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  •  その行ひその詞(ことば)、見るにつけ聞くにつけ、交(まじは)るにつけ睦(む)つむにつけ、籟三次(し)第(だい)に慕はしく尊(たつ)とく、口腐(くちくさ)れ他人に扶(ふ)(じよ)は仰がじと定めし、我慢の角(つの)はこの人の前に折れて、鬱悶(うつもん)の心しのびがたく、我(わが)業(げふ)疲(ひ)弊(へい)不振の物語より、…
    942バイト (16,772 語) - 2020年8月20日 (木) 14:11
  • うての紀州の船をとれ のと、のゝしり候よふ相成、 知らぬ人まで戦をすゝ めに参り申候。紀州とハ 日〻談論とふ/\やり つけ今朝より薩州 へたのみてわびを申出候 得ども、是迄段々無 礼致候事故、私もゆるし 不申、薩州よりハ イロハ丸の船代又中 荷物代を立替候て、 其上紀州の奉行が 御宿へまで出し、御あいさ…
    2キロバイト (300 語) - 2014年1月11日 (土) 15:04
  • 草(くさ)にさし、夫(そ)れを食(く)はせてお詫(わび)をするとか、是(こ)れは本當(ほんたう)の本當(ほんたう)の話(はな)しにて和歌(うた)にさへ詠(よ)めば、姉樣(ねえさま)に聞(き)きても分(わか)ることヽ吾(ごすけ)が言(い)ひたり、吾(ごすけ)は大層(たいそう)な學者(がくしや)にて…
    102キロバイト (16,879 語) - 2023年10月17日 (火) 13:46
  • (すすめ)て曰(いひ)けるは爾曹(なんぢら)待(まち)わびて食(しよく)せざりしこと今日(けふ)にて已(すで)に十(じふ)四日(よつか)なり 34 故(ゆゑ)に我(われ)なんぢらに食(しよく)せんことを勸(すすむ)そは救(すくひ)を得(う)べき(たすけ)となる可(べけ)ればなり爾曹(なんぢら)の頭…
    14キロバイト (2,258 語) - 2023年9月2日 (土) 19:11
  • との給へば、翁聞きて、うち歎きてよめる、 呉竹のよゝのたけとり野山にもさやはわびしきふしをのみ見し これを皇子聞きて、「こゝらの日頃思ひわび侍りつる心は、今日なんおちゐぬる。」との給ひて、かへし、 わが袂けふかわければわびしさのちくさのかずも忘られぬべし との給ふ。かゝるほどに、男(をとこ)ども六…
    58キロバイト (13,142 語) - 2020年7月26日 (日) 02:19
  • わび)ごと何(なん)としてするべきならずよしや膝(ひざ)を屈(ま)げればとて我親(わがおや)決(けつ)して肯(きゝい)れはなすまじく乞食(こつじき)非人(ひにん)と落魄(おちぶ)るとも新田如(につたごと)きに此口(このくち)腐(くさ)れても
    162キロバイト (27,574 語) - 2019年9月29日 (日) 04:58
  • [訓読]今は我はわびぞしにける息の緒に思ひし君をゆるさく思へば [仮名]いまはわは わびぞしにける いきのをに おもひしきみを ゆるさくおもへば [左注]なし [校異]<> -> 久 [元][金][紀] [事項]相聞 作者:紀郎女 怨恨 離別 [訓異]いまはわは,[寛]いまはわれは, わびぞしにける,[寛]わひそしにける…
    230キロバイト (48,261 語) - 2023年9月5日 (火) 15:39
  • 日は入りはてゝ、なほものゝあやめもわかぬほどに、わたうどとかやいふ所にとゞまりぬ。 廿二日のあかつき、夜ふかく有明のかげに出でゝ行く。いつよりもものかなし。  「住みわびて月の都をいでしかどうき身はなれぬありあけのかげ」 とぞ思ひつゞくる。供なる人、有明の月さへ笠きたりといふを聞きて、  「たび人のおなじみちにや出でつらむ笠うちきたるありあけの月」。…
    728バイト (8,783 語) - 2023年8月17日 (木) 13:56
  • ← 須磨 澪標 → 源氏物語 (渋谷栄一校訂) 明石 明石 なほ雨風やまず、雷鳴り静まらで、日ごろになりぬ。いとどものわびしきこと、数知らず、来し方行く先、悲しき御ありさまに、心強うしもえ思しなさず、「いかにせまし。かかりとて、都に帰らむことも、まだ世に許されもなくては、人笑はれなることこそまさらめ…
    56キロバイト (12,117 語) - 2022年12月1日 (木) 08:11
  • いろの玉のやうにみえ。まことに松の末より波はこゆるやうに見えて。いみじくおもしろし。それよりかみは。井のはなといふさかのえもいはれ([れイナシ])ずわびしきをのぼりぬれば。三河の國の高師の山といふ。八はしはなのみして。橋のかたもなく。なにの見所もなし。二むら山の中にとまりたる夜。大きなるかきの木の下…
    445バイト (20,332 語) - 2020年7月26日 (日) 02:36
  • こへか出て見たいように思われたが、お早の宿が判らないので無闇に踏み出すことも出来ない。半七は落着かない心持で半日を無駄に暮らして、幸次郎の報告を待ちわびていると、午頃になって彼は駈けつけた。 「どうも遅くなって済みません。近所の屋敷の奴を二、三人たずねたのですが、あいにくどいつも留守で手間取りました…
    73キロバイト (14,694 語) - 2019年2月27日 (水) 14:46
  • ← 巻第二十 巻第二十二 → 太平記 巻第二十一 巻第二十一 190 天下時勢粧事 暦応元年の末に、四夷八蛮悉く王化をて大軍同時に起りしかば、今はゝや聖運啓ぬと見へけるに、北畠顕家卿、新田義貞、共に流矢の為に命を墜し、剰奥州下向の諸卒、渡海の難風に放されて行方知ずと聞へしかば、世間さてとや思けん…
    50キロバイト (12,063 語) - 2022年12月1日 (木) 08:00
  • たひ歸り來る美登利が姿、それと見て遠くより聲をかけ、正太はかけ寄りて袂を押へ、美登利さん昨夕は御免よと突然(だしぬけ)にあやまれば、何もお前に謝罪(わび)られる事は無い。夫れでも己れが憎くまれて、己れが喧嘩の相手だもの、お祖母さんが呼びにさへ來なければ歸りはしない、そんなに無暗に三五郎をも撃たしはし…
    93キロバイト (21,243 語) - 2023年10月17日 (火) 13:34
  •  「高砂のをのへわたりにすまふともしかさめぬべきめとは聞かぬを」。 げにあやしのことやとばかりなむ。又程經て、  「あふ坂の關やなになり近けれど越えわびぬればなげきてぞ經る」 かへし、  「越えわぶるあふ坂よりも音に聞くなこそを〈新千作は〉かたき關としらなむ」〈道綱母〉 などいふ。まめ文かよひかよひて、いかなるあしたにかありけむ、…
    468バイト (63,252 語) - 2020年7月26日 (日) 02:47
  • い)に添(そ)へて敬(うやま)ひ呼(よ)ぶに用(もち)ひる字(じ)。(莊嚴(さうどん)〔ママ〕なる堂屋(だうをく)。) 萩 はぎ。(よもぎ。) 詫 わび。わぶ。謝罪(しやざい)。(あざむく。ほこる。) 溜 たまる。ため。(したたる。) 鉢 はち。(僧家(そうか)の食器(しよくき)。) 誂 あつらふ。(いざなふ。)…
    234バイト (3,144 語) - 2024年1月23日 (火) 05:23
  • 澁柿 群書類從卷第四百七十五 雜部三十 編者:塙保己一 澁柿 明惠上人傳 承久三年の大亂の時。栂尾の山中に京方の衆多く隱置たるよし聞えければ。秋田城義景。此山に打入てさがしけり。狼藉のあまり。如何思ひけん。大將軍泰時朝臣の前にて沙汰有べしとて。上人をとらへ奉て先に追立て六波羅へ參けり。折節泰時朝…
    441バイト (11,709 語) - 2019年1月4日 (金) 15:46
  • いふ時。こは何者(なにもの)の事そと問(とい)たまへば。名主がいわくこゝ もとにては。六つ七つばかり成男の子を。わつはしと申と いゝけれは。和尚菊に向てのたまはく。其(その)(すけ)といふものは 死(しゝ)たるものか生(いき)たる物かと聞給へば。また息(いき)の下に て答(こたふ)るやう。かてつみにゆくとて。松原(まつばら)の土手(どて)から…
    4キロバイト (31,664 語) - 2021年5月30日 (日) 06:12
  • どもあり。又ある時はえさらぬめだうの戶をさしこめ此方彼方心を合せてはしたなめ煩はせ給ふ時も多かり。事にふれて數知らず苦しきことのみ增ればいと痛う思ひわびたるをいとゞ哀と御覽じて、後凉殿にもとよりさぶらひ給ふ更衣の曹子をほかに移させたまひて、うへ局にたまはす。その怨ましてやらむ方なし。このみこ三つにな…
    325バイト (281,775 語) - 2022年12月1日 (木) 08:14
  • 檐(のき)の雨だれの音がときどきに聞え始めた。又ふり出したのかと耳をかたむけると、雨の音はだんだんに強くなるらしい。それが今夜のお徳に取り分けて侘(わび)しくきこえて、洗いざらしの単衣(ひとえ)の襟がなんだか薄ら寒く感じられた。かぜでも引いたのかと、肩をすくめて身ぶるいをする時、表の戸を軽くたたく音…
    52キロバイト (10,544 語) - 2020年7月17日 (金) 13:20
  • 鳥なき里の蝙蝠や 宗(そうすけ)鍬をかたにかけ 幸(かうすけ)網を手にもちて 山へ宗海へ幸 黄瓜花さき夕影に 蝉鳴くかなた桑の葉の 露にすゞしき山道を 海にうらやむ幸のゆめ 磯菜遠近(をちこち)砂の上に 舟干すかなた夏潮の 鰺藻に響く海の音を 山にうらやむ宗のゆめ かくもかはれば變る世や 幸鍬をかたにかけ…
    145キロバイト (29,622 語) - 2019年9月29日 (日) 05:26
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