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もち）ひる字（じ）。（壯丁（さうてい）。ひのと。） 丸 まる。圓形（ゑんけい）。全形（ぜんけい）。城（しろ）の郭內（くわくない）の稱（しよう）。本丸（ほんまる）・二の丸（まる）の類（るゐ）。人物（じんぶつ）・船舶（せんぱく）・器具（きぐ）等（とう）の名（な）に添（そ）へて用（もち…

まるゝゆへ也（なり）。諸佛（しよぶつ）の中（なか）に彌陀（みだ）に歸（き）したてまつるは、三念（さんねん）五（ご）念（ねん）にいたるまでみづから來（きた）りてむかへ給（たま）ふがゆへ也（なり）。諸（しよ）行（ぎやう）の中（なか）に念佛（ねんぶつ）をもち…

の街燈が次には交互にそれを映し出した。後ろから起つて来て前へ廻り、伸びて行つて家の戸へ頭がひよつくり擡（もちあが）つたりする。慌（あわただ）しい影の変化を追つてゐるうちに自分の眼はそのなかでもちつとも変化しない影を一つ見つけた。極く丈の詰つた影で、街燈が間遠になると鮮かさを増し、片方が幅を利かし出…

← 鎌倉丸の艶聞 (四) 鎌倉丸の艶聞 (六) → 『鎌倉丸の艶聞 (五)（かまくらまるのえんぶん (ご)）』 報知新聞 明治35年 1902年 底本：明治三十五年十一月十二日発行「報知新聞」 武井（たけゐ）勘（かん）三郎（らう）は歸宅（きたく）してよりもそは〳〵して落着（おちつか）ず大方（おほかた…

（わら）ひながらに仰（おほ）せられし被（あ）のお聲（こゑ）も最（も）う聞（き）くことは出來（でき）ず、明日（あす）からは車（くるま）のおとも止（と）まるまじ、思（おも）へば何故（なぜ）に彼（あ）の人（ひと）のあの樣（やう）に嫌（い）やなりしかと長（なが）き袂（たもと）を打（うち）かへし打（うち）かへ…

も能く適合（てきごふ）せる事は、北海道通の能く知る所たり、今此原野に於て、開墾し、牧畜し、養蠶せんと欲する者あるも所謂「アイノ」（土人）の通語（ことば）を解する事能はざれば、大に困難（こまる）し又差支（さしつかへ）を生することもあらん、從來此の諸國（くに〳〵）の土人は語音相似て、日高（ひたか）國沙流…

← 鎌倉丸の艶聞 (五) 鎌倉丸の艶聞 (七) → 『鎌倉丸の艶聞 (六)（かまくらまるのえんぶん (ろく)）』 報知新聞 明治35年 1902年 底本：明治三十五年十一月十三日発行「報知新聞」 勘（かん）三郎（らう）は一日絕へて音信不通（いんしんふつう）となり居（を）りし我家（わがや）へ歸（かへ）…

」と、激しくたたいておいて、手のひらで、どらを急に押さへるので、「ジャン、ジャン、ジャッ。」といふやうに聞える。これを聞きつけて、子どもが大勢集る。まるく輪になつたその中で、猿がさまざまな藝（げい）をする。三國志（さんごくし）とか、西遊記（さいいうき）といつた支那の昔物語をやるつもりなのだが、猿は途…

　　　　城取の事　　　ちいさくまろく　　　　△すみ馬だしの事　付りよこぐるわの事 すみかけの城内せはし　　まる馬だしの事　　まる馬たしに三間のかき　口伝大極意なり　　辻入馬だしの事　　着到矢倉の事　　馬たまりの事　　門扉ひじがねの事　　門ぢふくの事…

る程度まで同情する代りに全然反撥（はんぱつ）してしまうのが常だった。無暗（むやみ）に腹が立って来て、そんなバカなことがあるものかと云いたくなる。第一にそんなことを心配するのがまるで馬鹿げた杞憂（きゆう）で、第二にはそんな用事をいいつかるのが大嫌（だいきら）いだった私は、そんな杞憂のエゴイズムのため…

もちてうつほとにかしらわれてちなかれてなん西行うちわらひてうれふる色もみえておりけるを》くみあはせたる舟たゞ一にて。おほくの人のゆきゝにさしかへるひまもなし。 　水の淡の浮世にわたる程をみよ早瀨の小舟棹もやすめす こよひはとをつあふみみつけのこふといふ所にとゞまる。里あれて物おそろし。かたはらに水の井（江夫）あり。…

斯くて半年を經たりし後は、父もむかしの父に非ずなりぬ、見かぎりて出にし妻を、あはれ賢こしと世の人ほめものにして、打すてられし親子の身に哀れをかくる人は少なかりき、夫れも道理、胸にたゝまるもや／＼の雲の、しばし晴るゝはこれぞとばかり、飮むほどに醉ふほどに、人の本性はいよいよ暗くなりて、つのりゆく我意の何處にか容れらるべき、其年の師走に…

さア、もう余（あん）まりお話（はなし）することも残（のこ）ってないようだな。ああ北光丸（ほっこうまる）のことが有（あ）る。隅原（すみはら）という者（もの）の所持船（もちぶね）北光丸（ほっこうまる）が快速力（かいそくりょく）の汽艇（ランチ）だということは前（ぜん）〔ママ〕から聞（き）いていたので…

まるちれすの鏡を見よ。ゑけれじやよりは◦日としてまるちれすの上を顕（あらは）し給はずといふ事なし。是欽（あが）め給はんとの事のみに非ず◦我等に明鏡（みやうきやう）を顕し◦其道を学ばせんが為也。然るに貴（たつと）きまるちれすの御身といふも◦今の我等が色身（しきしん）に替（かは）り給ふ事なし。まる…

）を明（あきら）かにするに在あ）り、民（たみ）に親（した）しむに在（あ）り、至善（しぜん）に止（とゞ）まるに在（あ）り。止（とゞ）まることを知（し）つて而（しかう）し て后（のち）に定（さだ）まること有（あ）り。定（さだ）まつて而（しかう）して后（のち）に能（よ）く靜（しづか）なり、靜（しづか）に…

薦《すゝ》む可《べ》く、王公に羞《すゝ》む可し。而《しか》るを況《いはん》や君子、二國の信を結ぶをや。之を行ふに禮を以てせば、又焉《なん》ぞ質を用《もち》ゐん。風《ふう》に采繁《さいはん》・采蘋《さいひん》あり、雅《が》に行葦《かうゐ》、泂酌《けいしやく》あるは、忠信（ノ義）を昭《あきら》かにするなり』と。…

底本：退位礼正殿の儀の天皇陛下のおことば – 宮内庁公式ホームページ ウィキペディアに退位の礼のページがあります。 　今日（こんにち）をもち、天皇としての務めを終えることになりました。 　ただ今、国民を代表して、安倍内閣総理大臣の述べられた言葉に、深く謝意を表します。…

もしかれなばおほくのみをむすぶべし 25 そのいのちををしむものはこれをうしなはん この世にそのいのちををしまざるものはこれをたもち かぎりなきいのちにいたらん 人もしわれにつかへばわれにしたがふべし われにつかふるものはわがおるところにおらん 26 人もしわれにつかへばわが父（ちゝ）はかれをたつとばせん 27 いまわがこゝろうれひいためり…

第二條　同一ノ土地ニ生立スル樹木ノ集團ニ付二箇以上ノ立木ノ登記ヲ爲スコトヲ得ズ 附則 本令ハ昭和七年二月十五日ヨリ之ヲ施行ス （別表） あかう（あかう及がじゆまるニ限ル） あかぎ（別名がたん） あかめばしは あさだ あづきなし あぶらぎり あべまき あららぎ（別名いちゐ又ハおんこ） あをがし（あをかご及あをがしニ限ル）…

るものあり 笑ふ時にも心に悲あり 歡樂の終に憂あり 心の悖れる者はおのれの途に飽かん 善人もまた自己に飽かん 拙者はすべての言を信ず 賢者はその行を愼む 智慧ある者は怖れて惡をはなれ 愚なる者はたかぶりて怖れず 怒り易き者は愚なることを行ひ 惡しき謀計を設くる者は惡まる 拙者は愚なる事を得て所有となし…