日春陽堂書店発行『半七捕物帳第一巻』 むかしの正本(しょうほん)風に書くと、本舞台一面の平ぶたい、正面に朱塗りの仁王門(におうもん)、門のなかに観音境内(かんのんけいだい)の遠見(とおみ)、よきところに銀杏(いちょ
    57キロバイト (11,488 語) - 2021年8月31日 (火) 23:10
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