検索結果
表示
このウィキでページ「白洲」を新規作成しましょう。検索で見つかった他のページも参照してください。
- 過ぎに東町奉行稻垣をも出席させて、町年寄五人に桂屋太郎兵衞が子供を召し連れて出させることにした。情僞があらうかと云ふ、佐佐の懸念も尤もだと云ふので、白洲へは責道具を並べさせることにした。これは子供を嚇して實を吐かせようと云ふ手段である。 丁度此相談が濟んだ所へ、前の與力が出て、入口に控へて氣色を伺つた。…29キロバイト (6,065 語) - 2020年6月18日 (木) 15:54
- 、成朝か家人に武州牢人金子と云もの兄弟あり、大手より責入、憲忠を害し、御首取てまいりたり、成朝大によろこひ、則かれらをめしつれて、御所中へ参上仕、御白洲に畏る、彼兄弟は無位の者なれとも、憲忠の御首平地置へからすとて、たゝみを敷、彼両人を置、公方両人の名字を御尋あり、成朝かねことは不㆑呼、結城家老の多…47バイト (2,462 語) - 2024年4月5日 (金) 23:09
- かかると云うわけで、こんな莫連おんなは男よりも始末がわるい。今はどうだか知りませんが、昔はこんな悪い女が幾らもいたもので、こんな奴(やつ)は奉行所の白洲(しらす)へ出ても、さんざん不貞腐(ふてくさ)って係り役人を手古摺(てこず)らせる。どうにもこうにも仕様がないのでした。…65キロバイト (13,081 語) - 2019年2月27日 (水) 14:48
- 水を噴くようになっている。巧みに出来ているのは、蛙の口から高く噴きあげるので、子供はみな喜んでこの水出しをもてあそんだのである。その水出しが奉行所の白洲(しらす)へ持出されて厳重な吟味の種になろうとは何人(なんびと)も思い設けぬことであった。 紙屑屋の夫婦はまずその水出しの出所を糺(ただ)された。そ…35キロバイト (7,164 語) - 2019年2月27日 (水) 14:49
- 橘(たちばな)と榊(さかき)の植つた庭園の白洲(しらす)を包んで、篝火(かがりび)が赤々と萌え上ると、不弥の宮人達は各々手に数枚の柏(かしは)の葉を持つて白洲の中へ集つて来た。やがて、琴(こと)と笛(ふえ)と法螺(ほら)とが緩やかに王宮の棖(ほこだち)の方から響いて来た。十人の大夫(だいぶ)が手火(たび)をかかげて白洲…163キロバイト (35,872 語) - 2021年8月31日 (火) 22:24
- 暮れかかって、うす暗い柳のかげから蝙蝠(こうもり)が飛び出しそうな時刻になっていた。 これに就いて、半七老人はわたしに話したことがある。 「奉行所の白洲(しらす)の調べもそうですが、わたくしどもの調べでも、ぽつりぽつりと徐かに調べて行くのは禁物(きんもつ)です。徐かに云っていると、相手がそのあいだに…40キロバイト (8,088 語) - 2019年2月27日 (水) 14:48
- んでも還らぬ繰言である。護送の役をする同心は、傍でそれを聞いて、罪人を出した親戚眷族(けんぞく)の悲慘な境遇を細かに知ることが出來た。所詮町奉行所の白洲(しらす)で、表向の口供を聞いたり、役所の机の上で、口書(くちがき)を讀んだりする役人の夢にも窺ふことの出來ぬ境遇である。…26キロバイト (5,691 語) - 2020年6月18日 (木) 15:57
- 天正六年戊寅正月十五日己の刻に、勝頼公御くつろけ所の小庭に馬の頸を二ツまで、顕してみゆる、勝頼是を御覧せられ土屋惣蔵に仰付られあれをみよとある時、惣蔵承り急ぎ御白洲へおり候と等しく二ツながらきへてみへず候、其年三月より高坂弾正膈を煩ひ存命不㆑定也、去に付是より以後は、弾正父方の甥春日惣二郎是をかき付るなり…297バイト (4,915 語) - 2024年2月2日 (金) 18:17
- 波守退出相待候内、喜右衛門・治郎吉・きく三人も外公事人控とは別段の由にて、長屋内へ案内有㆑之、茶・火鉢・強飯・夜食等の手当有㆑之、夜に入り退出之上、白洲に於て、治郎吉病身にて奉公稼致し、きくは僅いたし年来窮困の中、子供養育貞実に相暮し、殊勝の事にて、困窮の体御見留相成候に付、両人へ生涯御扶持方二人扶…85バイト (20,051 語) - 2024年3月24日 (日) 11:52
- 花鳥から十両合わせて二十両の礼金を貰って、澄ました顔をしていたんです。これから口が明いて、吉五郎から八丁堀(はっちょうぼり)へ申立て、花鳥は牢内から白洲(しらす)へ呼び出されて再吟味となりました。 なにしろ相棒の半介が綺麗に泥を吐いているんですから、花鳥おもう云い抜けは出来ません。覚悟を決めて恐れ入…82キロバイト (16,562 語) - 2019年2月27日 (水) 14:45
- こずゑにみ𛀁てはるゝくもきり 松原晩鐘松原は、南林寺の松原山を云 まつばらの末はる〳〵と寺み𛀁て 木の間にひゞく入相の鐘 輕沙漁火輕沙は、垂水の地 浪あらふおきの白洲は色くれて ほのめきそむるあまのいさり火 遠帆連波眞帆引ていそぐ千舟はおもふかたの 風にいづくのみなと出けむ 居處…957バイト (10,545 語) - 2018年4月17日 (火) 15:51
- 屋にはうすきけぶり靡然となびきて。中天の雲片々たり。濱膠には决れるうしほ溳焉とたまりて數條の畝磩々たり。浪によるみるめは心なけれども黑白をわきまへ。白洲にたてる鷺は心あれども毛砂にまとへり。優興にとゞめられて暫く立れば。此浦の景趣はひそかに行人の心をまとふ。 行過る袖も鹽屋の夕けふりたつとてあまのさひしとや見ん…1,009バイト (18,397 語) - 2018年5月16日 (水) 22:01
- 光高公の御座の右に天徳院泉滴和尚・波着寺法印着座也。千畳敷の正面に本多房州くゝり頭巾にて着座也。縁通りは御家中の少人数百人並居たり。滝野長兵衛御前の白洲に伺公して、御用とも幾度も承りへんばいす。扨役者共に鳥目・呉服共を被下ければ、小将衆要脚広蓋持ちて舞台へ相続く。奥村河内は舞台の中座に着し御小袖を被…177バイト (13,936 語) - 2024年2月3日 (土) 17:30
- 、佐美・篠原・安宅の浦御鷹野等あり。其の内御用意ありて、諸橋大夫に御能被仰付、御一門・子共衆まで見物被仰付に付き、金沢より夜を日に次ぎ馳来り、町人共白洲に並居て見物人夥敷、御中入の時分美少年の子共幾十人並居たる中に、十歳計の少年お乳に手を引かれ、座敷の内あなた此方と遊び給ふを、生田四郎兵衛見て、此若…177バイト (14,492 語) - 2024年2月3日 (土) 17:28
- 第等諭請け、何れも発明致し深恐入候処、此者共平八郎欺謀厚く信用致し、究竟同人叛逆を企候故、真実施行の恩恵迄手段の様に成行候抔心得候ゟ、右勘弁に取紛れ白洲へ手を突候儀も打忘察度受候節、一旦右心底の趣申立候段、追つて平八郎巧の次第相弁、先非を悔い恐入候へ共、右始末不届に付、存命に候はゞ所払。…85バイト (15,433 語) - 2024年3月24日 (日) 10:36
- 成候騎をば箱の身の方へ御入被成龍西堂方へ被取御駒をば蓋に御入させ駒崩すなと御意候て床へ御上させ被成置候扨同人への御返事には炎天の時分御使辛労に思召候白洲へ両人共に被詰候へ御ふみ一ツ二ツ被遊たく被思召いか〻候半やと御返事なり両人様子承届け今日中にさへ御切腹被成候は夜に入申候ても不苦候緩々と御仕置可被成…296キロバイト (74,642 語) - 2024年5月11日 (土) 11:51
- とさへ認め候へば、相済む事と存じ、実に引下げず候ては、以ての外の事に候。此儀は売物計りには之なく、表向御趣意を守り、内に不埒の者は猶更罪重く候。右は白洲に申渡し受証文申付け抔と事替り、今日町方見廻り【 NDLJP:107】休息中、其方共は町役をも勤居る事柄、弁別も之あるべき間打明かし咄に及び候事也。…85バイト (16,590 語) - 2024年3月24日 (日) 11:36
- 淵それがしをねらひ候事、其かくれなし、其刻流罪にもおこなふべき事なれども、義理を存知如㆑此の段千万にすぐれて、やさしき覚悟を感じ様々申しなだめ主殿の白洲まで召し寄せそれがし出て対面し板垣は当座の事、それがし生国なれば、甲州一国の者は我等が譜代なり、誠の主といはゞそれがしの事なりと直談せしめ候故、彼の…297バイト (16,873 語) - 2024年2月2日 (金) 18:14
- の様子を密に申せしにぞ、安部と内証せし者厳しき拷問に懸けられ、逐一に白状せしにぞ、夫よりして安部は、牢中にて羽交攻に縛せらるゝ様になりしと云ふ。此者白洲へ引出さるゝ度毎に、己が罪をば云はで、之迄傍輩たりし与力又は同心抔の私欲甚しく、何れも賄賂を多く貪取りし事など頻りに云ひぬる故、何れも大に赤面して困…85バイト (18,222 語) - 2024年3月24日 (日) 11:37
- 付、下々迄行届き、心得違之儀無㆑之様厚く世話可㆑致候。右之通被㆓仰渡㆒奉㆑畏候。為㆓後日㆒仍而如㆑件。 天保九戌五月廿四日 右は紀伊守様於㆓御白洲㆒被㆑仰㆓渡之㆒ 甲州騒動落著天保七申八月廿一日の一揆也 五月七日申渡之覚 甲府勤番支配 永見伊勢守 …85バイト (19,767 語) - 2024年3月24日 (日) 10:35