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- 1923年 底本:昭和四十一年四月二十日筑摩書房発行『梶井基次郎全集 第一卷』 船は岬から岬へ、島から島へと麗しい航路を進んでゐた。瀨戸内海の日沒――艫の一條の泡が白い路となつて消えてゆく西には太陽の榮光はもう大方は濃い青に染んでしまつた雲の緣を彩つてゐたが、船の進んでゆく東の方はもう全く暮れてしまつて、美しい星が燦き初めてゐた。…11キロバイト (2,606 語) - 2021年8月31日 (火) 22:31
- )布(フ)事(コト)乃(ノ)如(ゴト)久(ク)大(オホ)津邊(ツベ)爾(ニ)居(ヲ)留(ル)大船(オホフネ)乎(ヲ)舳解(ヘトキ)放(ハナ)知(チ)艫(トモ)解(トキ)放(ハナ)知氐(チテ)大海原(オホウナバラ)爾(ニ)押(オシ)放(ハナ)都(ツ)事(コト)乃(ノ)如(ゴト)久(ク)彼方(ヲチカタ…25キロバイト (3,171 語) - 2020年12月31日 (木) 14:35
- 28 測りしに、二十尋なるを見出だせり。かくて少しく進み、復た測りて十五尋なるを見出だしたれば、 29 岩洲の上に落ちんことを懼れ、彼等は艫より四つの錨を投げて、夜明となるを待ち佗(わ)びたり。 30 然るに水夫等は船より遁れ出でんことを索め、錨を舳より投げんとするに託(かこつ)けて、艇を海に下ろしたり。…7キロバイト (1,554 語) - 2023年9月2日 (土) 13:33
- 船頭は大きい声で呼ぶと、小児(こども)の手を曳(ひ)いたおかみさんや、寺詣りらしいお婆さんや、中元の砂糖袋をさげた小僧や、五、六人の男女がおくれ馳せにどやどやと駈け付けて来て、揺れる船縁(ふなべり)からだんだんに乗り込んだ。やがて漕ぎ出したときに、御符売りは艫(とも)の方に乗り込んだ一人の男を急に見付け出したらしく、ほかの乗…52キロバイト (10,620 語) - 2021年8月31日 (火) 23:09
- こ)し進(すすみ)て又(また)測(はかり)しに十(じふ)五(ご)尋(ひろ)を得(え)たり 29 石(いは)に乘(のり)掛(かけ)んことを恐(おそ)れ艫(とも)より四(よつ)の錨(いかり)を投(おろし)て天明(よあけ)を待(まち)わびぬ 30 水夫(かこ)ら舟(ふね)より逃(のがれ)んとして舳(へさ…14キロバイト (2,258 語) - 2023年9月2日 (土) 19:11
- 、宴(とよのあかり)に侍りて詔を応(うけたま)はる歌一首、また短歌 4254 蜻蛉島(あきづしま) 大和の国を 天雲に 磐船(いはふね)浮べ 艫(とも)に舳(へ)に 真櫂しじ貫(ぬ)き い榜ぎつつ 国見しせして 天降(あも)りまし 掃(はら)ひ平らげ 千代重ね いや嗣ぎ継ぎに…54キロバイト (9,921 語) - 2019年4月2日 (火) 14:40
- 煙(けむり)もみゆる海(うみ)の上(うへ) 武(ぶ)州(しう)金(かな)澤(ざわ)八(はつ)景(けい)を 能(のう)見(けん)堂(だう)よりながむれば 乙(おと)艫(も)の歸(き)帆(はん)瀨(せ)戶(と)の月(つき) まだ見(み)ぬ琵(び)琶(は)湖(こ)ぞ思(おも)はるゝ 石(いし)段(だん)たかき鶴(つる)が岡(をか)…19キロバイト (3,784 語) - 2023年8月26日 (土) 20:51
- 3558 逢はずして行かば惜しけむ真久良我(まくらが)の許賀(こが)榜ぐ船に君も逢はぬかも 3559 大船を舳(へ)ゆも艫(とも)ゆも堅めてし許曾(こそ)の里人あらはさめかも 3560 真金(まかね)吹く丹生(にふ)の真朱(まそほ)の色に出て言はなくのみそ吾(あ)が恋ふらくは…37キロバイト (6,977 語) - 2019年4月2日 (火) 14:41
- い時には船はひとたまりもなく覆(くつが)へされてゐたであらう。我々は恐しい速力で海上を疾(はし)つてゐた。波は砕(くだ)けずに船の上を越えて行つた。艫(とも)の骨組は無残に打ち砕かれて、その他の部分も大概ひどく傷(そこな)はれてしまつたが、併(しか)し非常に嬉(う)れしかつたことにも我々はポンプが…1キロバイト (7,513 語) - 2021年3月18日 (木) 15:09
- 如此所聞食てば 皇御孫之命の朝廷を始て 天下四方国には 罪と云ふ罪は不在と 科戸之風の天之八重雲を吹放事之如く 朝之御霧夕之御霧を朝風夕風の吹掃事之如く 大津辺に居る大船を 舳解放艫解放て大海原に押放事之如く 彼方之繁木が本を焼鎌の敏鎌以て打掃事之如く 遺る罪は不在と 祓賜ひ清賜事を 高山之末短山之末より 佐久那太理に落多支都速…9キロバイト (2,110 語) - 2021年12月24日 (金) 09:47
- 淨なる時、六根ともに淸し、我人のかうへに神やとらさらめや、賴もしうそ覺る、 波風も心もなきぬ大海をさなから神の廣前に見て 宿のあるし舟もよひして、自艫をゝして汀を出るに、秋も過行、野島こゝなれは、 身のあきを思ひ合せて哀也野島の草の冬枯のいろ 夏島ハ名のみなり時ハ冬のなかば 三冬にもふるしら雪のたまらぬハこれ夏島の名にや消らん…824バイト (9,334 語) - 2022年11月22日 (火) 00:14
- しと深く契約して、其日は各々宿所々々へ別れ歸りたり、 ○其翌日良澤が宅に集り、前日のことを語り合ひ、先づ彼ターヘルアナトミアの書にうち向ひしに、誠に艫舵なき船の大海に乘出せしが如く、茫洋として寄べきなく、只あきれにあきれて居たる迄なり、されども良澤は兼てより此事を心に掛け、長崎迄もゆき蘭語幷びに章…935バイト (18,053 語) - 2019年8月11日 (日) 12:31
- 2738 大船のたゆたふ海にいかり下ろし如何にせばかも吾(あ)が恋やまむ 2739 みさご居る沖の荒磯に寄する波ゆくへも知らず吾(あ)が恋ふらくは 2740 大船の舳(へ)にも艫(とも)にも寄する波寄すとも吾(あれ)は君がまにまに 2741 大海に立つらむ波は間あらむ君に恋ふらく止む時もなし…65キロバイト (12,165 語) - 2019年4月2日 (火) 14:39
- 標的を曳いてゐる艦は、さつきから二隻の小蒸汽に艦尾を曳かれて、方向を右に轉じようとしてゐる。素人眼には、小蒸汽の艫に推進機(スクリユー)が起してゐる、白い泡を見ても、どれほどその爲にこの二萬九千噸の巡洋艦が動いてゐるかわからない。先に錨をあげた榛名は既に煙を吐き…20キロバイト (4,354 語) - 2019年9月29日 (日) 05:29
- を扶助して居た。朝鮮の書「山林經濟」(卷一)に 「今信使之經對馬島佐須舗也、見靑田彌望無際、乃藷田也。倭之艫軍啖藷根以當朝タ。倭亦新得此種、猶未遍一國。其最初得之人自島中每戶聚五文錢、歲給此人報 其功云」 とあるのも其の間の消息を物語つて居るものであらう。唯其の金額は時代によつて…235バイト (10,130 語) - 2023年9月3日 (日) 08:53
- 2089 天地の 初めの時よ 天の川 い向ひ居りて 一年に ふたたび逢はぬ 妻恋に 物思ふ人 天の川 安の川原の あり通ふ 年の渡りに 大船の 艫(とも)にも舳(へ)にも 船装(ふなよそ)ひ 真楫しじ貫き 旗すすき 末葉(うらば)もそよに 秋風の 吹きくる宵に 天の川 白波しぬぎ 落ちたぎつ 早瀬渡りて…69キロバイト (12,712 語) - 2024年4月9日 (火) 12:00
- 中に帆を突て、扣舷時を作る。塩に追ひ風に随て推合々々相戦ひける。其中に大館左馬助氏明が執事、岡部出羽守が乗たる舟十七艘、備後の宮下野守兼信、左右に別て漕双べたる舟四十余艘が中へ分入て、敵の船に乗遷々々、皆引組で海中へ飛入けるこそ、いかめしかりし行迹なれ。備後・安芸・周防の舟は皆大船なれば、艫…37キロバイト (9,173 語) - 2022年12月1日 (木) 08:00
- いさりに帰る海人か、淡路の迫戸を渡舟歟と、海辺の眺望を詠て、塩路遥に見渡せば、取梶面梶に掻楯掻て、艫舳に旗を立たる数万の兵船順風に帆をぞ挙たりける。烟波眇々たる海の面、十四五里が程に漕連て、舷を輾り、艫舳を双たれば、海上俄に陸地に成て、帆影に見ゆる山もなし。あな震し、呉魏天下を争し赤壁の戦、大元宋朝…76キロバイト (18,469 語) - 2022年12月1日 (木) 08:02
- へらんとせし時、大師舷に立出て、十方を一礼して誠礼を致させ給ひしかば、仏法護持の不動明王、金色の身相を現じて、船の舳に立給ふ。又新羅大明神親りに船の艫に化現して、自橈を取給ふ。依之御舟無恙明州津に著にけり。角て御在唐七箇年の間、寝食を忘て顕密の奥義を究め給ひて、天安三年に御帰朝あり。其後法流弥盛に…56キロバイト (13,578 語) - 2022年12月1日 (木) 08:02
- 。現に君の前任者がやられたんだから、気を付けないといけないと云うんです」 野だが大人(おとな)しくなったなと気が付いて、ふり向いて見ると、いつしか艫(とも)の方で船頭と釣の話をしている。野だが居ないんでよっぽど話しよくなった。 「僕の前任者が、誰(だ)れに乗ぜられたんです」…318キロバイト (59,334 語) - 2023年10月17日 (火) 13:42