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  • 古き人の様々の物語を、自ら廃忘に備へんが為に、書あつめ侍りし、忘れて年を経て、筥の底に朽残れり。庵を払ふ塵の中より求出で、暮し兼ねたる雨の中に是を記す。水茎の古き跡を改めて、倭葦原の言種に書流す。是猶要なき仕業なり。早く煙となすべし。建暦七年の卯月の下の三日記之。…
    139バイト (848 語) - 2024年2月10日 (土) 09:42
  • 浦(うら)わに敷(し)ける白砂(しらすな)に 松(まつ)の緑(みどり)の色(いり)さへて 筆(ふで)も及(およ)ばぬ文字(もじ)ヶ島(しま) 水茎山()の眺望(ながめ)こそ げにいづこにもたぐひなし 早(はや)くも三つの停車場(ステーション) 越(こ)せば亘(わた)理(り)の磯(いそ)の濱(はま)…
    16キロバイト (2,935 語) - 2023年9月5日 (火) 14:49
  • 2191 雁が音を聞きつるなべに高圓の野の上(へ)の草ぞ色づきにける 2192 我が背子が白妙衣ゆき触ればにほひぬべくも黄変(もみ)つ山かも 2193 秋風の日に異(け)に吹けば水茎の岡の木の葉も色づきにけり 2194 雁がねの来鳴きしなべに韓衣(からころも)龍田の山はもみちそめたり 2195 雁がねの声聞くなべに明日よりは春日の山はもみちそめなむ…
    69キロバイト (12,712 語) - 2024年4月9日 (火) 12:00
  • を、自ら廃忘に備へんが為めに、書き集めて侍りし。忘れて年を経て、箱の底に朽ち残れり。いほりを払ふ塵の中より求め出でて、暮し兼ねたる雨の中に之を記す。水茎の古き跡を改めて、やまと葦原の言草に書き流す。是れ猶要なき仕業なり。早く煙となすべし。建保十とせの卯月のしもの【 NDLJP:164】三日これを記す。…
    174バイト (3,970 語) - 2024年2月10日 (土) 09:46
  • つかしきが、色などははなやかならで、なまめきたるに、おほどかなる女手の、うるはしう心とどめて書きたまへる、たとふべきかたなし。 見たまふ人の涙さへ、水茎に流れ添ふ心地して、飽く世あるまじきに、また、ここの紙屋の色紙の、色あひはなやかなるに、乱れたる草の歌を、筆にまかせて乱れ書きたまへる、見所限りなし…
    26キロバイト (5,683 語) - 2022年12月1日 (木) 08:11
  • 1230 ちはやぶる鐘の岬を過ぎぬとも吾(あ)をば忘れじ志加(しか)の皇神(すめかみ) 1231 天霧(あまぎら)ひ日方(ひかた)吹くらし水茎(みづくき)の崗の湊に波立ち渡る 1232 大海の波は畏し然れども神を斎(いは)ひて船出せばいかに 1233 未通女(をとめ)らが織る機(はた)の上…
    48キロバイト (8,916 語) - 2019年4月2日 (火) 14:37
  • 大納言(おほきものまをすつかさ)大伴の卿の和へたまへる歌二首 0967 大和道の吉備の兒島を過ぎて行かば筑紫の子島思ほえむかも 0968 大夫(ますらを)と思へる吾(あれ)や水茎(みづくき)の水城(みづき)の上に涙拭(のご)はむ 三年辛未(かのとひつじ)、大納言大伴の卿の、寧樂の家に在りて故郷(ふるさと)を思(しぬ)ひてよみたまへる歌二首…
    50キロバイト (9,347 語) - 2019年4月2日 (火) 14:38
  • いと、かからぬほどのことにてだに、過ぎにし人の跡と見るはあはれなるを、ましていとどかきくらし、それとも見分かれぬまで、降りおつる御涙の水茎に流れ添ふを、人もあまり心弱しと見たてまつるべきが、かたはらいたうはしたなければ、押しやりたまひて、 「死出の山越えにし人を慕ふとて 跡を見つつもなほ惑ふかな」…
    30キロバイト (6,380 語) - 2022年12月1日 (木) 08:10
  • 3067 谷狭(せば)み峯辺(みねへ)に延(は)へる玉かづら延へてしあらば年に来ずとも      一ニ云ク、石蔦(いはつな)の延へてしあらば。 3068 水茎の岡の葛葉(くずば)を吹き返し面知る子らが見えぬ頃かも 3069 赤駒のい行きはばかる真葛原何の伝言(つてごと)直にし吉(え)けむ…
    50キロバイト (9,376 語) - 2019年4月2日 (火) 14:40
  • 、主水母儀より殊更念頃にして、毎日菓子・肴以下慰みの為とて贈り、旅泊の住居嘸不自由に候はんと申し被遣ければ、さすが上方の人なれば、其の御志又難有との水茎になんだを催す返事に、此のさよ衣の重ねづま御はもじなどゝ有りしかば、猶いと哀にや思はれけん、市正に被申けるは、我等すでに助太夫・主水・大学とて三人の…
    177バイト (8,248 語) - 2024年2月3日 (土) 17:29
  • 開いてみると、匿(かく)し名んはなっているが、それが浪路からの密書であるのは、すぐにわかった。 浪路は、美しい水茎のあとで、こう書いている。 おめもじいたしてより、胸もこころも、ただただ焦れたかぶるのみにて御座候、されば、若き身をとじこめ候檻より、今日ようやくの…
    60キロバイト (11,612 語) - 2019年2月26日 (火) 14:50
  • なつみのうへに[寛], しぐれふるらし,[寛]しくれふるらし, [歌番号]10/2208 [題詞](詠黄葉) [原文]鴈鳴之 寒鳴従 水茎之 岡乃葛葉者 色付尓来 [訓読]雁がねの寒く鳴きしゆ水茎の岡の葛葉は色づきにけり [仮名]かりがねの さむくなきしゆ みづくきの をかのくずはは いろづきにけり [左注]なし…
    336キロバイト (70,481 語) - 2023年9月5日 (火) 15:41
  • [寛]いはつたの, はへてしあらば],[寛]はへてしあらは, [歌番号]12/3068 [題詞](寄物陳思) [原文]水茎之 岡乃田葛葉緒 吹變 面知兒等之 不見比鴨 [訓読]水茎の岡の葛葉を吹きかへし面知る子らが見えぬころかも [仮名]みづくきの をかのくずはを ふきかへし おもしるこらが みえぬころかも…
    242キロバイト (50,920 語) - 2023年9月5日 (火) 15:42
  • [歌番号]06/0968 [題詞](大納言大伴卿和歌二首) [原文]大夫跡 念在吾哉 水莖之 水城之上尓 泣将拭 [訓読]ますらをと思へる我れや水茎の水城の上に涙拭はむ [仮名]ますらをと おもへるわれや みづくきの みづきのうへに なみたのごはむ [左注]なし [校異]なし [事項]雑歌 作者:大伴旅人…
    166キロバイト (35,332 語) - 2023年9月5日 (火) 15:40
  • しかのすめかみ[寛], [歌番号]07/1231 [題詞](覊旅作) [原文]天霧相 日方吹羅之 水莖之 岡水門尓 波立渡 [訓読]天霧らひひかた吹くらし水茎の岡の港に波立ちわたる [仮名]あまぎらひ ひかたふくらし みづくきの をかのみなとに なみたちわたる [左注]?(右件歌者古集中出) [校異]なし…
    222キロバイト (46,394 語) - 2023年9月5日 (火) 15:40
  • 中ヘ放チ賤ノ男賊ノ妻ノ私語マテ不残聞カセケル程ニ六原ノカブロトタニ云ヘハ乳房ヲ含幼稚モ懼恐レテ口ヲ閉ツ悪行ノ是ニテアラハレマシキト思ヒ末代マテ書残ス水茎ノナカレテ今ニ聞ユルヲ知ラサルコソハ拙ナケレ嫡子重盛ハ仁義ノ道ニ心有リ気ヲ下シ色ヲ和ラケ言葉ヲ尽シテ彼入道ヲ諫メラレケレトモ入道僻事ノヤウニ聞モテナ…
    44バイト (42,738 語) - 2024年4月19日 (金) 06:46
  • をぞよくふき給ひけると、うけたまはりし。その御子に、六角の宰相家通と申すなるは、重通のあぜちの大納言のやしなひ申し給ひけるとぞきこえ給ふ。  46 水茎 四條の民部卿の御子は、又俊明の大納言のむすめのはらに、宰相中将教長ときこえ給ひし、のちには左京のかみになりて、さぬきの院のことゞもおはしましゝに、…
    473キロバイト (109,801 語) - 2023年8月17日 (木) 14:23