コンテンツにスキップ

検索結果

(前の20件 | ) (20 | 50 | 100 | 250 | 500 件) を表示
  • たりつつ、いづれをもゆかしくは思しけり。されど、その年は変はりぬ。 女二の宮も、御服果てぬれば、「いとど何事に憚りたまはむ。さも聞こえ出でば」と思し召したる御けしきなど、告げきこゆる人びともあるを、「あまり知らず顔ならむも、ひがひがしうなめげなり」と思し起こして、ほのめか
    133キロバイト (28,838 語) - 2022年12月1日 (木) 08:10
  • と、いとものしと思ひて、尚侍の君を申したまふ。 「いさや。ただ今、かう、にはにしも思ひ立たざりしを。あながちに、いとほしうのたまはせしかば、後見なき交じらひの内裏たりは、はしたなげなめるを、今は心やすき御ありさまなめるに、ませきこえて、と思ひ寄りしなり。誰れも誰れも、便なからむ事は、ありのままに…
    58キロバイト (12,577 語) - 2022年12月1日 (木) 08:12
  • 「いと馴れ馴れしきこと聞こえつけたりしを、まめやかに急ぎものしたまへるなめり」 とて、御文は引き隠したまひつ。 沈の筥に、瑠璃の坏二つ据ゑて、大きにまろがしつつ入れたまへり。心葉、紺瑠璃には五葉の枝、白きには梅を選りて、同じくひき結びたる糸のさまも、なよびやになまめかしうぞしたまへる。 「艶あるもののさまかな」 とて、御目止めたまへるに、…
    26キロバイト (5,683 語) - 2022年12月1日 (木) 08:11
  • き入れたまふべくもあらずと愁へしに、いとほしくて、かく渡しはじめたるなり。ここにかくものめかすとて、の大臣も人めかいたまふなめり」 と、つきづきしくのたまひなす。 「人柄は、宮の御人にていとよかるべし。今めかしく、いとなまめきたるさまして、さすがにかしこく、過ちすまじくなどして、あはひはめやすか…
    20キロバイト (4,342 語) - 2022年12月1日 (木) 08:14
  • まりなるや。君は姬君の御返事いとめやすくこめかしきををかしく見給ふ。宮にも「かく御せうそこありき」など人々聞えさせ御覽ぜさすれば「何は。けさうだちてもてない給はむもなかなかうたてあらむ。例の若き人に似ぬ御心ばへなめるを、なからむ後もなどひとことうちほのめかしてしかば、さやうにて心ぞとめたらむ」など…
    318バイト (320,784 語) - 2022年12月1日 (木) 08:14
  • が御心より起こらざらむことなどは、すさまじく思しぬべき御けしきなめり。 大臣も、「何は、やうのものと、さのみうるはしうは」と静めたまへど、また、さる御けしきあらむをば、もて離れてもあるまじうおもむけて、いといたう
    20キロバイト (4,340 語) - 2022年12月1日 (木) 08:09
  • 00736 [詞書]題不知 道因法師 あふならぬ恋なくさめのあらはこそつれなしとてもおもひたえなめ あふならぬ-こひなくさめの-あらはこそ-つれなしとても-おもひたえなめ 00737 [詞書]題不知 顕昭法師 つれなさにいまは思ひもたえなましこの世ひとつの契なりせは…
    22キロバイト (4,571 語) - 2019年4月6日 (土) 01:34
  • を引き寄せてくひて侍りしを、おどろおどろしくこちて、ゝる疵さへつきぬればいよいろ交らひをすべきにもあらず、辱しめ給ふめる官位いとゞしく何につけては人めかむ、世を背きぬべき身なめりなどいひおどして、さらば今日こそはかぎりなめれとこのおよびを屈めてまでぬ。…
    325バイト (281,775 語) - 2022年12月1日 (木) 08:14
  • なめくうたふ聲ぞ心憂き。「ほとゝぎすよ、おれよ、やつよ、おれなきてぞわれは田にたつ」とうたふに、聞きもはてず「いかなりし人、いたくなきてを」といひけむ、なかだかわらはおひいかでおどす人と。 鶯に杜鵑は劣れるといふ人こそいとつらうにくけれ。鶯はよるなかぬいと
    460バイト (88,604 語) - 2022年6月8日 (水) 05:21
  • 艶だち気色ばまむ人は、消えも入りぬべき住まひのさまなめりかし。されど、のどかに、つらきも憂きもかたはらいたきことも、思ひ入れたるさまならで、我がもてなしありさまは、いとあてはにこめかしくて、またなくらうがはしき隣の用意なさを、いかなる事とも聞き知りたるさまならねば、なかなか、恥ぢやかむよりは、罪許されてぞ見えける。…
    68キロバイト (14,694 語) - 2022年12月1日 (木) 08:09
  • 。くつわ虫はかしましき声もかたちもいと丈夫(ぢやうぶ)めかしきを、何(いつ)しか時(とき)の間(ま)におとろへ行くらん。人にもさる類(たぐ)ひはありけりとをかし。鈴虫はふり出(いで)てなく声のうつくしければ、物ねたみされて齢(よは)ひの短かきなめりと点頭(うなづ)かる。松虫も同じことなれど、名(な)…
    14キロバイト (2,605 語) - 2019年9月29日 (日) 04:45
  • 。屏風の一枚たたまれたるより、「心にもあらで見ゆるなめり。今参りの口惜しからぬなめり」と思して、この廂に通ふ障子を、いとみそに押し開けたまひて、やをら歩み寄りたまふも、人知らず。 こなたの廊の中の壺前栽の、いとをかしう色々に咲き乱れたるに、遣水のたり、石高きほど、いとをかしければ、端近く添ひ臥し…
    92キロバイト (19,970 語) - 2022年12月1日 (木) 08:11
  • とて、すこしうち笑みたまひぬ。稚児をわりなうらうたきものにしたまふ御心なれば、「得て、抱きしづかばや」と思す。 「いかにせまし。迎へやせまし」と思し乱る。渡りたまふこといとかたし。嵯峨野の御堂の念仏など待ち出でて、月に二度ばかりの御契りなめり。年のたりには、立ちまさりぬべかめるを、及びなきことと思へども、なほいかがもの思はしからぬ。…
    29キロバイト (6,363 語) - 2022年12月1日 (木) 08:11
  • 大臣も、さこそ心強がりたまひしかど、たけからぬに思しづらひて、「の宮にも、さやうに思ひ立ち果てたまひなば、またとかく改め思ひかづらはむほど、人のためも苦しう、が御方ざまにも人笑はれに、おのづから軽々しきことやまじらむ。忍ぶとすれど、うちうちのことあやまりも、世に漏りにたるべし。とかく紛らはして、なほ負けぬべきなめり」と、思しなりぬ。…
    32キロバイト (6,884 語) - 2022年12月1日 (木) 08:14
  • めかれせざりつるほどだに、荒れまさりつる庭もまがきも、ましてと見まはされて、したはしげなる人々の袖のしづくも、なぐさめかねたる中にも、侍從〈爲相〉、大夫〈爲守〉などのあながちにうちくつしたるさまいと心ぐるしければ、さまざま言ひこしらへ、ねやのうちを見れば、むかしの枕〈爲家の〉さへ、さながら
    728バイト (8,783 語) - 2023年8月17日 (木) 13:56
  • れさせ給はねは。人すくなゝる所の風の音おほしやらぬなめりかしと思ひて。くれつたきこゆ。  霜れはひしかりけり秋風のふくには荻の音つれもしき と聞えたれは。れよりのたまはせたりける御文をみれは。いとおそろしけなる風をいかゝとなんあはれに。  れはてゝ我よりほかにとふ人も嵐の風をいかゝきくらん…
    1キロバイト (15,276 語) - 2018年4月17日 (火) 15:11
  • めかしたつれ。をさをさ人の上もどきたまはぬ大臣の、このたりのことは、耳とどめてぞおとしめたまふや。これぞ、おぼえある心地しける」 とのたまふ。少将の、 「の西の対に据ゑたまへる人は、いとこともなきけはひ見ゆるたりになむはべるなる。兵部卿宮など、いたう心とどめてのたまひづらふと
    31キロバイト (6,734 語) - 2022年12月1日 (木) 08:10
  • なめり。 まほならねど、ほのめかしたまへるけしきを、かしこにはいとど思ひ添ふ。「つひにわが身は、けしからずあやしくなりぬべきなめり」と、いとど思ふところに、右近来て、 「殿の御文は、などて返したてまつらせたまひつるぞ。ゆゆしく、忌みはべるなるものを」 「ひがことのあるやうに見えつれば、所違へとて」…
    100キロバイト (21,494 語) - 2022年12月1日 (木) 08:11
  • 旅(たび)の無事(ぶじ)をば祈(いの)るなり、 郡(こほり)、滑川(なめかは)、滑(なめ)らに めぐる車(くるま)にまかしつゝ 師賢(もろかた)朝(あ)臣(そん)のあとゝ聞(き)く 小御(こみ)門神社(どじんじや)を遙拜(えうはい)し 過(す)ぐればあづまに名(な)も高(たか)く いよゝさかりに成(なり)田(た)なる…
    15キロバイト (2,847 語) - 2023年9月5日 (火) 14:49
  • の、ことわりと見えたまへるこそめでたけれ。 宮の御方、うはべの御しづきのみめでたくて、渡りたまふことも、えなのめならざめるは、たじけなきわざなめりかし。同じ筋にはおはすれど、今一際は心苦しく」 としりうごちきこえたまふにつけても、が宿世は、いとたけくぞ、おぼえたまひける。…
    146キロバイト (31,415 語) - 2022年12月1日 (木) 08:13
(前の20件 | ) (20 | 50 | 100 | 250 | 500 件) を表示