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- 『瀨山の話斷片』(せやまのはなしだんぺん 作者:梶井基次郎 1924年 底本:昭和四十一年四月二十日筑摩書房発行『梶井基次郎全集 第一卷』 私はその男のことを思ふといつも何ともいひ樣のない氣持になつてしまふ。强ひて云つて見れば何となくあの氣持に似てる樣でもあるのだが――それは睡眠が襲つて來る前の朦朧…68キロバイト (15,044 語) - 2021年8月31日 (火) 22:31
- 宇治橋断碑(うじばしだんぴ) 所在地: 日本国京都府宇治市宇治東内11番地 年代: 不明 浼浼横流 其疾如箭 修 世有釋子 名曰道登 出 即因微善 爰發大願 結 この作品は1929年1月1日より前に発行され、かつ著作者の没後(団体著作物にあっては公表後又は創作後)100年以上経過し…507バイト (109 語) - 2024年1月26日 (金) 08:53
- るの念を懷(いだ)くに至りしと云ふが如き此邊の情况(じやうきやう)を報(はう)じたる者に外ならず又我輩の別に接手(せつしゆ)したる報道(はうだう)に據(よ)るも彼の張之洞(ちやうしだう)の如き近來大に悟(さと)る所あり此程の便船(びんせん)にて部下の一人を日本に渡航(とかう)せしめ其報告(はうこく)…22キロバイト (2,185 語) - 2024年4月7日 (日) 01:01
- この子 作者:樋口一葉 1896年 書誌情報 口(くち)に出(だ)して私(わたし)が我子(わがこ)が可愛(かあい)いといふ事(こと)を申(まを)したら、嘸(さぞ)皆樣(みなさま)は大笑(おほわら)ひを遊(あそ)ばしましやう、それは何方(どなた)だからとて我子(わがこ)の憎(にく)いはありませぬもの…42キロバイト (6,806 語) - 2019年9月29日 (日) 04:49
- だと知つたら、俺は身體を横にして通すべきだつた。 それにしても俺は何といふ腑甲斐なしだらう。何といふ弱い心臓なんだらう。心臓ががんがん鳴つたあの態(サマ)ったら。」 彼の心は後悔と自己嫌悪が蝕んで、ますます憂鬱に落ちて行つた。 ――汽車を降りて彼の擇んだ…19キロバイト (4,184 語) - 2023年9月6日 (水) 16:05
- 、ひしひしと迫って来る静寂と孤独とが感じられた。私の眼はひとりでに下へ落ちた。径の傍(かたわ)らには種々の実生(みしょう)や蘚苔(せんたい)、羊歯(しだ)の類がはえていた。この径ではそういった矮小(わいしょう)な自然がなんとなく親しく―彼らが陰湿な会話をはじめるお伽噺(とぎばなし)のなかでのように、…7キロバイト (1,484 語) - 2021年12月11日 (土) 23:41
- し)のかたより果敢(はか)なげに破(やぶ)れて風情(ふぜい)次第(しだい)に淋(さび)しくなるほど雨(あめ)の夜(よ)の音(おと)なひこれこそは哀(あは)れなれ、こまかき雨(あめ)ははら/\と音(おと)して草村(くさむら)がくれ鳴(なく)こほろぎのふしをも乱(みだ)さず、風(かぜ)一(ひと)し…4キロバイト (735 語) - 2019年9月29日 (日) 05:33
- 断片』(ははおや だんぺん) 作者:梶井基次郎 底本:2008年11月10日筑摩書房発行『ちくま日本文学028 梶井基次郎』 母が近頃(ちかごろ)になってめっきり弱ったように思われた。――針仕事をするのにも針に糸を通すことが出来なくなった。老眼鏡をかけながら心許(こころもと)ない様子で、電気の方へ透(すか)し…11キロバイト (2,359 語) - 2023年2月16日 (木) 09:55
- だつた。 「またお前も意氣地なしだ。それで默つてゐるつてことがあるかい。何故一つでも撲り返さなかつたのだ。」 私は弟の苦しい胡麻化しをその場合許せばよかつたのだつたが、その卑怯な嘘を感じると私は意地惡くなつて、ついそんなつかぬことを云つてしまつたのだつた。一つはあまりの口惜しさから。 「……でも石を一つ投げてやつた。……」…11キロバイト (2,469 語) - 2021年8月31日 (火) 22:34
- 3478 遠しとふ故奈(こな)の白嶺(しらね)に逢ほ時(しだ)も逢はのへ時(しだ)も汝にこそ寄され 3479 安可見山(あかみやま)草根刈り除(そ)け逢はすが上(へ)争ふ妹しあやに愛(かな)しも 3480 大王(おほきみ)の命(みこと)かしこみ愛(かな)し妹が手枕離れ徭役(よだ)ち来(き)ぬかも…37キロバイト (6,977 語) - 2019年4月2日 (火) 14:41
- しだつた。アルコールラムプと臺と小さな湯呑みから大きい湯沸しに至るまで、重ね合つて大きな水容れの中へしまひ込める様になつてゐるものだつたが、それらがみな清潔に仕(始)末されてゐた時とては決してなかつた。紅茶の茶かすが幾日もその中にたまつたまゝになつてゐたり、時には煙草の灰皿になつてゐたりし…15キロバイト (3,494 語) - 2021年8月31日 (火) 22:39
- 「大哥(あにい)。多吉の大哥。すまねえが助けてくれ」 「誰だ」と、多吉はうす暗い行燈(あんどん)の火で蚊帳越しに透かしてみると、それは廊下でさっき出逢った男であった。彼は二十八九で、色のあさ黒い、小じっかりとした男で、ひどくあわてたように息をはずませていた。 「わっしだ、小森(こもり)の屋敷の七蔵(しちぞう)だ…34キロバイト (6,872 語) - 2021年12月29日 (水) 13:36
- しら)べます。 「よし、通れ」 伝令はいそがしく羊歯(しだ)の森のなかへはいって行きました。 霧(きり)の粒(つぶ)はだんだん小さく小さくなって、いまはもう、うすい乳(ちち)いろのけむりに変(か)わり、草や木の水を吸(す)いあげる音は、あっちにもこっちにも忙(いそが)しく聞こえだ…6キロバイト (1,182 語) - 2021年7月25日 (日) 18:21
- 御惠みに感激して 東山天皇の御代には、日でりが續いて、賀茂川の水もとぼしくなり、あたりの百姓は、農作に困つたことがあります。天皇は、これを聞し召し、わざわざ御所の引水をおとめになつて、少しでも田がうるほふやうに、おはからひになりました。百姓たちは、御惠みに感激して、每朝仕事を始めるに先だち、はるかに皇居を伏し拜んだといふことであります。…756バイト (4,492 語) - 2015年12月20日 (日) 02:10
- 。それを知ったら人々は思いやりなく、意気地(いくじ)なしだというに極(きま)っていると思われた。彼は人々に意気地なしのように思われるのがいやであったので、殊に、その比野という男がそれを知ったら、何の容赦(ようしゃ)もなくそれを種に三吉をおどすだろうと三吉は思っていた。そして比野はそういう方では評判…21キロバイト (4,288 語) - 2023年2月15日 (水) 18:51
- (だいようじゅ)の下まで来た時、始めて私は物音を聞いた。ピチャピチャと水を撥ね返す音である。洗身場だなと思って傍を見ると、敷石路から少し下へ外(そ)れる小径(こみち)がついている。巨大な芋葉と羊歯(しだ)とを透かしてチラと裸体の影を見たように思った時、鋭い嬌声が響いた。つづいて、水を撥(は)ね返して…13キロバイト (2,505 語) - 2021年8月31日 (火) 22:18
- 用(ごよう)にても爲(さ)せ給(たま)へ、お分(わか)りに成(な)りしかと頬(ほヽ)ずりして言(い)へば、しだらも無(な)く抱(だ)かれながら口(くち)ばかりは大人(おとな)らしく、それは僕(ぼく)が大將(たいしやう)に成(な)りて、そしてお邸(やしき)が出來(でき)さへすれば、其處(そこ)に姉樣(…102キロバイト (16,879 語) - 2023年10月17日 (火) 13:46
- 「おほ、随分なことを云う。なんぼあたしだって、撥(ばち)の代りに十手を持っちゃあ、あんまり色消しじゃありませんか」 「ははは、堪忍しろ。それからどうだと云うんだ」 「もういやよ。あたし、なんにも云いませんよ。ほほほほほほ。あたしもう姉さんの方へ行くわ」 お粂は笑いながら女房のいる方へ起(た)ってし…48キロバイト (9,803 語) - 2019年2月27日 (水) 14:41
- 公教要理説明/01-03 (愛(あい)しの節)ふたので物(もの)が出来(でき)たとあるが、霊(れい)にて在(ましま)せば声(こゑ)の如(ごと)きものを出(だ)し給(たま)ふたのではなく思召(おぼしめし)を実際(じっさい)に顕(あらは)し給(たま)ふた訳(わけ)である。叉六日(またむいか)の間(あいだ)に地上(ちぜう)の万物(ばんぶつ)を造(つ…25キロバイト (3,504 語) - 2023年9月2日 (土) 20:09
- 今日(けお)のきやかる日(ひ)に 65 一 安谷屋(あだにや)の若松(わかまつ) あはれ若松(わかまつ) 枝差(よださ)ちへ 浦(うら)添(おそ)う 若松(わかまつ) 又 肝(きも)あぐみの若松(わかまつ) 66 一 安谷屋(あだにや)も 知(し)らたる 肝(きも)あぐみ 知(し)らたる 此(こ)の戦(いくさ)せぢ 遣(や)て 戻(もど)せ…14キロバイト (2,423 語) - 2019年9月17日 (火) 18:29