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  • 』(なぎさ) 作者:国木田独歩 1908年 *底本:昭和四十五年五月三十日新潮社発行『牛肉と馬鈴薯・酒中日記』 K生が転地先から親友のT君へ送った手紙を集めて『(なぎさ)』と題したのである。『』には種々のものが漂着するか、どうせろくな物はない。加之(おまけ)に悉(ことごと)く断片(きれっぱ…
    14キロバイト (2,771 語) - 2021年4月13日 (火) 14:17
  • 煙草を一服つけ、また、珊瑚屑の上に腰を下す。静かだ。頭上の葉のそよぎと、ピチャリピチャリと舐(な)めるようなの水音の外は、時たま堡礁の外の濤(なみ)の音が微(かす)かに響くばかり。 期限付の約束に追立てられることもなく、また、季節の継ぎ目というものも無しに…
    11キロバイト (2,262 語) - 2023年7月29日 (土) 05:18
  • ヤだけは出来ると見える。腕や脚一面に糜爛(びらん)した腫物(はれもの)がはびこっていた。自然は私ほどにロマンティストではないらしい。 夕方、私は独り(なぎさ)を歩いた。頭上には亭々たる椰子樹が大きく葉扇を動かしながら、太平洋の風に鳴っていた。潮の退いたあとの湿った砂を踏んで行く中に、先刻から私の…
    12キロバイト (2,441 語) - 2021年8月31日 (火) 22:18
  • 月󠄁夜 作者:新美南吉 1929年5 底本:『校定 新美南吉全集 第8巻』大日本図書、1981年。 月󠄁月󠄁夜をゐろりで 聞いてると 千鳥の鳴くよな 音がする。 月󠄁夜を窓から 眺めると 廣いに 露がある。 月󠄁夜を口笛 吹いてると やがて淋しく なつて來る。…
    474バイト (265 語) - 2019年9月15日 (日) 13:42
  • 罅隙(かげき)の水道を通って湾に入った。S島だ。黒き小ナポレオンのいるというエルバ島である。 低い・全然丘の無い・小さな珊瑚礁島だ。緩く半円を描いたの砂は―珊瑚の屑は、余りにも真白で眼に痛い。年老いた椰子(ヤシ)樹の列が青い昼の光の中に亭々と聳(そび)え立ち、その下に隠見する土人の小舎がひどく低…
    24キロバイト (4,838 語) - 2021年8月31日 (火) 22:10
  • 1936年(昭和11年)NHK国民歌謡(作曲:大中寅二・歌:東海林太郎ほか) 名も知らぬ遠き島より 流れ寄る椰子の実一つ 故郷の岸を離れて 汝はそも波に幾 旧の樹は生ひや茂れる 枝はなほ影をやなせる われもまたを枕 孤身の浮寝の旅ぞ 実をとりて胸にあつれば 新なり流離の憂 海の日の沈むを見れば 激り落つ異郷の涙 思ひやる八重の汐々…
    1キロバイト (285 語) - 2023年9月15日 (金) 15:45
  •    宇奈比(うなひ)川 清き瀬ごとに 鵜川立ち か行きかく行き    見つれども そこも飽かにと 布施の海に 舟浮け据ゑて    沖へ榜ぎ 辺に榜ぎ見れば には あぢ群騒き    島廻(しまみ)には 木末(こぬれ)花咲き ここばくも 見のさやけきか    玉くしげ 二上山に 延(は)ふ蔦の 行きは別れず…
    55キロバイト (10,481 語) - 2019年4月2日 (火) 14:39
  •  「言のはの深き情は軒ばもる月の桂の色に見えにき」。 なごり多く覺えながら、此の宿をもうち出でゝ行き過ぐる程に、まひざはの原といふ所に來にけり。北南は渺々と遥にして、西は海の近し。錦花繡草のたぐひはいとも見えず。白き眞砂のみありて、雪の積れるに似たり。其の間に松たえだえ生ひ渡りて、鹽風梢に音づれ、又あやしの草の庵、所々み…
    711バイト (8,238 語) - 2023年8月17日 (木) 13:59
  • に貝や拾はむ」など、声よき人に歌はせて、我も時々拍子とりて、声うち添へたまふを、琴弾きさしつつ、めできこゆ。御くだものなど、めづらしきさまにて参らせ、人びとに酒強ひそしなどして、おのづからもの忘れしぬべき夜のさまなり。 いたく更けゆくままに、浜風涼しうて、
    56キロバイト (12,117 語) - 2022年12月1日 (木) 08:11
  • る闇中に莫作して雨も又奇也とせば雨後の晴色又たのもしと蜑のとまやに膝を容て雨のはるゝを待つ その朝そらよく霽れ朝日はなやかにさし出るほとに象潟のに(一本ノ字ナシ)舟をうかぶ先能因島に舟をよせて三年幽居の跡をとぶらひむかふの岸に舟をあかれば花の上こぐとよまれしさくらの老木西行法師のかたみを殘す江上…
    37キロバイト (8,952 語) - 2023年8月17日 (木) 13:31
  • 末の契 作者:後楽園四明居 地歌。作曲は、松浦検校。箏手付は、浦崎検校と八重崎検校。 しらなみの、かかるうき身と知らでやは、わかにみるめを恋すてふ。に迷(まよ)ふ海人小舟(あまをぶね)。浮きつ沈みつ寄る辺(べ)さへ、あらしそ伝ふ芦田鶴(あしたづ)の、なきてぞともに、たつかゆみ、はるを心の花と見て…
    1キロバイト (186 語) - 2020年1月7日 (火) 17:29
  • も川の水なければゐざりにのみゐざる。この間に和田の泊りのあかれのところといふ所あり。よねいをなどこへばおこなひ〈三字くりイ〉つ。かくて船ひきのぼるにの院といふ所を見つゝ行く。その院むかしを思ひやりて見れば、おもしろかりける所なり。しりへなる岡には松の木どもあり。中の庭には梅の花さけり。こゝに人々…
    709バイト (8,112 語) - 2023年8月17日 (木) 13:28
  • りたれば、古に復せる者といふべし、今其建置沿革等を考ふに、荒古瓊々杵尊、襲之高千穂峰に天降の時、膂完の空國といふこと見𛀁たり、日本書紀曰、立㆓於浮在平處㆒而膂完之空國、自㆓頓丘覔㆑國行去、と是なり、高千穂峰とは、今の霧島山なり、膂完之空國とは、人少き不毛の山國なるをいふ、膂は、脊膂の肉なく、不…
    876バイト (1,150 語) - 2018年4月17日 (火) 15:50
  •  言のはの深き情は軒端もる月のかつらの色にみえにき なごりおほくおぼえながら。此宿をもうち出て行過るほどに。まひざはの原と云所に來にけり。北南は眇々とはるかにして。西は海の近し。錦花繡草のたぐひはいともみえず。白き眞砂のみありて雪の積れるに似たり。其間に松たえ〴〵生渡りて。鹽かぜ梢に音信。又あやしの草の庵所々みゆる。漁…
    479バイト (8,594 語) - 2020年7月26日 (日) 02:58
  • 「偐」の旁から「彡」を除き「生」を足した字形 社 → 社 (U+FA4C) ; 偏が「示」となる字形 暑 → 暑 (U+FA43) ; 「者」の部分が「偖」の旁部分となる字形 (U+FA46) ; 「者」の部分が「偖」の旁部分となる字形 神 → 神 (U+FA19) ; 偏が「示」となる字形 青 → 靑 (U+9751) ;…
    50キロバイト (9,059 語) - 2023年9月5日 (火) 14:50
  • 3706 玉敷ける清きを潮満てば飽かず我行く帰るさに見む      右の一首は、大使。 3707 秋山の黄葉を挿頭(かざ)し我が居れば浦潮満ち来(く)いまだ飽かなくに      右の一首は、副使。 3708 物思(も)ふと人には見えじ下紐の下ゆ恋ふるにそ経にける      右の一首は、大使。…
    37キロバイト (6,977 語) - 2019年4月2日 (火) 14:40
  • 連而不相及也,動而不相害也,此順之至也。故明於順,然後能守危也。 「故禮之不同也,不豐也,不殺也,所以持情而合危也。故聖王所以順,山者不使居川,不使者居中原,而弗敝也。用水、火、金、木、飲食必時。合男女,頒爵位,必當年德。用民必順。故無水旱昆蟲之災,民無凶饑妖孽之疾。故天不愛其道,地不愛其寶,人…
    11キロバイト (2,436 語) - 2023年9月4日 (月) 23:09
  • しほひにみえぬ おきのいしの ひとこそしらね かわくまもなし) 二条院讃岐 (にでうゐんのさぬき) 千載集恋二759 九十三 世の中は 常にもがもな こぐ 海士の小舟の 綱手かなしも (よのなかは つねにもがもな なぎさこぐ あまのをぶねの つなでかなしも) 鎌倉右大臣 (かまくらのうだいじん) 新勅撰集羇旅525…
    59キロバイト (357 語) - 2023年9月14日 (木) 23:40
  • て、明國に使し、程朱の學を傳て歸る者なり、程朱の學を皇國に傳ふは、師を權輿とす、桂庵の傳は、下條其墓の附録 に詳なり桂庵が門に、和尚あり、の門に、一翁和尚あり、、 及び一翁の事は、桂庵傳の注に概記す 一翁が門に、文之和尚あり、皆其學を傳ふ、文之才學衆に過て、 慈眼公の時、府下大龍寺の住持…
    957バイト (10,545 語) - 2018年4月17日 (火) 15:51
  • 1170 楽浪(ささなみ)の連庫山(なみくらやま)に雲ゐれば雨そ降るちふ帰り来(こ)我が背 1171 大御船(おほみふね)泊ててさもらふ高島の三尾の勝野(かちぬ)のし思ほゆ 1172 何処にか舟(ふな)乗りしけむ高島の香取の浦ゆ榜ぎ出来し船 1173 飛騨人の真木流すちふ丹生(にふ)の川言は通へど船ぞ通はぬ…
    48キロバイト (8,916 語) - 2019年4月2日 (火) 14:37
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