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  • 六条わたりにも、とけがたかりし御気色をおもむけ聞こえたまひて後、ひき返し、なのめならむはいとほしかし。されど、よそなりし心惑ひのやうに、あながちなる事はなきも、いかなることにかと見えたり。 女は、いとものをあまりなるまで、思ししめたる心ざまにて、齢のほども似げなく、人の漏り聞かむに、いとどかくつらき
    68キロバイト (14,694 語) - 2022年12月1日 (木) 08:09
  • 父子の御座所、政所殿の旅舘、局々のおはし所、行水所あまたこしらへてけり、はや午後に及ひしかは、殿下も行水せまほしき折を得しかは頓て装束脱給ふて、湯をかゝらせつゝ御気色なり、上々もゆる〳〵と湯を物し給ひて後御膳を上奉りしか、
    75バイト (10,950 語) - 2024年3月25日 (月) 14:33
  • 咄の折節、不慮に大国を領せられ、今更行当なり、中々御身様の如き、御気薄き上、病さへあらせられ候へば、政道などの事は、難き事なり、まづはならせられずと、歎息なり、玄路申上けるは、夫はいかなる思召に候や、御気薄、病身とて、自身の
    44バイト (42,552 語) - 2024年4月21日 (日) 09:28
  • 色さへあはれに、雨うちそそぎて、物悲しく見えければ、伊勢のが、「あひも思はぬももしきを」といひけんふる事さへ、今の心地して、心細くおぼゆ。上も思しまうけ給へれど、剣璽の出でさせ給ふ程、常の御幸に御身を離れざりつるならひ、十三年の名残、引きわかるるは、猶いとあはれに、忍びがたき御気色を、悲しと見奉りて、弁の内侍、…
    424キロバイト (97,325 語) - 2022年10月1日 (土) 01:23
  • 行㆒書詩之時、以言・匡衡共詠㆓此句㆒云々。 鹿鳴猿叫孤雲惨 葉落泉飛片月残、〈秋葉多在㆑山、同人〉 此詩六条宮有㆓雄張之御気色㆒、而覧㆓以言衆籟暁興林頂老之句㆒、大令㆓歎息㆒。妬結云云。 離家三四月 落涙百千行  万事皆如㆑夢 時々仰㆓彼蒼㆒ 雁足粘将疑㆓繋帛㆒ 鳥頭点着憶㆓帰家㆒〈菅家〉…
    171バイト (7,521 語) - 2024年2月10日 (土) 09:53
  • 飛脚にて、早々参覲可然旨内書有之に付き、俄に十月二十二日発駕被成、昼夜共に急ぎにて、七日の道中、同二十八日に御着府ありて、追付き登城被成。公方様一入御機嫌能く目見も相済みけり。城より上屋敷へ女中方の御見舞、乗物・騎馬の歯をひくよりも繁く、奥方・表座敷出入衆、昼夜老中
    177バイト (13,936 語) - 2024年2月3日 (土) 17:30
  • そつかせける又江北小谷へ佐和山近辺の者其方より注進のはを引かことくに度々にかさなれは久政小谷を翌十六日に其勢六千余騎にて打立給ふ急かれけれは先勢は小野の宿鳥井本に着陣すれは本陣は梅か原にそすゑ給ふ江南勢は高宮に人数を段々に備へ一戦はけますへきとの色なり明れは十七日に丹波守は大将出馬を待うけ佐和山…
    81バイト (8,535 語) - 2024年3月25日 (月) 14:26
  • 御気上がりて、なほ悩ましうせさせたまふ。兵部卿宮、大夫など参りて、 「僧召せ」 など騒ぐを、大将、いとわびしう聞きおはす。からうして、暮れゆくほどにぞおこたりたまへる。 かく籠もりゐたまへらむとは思しもかけず、人びとも、また
    70キロバイト (15,352 語) - 2022年12月1日 (木) 08:14
  • 「どうですか、あの方は学校へ行って球(たま)ばかり磨いていらっしゃるから、大方知らないでしょう」 「寒月さんは本当にあの方を貰(おもらい)になるなんでしょうかね。御気の毒だわね」 「なぜ? 金があって、いざって時に力になって、いいじゃありませんか」 「叔母さんは、じきに金、金って品(ひん)がわるいのね。…
    1.06メガバイト (208,385 語) - 2022年11月4日 (金) 04:57
  • 傾けて背を反(そ)らす。冷かな足よりも冷かな顔の方がにかかる。覗くたびに黒い縁は、すっきりと友禅の小夜着(こよぎ)を斜(はす)に断ち切っている。写せばそのままの模様画になる。 「叔母(おば)さん、飛んだ事になって、御気の毒だが、仕方がない。諦(おあきらめ)なさい」 「こんな事になろうとは……」…
    711キロバイト (133,899 語) - 2023年10月17日 (火) 13:49
  • 作さんは、本当に、忙がしいところを御気の毒さまでしたねえと、長い煙管(きせる)を出して髪結に煙草(たばこ)を呑(の)ました。  梳手(すきて)が来ないので、髪を結(ゆ)うのにだいぶ暇(ひま)が取れた。旦那は湯に入(い)って、髭(ひげ)を剃(す)って、やがて帰って来た。その間に、
    179キロバイト (34,779 語) - 2023年10月17日 (火) 13:46
  • るまで、軍と云事は未だ目にも見玉はぬ事なれば、時の声矢叫の音に懼をのゝかせ給ひて、「こは如何すべき。」と、消入計の御気色なれば、げにも理也。と痛敷様を見進らするに就ても、両六波羅弥を失て、惘然の体也。今まで無弐者とみへつる兵なれども、加様に城中の色めきたる様を見て、叶はじとや思ひけん、夜に入け…
    56キロバイト (13,597 語) - 2022年12月1日 (木) 08:00
  • を一目御覧じ候て、御腹を可被召と仰候間、御迎の為に参て候。」と申ければ、御局うれし気に御座つる御気色、しほ/\と成せ給て、「万寿をば宗繁に預けつれば心安し、構て此子をも能々隠してくれよ。」と仰せも敢ず、泪に咽ばせ給しかば、盛高も岩木ならねば、心計は悲しけれ共、心を強く持て申けるは、「万寿御料をも…
    62キロバイト (15,054 語) - 2022年12月1日 (木) 08:01
  • 注意の足りない点において、細君と異(かわ)る所がなかった。  毎朝夫を送り出してから髪に(くし)を入れる細君の手には、長い髪の毛が何本となく残った。彼女は梳(す)くたびにの歯に絡(から)まるその抜毛を残り惜(おしげ)に眺めた。それが彼女には失なわれた血潮よりもかえって大切らしく見えた。…
    501キロバイト (98,507 語) - 2023年10月17日 (火) 13:51
  • 御気を配りなし置かせ給ふ。去れ共久世大和守殿御内証を以て利常公へ被仰けるは、此の大火事に世間も簡略たるべき所に、此の普請のみならず諸国の請取丁場も数多也。美麗の事被遊なば何方も致さるべし。然らばいくばくの費也。必ず質朴に何事も美麗がましき事
    165バイト (11,956 語) - 2024年2月3日 (土) 17:32
  • 松野唯次郎 一、御免候へ  たわい〳〵 池田直一 一、台様の  つひしよう 承千九郎 一、いつそ違で   ござろ 諏訪民次郎 一、どうやら  面白さうな黒田斎 一、下には  おかれぬ 木村一学 一、ふし喰うた様な顔 して居る侍 西山造酒 一、木にも萱にも  心をおく 小池源六 一、様子を見届け  跡より知らせん…
    85バイト (19,767 語) - 2024年3月24日 (日) 10:35
  • た自分の腹をずばりと云って見たいと考えていたが、ここで云わなければもう云う機会はあるまいというがこの時ふと萌(きざ)した。 「要領を得ない結果ばかりで私もはなはだ御気の毒に思っているんですが、あなたの聞きになるような立ち入った事が、あれだけの時間で、私のような迂闊(うかつ)なものに見極(みきわ…
    677キロバイト (132,287 語) - 2022年4月2日 (土) 11:15
  • ば、「さらば行きて賺せ」と仰せられけり。梶原行きて、磯の禅師を呼び出だして、「鎌倉殿の御酒にこそ渡り候へ。斯かる所に川越の太郎事を申し出だされ候ひつるに、あはれ音に聞こえ給ふ舞、一番見参らせばやとの御気色にて候ふ。何か苦しく候ふべき。一番見せ奉り給へかし」と申したりければ、此の由を静に語れば…
    482キロバイト (112,842 語) - 2023年1月24日 (火) 19:22
  • ・丹波の両流の博士、本道・外科一代の名医数十人被招請て脈を取せらるゝに、或は、「労り風より起て候へば、風を治する薬には、牛黄金虎丹・辰沙天麻円を合せて療治候べし。」と申す。或は、「諸病はより起る事にて候へば、を収る薬には、兪山人降湯・神仙沈麝円を合せてまいり候べし。」と申。或は、「此
    38キロバイト (9,440 語) - 2022年12月1日 (木) 08:00
  • の歯を引が如し。「さて敵の勢は何程有ぞ。」と問へば、使者ども皆、「二十万騎には劣候はじ。」とぞ答ける。仁木・細川の人々是を聞て、「さてはゆゝしき大事ごさんなれ。鎌倉中の勢、千騎にまさらじと覚也。国々の軍勢は縦参る共、今の用には難立。千騎に足らぬ
    48キロバイト (11,304 語) - 2022年12月1日 (木) 07:59
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