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  • (七) コムギ 小麥 禾本科越年草陸田ノ耕作物ナリ 種類一ナラス 稈ノ高サ三尺許二至ル 子粒ヲ以テ味噌、醤油及ビ醋ヲ醸造シ叉粉末トシテ麺麭(パン)、饅頭(マンジウ)、各種ノ糕子(クワシ)、温麪(ウンドン)、索麪(サウメン)等ノ料トシ叉麪筋(フ)、漿粉(シヤウフン)ヲ製ス 其稈粗硬ナレバ専ラ屋ヲ葺クニ…
    9キロバイト (1,390 語) - 2024年5月28日 (火) 01:51
  • ば)に、大きな皿がある。上に青い布巾(ふきん)がかかっている下から、丸い揚饅頭(あげまんじゅう)が食(は)み出している。自分はこの饅頭が喰いたくなったから、腰を浮かして菓子台の前まで来たのだが、傍(そば)へ来て、つらつら饅頭(まんじゅう)の皿を覗(のぞ)き込んで見ると、恐ろしい蠅だ。しかもそれが皿…
    484キロバイト (91,890 語) - 2023年10月17日 (火) 13:42
  • は、時を失ひて斯る例ある事なるに、別して当年の暑さに痛める事にして、怪むに足らざる事といふべし。之を始として八月始には、難波なる農家に作れる南蛮黍に饅頭を生じ、又同じ木にさゝぎを成らし、北野村にては同じ木の実の先なる毛の上に綿をふかし、川口村大神宮の宮地なる蘇鉄に花貫を生じ、一は方八寸計りの玉の形を…
    85バイト (18,426 語) - 2024年3月24日 (日) 09:32
  • った。木皿の上には護謨毬(ゴムまり)ほどな大きな田舎饅頭(いなかまんじゅう)が一つ載(の)せてあった。それに普通の倍以上もあろうと思われる楊枝(ようじ)が添えてあった。 「どうです暖(あった)かい内に」と主人が云ったので、宗助は始めてこの饅頭(む)して間もない新らしさに気がついた。珍らしそうに黄色い皮を眺(なが)めた。…
    486キロバイト (96,246 語) - 2023年10月17日 (火) 13:52
  •  そのころから無縁坂の南側は岩崎の邸(やしき)であったが、まだ今のような巍々(ぎぎ)たる土塀で囲ってはなかった。きたない石垣が築いてあって、苔(こけ)(む)した石と石との間から、歯朶(しだ)や杉菜が覗いていた。あの石垣の上あたりは平地だか、それとも小山のようにでもなっているか、岩崎の邸の中に這入っ…
    240キロバイト (49,639 語) - 2021年5月20日 (木) 17:25
  •  斯ういふ物に感じ易い私の少年時代が一方では極く無作法な荒くれた時でも有りました。姉がまだ東京に居ました頃、あの家の二階の袋戸棚の前へ幼い甥を呼びつけて、その戸棚の中に入れて置いた燒饅頭(やきまんぢゆう)が何日(いつ)の間にか失くなつたことを責めたことが有りました。私はそれを見て、心の中で甥の行ひを笑つたり憐んだりしました。どうでせ…
    133キロバイト (28,873 語) - 2023年10月17日 (火) 13:43
  • へ)は今度の旅行で破壊(ぶちこは)されて了(しま)つて、始めて山といふものを見る目が開(あ)いた。新しい自然は別に彼の眼前(めのまへ)に展けて来た。(む)し煙(けぶ)る傾斜の気息(いき)、遠く深く潜む谷の声、活きもし枯れもする杜(もり)の呼吸、其間にはまた暗影と光と熱とを帯びた雲の群の出没するの…
    731キロバイト (142,452 語) - 2019年9月29日 (日) 05:22
  • ではなかった。兼吉や桑作までときどき鍬(くわ)を休めに焚火のそばへ来て、お師匠さまの墓掃除(そうじ)にはまた皆で来てあげるなぞと語り合うのであった。饅頭(まんじゅう)のかたちに土を盛り上げた新しい塚(つか)、「青山半蔵之奥津城(おくつき)」とでもした平田門人らしい白木の墓標なぞが、もはやそこに集まる…
    731キロバイト (142,362 語) - 2019年9月29日 (日) 05:05
  • した。往来へ出た時、私は行きつけの菓子屋へ寄って饅頭(まんじゅう)を買いました。それを食いながら暗い中を黙って宅(うち)まで帰って来ました。留守(るす)を頼んでおいた爺(じい)さんの所の子供は、蚊(か)に喰われるのも構わずぐうぐう寝ていました。私は饅頭の余りをやって、すぐ子供を帰してやりました。         五十一…
    761キロバイト (147,307 語) - 2023年10月17日 (火) 13:49
  • 代助はすぐ書斎へ来て見た。誠太郎は、代助の坐る大きな椅子(いす)に腰を掛けて、洋卓(テーブル)の前で、アラスカ探険記を読んでいた。洋卓の上には、蕎麦饅頭(そばまんじゅう)と茶盆が一所に乗っていた。 「誠太郎、何だい、人のいない留守に来て、御馳走だね」と云うと、誠太郎は、笑いながら、先(ま)ずアラスカ…
    576キロバイト (115,998 語) - 2023年10月21日 (土) 14:06
  • 山だつた。わたしたちはまた、この温泉地に縁故の深い故徳富蘆花君の噂なぞを土地のものから聞くだけにも滿足して、歸りの土産には伊香保名物の粽(ちまき)、饅頭、それから東京の留守宅の方にわたしたちを待ち受けてゐて呉れる年寄のために木細工の刻煙草入なぞを求めた。  山を降りる時のわたしたちの自動車には、一人…
    282キロバイト (57,833 語) - 2021年5月19日 (水) 16:37
  • まあ、お聞(きき)なさい。わたしは何千年と云う間 この靭(しわ)いお料理を噬(か)んでいるから、知っています。 揺籃(ゆりかご)から棺桶までの道中に、 この先祖伝来の饅頭種をこなす奴はありませんよ。 わたしどもは知っています。この一切の御馳走は 1780 神と云う奴でなくてはこなせない。 なんでもそいつが自分はいつも明るい所にいて、…
    1.06メガバイト (154,483 語) - 2023年10月22日 (日) 05:06