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  • (カテゴリ 日本近代文学)
    男が群衆一人に訊ねる。 「王子さま御足がお癒りになったです」 やがて王子行列が差しかかる。 太鼓をたたく者。横笛を吹く者。ラツパを鳴らす者。 美々しい軍服兵士達。 そして王子―― 美少年の王子。 だが王子足ははだしだ。それはまことにけだものの足ように逞しくて、しかも大きな鉄の玉が一つずつ結びつけてある。…
    501バイト (1,072 語) - 2020年9月1日 (火) 13:45
  • でも切れるはずなですが、―― 王女 何か切って御覧になって? 王子 いえ、黒ん坊の王首を斬(き)るまでは、何も斬らないつもりなです。 王女 あら、あなたは黒ん坊の王と、腕競(うでくら)べをなさりにいらしった王子 いえ、腕競べなどに来たじゃありません。あなたを助けに来たです。…
    35キロバイト (4,337 語) - 2019年9月29日 (日) 04:54
  • 日輪 (横光利一) (カテゴリ 日本小説)
    「不弥の女を我は見た、不弥の女は邪馬台の宮の王妃になつた。」 長羅は激怒に圧伏されたかやうに、ただ黙つて慄へながら床上の剣を指差した。 「王子よ、邪馬台の王は戦ひ準備をなした。」 「剣を拾へ。」 若者は剣を長羅に与へると再び云つた。 「王子よ、邪馬台(やまと)の王は、奴国(なこく)宮を攻めるであらう。」 「邪馬台を攻めよ。兵を集めよ。我は爾を宿禰(すくね)にする。」…
    163キロバイト (35,872 語) - 2021年8月31日 (火) 22:24
  • 倫敦塔 (小説) (カテゴリ 日本短編小説)
    痕迹(こんせき)が見えるはやむをえない。そのうちエリザベス(エドワード四世妃)が幽閉中王子に逢いに来る場と、二王子を殺した刺客(せっかく)述懐(じゅっかい)場は沙翁(さおう)歴史劇リチャード三世うちにもある。沙翁はクラレンス公爵
    61キロバイト (11,544 語) - 2023年10月17日 (火) 13:38
  • の王に成し奉る。蛮夷率服し、諸侯来朝する事、只秦始皇六国を合、漢文慧九夷を順へしに不異。王子已に三歳に成給ける時、洞庭波上に三千余艘舟を双べ、数百万人好客を集て、三年三月遊をし給ふ。紫髯老将は解錦纜、青蛾御女は唱棹歌。彼をさへや大梵高台花喜見城宮
    38キロバイト (9,440 語) - 2022年12月1日 (木) 08:00
  • 木七八本押折て、内へつと走入れば、倒るゝ扉に打倒され、鉄の楯につき倒されて、交戟衛士五百人地に臥して皆起あがらず。樊■遂に軍門に入て、其帷幕を掲て目を嗔し、項王をはたと睨で立けるに、頭髪上にあがりて冑鉢をゝひ貫き、師子いかり毛如く巻て百千万星となる。眦逆に裂て、光百練
    43キロバイト (10,828 語) - 2022年12月1日 (木) 08:01
  • 事あらは、五三人は入べしと云しかは、立帰てかく告ぬ、賀藤打聞て、いきまきて腹を立、いや〳〵都に入なはあしかりなん、大王は退給ふ由なれは、せめて此行衛を追みんと、洛外に在て、其さまをだやかなり、   ○王子を追掛奉る主計頭働之事   主計頭は、洛中評議員(数イ)にも洩、王子
    75バイト (10,391 語) - 2024年3月25日 (月) 14:33
  • だったそうです。その女房が娘と小僧を連れて、王子稲荷(おうじいなり)初午(はつうま)へ参詣に行くと、王子さびしい処で、伝蔵に出逢ったそうです。これも同じような文句をならべて、お尋ね者で食うに困るから幾らか恵んでくれと云う。こっちは女子供だから、怖いが先に立って、巾着銭(きんちゃくぜに)をはた…
    72キロバイト (14,531 語) - 2019年2月27日 (水) 14:47
  • 権化、妙法蓮華正体也。一乗読誦前には、影向を垂て哀愍を納受し給ふ。既是慚愧懺悔教主たり。六根罪障我等何不奉仰之哉。次に中七社、牛御子は大威徳、大行事は毘沙門、早尾は不動、気比は聖観音、下八王子は虚空蔵、王子宮は文殊、聖女は如意輪、次に下七社小禅師は弥勒竜樹、悪王子
    75キロバイト (18,383 語) - 2022年12月1日 (木) 08:02
  • 神皇正統記 (カテゴリ 日本歴史書)
    宝(たから)あり。此七宝成就(じやうじゆ)するを金輪王となづく。次々(つぎつぎ)に銀(ごん)・銅(どう)・(てち)転輪王あり。福力不同(ふくりきふどう)によりて果報も次第に劣(おと)れる也。寿量(じゆりやう)も百年に一年を減じ、身
    373キロバイト (76,412 語) - 2023年8月17日 (木) 14:28
  • 青年 (森鴎外) (カテゴリ 日本小説)
     室内は、左窓から日差し込んでいる処に、小さい塵(ちり)が跳(おど)っている。  黒人(くろうと)らしい女連も黙ってしまう。なぜだか大村が物を言わないので、純一も退屈には思いながら黙っていた。  王子を過ぎるとき、窓から外を見ていた純一が、「ここが王子ですね」と云うと、大村は「この列車は留まらないだよ」と云ったきり、又黙ってしまった。…
    404キロバイト (79,999 語) - 2023年10月17日 (火) 13:52
  • 年なり。達摩は南天竺、香至国王第三の王子、釈迦より此年に至て一千四百六十九年なり。此達摩曰、我より以前釈迦と云人雪嶺(せつれい)に行て、六年修行たへさせられしときく。此人定力がつよかりしにつき、かつきて、苔ひざをうがち、鳩、すめる耳ひたひに巣をくひつるが、雨気などに鳩
    438バイト (15,292 語) - 2024年2月1日 (木) 14:10
  • 虞美人草 (カテゴリ 日本小説)
    を脱いで、無言のまま挨拶(あいさつ)をする。英吉利刈(イギリスがり)新式な頭は、眇然(びょうぜん)たる「過去」前に落ちた。  径(さしわたし)何十尺円を描(えが)いて、周囲に鉄の格子を嵌(は)めた箱をいくつとなくさげる。運命玩弄児(がんろうじ)はわれ先にとこの箱へ這入(はい)る。円は廻り出す…
    711キロバイト (133,899 語) - 2023年10月17日 (火) 13:49
  • ドグラ・マグラ (カテゴリ 日本小説)
    。正しいキチガイ病気治療じゃ。薬使わず手術もしませぬ。鉄の鎖や、石箱、箱。袖無襯衣(そでなしシャツ)なぞ一切使わず。ありとあらゆる精神病者を。広い処へ追い放しにして。一番自然な正しい治療を。しようというが解放治療じゃ。いわば精神病者牧場(まきば)じゃ。キチガイ患者
    1.34メガバイト (257,350 語) - 2023年10月17日 (火) 13:34
  • 義経記 (カテゴリ 日本中世文学)
    御通夜有り。此清川と申すは、「羽黒権現御手洗なり。月山禅定より北腰に流れ落ちけり。熊野には岩田河、羽黒には清川とて流れ清き名水なり。是にて垢離をかき、権現を伏し拝み奉る。無始罪障も消滅するなれば、此処にては王子王子御前にて御神楽など参らせて、思ひ思ひ
    482キロバイト (112,842 語) - 2023年1月24日 (火) 19:22
  • 校正増注元親征録/本編1 (カテゴリ モンゴル歴史書)
    この書が言う「​ヂヤムカ​​札木合​​敗走」は、事実記録ではない。秘史は「​ヂヤムカ​​札木合​​は​チノス​​赤那思​​の王子たちを捧げて、七十鍋ですべて煮てしまった。」と言い、それがこの書七十二竈である。 通世案、沈曽植説は正しい。モンゴル語で、​チノ​​赤那​​は狼とされ、複数言葉を想起する。​ゲンド チノ​​更都︀…
    1キロバイト (32,709 語) - 2023年7月19日 (水) 00:33
  • 昔為㆓公家御祈㆒、被㆑行㆓八講㆒けるに、退凡下乗之卒都婆銘、いかゞ書きたると問ひたりければ、金輪聖王天長地久御願円満とこそ書きたれと答ひけり。 法性寺入道殿発心地少将、阿闍梨房覚奉㆓祈落㆒之時、〈補㆓律師㆒也、〉僧伽句云、南無熊野三所権現五体王子云々。後日件事申出す人ありければ、被㆑仰云、如㆑然之僧伽
    129バイト (14,862 語) - 2024年2月10日 (土) 09:32
  •  妃(きさき)と離婚問題もあったが、その前から精神に異状があったそうである。  王子採った自殺方法が科学的にはなはだ幼稚なものだと思われた。  なんだかドイツらしくないという気がした。  しかし、……心臓をねらうかわりに、脳を撃つか、あるいは適切な薬品を選んだ場合を想像してみると、王子に対するわれわれ感情にはだいぶんの違いがある。…
    237キロバイト (40,461 語) - 2023年10月22日 (日) 05:59
  • ヰタ・セクスアリス (カテゴリ 日本小説)
    黒羽二重羊羹色(ようかんいろ)になったを着て、鉄の長烟管を持ったままで、箱火鉢座布団上に胡坐(あぐら)をかいた。  神田で嫌(いや)な酒を五六杯飲ませられたので、咽(ど)が乾く。土瓶に手を当てて見ると、好い加減に冷えている。傍に湯呑あったに注いで見れば、濃い番茶である。僕は一息にぐっと飲んだ。…
    184キロバイト (37,284 語) - 2020年6月18日 (木) 15:52
  • 女性」を夢みてゐた。しかし所謂「永遠女性」は天国外には住んでゐない。のみならずその天国は「しないこと後悔」に充ち満ちてゐる。丁度地獄は炎中に「したこと後悔」を広げてゐるやうに。  僕はダンテ論を読んでゐるうちに仮面下にある正宗氏双眼
    159キロバイト (31,170 語) - 2023年10月17日 (火) 13:45
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