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は。古き詞を用ひられたるさま、古今集の中にもよみ人知らえぬ古き歌なるは、似つけるもいささけはあり。寬平延喜の頃の詞（ことば）をたまたまとられたるは、ふさはしからぬぞ多き。然（し）かれば藤原奈良の宮のはじめつ方にこそ、師と云ふべき人はあらめ。さて定家の卿のしるし給へるものに、鎌倉の右府は…

しりしはさる事ながら此人はうきよのほか物なりける也　わが日の本に三筆のひとつといひし世尊寺の卿をはじめ袖のうつり香ゆかしとしたひし君たちのうちたれかはまが／＼敷しれものあらんや　さる人々の此君に別れぬる後いかならんつまを得たりともあはれたちまさりてなどおもへるはあらじ　一時の情に一とおもはれぬるは…

わかとこはしのふのおくのますけはら露かかりてもしる人のなき わかとこは－しのふのおくの－ますけはら－つゆかかりても－しるひとのなき 00690 [詞書]題しらす 祝部宿禰成仲 君こふる涙しくれとふりぬれはしのふの山も色つきにけり きみこふる－なみたしくれと－ふりぬれは－しのふのやまも－いろつきにけり 00691…

しゅじん）曰（いひ）けるは悪（あしき）僕（しもべ）よ我（われ）なんぢの口（くち）に因（より）て爾（なんぢ）を鞠（さばく）べし　爾（なんぢ）我（われ）は厳（きびしき）者（もの）にて置（おか）ざる者（もの）を取（とり）まかざる者（もの）を穫（かる）と知（し）る…

事のははなけなる物といひなからおもはぬためは君もしるらん ことのはは－なけなるものと－いひなから－おもはぬためは－きみもしるらむ 00828 [詞書]女のもとにつかはしける 朝忠朝臣 白浪の打ちいつるはまのはまちとり跡やたつぬるしるへなるらん しらなみの－うちいつるはまの－はまちとり－あとやたつぬる－しるへなるらむ 00829…

トマス答（こたへ）て彼（かれ）に曰（いひ）けるは我（わが）主（しゆ）よ我（わが）神（かみ）よ 29 イエス彼（かれ）に曰（いひ）けるは爾（なんぢ）われを見（み）しに因（より）て信（しん）ず見（み）ずして信（しん）ずる者（もの）は福（さいはひ）なり 30 此（この）書（ふみ）に録（しる）さざる外（ほか）なほ許多（おほく）の奇跡（しる…

いろならはうつるはかりもそめてまし思ふ心をしる人のなさ いろならは－うつるはかりも－そめてまし－おもふこころを－しるひとのなき 00624 [詞書]女のもとにはしめてつかはしける 平公誠 しのふるも誰ゆゑならぬ物なれは今は何かは君にへたてむ しのふるも－たれゆゑならぬ－ものなれは－いまはなにかは－きみにへたてむ…

きに壇（だん）の前（まへ）に殺（ころ）さるるは必（かなら）ずその人（ひと）の罪悪（ざいあく）は衆人（ひとびと）に比（くらぶ）れば尤（もっと）も甚（はなはだ）しきゆへこの重（おも）き罰（ばつ）を受（うけ）しなりと思（おも）へるなり　イエス語（かた）りたまへるは　人（ひと）この世（よ）に殺害（さつがい）…

し者（もの）きたりて曰（いひ）けるは主（しゅ）よ爾（なんぢ）は嚴（きびしき）人（ひと）にて播（まか）ざる處（ところ）より穫（かり）ちらさざる處（ところ）より斂（おさむ）ることを我（われ）は知（しる）　故（ゆへ）に我（われ）懼（おそれ）てゆき主（し…

しるは、いたくたがへることなり、かく道といふことを作りて正（タヾ）すは、もと道の正しからぬが故のわざなるを、かへりてたけきことに思ひいふこそをこなれ、そも後​（ノ）人、此​（ノ）道のまゝに行なはゞこそあらめ、さる人は、よゝに一人だに有​（リ）がたきことは、かの國の世々の史（フミ）どもを見てもしる…

有司（つかさ）はこれをまことにキリストなりとしるか 27 さりながらわれらかれのいでしところをしる キリストのいたるときに人はそのいでんところをしるまじ 28 こゝに耶穌みやにをしゆるによびいひけるは なんぢらわれをしり またいづるところをもしる われはみづからきたりしにあらず われをつかはせしものはまことにて なんぢらのしらざるものなり…

ユダヤ人（びと）これを奇（あやし）み曰（いひ）けるは此（この）人（ひと）は未（いま）だ學（まな）ばず如何（いかに）して書（ふみ）を識（しる）や 16 イエス彼等（かれら）に答（こたへ）て曰（いひ）けるは我（わが）教（をしふ）る所（ところ）は我（わが）教（をしへ）に非（あら）ず我（われ）を遣（つかは）しし者（もの）の教（をしへ）なり…

00001 [詞書]はるたつこゝろをよみ侍りける 摂政太政大臣 みよしのは山もかすみてしらゆきのふりにしさとに春はきにけり みよしのは－やまもかすみて－しらゆきの－ふりにしさとに－はるはきにけり 00002 [詞書]はるのはしめのうた 太上天皇 ほの〳〵とはるこそゝらにきにけらしあまのかく山かすみたなひく…

は今宵（こよひ）のおもふこと種々（くさ／″＼）しるして、やがて哀れしる人にとおもふ。 　かくて二日（ふつか）ばかり、三日（みつか）の後（のち）なりけん、ゆくりなく訪（と）ひ来（き）し友あり。いと嬉（うれ）しうて、今やこの事かたり出（いで）ん、しばししてや驚（おどろ）かすべき、さこそは…

かれ夜（よる）イエスに来（きたり）て曰（いひ）けるはラビ我儕（われら）なんぢは神（かみ）より來（きたり）し師（し）なりと知（しる）そは神（かみ）もし人（ひと）と偕（とも）ならずバ爾（なんぢ）が行（なせ）るこの休徴（しるし）は人（ひと）これを行（なす）こと能（あたは）ざれバ也（なり） 3 イエス答（こたへ）て曰（いひ）けるは…

る所（ところ）に爾曹（なんぢら）をも居（をら）しめんとて也（なり） 4 爾曹（なんぢら）わが往（ゆく）所（ところ）を知（しり）また其（その）途（みち）を知（しる） 5 トマス曰（いひ）けるは主（しゆ）よ我儕（われら）なんぢの往（ゆく）所（ところ）を知（しら）ず何（いか）にして其（その）途（みち）を知（しら）んや…

しる） 三 神（かみ）の誡（いましめ）を守（まも）るは是（これ）すなはち神（かみ）を愛（あい）する也（なり）その誡（いましめ）は難（かた）からず 四 凡（おほよ）そ神（かみ）に由（より）て生（うま）るゝ者（もの）は世（よ）に勝我儕（かつわれら）をして世（よ）に勝（かた）しむる者（もの）は我儕（われら）が信（しん）なり…

るに因（よ）り、 三 尊憲（そんけん）なるフェオフィルよ、我（われ）も凡（およそ）の事（こと）を始（はじめ）より審（つまびらか）に推（お）し原（たづ）ね、次（し）第（だい）を以（もっ）て爾（なんぢ）の爲（ため）に書（しる）さんことの思（おもひ）を起（おこ）せり、…

またきたりてなんぢらをわれにうくべし わがおるところになんぢらもをることをなさんとなり 4 なんぢらわがゆくところをしり またそのみちをしる 5 トマスかれにいひけるは われら主（しゆ）のゆくところをしらず いかにしてそのみちをしらんや 6 耶穌かれにいひけるは われは途（みち）また真（まこと）またいのちなり もしわれによらずんば…

読人しらす わかこひを人しるらめや敷妙の枕のみこそしらはしるらめ わかこひを－ひとしるらめや－しきたへの－まくらのみこそ－しらはしるらめ 00505 [詞書]題しらす 読人しらす あさちふのをののしの原しのふとも人しるらめやいふ人なしに あさちふの－をののしのはら－しのふとも－ひとしるらめや－いふひとなしに…