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　抑國縣を分ち邑里を定められたのは天皇第十三代成務天皇の御代にて第三十六代孝徳天皇には國、郡の制を定められたのであるが、第四十三代元明天皇の和銅以前に於ける國名中の西海道の部には、筑前、筑後、豊前、豊後、肥前、肥後、日向、薩摩、壱岐島、對島、多褹嶋の名はあるが、大隅國の名はないのである。而して和銅…

し、首を可刎と被定。万里小路大納言宣房卿は、子息藤房・季房二人の罪科に依て、武家に被召捕、是も如召人にてぞ座しける。齢已に七旬に傾て、万乗の聖主は遠嶋に被遷させ給ふべしと聞ゆ。二人の賢息は、死罪にぞ行はれんずらんと覚へて、我身さへ又楚の囚人と成給へば、只今まで命存て、浩る憂事をのみ見聞事の悲しけれ…

  三壺聞書巻之二十　目録   中納言利常公根津越御帰国の事　二九〇 指上る進物繰越の事　二九一 本多兵庫事　二九三 葭嶋御露地御普請の事　二九三 万菊丸殿御隠れ被成事　二九四 利常公年頭御礼に御登城の事　二九五 諸勝負時行事　二九六 御屋敷火事の事　二九六 飛騨守殿御座敷毀事　二九七…

嶋上・嶋下・豐島・河邊・武庫・兎原・八部・能勢八箇郡官田四十七町一段百廿二歩、給主計寮要劇并番上料、山城國乙訓・愛宕・紀伊三個郡官田卅五町二段百廿九歩、給勘解由使要劇并番上料、 仁和二年九月十一日丙戌、奉伊勢神宮例幣之使、是日可初、去七日有犬斃穢、因停止、亦不廢務…

孝行橋　　永安橋　　　皷橋 鳥越 三國名勝圖會巻之二 薩摩國國の事は、薩隅日總説の巻に詳なり、 　鹿兒島郡 　　總　説 鹿兒島の文字名義、及ひ舊域、　　抑鹿兒嶋の文字は、續日本紀曰、天平寶字八年、十二月、大隅薩摩兩國之堺、云云、於㆓麑島信爾村之海㆒、云々、三代實録曰、貞觀二年、春三月廿日、庚午、薩摩國鹿兒島…

いたらむくにの[寛], たづきしらずも,[寛]たつきしらすも, [歌番号]16/3851 [題詞]なし [原文]心乎之 無何有乃郷尓 置而有者 藐狐射能山乎 見末久知香谿務 [訓読]心をし無何有の郷に置きてあらば藐孤射の山を見まく近けむ [仮名]こころをし むがうのさとに おきてあらば はこやのやまを みまくちかけむ…

務（りむ）と云こと名ばかりに成ぬ。あらゆる庄園郷保（しやうゑんがうほう）に地頭（ぢとう）を補せしかば、本所はなきがごとくになれりき。頼朝は従五位下前右兵衛佐（さきのうひやうゑのすけ）なりしが、義仲追討の賞に越階（をつかい）して正四位下に叙し、平氏追討の賞に又越階、従二位に叙す。建久…

者、作柔和・忍辱之貌慈悲為先、折伏者、現大勢忿怒形刑罰為宗。況聖明君求賢佐・武備才時、或は出塵の輩を帰俗体或退体の主を奉即帝位、和漢其例多し。所謂賈嶋浪仙は、釈門より出て成朝廷臣。我朝天武・孝謙は、替法体登重祚位。抑我栖台嶺幽渓、纔守一門迹、居幕府上将、遠静一天下、国家の用何れをか為吉。此両篇速に…

㆒、封㆓‐建諸侯㆒、乘㆑間奪㆓加摸察加隩都加㆒、諭㆓琉球㆒朝覲會同比內諸侯、責㆑朝‐鮮納㆑質奉㆑貢、如㆓古盛時㆒、北割㆓満州之地㆒、南牧㆓台灣呂宋諸嶋㆒、漸示㆓進取之勢㆒、然後愛㆑民養㆑士、慎㆓守邊㆒、固則可㆑謂㆓善保㆒㆑國、矣不然坐于群夷爭聚之中、無㆓能舉㆑足揺㆒㆑手而國不㆑替者其幾與、…

蓋し→けだし 愈→いよいよ 啻に→ただに 雖→いえども 猥りに→みだりに 若し夫れ→もしそれ 唯だ→たんだ 之→これ 亦→また 聊か→いささか 茲に→ここに 嶋→島 劃→画 三浦郡誌 神奈川県三浦郡教育会編纂 三浦郡は神奈川県の管轄に属し、相模の国の東南部に位す。北は鎌倉神奈川県相模国、久良岐神奈川県武蔵国…

前宜しく、法躰して祖心とぞ申しける。美作は後に内記と申しける。長九郎左衛門頼連の妹を、後の内室に被仰付、内記死去の後竹嶋に屋形を立て住居ありし故、竹嶋殿と申し、金沢へ引越し法躰して久香院宗伯禅尼と申しける。美作惣領左兵衛又対馬と申しける。安見隠岐聟也。熊之助は今枝民部の聟也。娘一人ありて熊之助早世也…

バ可ナリト云云。上人ノタマハク。富田ノ教行寺所望ニヨリテ。自画ノ真影アリ。 〈御真蹟写。大谷本願寺親鸞聖人御影。文明八年丙申十月廿九日釈蓮如判。摂州嶋上郡富田常住也。雖㆑然。此御影。紀伊国阿間郡清水道場之本尊。定之者也。願主釈了賢。〉汝ニ是ヲ得サセントテ。即座ニ真毫ヲ染ラレ。九字十字ノ尊号。ナラヒ…

てぞ有らん、一騎も余さず打取。」とて、山名・里見の人々馬の鼻を双べておめいて懸りける程に、小山が勢四角八方に懸散されて、百騎計は討れにけり。かくて浮嶋が原を打過れば、松原の陰に旗三流差て、勢の程五百騎計扣たり。「是は敵か御方歟。」と在家の者に問給へば、「是は昨日の竹下より、一宮を追進せて、所々にて…

口（くち）づから其（その）約束（やくそく）を聞（き）けり、 5蓋（けだし）ヨハネは水（みづ）にて洗（せん）したれども、汝（なんじ）等（ら）は日（ひ）久（ひさ）しからずして聖靈（せいれい）にて洗（せん）せらるべきなり、と。 6然（さ）れば集（あつま）りたる人々（ひとびと）問（と）ひて、主（しゆ）よ、…

てだてあらはれ、ふかくにくみおぼしめして、日本國の​守護​​しゆご​​地​頭​​とう​​代​官​​くわん​​とうに仰付られ、里々うら〳〵、山が山が、嶋々のこる所なく、昨日けふむまれたるあか子まで、それ〴〵のだんな寺よりせう文にのせ、​子々孫々​​志ゝそん〳〵​​當寺のだんなにまぎれ御座なし、もし此…

揆罷出相支候則木下小一郞淺井新八兩人被懸向候　こだみ崎川口舟を引付一揆堤へ取上かゝへ候丹羽︀五郞左衞門懸向追崩し數多討捕まへがすゑび江島かろうと嶋いくいゝ嶋拂　信長其日は五妙に野陣を懸させられ十五日に　九鬼右馬允あたけ舟瀧川左近伊藤三丞水野監物是等もあたけ舟　島田所助林佐渡守両人も圍舟を拵其外浦々の…

一揆罷出相支候則木下小一郎浅井新八両人被懸向候　こだみ崎川口舟を引付一揆堤へ取上かゝへ候丹羽五郎左衛門懸向追崩し数多討捕まへがすゑび江島かろうと嶋いくいゝ嶋払　信長其日は五妙に野陣を懸させられ十五日に　九鬼右馬允あたけ舟滝川左近伊藤三丞水野監物是等もあたけ舟　島田所助林佐渡守両人も囲舟を拵其外浦々の…