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- 家内は姪をつかまえて、 「房ちゃんや菊ちゃんが二人とも達者で居る時分には、よく繁ちゃんのお墓へ連れてって桑の実を摘(と)ってやりましたッけ。繁ちゃんの桑の実だからッて教えて置いたもんですから、行くと、繁ちゃん桑の実頂戴ッて断るんですよ。そうしちゃ…84キロバイト (17,404 語) - 2022年4月24日 (日) 06:43
- き廻りに行った。それほど待遠しさに堪(た)えられなく成った。 東京の町中の四季を語っているような水菓子屋の店頭(みせさき)には、冬を越した林檎(りんご)や、黄に熟した蜜柑(みかん)、香橙(オレンジ)などの貯えたのが置並べてあった。二月末のことで、町々の空気は薄暗い。長いこと東京に居なかった山本さ…40キロバイト (8,155 語) - 2023年1月24日 (火) 19:17
- ちゃん喜いちゃんと、いつでも、ちゃん付(づけ)にして呼んでいる。このお母(っか)さんの上に、また切下(きりさげ)の御祖母(おばあ)さんがいて、その御祖母さんがまた喜いちゃん喜いちゃんと呼んでいる。喜いちゃん御琴(おこと)の御稽古(おけいこ)に行く時間ですよ。喜いちゃん…179キロバイト (34,779 語) - 2023年10月17日 (火) 13:46
- 「まあ」 「しかし、二人とも達者でいる時分には、よく繁ちゃんの御墓へ連れて行って、桑の実を摘(と)って遣(や)りましたッけ。繁ちゃんの桑の実だからッて教えて置いたもんですから、行くと――繁ちゃん桑の実頂戴(ちょうだい)ッて断るんですよ。そうしちゃあ、二人で頂くんです……あの御墓の後方(うしろ)にある…483キロバイト (94,851 語) - 2022年9月18日 (日) 11:16
- かっぽうぎ)も、見慣れるうちにそうおかしくなくなった。 「次郎ちゃんは?」 「お二階で御勉強でしょう。」 それを聞いてから、私は両手に持てるだけ持っていた袋包みをどっかとお徳の前に置いた。 「きょうはみんなの三時にと思って、林檎(りんご)を買って来た。ついでに菓子も買って来た。」…120キロバイト (23,060 語) - 2019年9月29日 (日) 05:09
- 「いいかね。房ちゃんが一号で、菊ちゃんが二号で、繁ちゃんが三号だぜ」 「父さん、房ちゃんが一号?」と姉の方が聞いた。 「ああ、お前が一号で、菊ちゃんが二号だ。父さんが呼んだら、返事をするんだよ――そら、やるぜ」 娘達は嬉しそうに顔を見合せた。 「一号」 「ハイ」と妹の方が敏捷(すばしこ)く答えた。 「菊ちゃん…437キロバイト (86,210 語) - 2022年9月18日 (日) 11:16
- ちゃんを先夫(せんぷ)の家へ置いたなり、松さんの所へ再縁したのだから、喜いちゃんが時々生(うみ)の母に会いに来るのは当り前の話であった。 何にも知らない私は、この事情を聞いた時ですら、別段変な感じも起さなかったくらいだから、喜いちゃん…181キロバイト (35,520 語) - 2021年5月13日 (木) 16:06
- 「繁ちゃんはそれでも、泉ちゃんと一ちゃんと三人の中では一番相撲は上手だ。まあ家中で、喧嘩をして一番強いのは一ちゃんだ。そのかわり相撲となると繁ちゃんに負ける。繁ちゃんはあれで子供のくせに、いくらか相撲の手を心得てるんだね」 こう言って義雄は笑った。その時岸本は一郎の方を見て、 「一ちゃんはなかなか敏捷(はしこ)いようですね」…1メガバイト (204,909 語) - 2019年9月29日 (日) 05:14
- (うみ)の上(うへ) 日(ひ)は暮(く)れそめて月(つき)高(たか)し ああ淸國(しんこく)も韓國(かんこく)も 共(とも)に親(した)しき隣國(りんごく)ぞ 互(たがひ)に近(ちか)く行(ゆ)きかひて 硏(みが)かん問題(もんだい)數(かず)多(おほ)し この著作物は、1920年に著作者が亡くな…20キロバイト (3,661 語) - 2023年9月5日 (火) 15:11
- 「じゃいいわよ、あたし独りでも出かけるから。………浜さんでもまアちゃんでも誘って行って、踊ってやるから」 「まアちゃんて云うのはこの間のマンドリン倶楽部の男だろう?」 「ええ、そうよ、あの人なんか一度も稽古しないくせに何処へでも出かけて行って相手構わず踊るもんだから、もうこの頃じゃすっかり巧くなっちゃ…576キロバイト (106,275 語) - 2023年10月17日 (火) 13:48
- ちゃんとひざに手をおいて腰掛けにすわっていました。 ぜんたいその形からが実におかしいのでした。変てこなねずみいろのだぶだぶの上着を着て、白い半ずぼんをはいて、それに赤い革(かわ)の半靴(はんぐつ)をはいていたのです。 それに顔といったらまるで熟したりんご…94キロバイト (17,626 語) - 2023年10月17日 (火) 13:53
- 品。金属の瓶(びん)があったのは、いくらでも水が出るという手品。――ごくつまらない手品で、硝子(ガラス)の卓子の上のものは減って行った。まだ林檎(りんご)が残っていた。これは林檎を食って、食った林檎の切れが今度は火を吹いて口から出て来るというので、試(ため)しに例の男が食わされた。皮ごと食ったというので、これも笑われた。…58キロバイト (11,645 語) - 2021年8月31日 (火) 22:16
- 「今までは金鵄勲章(きんしくんしょう)の年金だけはちゃんちゃんとこっちへ来たんですがね。それが急になくなると、まるで目的(あて)が外れるような始末で、私(わたし)も困るんです」 彼はまた調子を改めた。 「とにかくこうなっちゃ、御前を措(お)いてもう外に世話をしてもらう人は誰もありゃしない。だからどうかしてくれなくっちゃ困る」…501キロバイト (98,507 語) - 2023年10月17日 (火) 13:51
- と鞠子は首を振ったが、間もなく母の傍へ行って、親子でパンを食った。 「鞠ちゃんにくれるくれるッて言って、皆な母ちゃんが食って了う」と鞠子は甘えた。 この光景(さま)を笑って眺めていた高瀬は自分の方へ来た鞠子に言った。 「これ、悪戯(いたずら)しちゃ不可(いけない)よ」…91キロバイト (18,380 語) - 2023年10月17日 (火) 13:43
- べたつもりであるが、この竹垣の外がすぐ隣家、即ち南隣(みなみどなり)の次郎(じろ)ちゃんとこと思っては誤解である。家賃は安いがそこは苦沙弥(くしゃみ)先生である。与(よ)っちゃんや次郎ちゃんなどと号する、いわゆるちゃん付きの連中と、薄っ片(ぺら)な垣一重を隔てて御隣り同志の親密なる交際は結んでおらぬ…1.06メガバイト (208,385 語) - 2022年11月4日 (金) 04:57
- と三吉は言って、不思議そうにおげんの顔を見ていたが、やがて子供らしく笑い出した。こういう場合に側に居るものの顔を見比べて、母を庇護(かば)おうとするのは何時でもお新だった。 「三ちゃんにはかなわない。直ぐにああいうところへ眼をつけるで」 とお新も笑いながら言って、母の曲げた火箸を元のように直そうとした。お新はそんなことをするにも、丁寧に、丁寧にとやった。…101キロバイト (20,958 語) - 2019年9月29日 (日) 04:46
- 用を聞きに来た女中にこう云い附けておいて、激しく葉子をまともに見た。 「葉ちゃん(これはその頃倉地が葉子を呼ぶ名前だった。妹達の前で葉子と呼び捨てにも出来ないので倉地は暫くの間お葉さんお葉さんと呼んでいたが、葉子が貞世を貞ちゃんと呼ぶのから思いついたと見えて、三人を葉ちゃん、愛ちゃん、貞ちゃん…1.07メガバイト (224,993 語) - 2023年3月24日 (金) 10:36
- 思い出したからここでちょっと云うが、僕は生れてからの一人息子ではない。子供の時分に妙(たえ)ちゃんという妹(いもと)と毎日遊んだ事を覚えている。その妹は大きな模様のある被布(ひふ)を平生(ふだん)着て、人形のように髪を切り下げていた。そうして僕の事を常に市蔵ちゃん市蔵ちゃんと云って、兄さんとはけっして呼ばなかった。この妹は父の亡(…677キロバイト (132,287 語) - 2022年4月2日 (土) 11:15
- ちゃ有(あ)りやしない。御父様(おとっさま)が帰(かえ)って来(き)てそんな真黒(まっくろ)けな顔(かお)をしていると、また叱(しか)られるじゃないか!」 博士(はかせ)は胸(むね)に一物(いちもつ)、進(すす)み出(で)て「オオ、好(い)い坊(ぼっ)ちゃん…611キロバイト (98,208 語) - 2023年5月1日 (月) 15:22
- 津田は清子の剥(む)いてくれた林檎(りんご)に手を触れなかった。 「あなたいかがです、せっかく吉川の奥さんがあなたのためにといって贈ってくれたんですよ」 「そうね、そうしてあなたがまたわざわざそれをここまで持って来て下すったんですね。その御親切に対してもいただかなくっちゃ悪いわね」…1.06メガバイト (208,097 語) - 2023年10月17日 (火) 13:45